週刊『印刷雑誌』

週刊『印刷雑誌』1巻5号 2010年6月7日
Japan Printer weekly vol.1, no.5

本メディアは,紙メディアである月刊『印刷雑誌』と連携し,月刊誌では遅くなってしまう情報を中心に掲載します。グラフィックアーツに携わる方々のお役に立てば幸いです。

 

中部支部初級者向け印刷技術セミナー
 日本印刷学会中部支部は5月29日,名古屋のウィンクあいちで「印刷技術の進化に対応する技術研修と人材育成」をテーマに印刷基礎技術セミナーを開いた。印刷用紙や枚葉印刷機の管理,カラーマネジメントの基礎などについて講演があり,約80名が参加した。

Web to PrintとIJの動向
 印刷教育研究会は5月28日,水道橋の東京都立工芸高校で勉強会を開いた。コダックの畑信雄氏がWeb to Printとインクジェット製品の動向について講演し,先日閉幕したIPEXで公開された,同社のstream技術を採用したインクジェット輪転印刷システムについても紹介した。

中・四国小森会,広島で開催
 中・四国小森会は6月2日,ホテルグランヴィア広島で総会・講演会を開いた。小森コーポレーションの小森善治社長が世界の経済状況や印刷市場の動向を,同社技術センターの林兼明氏が5Sや保全活動を解説した。また香取感動マネジメントの香取貴信社長がディズニーランドでのアルバイト時代に経験したエピソードを基に部下や後輩はリーダーや先輩の背中を見て育つことを熱く語った。

HDF21,ポストプレスとビジネスモデルのセミナー
 ハイデル・フォーラム21は5月28日,東京・東品川のハイデルベルグ・ジャパンでセミナーを催した。ジャーナリストの佐々木俊尚,共同製本の金子誉,ペーパークラフトイトウの伊藤大介の各氏が,電子書籍や印刷物の後加工,営業展開について説明した。
 また同フォーラムのジュニア・フォーラムは6月3日,同所でセミナーを開いた。イニシア・コンサルティングの丹生光社長が「大転換期の印刷業界,その未来を考える:自社ビジネスモデル再構築のために」をテーマに,さまざまな業界企業の例を挙げながら,ビジネスモデルの革新に必要な考え方や取り組むべきことを解説した。

IPEX2010報告会
 ジーエーシティは6月2日に東京,3日に大阪,4日に名古屋で,IPEX2010展(5月18日〜25日,英国バーミンガム)の報告会を行った。デジタルプレス(IJやトナー型)に対して来場者の注目も高く,実演は毎回大勢の立ち見が出た盛況の様子が伝えられた。また,GOSS社は会期中に上海電気が筆頭株主になったと発表があり,事実上中国企業の傘下になったことで,新興国の勢いも感じられたと報告された。

大日本印刷,モリサワへ「秀英体」を提供
 大日本印刷は6月4日,オリジナルの書体「秀英体」の秀英中明朝,秀英太明朝,秀英初号明朝をモリサワへライセンス提供したと発表した。これによりモリサワは,2010年秋から同社のフォントライセンスシステムMORISAWA PASSPORTとして提供するほか,パッケージの販売を始める。

CS5が提供開始
 アドビシステムズは5月28日からデザインソフトの最新版ADOBE CREATIVE SUITE 5の提供を始めた。IllustratorやPhotoshop,InDesignなどもすべて更新されている。

ggg来場者100万人突破記念イベント
 大日本印刷の画廊,ギンザ・グラフィック・ギャラリーでは5月31日,100万人目の来場者に記念品を送った。100万人目の来場者金野和彦氏はカタログなどを手掛けるデザイナーで,2〜3年前より後輩に勧められて各展示を見に来ているとのこと。今回は井上嗣也氏の展示が最終日で,時間を作って来場。同ギャラリーには今後も様々な展示をして欲しいと話した。
 同ギャラリーでは6月28日まで,NB@gggネヴィル・ブロディ2010展を開いている。英国のカルチャー雑誌『The Face』のアートディレクションおよびデザインを手掛けるネヴィル・ブロディ氏の個展で,123点の新作が展示されている。

CD勉強会,6月7日と6月11日開催
 千葉大学旧印刷工学科の卒業生を中心に行っている勉強会「CD勉強会」は6月7日,東京・八丁堀のハイテクセンターで開催する。電子書籍をテーマに中西印刷の中西秀彦専務が講演。
 また6月11日,同所でインドの印刷をテーマに田中崇氏が講演する。ともに参加費1000円。問合せは,下記,印刷学会出版部。

印刷技術懇談会,6月11日に開催
 東京工芸大学の旧印刷工学科の卒業生を中心に毎月行っている「印刷技術懇談会」は6月11日に,東京・中野坂上の同大学で開催する。UVインキをテーマにT&K TOKAの西部泰成氏が講演。参加費1000円。問合せは,事務局:電話046-242-9685。

国民読書年シンポジウム,6月12日に
 「ことばがひらく未来:読もう,本と新聞を」をテーマに「2010国民読書年6・12シンポジウム」が6月12日,日本青年館で開催される。北村肇(『週刊金曜日』編集長),落合恵子(作家),尾鍋史彦(東京大学名誉教授,日本印刷学会前会長),中村文孝(元ジュンク堂池袋本店副店長),山根基世(元NHKアナウンサー)のパネルディスカッションなどで構成。参加費1000円(学生500円)。問合せは,日本出版労働組合連合会:電話03-3816-2911。

iPadと電子出版をテーマに講演会
 毎日新聞社とビジュアル・プロセッシング・ジャパンは,iPadと電子出版により変化するビジネスモデルの動向を探るセミナーを,7月1日に東京・一ツ橋の毎日ホールで催す。東京電機大学出版局の植村八潮氏の基調講演など,4つの講演を予定している。参加費1万5000円。詳細は,www.vpj-ecm.com/seminar

名古屋でPDF/X講演会
 名古屋市工業研究所は7月9日,同所で「PDF/Xプリプレスワークフロー」をテーマに,ダイヤミックの村形哲伸,西山和志の両氏による講演会を行う。問合せは,同研究所:電話052-654-9905。

PODコンファレンスを開催
 インフォトレンズは,デジタル印刷機やソリューションの市場調査や分析情報を発表するPODジャパンコンファレンスを,7月15日に八重洲の東京ステーションコンファレンスで催す。4つの分野で11の講演を予定している。参加費6万9800円(早期申込み割引あり)。詳細は,www.infotrends.co.jp/podjapan/2010

JAGDA新人賞展
 日本グラフィックデザイナー協会は,木住野彰悟,八木秀人,長嶋りかこの3氏に新人賞を決定し,7月2日まで東京・銀座のクリエイションギャラリーG8で「JAGDA新人賞受賞作家作品展2010」を開いている。同賞は40歳以下のデザイナーに送られる登竜門的な賞で,これまで83名に送られており,受賞者の多くが広告制作の現場で活躍中。八木氏,長嶋氏は昨年の仕事で,木住野氏は個展で受賞。

週刊『印刷雑誌』1巻5号
2010年6月7日発行
編集長兼発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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