週刊『印刷雑誌』

週刊『印刷雑誌』2巻42号 2011年10月24日
Japan Printer weekly vol.2, no.42
毎週月曜日10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

技能五輪で金メダルの伊東真規子選手,感想を語る
 10月4日〜10日に英国ロンドンで「第41回技能五輪国際大会」が開かれ,「オフセット印刷職種」の日本代表の伊東真規子選手(亜細亜印刷)が金メダルを獲得した。同大会は22歳以下(一部職種を除く)の若者が技を競い合う技能の祭典で,印刷職種は11ヵ国が参加し,印刷(2課題),調色,オンデマンド印刷機操作,断裁,メンテナンス,ローラーセッティング,濃度測定,印刷シミュレータSHOTS(3課題)について技を競った。
 10月18日,日本代表の協力をした日本印刷産業連合会において,伊東選手はミスもしてしまったが,楽しんで競技したと語った。

日本HP,ベネフィット・ワン会員向けにオンラインフォトサービス
 日本ヒューレット・パッカード(HP)とベネフィット・ワンは10月17日,日本HPが提供・運営するオンラインフォトサービス「Snapfish(スナップフィッシュ)」を活用し,ベネフィット・ワン会員専用のオンラインフォトサービスを新たに始めることで合意し,「ベネフォトプリントfrom Snapfish by hp」を10月15日から提供し始めたと発表した。

キヤノンMJ,ドキュメントスキャナー発表
 キヤノンマーケティングジャパンは10月19日,コンパクトな本体にADF(自動原稿送り装置)を搭載したドキュメントスキャナー「imageFORMULA DR-P215」を10月27日に発売すると発表した。幅285mm・奥行き95mm・高さ40mm,重さ約1kg。持ち運んで文書をスキャンし,使用後は机の引き出しなどに収納することができる。オープン価格。

大日本スクリーンとリンテック,シースルービジネスで協業
 大日本スクリーン製造は10月17日,リンテックとの間でシースルーグラフィックスの印刷システムおよび出力素材の販売に関する協業に合意したと発表した。日本国内において,ウインドウディスプレイ市場に向けた事業を,両社のグループ企業を含めた体制で推進する。シースルーグラフィックスは,公共交通機関や店舗のガラス面への広告掲示など,景観や外観を保ちながら大判サイズの広告を表示できることから,近年,サインディスプレイの手法として注目を集めている。

大日本印刷,デジタルサイネージ一体型飲料自販機の実験開始
 大日本印刷は10月25日〜2012年2月29日に東京・品川の産業技術大学院大学で,飲料用自動販売機に搭載したデジタルサイネージから緊急情報を発信する実証実験を行う。この自販機は同社とダイドードリンコ,日本テレビ放送網が共同開発したもので,地上デジタル放送とインターネット回線を併用して情報発信する。実験期間中はニュースや天気予報,地震・津波速報,電車運行情報などを配信するほか,同大学内の情報や広告を流す。

大村印刷と大阪コミュニケーションアート専門学校,MUDで経済産業大臣賞
 全日本印刷工業組合連合会が主催する「第5回メディア・ユニバーサルデザイン・コンペティション」の入賞者が10月13日に決まった。経済産業大臣賞は,一般の部が大村印刷の「2012MUD CALENDER」,学生の部が大阪コミュニケーションアート専門学校の「カンタンおりがみ」。

ニシカワ,血液型手帳を発売
 ニシカワは10月21日,血液型手帳の2012年度版「AOBAB Diary 2012」の販売,および同書のアプリ版「AOBAB血液型占い」を配信したと発表した。

コニカミノルタビジネスソリューションズ,金融情報展で地域活性化提案
 コニカミノルタビジネスソリューションズは10月19日・20日に東京国際フォーラムで開かれた金融国際情報技術展に出展した。地域活性化事業を推進しているTONEGAWAなどともに,地方銀行や信用金庫に人が集まるしくみから情報出力までを提案した。また同展では,大日本印刷や凸版印刷,富士ゼロックスなども,金融に関する各種情報処理を紹介した。

光文堂,名古屋で製本省力化機材展
 光文堂は10月21日・22日,名古屋の同社技術サービスセンターで,「第35回最新製本省力化機材展」を催した。イトーテック,ウチダテクノ,大河内鉄工所,工藤鉄工所,グンゼ,正栄機械製作所,中部機械刃物,ナガノ機械,ニチロ工業,富士フイルム・富士ゼロックス・ムサシ,ホリゾン西コンサル,光文堂が出展した。断裁機,帯び掛け機,枚数計測機,角切機,エアー紙揃え機,袋入れシール機,折り機,断裁包丁,ミシン刃,オンデマンド印刷機,無線綴じ機,立体物用インクジェットプリンタ,デジタルサイネージシステムなどを見ることができた。

ホリゾン西コンサル,大阪でプライベートショー
 ホリゾン西コンサルは10月20日〜22日,本町橋のマイドームおおさかでプライベートショーを開いた。製本,ロールtoブック,フォトブック,バリアブルDMの4つのゾーンで自社の機械を紹介した。また,独自のネットワークシステム「pXnet」により前工程とのデータ交換(連携)や生産管理(MIS)からの出力,製本までのワークフローに関し,キヤノンマーケティングジャパンのデジタル出力機によるカラー出力したページものを,ニアラインのコンセプトで無線綴じ機と三方断裁機により本としての完成品になるまでを紹介した。

小森コーポレーション,高感度UVとCMSの内覧会
 小森コーポレーションは10月21日,茨城の同社グラフィックテクノロジーセンターで内覧会を開き,高感度UV乾燥システムを搭載した菊半裁判4色機「リスロンS-426H-UV」を実演した。また,同機とコニカミノルタのPOD機「bizhub PRESS C8000」のカラーマッチングを「K-シミュレーター」を使って実演した。今後の取り組みとして,コニカミノルタをはじめ,他社との販売提携を進めてユーザーに最適な設備やビジネスモデルを提案すると説明があった。

小森会,企業回復とサッカー人気回復を聞く
 東京小森会と関東甲信越静小森会は10月19日,東陽町のホテルイースト21東京で講演会を開いた。小森コーポレーションの小森善治社長は基調報告として,デジタルメディアの台頭や新興国からの輸入増,広告費の低減など欧米の印刷市場動向を説明した。「ハイブリッドUVシステム導入の効果と成功事例」として同社の杉山博幸氏が高感度UVシステムの導入事例やオフセット印刷による即時性と20枚での色合わせを紹介した。
 また「日産自動車のV字回復に見る組織風土改革及びスポーツビジネスへの応用」と題し,横浜マリノス(株)の嘉悦朗社長が,回復した分析と,それをサッカーJリーグに応用してスタジアムへの来場者を増やしたいきさつについて話した。

日本印刷学会中部支部,静電気対策を学ぶ
 日本印刷学会中部支部は10月22日,名古屋市の東桜会館で「印刷現場の静電気対策とプリプレスの改善」をテーマに「秋季印刷技術セミナー」を催した。「間違いだらけの静電気対策」としてTRINCの高柳眞社長が,「印刷現場における静電気トラブル実践対処法」として光文堂の尾崎守氏が「これからのワークフローを考える」としてメディアテクノロジージャパンの佐々浦英展氏がそれぞれ現実や動向を解説した。

誠伸商事,栃木で講演会
 誠伸商事は10月7日,とちぎ福祉プラザで,栃木県印刷工業組合(小林敏男理事長)と(社)日本グラフィックサービス工業会栃木県支部(坂本昭一支部長)の後援により講演会を催した。日本印刷技術協会の藤井建人氏が,印刷産業の数値データから印刷会社の目指す将来像までを話した。

プレミアム・インセンティブショーでアイデア製品紹介
 販促物やサービスの見本展示会「プレミアム・インセンティブショー」が10月19日〜21日,東京・池袋のサンシャインシティで開かれた。主催はビジネスガイド社。印刷や紙工,デザイン企画関連企業からは,開封率向上を工夫したDMやアイキャッチ効果を高めたノボリ,レンチキュラー印刷を施したクリアファイルやポスター,見返しに広告を印刷したノート,茶殻を使った紙製品などの出展があった。安価でありつつ便利さや意匠性,環境配慮などを意識した製品が注目を集めた。

クォーク,金融分野向け投資調査ソリューション
 クォークソフトウェア社は10月19日,金融機関の投資調査の効率化を図るソリューション「Dynamic Research Reporting」を発表した。情報の集約や分析,レポート作成の機能があり,印刷のほかWebメディア,タブレット端末などへ出力できる。

11月4日まで,竹尾がペーパーショー
 竹尾は11月4日まで「本」をテーマにペーパーショーを開いている。東京・竹橋の同社見本帖本店で78人の識者が選んだ書籍とエッセイを展示し,紙と本の役割や可能性を示している。また丸の内や神保町,池袋,新宿,荻窪,吉祥寺,渋谷などの書店やギャラリーが協力し,それぞれで同テーマの独自の展示を行っている。入場無料。なお見本帖本店の展示は,12月16日〜18日にせんだいメディアテークで開催の「デザイングランプリTOHOKU」にも巡回する。
http://www.takeopapershow.com/

11月30日まで,「全日本DM大賞」作品募集
 郵便事業(株)は11月30日まで,ダイレクトメールを顕彰する「全日本DM大賞」の作品を募集している。応募資格はDMの広告主や制作者,応募対象は2010年11月1日から2011年10月31日までに制作・発送されたもの。
http://www.dm-award.jp/

2012年1月30日まで,アドビがPhotoshop使い方キャンペーン
 アドビシステムズは,Adobe Photoshopの便利な機能や使い方を募集する「Photoshopの秘法 発掘キャンペーン」を行う。次の期間中,一般の利用者から,グラフィックデザインや写真など,4つのテーマでPhotoshopの便利な機能や使い方(秘法)を募集する。優秀秘法の12人に,次期バージョンのパッケージ版「Adobe Photoshop」をプレゼント。
 グラフィックデザインの秘法:10月18日〜11月7日,フォトグラフの秘法:11月8日〜11月28日,Webデザインの秘法:11月29日〜12月26日,さらなる秘法:12月27日〜2012年1月30日。
http://www.adobe.com/jp/joc/photoshop/photoshop/hihou/

10月24日〜11月24日,日本HPがデジタル印刷セミナー
 日本ヒューレット・パッカードは東京・大島の同社で,次の日程でデジタル印刷に関する6つのセミナーを開く。10月24日・11月8日は一般商業印刷を,10月26日・11月11日はフォトビジネスを,10月28日・11月18日はWeb to Printを,11月1日・16日は出版を,11月2日・22日はダイレクトマーケティングを,11月17日・24日はラベル・パッケージをテーマに開催。参加無料,要事前登録。
http://h50146.www5.hp.com/products/digital_presses/indigo/news/seminar_201110.html

11月1日〜6日,TOKYO DESIGNERS WEEK 2011
 11月1日〜6日,東京・明治神宮外苑で「TOKYO DESIGNERS WEEK 2011:環境×デザイン展」が開催される。国内外の企業・デザイナー・大使館・団体,ギャラリーがそれぞれの作品や取り組みを発表するデザインイベントで,主催はデザインアソシエーションNPO。富士フイルムや東洋インキも出展し,東洋インキは色を核としたさまざまな事業分野を紹介する。
http://www.tdwa.com/

11月4日,日本印刷技術協会西部支社創設40周年兼ね大阪で会員の集い
 日本印刷技術協会は11月4日,大阪・太閤閣で地域会員の集い「JAGAT近畿2011」を催す。西部支社創設40周年記念も兼ねる。対象は,会員および大阪府印刷工業組合加盟企業で参加費8000円。
http://www.jagat.jp/content/view/3067/400/

11月8日・9日,光文堂が本社でシール・パッケージの内覧会
 光文堂は11月8日・9日,名古屋・金山の同社で,エスコグラフィックス,日本製図器工業とともに,シールラベル,パッケージ向けの展示会を開く。問合せは,電話052-331-4111。

11月9日〜12日,東洋インキが異業種交流会でビジネスを紹介
 東洋インキは,11月9日〜12日にポートメッセなごやで開かれる異業種交流展示会「メッセナゴヤ2011」に出展し,くらし・ヘルスケア,情報・通信,高精彩・印刷,エネルギー・環境調和の4つの視点からビジネスを提案する。展示会は入場無料。
http://www.messenagoya.jp/

11月11日,日本印刷学会が大阪で秋期研究発表会
 日本印刷学会は11月11日,大阪・大国町のモリサワで第126回秋期研究発表会を開催する。印刷プロセスや電子表示技術,画像処理,セキュリティ技術など23件の発表のほか,特別講演「法隆寺金堂壁画とコロタイプ」(山本修氏:便利堂)がある。参加費は正会員・賛助会員社員7,000円,学生会員1,000円,非会員14,000円(予稿集含む。事前登録制)。予稿集のみ5,000円。
http://www.jspst.org/event/kenkyu/111111.html

11月16日〜18日,デジタルマーケティングNEXT2011
 マーケティングおよび営業分野のIT,Web,モバイル活用に関する展示会「デジタルマーケティングNEXT」が11月16日〜18日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は日本能率協会。ソーシャルメディアやモバイルの電子商取引などのセミナーもある。入場料1000円(事前登録で無料)。
http://www.jma.or.jp/digi-ma/

12月12日,画像関係4学会が合同講演会
 日本印刷学会,日本写真学会,日本画像学会,画像電子学会の4学会は12月12日,東京・新富の日本印刷会館で「画像資産の復元と伝承:デジタル時代の保管環境を考える」をテーマに合同研究会を催す。参加費は,共催学会会員5,000円,学生3,000円,会員外7,000円。
http://www.jspst.org/event/111212.html

2012年4月2日から日本図書設計家協会が「東京装画賞」を募集
 日本図書設計家協会はブックジャケット,イラストレーションを対象とした「第一回東京装画賞」を設立した。一般,学生部門に関し,日本,海外文学の9作品を課題図書に指定した。応募期間は2012年4月2日〜5月11日,発表は2012年8月の予定。問合せは電話03-3261-4925。

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週刊『印刷雑誌』2巻42号
2011年10月24日発行
編集兼発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

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