週刊『印刷雑誌』

週刊『印刷雑誌』2巻35号 2011年9月5日
Japan Printer weekly vol.2, no.35
毎週月曜日10時発行(発行日が祝祭日のときは翌日発行)

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

全日本印刷工業組合連合会,アドビの特別ライセンスプログラム
 全日本印刷工業組合連合会とアドビシステムズは8月31日,Adobe Creative Suite(CS)「全印工連特別ライセンスプログラム」の第二期の募集を始めたと発表した。同連合会を1つの企業とみなし,組合員はCS5.5を約半額で購入できる(別途メンテナンス・サポート費必要)。下位バージョンも使用可能になる。東京・大阪・愛知・福岡・仙台・新潟(9月17日〜10月21日)で本プログラムのセミナーも実施する。

キヤノン,カラーレーザプリンタ新製品発売
 キヤノンは,ホームオフィスや中・小規模事業所向けのプリンタ3機種を9月8日から発売する。Satera LBP7010Cは,A4判対応でカラー4枚/分,モノクロ16枚/分,オープン価格。同LBP9200Cは,A3判対応でカラー・モノクロ30枚/分(A4判),15万8000円。同LBP7600Cは,A4判対応でカラー・モノクロ20枚/分(A4判),13万8000円。

エプソン,家庭用カラーインクジェットプリンタColorioの新製品
 セイコーエプソンは,スマートフォンやクラウドサービスなど多数の環境から出力できる家庭用インクジェットプリンタの新商品として9機種(オープン価格。市場想定価格1万〜4万円台中盤)のカラリオを9月8日から発売する。また,1055種類のデザインを内蔵しPCなしでハガキ作成ができるタイプ(5万円台中盤)と3色の本体から選べるタイプ(2万円程度)の小型プリンタ「カラリオミー」の新製品,さらに青インク搭載で深みある青色表現とポジフィルム調の出力が可能な四切・A3判ノビ対応光沢顔料プリンタPX-7V(7万円程度)を9月15日から発売する。

キヤノン,家庭用インクジェットプリンタPIXUSの新製品
 キヤノンは,家庭用インクジェットプリンタ「ピクサス」シリーズの新製品として7機種(オープン価格。市場想定価格1万円〜4万円強)を9月8日から順次発売する。

サミット・グローバル・ジャパン,モバイルプリンター発売
 サミット・グローバル・ジャパンは,PolaroidとLady GAGAが協力した「GL10インスタントモバイルプリンター」を9月1日から発売した。17,800円。

クォーク,印刷物・電子書籍アプリ作成ソフト「QuarkXPress」を更新
 Quark Software(米国)は9月1日,印刷物およびiPad向けの電子書籍や雑誌のアプリを作成するソフトの更新版「QuarkXPress 9.1」の提供を始めた。印刷物のデザインデータなどを用いたコンテンツおよびアプリの作成から,Apple社のApp Storeでの配信までができる。更新版は32,550円,通常版は97,650円,教育機関向けは26,250円。

日本デザインコミッティー,松屋銀座のデザインギャラリーを刷新
 日本デザインコミッティーは8月26日,東京・松屋銀座にある「デザインギャラリー1953」と販売所「デザインコレクション」を刷新した。同団体が選出した,機能性と普遍的な美をもつ製品を紹介する空間で,改装にあたり同団体の深澤直人(内装),面出薫(照明),佐藤卓(グラフィック),佐藤晃一(宣伝美術)の各氏がデザインを担当した。同団体会員のデザイン観や仕事などを解説するトークショーを9月6日と9日に行う。参加無料。

リンテック,内装用デザイン素材のラインアップを拡充
 リンテックは,壁紙やロールスクリーンなど各種内装材の大判デジタル出力のデザイン素材として使用できる絵画作品の真正データ16作品を新たにラインアップした。9月1日から出力品の受注および契約出力企業へのデータの提供を始めた。

アフロ,報知新聞の写真の取り扱いを開始
 広告向け写真から出版・報道写真まで写真コンテンツを提供しているアフロは9月2日,報知新聞社の国内ネットワークで撮影された写真コンテンツの取り扱いを始めたと発表した。

パピレス,電子貸本海外向けサービス提供開始
 パピレスは,海外展開戦略の一環として電子書籍レンタルサイト「電子貸本Renta!」の英語版サイトを9月1日に始めた。同サイトは電子書籍の閲覧ができるサービスで,パソコンのほかiPhone・iPad,各種Androidスマートフォン,タブレット端末などの対応も進んでいる。価格は48時間閲覧100円から。英語版サイトの初回ラインナップは約4000冊のコミック。

日本ヒューレット・パッカード,本社にグラフィック系デモセンター開設
 日本ヒューレット・パッカードは8月29日,東京・住吉(東京都江東区大島2-2-1)の本社内にハイエンドプリンターの実演センターImaging & Printing Solution Centerを開設した。デジタルオフセット印刷機のIndigo,大判インクジェットプリンタのDesignJet,超大型インクジェットプリンタのScitexの3分野で構成。

富士フイルムグラフィックシステムズ,大判UVインクジェットプリンタ新製品発表
 富士フイルムグラフィックシステムズは9月1日,1000dpi以上の出力モードを搭載したワイドフォーマットUVインクジェット出力機「LuxelJet UV360GTW / 360XTW」を発表した。従来機と同じ3種の出力モードに加え,1060×900dpiの解像度で,高画質化を図った。また,35.0m2/時の描画速度も特長。国際印刷機材展IGAS(9月16日〜21日,東京ビッグサイト)にも出品する。

日本アグフア・ゲバルト,IGASで多能工化のソリューションを紹介
 日本アグフア・ゲバルトは8月29日,IGASで多能工化を行うための製品を出展すると発表した。現像レスプレート:Azura TS,四六全判対応CTPの:Avalon N8-80XT,簡単な面付を図った:APOGEE Impose搭載のJDFワークフロー:Apogee 7,Web経由の入稿・校正システム:APOGEE Portal,カラープルーフシステム:APOGEE Color,AM・FMスクリーニング:Sublima,大判UVインクジェットプリンタ:Anapurna Mwなど。

IGASで面測色システムを紹介
 プロスパークリエイティブは9月2日,IGAS展で,面測色システム「カラーブレイン」および校正・検版について各種システムを出展すると発表した。

ミマキエンジニアリング,LED-UV IJプリンタ680万円を480万円に
 ミマキエンジニアリングは発売中のLED方式UV硬化インクジェットプリンタ「UJV-160」について,9月1日より標準価格を680万円から480万円(税別)に改定した。同機は,ロールメディアにもリジッド(板状)メディアにも1台で対応できる。

コダック,新製品情報とビジネススタイルを紹介
 コダックは8月29日から全国6ヵ所でIGASプレビューセミナーとして新製品などの情報紹介および「高効率なビジネススタイルの構築」と題しコンサルタントの村松礼二氏による講演会を催している。モノクロインクジェット印刷を中心とした同社の展開の説明のほか,村松氏はITを駆使した印刷物の受注や生成,バリアブル印刷市場,印刷派生ビジネスの創造や今後の伸びる印刷会社を分析している。9月6日に札幌,9月7日に仙台で予定。

東洋インキグラフィックス,長野と新潟に営業所を開設
 東洋インキグラフィックスは,東洋インキグループの業務構造改革にともない,10月1日から長野と新潟に営業所を開設する。同時に,東洋インキは長野営業所と新潟営業所を閉鎖し,従来の業務を前述の営業所に移管する。

サイン&ディスプレイショウ,大判プリンタ新製品が多数
 広告・看板業界の見本展「サイン&ディスプレイショウ」が9月1日〜3日,有明の東京ビッグサイトで開かれた。主催は,東京屋外広告美術協同組合。富士フイルムグラフィックシステムズや武藤工業,セイコーアイ・インフォテック,ローランド.ディー.ジーなどのメーカー各社が大判インクジェットプリンタの新製品を出展した。

日本グラフィックサービス工業会,自費出版文化賞
 日本グラフィックサービス工業会は9月1日,日本自費出版文化賞の入選作品を発表した。地域文化や個人史など6部門で選考し,651点の応募作品から地域文化部門の『アイヌモシリ・北海道の民衆史―人権回復を目指した碑を訪ねる―』が大賞を受賞したほか,部門賞6点,特別賞5点が受賞。

日本印刷産業連合会,技能五輪の選手を壮行
 日本印刷産業連合会は8月29日,イギリス・ロンドンで10月4日〜9日に開かれる技能五輪国際大会・オフセット印刷職種の日本代表選手である伊東真規子氏と日本代表エキスパート・大塚成二氏(ともに亜細亜印刷)の壮行会見を行った。

日本印刷学会,一般社団法人承認
 社団法人日本印刷学会は6月末日で解散となり7月1日に「一般社団法人日本印刷学会」(佐藤利文会長)となった。この移行に関する手続きとして同学会は9月2日,東京・新富の日本印刷会館で臨時総会を行い,平成23年度1〜6月の事業・決算・監査報告と7〜12月の事業計画・予算が承認された。

9月16日にプロスパークリエイティブが2つのセミナー
 プロスパークリエイティブは9月16日,東京ビッグサイト会議棟で「新世代印刷PRINT2.0業態転換と成長へのヒント」「色の保証書の発行メリットと,印刷工程のスピードアップ」についてセミナーを催す。前者は,新規ビジネスの研究会「PRINT2.0ビジネスファーラム」発足について紹介。問合せは,電話03-3564-5131。

9月17日〜12月25日,CCGAでタイラーグラフィックス展
 福島県須賀川市のCCGA現代グラフィックアートセンターは,9月17日〜12月25日に「幾何学的抽象の世界:タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.23」を開催する。入館料は震災復興支援として年内無料。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=3&seq=00000560

9月28日まで,ギンザ・グラフィック・ギャラリーで「工藤青石展」
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは9月28日まで,「工藤青石展:“形と色と構造の感情”」を開いている。同氏が手がけた化粧品パッケージのデザインを中心に,同氏の感性を活かした造形や彩色の美しさを見ることができる。ポスターや書籍デザインなども紹介。入場無料,日曜・祝日休館。9月22日にトークショーも開く。入場無料,要予約。
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

10月20日〜11月4日,TAKEO PAPER SHOW 2011「本」
 竹尾は東京・神田錦町の同社見本帳本店で10月20日〜11月4日に「本」をテーマにペーパーショウを催す。入場無料。また,サテライト会場として都内中心部の大型書店中心に随時関連展示を行う。
http://www.takeopapershow.com/

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当社新刊の『印刷現場のつくり方―お客様の獲得に向けて―』(川名茂樹著)が9月15日に発売されます。写真や図版を多用して,印刷現場の物品管理や使い方など,細かな点までわかりやすく解説します。巻末に切り離して使えるチェックシートを付属。定価3780円です。印刷会社の経営者,現場オペレーターの必携参考書としてぜひお買い求め下さい。
http://www.japanprinter.co.jp/cgi-bin/bkdatabase/bookdatabase.cgi?key=978-4-87085-203-7

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週刊『印刷雑誌』2巻35号
2011年9月5日発行
編集兼発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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