週刊『印刷雑誌』

週刊『印刷雑誌』2巻14号 2011年3月28日
Japan Printer weekly vol.2, no.14
毎週月曜日10時発行(発行日が祝祭日のときは翌日発行)

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

メディア・リサーチ・センター,Web広告料データ雑誌を創刊
 メディア・リサーチ・センターは3月25日,Webサイトの広告料を検索・閲覧できる専門雑誌『月刊メディア・データ』Webメディア版を創刊した。創刊号の収録サイト数は556で,ポータル・ニュース・ファッションなど主要なジャンルを中心に,モバイルサイトやスマートフォン対応サイトなど72ジャンルに分類した。継続して追加調査も行っており,次号以降に随時収録する。A5判・692ページ,定価3万450円。毎年3月・8月の25日に発行。

インフォプリント,最小モデルのフルカラーインクジェット機を発売
 インフォプリント・ソリューションズ・ジャパンは,フルカラーインクジェット印刷機「InfoPrint 5000 MP モデルMC1/MC2」を3月28日から発売した。同シリーズ製品の最小モデルをフルカラー機にしたもので,汎用性を高めた。印字は毎分64mで,バリアブル印刷やトランザクション出力,オンデマンド出版用途などに向く。

TBM,ストーンペーパーで環境対策を推進
 TBMは,石から抽出した無機鉱物と樹脂で作ったストーンペーパー(台湾・龍盟科学技術社製)を「Keeplus」のブランドで輸入販売している。同製品は木材パルプを使用しない上,製造工程に水を使用しないため紙に代わる環境対応資源として提案されている。紙のような機能性を持ちながら耐水性,強度に優れる利点を生かし,ノベルティや名刺などさまざまな分野に展開を見せている。《詳細は月刊『印刷雑誌』2011年6月号(5月20日発行)掲載》

オープンエンド,DTPファイル共有・管理システムを更新
 オープンエンドは,PC/Mac対応のファイル共有システム「ShereBase for DTP」の新バージョンVer3を4月1日から発売する。多言語(Unicode)対応やユーザーインターフェースを改良したほか,iPhoneやiPad,Androidなどのスマートフォン・タブレット端末に対応した。検索エンジンも強化し,必要なファイルへのアクセス性向上を図った。10ユーザー版で45万円。

日本印刷産業連合会,グリーンプリンティング工場認定発表
 日本印刷産業連合会は3月24日,第19回グリーンプリンティング工場認定結果を発表した。新規は,プロネクサス戸田工場,エヌ・ティ・ティ・クオリス本社,狭山台工場,首都圏工場,東北工場,大成印刷本社・本社工場,アサヒコミュニケーションズ本社・工場,伊藤紙工。更新は18工場で,全体で256工場になっている。

環境保護印刷推進協議会,新認証制度の草案作成
 環境保護印刷推進協議会はこのたび,平成22年度事業計画の中で提唱した「“CO2削減貢献度”認証制度」(仮称)および,急速に進化する「デジタル印刷」の環境保護印刷バージョンの導入に応える「“デジタル印刷”認証制度』(仮称)の自己適正「マーク」に関する検討について草案をまとめたと発表した。今後中身を精査し,6月の定時総会で「規約」(案)として提案する予定。

日本印刷産業連合会,顧客に諸資材調達難,計画停電でお願い
 日本印刷産業連合会は3月22日,「お客様各位」として,「印刷産業界からのお願い」を発表した。印刷用紙をはじめインキ,フィルム等の諸資材の仕入れの滞り,計画停電,ガソリン等の燃料不足による生産計画・物流の混乱などによるもので,やむを得ない事態に理解を求めている。

印刷インキ工業連合会,インキの危機的状況を発表
 印刷インキ工業連合会は3月22日,印刷インキの生産の危機的状況を発表した。オフセットインキおよび新聞インキの主要原料であるロジン変性フェノール樹脂をはじめ,グラビアインキではメチルエチルケトンや酸化チタン等諸資材の入手が困難な状況になっているという。フレキソインキやスクリーンインキについても同様。
 印刷物製作の現場および新聞製作の現場において,色数やサイズ,ページ数,インキ使用量の抑制について関係各位に配慮をお願いしている。

小森コーポレーション,機械修復本部を東北営業所に開設
 小森コーポレーションは3月11日の東北地方太平洋沖地震に関し,本社サービスから更なる増援部隊を東北営業所(仙台市若林区かすみ町)に派遣し,現地での体制を強化するために機械修復本部を開設した。3月22日から修復作業にあたっている。
 また,つくば工場および山形にある子会社の小森マシナリー,小森エレクトロニクスは22日に通常稼働を始めている。つくばにある同社技術センターでは13台の印刷機の動作確認が終わり,23日から顧客のデモを始めている。

マンローランドジャパン,IGAS出展を見送り災害支援に注力
 マンローランドジャパンは3月23日,東北巨大地震に関し,9月の国際印刷機材展IGASの出展を止め,その分の費用・人材等のリソースを顧客の業務再建の支援にあてると発表した。同社のケネス・ハンセン会長は,韓国,ドイツ本社をはじめ,世界中の同社グループからサポートしていくと述べた。

光文堂,東北支店で技術者の受け入れ体制整う
 光文堂は,被害状況の調査を東北支店,青森営業所の社員が現地での情報収集を行い災害対策本部(名古屋本社)にて対応策を協議。北支店での技術者の受け入れ体制も整い,3月18日より技術社員を随時派遣し復興を支援している。

ハイデルのインクジェット
 5月12日〜18日,ドイツ・デュッセルドルフでパッケージ展「interpack」が開催される。ハイデルベルグ印刷機械は多用途向けではあるが,とくにパッケージに適するインクジェット技術Linoprintシステムを出展する。

本日まで,ギンザ・グラフィック・ギャラリー「デザイン 立花文穂」展
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは3月28日まで,デザイナーの立花文穂氏の個展「デザイン 立花文穂」を開いている。活版やオフセット,シルクスクリーン印刷で製作したポスターやチラシ,カタログ,DM,書籍を紹介しているほか,作品の校正刷りや,手作業で文字や図柄を切り貼りしたデザイン案なども展示している。入場無料。
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

4月1日〜25日にギンザ・グラフィック・ギャラリーで「TDC展 2011」
 東京タイプディレクターズクラブが主催するタイポグラフィ作品のコンペティション「東京TDC賞」の受賞作品や,ノミネート作品,優秀作品などを展示する「TDC展」が4月1日〜25日に東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催される。入場無料。
 なお,4月3日に東京・杉並の女子美術大学で予定されていた同賞の受賞者やゲストが対話するデザインフォーラム「TDC DAY」は中止。
http://tdctokyo.org/jpn/?p=2650

4月15日に締切延長,印刷産業環境優良工場表彰1次審査募集
 日本印刷産業連合会は,第10回「印刷産業環境優良工場表彰」の工場を募集している。東日本大震災の影響により,応募期間は1次審査を4月15日まで延長した。2次審査は4月20日〜5月31日。表彰式は9月20日の印刷文化典・記念式典で行う。
http://www.jfpi.or.jp/environment/commendation/index.html

4月6日〜8日,ビッグサイトでプレミアムインセンティブショー
 「第43回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー春2011」が4月6日〜8日,東京ビッグサイトで開催される。主催はビジネスガイド社。入場無料(事前登録制)。
http://www.pishow.com/43pi/

5月12日〜18日,デュッセルドルフでパッケージ展
 5月12日〜18日,ドイツ・デュッセルドルフで国際包装機械・資材・製菓機材展「interpack2011」が開催される。60ヵ国から2700社が出展予定。
http://www.interpack.com/
http://interpack.messe-dus.co.jp

5月14日,日本印刷学会中部支部で印刷初級社員に向けた技術研修
 日本印刷学会中部支部は5月14日,名古屋市の東桜会館で「春季印刷技術セミナー“印刷初級社員に向けた技術研修”」を開く。ハイデルベルグ・ジャパンの技術スタッフが印刷工程全般にわたって解説する。会員・賛助会員7000円(3人以上参加の企業は参加者一人6000円),会員外9000円。
http://www.jspst.org/event/110514.html

5月18日・19日,ニューヨークで高品質パッケージ展
 「Luxe Pack NewYork」が5月18日・19日,ニューヨークのメトロポリタンパビリオンで開催される。貴金属,酒類など高級嗜好品のパッケージを中心としたフォーラムと展示会。
http://www.luxepacknewyork.com/accueil.php

6月21日・22日,PHOTONEXT 2011
 プロフェッショナル撮影に携わる写真家と,撮影/プリント/機材用品販売など写真ビジネスの関係者を対象とした展示会「PHOTONEXT 2011」が6月21日・22日,東京ビッグサイトで開催される。主催はプロメディア,写真感光材料工業会,日本カラーラボ協会,日本写真映像用品工業会。
http://www.photonext.jp/

11月14日〜17日,上海で第4回中国国際印刷機材展
 第4回中国国際印刷機材展All in Print China(China International Exhibition for All Printing Technology and Equipment)が11月14日〜17日,中国の上海新国際博覧中心(SNIEC)で開催される。主催は,メッセ・デュッセルドルフ・チャイナ,中国印刷技術協会(Printing Technology Association of China),中国印刷科学技術研究所(China Academy of Printing Technology)。6月30日まで出展申込を受け付けている。
http://messe-dus.co.jp/fileadmin/download/AIP2011_outline.pdf

株式会社印刷学会出版部のWebサイトでは,
書籍『印刷現場の予防保全』の「印刷業の地震・水害対策」をテキストデータのみですが公開しています。
地震編
http://www.japanprinter.co.jp/pages/hozen-1.html
水害編
http://www.japanprinter.co.jp/pages/hozen-2.html

◇広告◇
月刊『印刷雑誌』3月号が単発で売れています。特集は「湿し水のおさらい」です。「湿し水」に関しましては,2010年4月号,2009年10月号・8月号,2006年8月号・2月号,2005年12月号・10月号,2004年7月号でも取り上げています。残部僅少ですので,この機会にぜひお買い求めください。
 お問い合わせは,info@japanprinter.co.jp または電話03-3555-7911にお願いします。

◇広告◇
株式会社印刷学会出版部は,書籍『プリンテッドエレクトロニクス』(3360円)を3月16日に発売しました。スクリーン印刷による有機半導体形成は新素材の登場などにより,市場の拡大が期待されます。この技術の安定生産・品質向上に向けたテクニックを余すことなく紹介いたします。また,身近な疑問にお応えするQ&A集『知っておきたいスクリーン印刷とエレクトロニクス』(2520円)も好評につき増刷いたしました。こちらも合わせてご覧下さい。全国の書店,各種ネット書店でもご購入できます。

※本誌(週刊『印刷雑誌』)の会員(無料)になられた方には,毎週発行と同時に,メールでご案内させていただきます。ご希望の方は,下記メールアドレスへ「週刊『印刷雑誌』会員希望」とメールしてください。
shukan@japanprinter.co.jp

週刊『印刷雑誌』2巻14号
2011年3月28日発行
編集長兼発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

go home

(C)2010 Insatsu Gakkai Shuppanbu Ltd.
All rights reserved.