週刊『印刷雑誌』

週刊『印刷雑誌』3巻1号 2012年1月10日
Japan Printer weekly vol.3, no.1
毎週月曜日10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

スマート・ナビ,出退勤管理などのビジネスツールを提供
 スマート・ナビは2011年12月27日,オフィスや営業現場で利用する出退勤管理,交通費精算,設備予約,災害時安否確認とアクセス管理などの機能をもつシステム「ビジネスパックfor Google Apps」を販売した。営業現場の煩雑さや時間コストを削減し,利便性を向上した。PCやスマートフォン,タブレットからのアクセスをはじめ,各種アクセスを制御できる。初期費用10,500円,月額利用1社31,500円。

スマートフォンのプリインストールアプリ,9割が便利と回答
 MMD研究所は,2011年11月29日〜12月5日にかけて,スマートフォンユーザーとフィーチャーフォンユーザーを対象に「スマートフォンのプリインストールアプリに関する実態調査」をWebで実施した。スマートフォンにおけるプリインストールアプリは,約9割が便利と回答したが,そのうち54.8%は「削除できないこと」を不満に思っているとわかった。利用していないプリインストールアプリジャンルは「電子書籍」「着うた・着うたフル」という結果となった。

日宝綜合製本,自費出版サポートで電子書籍が43,000円から
 日宝綜合製本(岡山)は自費出版を支援するサービスを行っているが,電子書籍版の場合43,000円から小説・自分史・旅行記などのオリジナルの本を作成している。

パピレス,2011年のジャンル別電子書籍売上ランキングを発表
 パピレスは2011年12月27日,電子書籍サイト「電子書店パピレス」(PC版/携帯版)と「電子貸本Renta!」のジャンル別売上ランキングを発表した。文芸小説では『トワイライト上』(ステファニー・メイヤー著,ヴィレッジブックス)がビジネス書では『今日から即使えるドラッカーのマネジメント思考』(中野明著,朝日新聞出版)が1位を獲得した。

パピレス,電子書籍サイトで宮下あきら作品を配信
 パピレスは,2011年12月20日より,電子書籍サイト「電子貸本Renta!」にて,漫画家の宮下あきら作品の配信を始めた。第一弾として「魁!!男塾」を配信する。また「激!!極虎一家」「嗚呼!!毘沙門高校」などの代表作を順次配信予定。

リンテック,スクリーンセーバーの無料配信
 リンテックは2011年12月26日,Webサイト「DREAM FACTORY」において,日めくりカレンダーのスクリーンセーバー「めくるめくカレンダー」の無料配信を今年も行うと発表した。ゲームをクリアするとダウンロードできるスクリーンセーバーで,ペンギンのキャラクターたちが季節に合わせて毎日メッセージを届ける。

Quark,QuarkXPress9.2,ePUB,iPad向けパブリッシングの機能を強化
 Quarkは1月5日,QuarkXPress9.2の提供を始めた。QuarkXPress9.2では印刷レイアウトからePUBへの変換に加え,ePUBへの書き出し専用のプロジェクトを新規で作成できるようになった。また,App Studioを使用しコスト効率良くリッチ化したインタラクティブコンテンツをiPadのデバイス向けに作成し発行することも可能になった。

エイブリィ・デニソン・ジャパン,ICS保証プログラムの提供
 エイブリィ・デニソン・ジャパンは2011年12月26日,印刷関連製品について納品後から,加工・施工から廃棄までの一連の製品サイクルにおける製品機能を保証する「ICS保証プログラム」の提供を,エイブリィ・デニソン・ジャパン・マテリアルズ(株)が1月から始めると発表した。同プログラムの提供は,粘着フィルム業界としては初めてという。

サイバーステーション,デジサインTabシリーズのアプリを公開
 サイバーステーションは2011年12月26日,クラウド型デジタルサイネージシステム「デジサイン」のタブレット版アプリを公開した。ハードウェアからコンテンツまで同梱で提供しており,AndroidOS(2.2/2.3) ,Android3.0/3.1/3.2に対応。

サミット,Android端末向けカメラアプリをバージョンアップ
 サミット・グローバル・ジャパンは2011年12月19日,Polaroid公式のインスタントカメラアプリ「Polaroid PoGo App」をバージョンアップした。Andoroid OSが搭載されたスマートフォンで撮影した画像の色味を変更でき,フレームや文字入力などの加工も可能。2011年9月に販売したPolaroid GL10インスタントモバイルプリンタでの印刷にも対応する。

サレジオ工専,総合メディアセンター報発行
 サレジオ工業高等専門学校は「総合メディアセンター報」第2号を発行した。同校における情報システムやコンテンツマネージメントの運用,図書館情報,iPadを用いた授業の可能性などを掲載。A4判50ページ,非売品。創刊号はWebのみ。

丸善石油化学,被災した印刷インキ原料製造装置を4月より試運転と発表
 丸善石油化学は2011年12月8日,同年3月11日に発生した東日本大震災に起因する火災により被災し,稼動を停止していたアルコールケトン製造装置および付帯設備の復旧を進めた結果,2012年4月頃より試運転ができる見込みと発表した。当該装置の製品には,インキ原料となるメチルエチルケトン,セカンダリーブチルアルコール,ジイソブチレンなどが含まれる。

みやぎマルチメディア・マジック,仙台で復興雑誌
 仙台市の印刷会社,ハリウコミュニケーションズなどが中心となって活動している異業種の協同組合みやぎマルチメディア・マジックでは,産業復興の支援として仙台圏の無料情報誌『月刊 復興人』を2011年10月に刊行している。日夜がんばっている人々の話題のほか,支援制度などの情報も掲載している。1万部を毎月25日に発行。また同協同組合では,仮設住宅などに入居している住民向けの情報誌『震災復興かわら版みらいん』も毎月8000部発行。ともに組合側から仙台市に提案し受託。合計で13人の編集者を新規雇用して取材・編集している。

日本印刷技術協会,『印刷入門』を改訂・発行
 日本印刷技術協会は,『印刷入門:プリプレスからポストプレスまで 改訂版』(相馬謙一著)を1月5日に刊行・発売した。B5判,104ページ,定価(税込)1800円。問合せは,同協会(電話03-3384-3113)。

グラフィック,会員へ特別版年賀状を提供
 グラフィックは1月6日より,同社の印刷品質と加工技術を確認できる「スペシャル年賀カード」を制作し,1000部を希望者に提供すると発表した。同年賀状はグラフィックアートユニット・だるま商店(ディレクター・島直也さん/絵師・安西智さん)による描き下ろしで,和のグラデーションを特徴とする極彩色の作品を同社で刷り,箔押し,浮き出しなど数種類の加工を施したもの。希望者はWebで会員登録(無料)後,申込み。

凸版印刷とトッパンシステムS,無線操作のサイネージ・システム開発
 凸版印刷は2011年12月26日,同社グループのトッパンシステムソリューションズと共同で,センサーやLEDパネル,イルミネーションなどの外部入出力機器を無線操作できるサイネージ・システムを開発したと発表した。Andoroid端末をサイネージの表示装置とし,同端末と接続するUSBハードウェア規格のADKを活用して外部入出力機器の操作を可能にした。また,無線通信規格ZigBeeを採用したことで,サイネージから離れた場所にある各種センサーなどの機器も無線操作できる。従来に比べて半分以下の開発コストに削減したほか,汎用化,低電力化,運用コストの削減なども図った。

凸版印刷,デジタルアーカイブデータを活用したVR作品公開
 凸版印刷は2011年12月27日,東京国立博物館と共同で制作したバーチャルリアリティ(VR)作品「DOGU 縄文人が込めたメッセージ」を1月2日から4月1日まで,同博物館のシアターで公開すると発表した。同作品は,同博物館が所蔵する3体の土偶の形状を三次元計測技術でデジタル化して再現したとともに,他館の収蔵品を含む50体以上の土偶の画像データをもとに,縄文時代における土偶の変遷を解説する。観覧は無料(別途博物館の入館料が必要),当日予約制。

凸版印刷,デジタル美術鑑賞システムを開発
 凸版印刷は2011年12月27日,東京大学大学院情報理工学系研究科と共同で開発した美術鑑賞システム「デジタル展示ケース」を,1月2日〜29日に東京国立博物館で開かれる同館140周年特集陳列「天翔ける龍」で公開すると発表した。同システムは,デジタル技術を用いて再現した文化財を画面上で鑑賞するとともに,装置に手を入れると画面上に自分の手が現れ,画面の中で文化財を手に取って自由に動かす擬似体験ができる。

モリサワ,page2012に出展
 モリサワは2月8日〜10日,サンシャインコンベンションセンターTOKYOで開かれるpage2012に出展する。「文字,ひろがる」をテーマにクラウドフォントサービス「Type Square」や電子雑誌,電子書籍ソリューション「MCMagazine」などを紹介する。

電通グループ,100%自然エネルギーによる屋外サイン事業へ
 電通と電通アドギアは1月1日,自然エネルギー事業を展開するゼファーと,ソーラーパネルおよび小型風力発電を利用した屋外サイン事業の業務提携契約を締結した。電通グループは屋外サインの企画デザイン,販売,制作を担当し,ゼファーは発電システムの設計,開発,電源システム機材の供給を行う。両社は同事業を海外へも展開する予定。

my日本,やまと新聞社と業務提携し,広告業務を担当
 政治系SNSサイトのmy日本は2011年 12月27日,やまと新聞社との業務提携を発表した。これにより,my日本はやまと新聞社の広告業務を担当する。my日本は会員数5万9500人,10歳代15%, 20歳代42%, 30歳代26%を中心とする政治経済系SNSサイトを運営する。

東京都印刷工業組合,副理事長候補4人決定
 東京都印刷工業組合では2012・2013年度の理事長候補に島村博之氏(六三印刷会長)が決まったが,12月27日に次の次期副理事長候補を発表した。臼田真人(アドピア),森永伸博(伸正社),佐竹一郎(大東印刷工業),橋本唱市(文唱堂印刷)の4氏。

岐阜印刷工業組合が60周年記念誌
 岐阜印刷工業協同組合は12月,「創立60周年記念誌」を発行した。A4判32ページ。非売品。

1月8日〜31日と1月12日〜31日,横浜と東京で「2012年元日号紙面展」
 日本新聞博物館は,1月8日〜31日に神奈川の横浜情報文化センターで,1月12日〜31日に東京・内幸町の日本プレスセンターで「2012年元日号紙面展」を開く。日本新聞協会会員新聞社発行の100を超える元日号紙面を集め展示する。入場無料。
http://newspark.jp/newspark/

1月14日〜4月15日,「2011年報道写真展」
 日本新聞博物館と東京写真記者協会は1月14日〜4月15日,神奈川・横浜の同館で「2011年報道写真展」を開く。2011年に撮影された報道写真の中から約300点を紹介し,3月中旬からは2012年明け以降の東日本大震災関連写真を追加する。入場料は一般・大学生500円,高校生300円,中学生以下無料。月曜休館(祝日・振替休日の場合は翌平日が休館)。
http://newspark.jp/newspark/

1月20日,印刷技術懇談会が新聞メディアのセミナー
 印刷技術懇談会は1月20日18時から,東京工芸大学・芸術学部3号館 3103教室で例会を催す。「新聞メディアの最新動向と生き残り施策」と題し,メディアテクノスの井上秋男氏が講演する。参加費は,新年会含め3000円。
http://www.ingikon.cup.com/24latest_meeting_index.htm

1月31日〜2月2日,ドバイで国際サイン&グラフィック展開催
 看板,グラフィックス,印刷に関する国際展示会15th Annual Sign & Graphic Imaging Middle Eastが1月31日〜2月2日,ドバイ世界貿易センターで開かれる。UAEのFlakホールディングが主催。30ヵ国から400社が出展,10万人が来場すると予測されている。
http://www.signmiddleeast.com/

2月1日,モリサワ文字文化フォーラム開催
 モリサワは2月1日,モリサワ本社4F大ホールで第6回モリサワ文字文化フォーラム「表現と伝達」を開く。書家の紫舟氏とデザイナーの奥村昭夫氏を講師に迎え「表現と伝達」をテーマに対談を行う。参加費無料,1月18日13時よりWebにて申込み受付を始める。
http://www.morisawa.co.jp/corp/effort/forum/

2月3日,日本出版学会・関西部会がスティーブ・ジョブズに関し講演と討論会
 日本出版学会は2月3日18時30分から,大阪市立大学梅田サテライト101教室で関西部会を開く。「スティーブ・ジョブズから何を学ぶか?:変革者ジョブズが出版メディアに託した最後のメッセージ」と題し,クリエイシオンの高木利弘氏が報告する。また,大阪市立大学の北克一教授をパネリスト,立命館大学の湯浅俊彦准教授をコーディネーターに,パネル討論も行う。参加費は,会員300円,非会員500円。問合せは,前記湯浅氏(電話075-466-3136)。

2月9日,全印工連が池袋で全国印刷メディア協議会を開催
 全日本印刷工業組合連合会は2月9日,東京池袋のホテルメトロポリタンで「全国印刷メディア協議会」を開く。「デジタル時代の印刷力:紙の復権,印刷の逆襲」をテーマに顧客が求める印刷の価値を新たに創造するために必要なものは何かを考える3講演が行われる。参加希望者は事務局まで。
webmaster@aj-pia.or.jp

2月9日,page展で新規印刷市場紹介のセミナー
 プリントミックスは2月9日,池袋サンシャインシティコンベンションセンターで開かれるpage展で「“印刷業大倒産時代”における次の市場はここだ!:不況下で生まれた新規印刷市場の事例紹介と生の声」をテーマにセミナーを開く。印刷業経営者へのビデオインタビューや新規印刷市場の事例を紹介し,パネルディスカッションも行う。参加は無料,事前登録制,定員80人。
http://www.printmix.org/modules/pico/index.php?content_id=72

2月29日,日本印刷学会が「電子端末および電子書籍と印刷との将来を考える」講演会
 日本印刷学会・標準化委員会・第三分科会は2月29日,東京・新富の日本印刷会館で「電子端末および電子書籍と印刷との将来を考える」をテーマに技術講習会を行う。「電子書籍普及政策の現状と今後の展望」 松田昇剛(総務省情報流通行政局),「電子書籍・出版に向けたモニターの色再現」長嶋健介(ナナオ),「制作サイドから見た電子書籍・出版の状況」関口隆日本印刷),「中国の電子書籍・電子新聞事情:Apabi電子図書館の実演を交えて」河田京三(方正)の内容。参加費は,会員・賛助会員6000円,非会員9000円。
http://www.jspst.org/event/120229.html

3月28日・29日,上海でLUXE PACK SHANGHAI
 既報の通り,第5回上海国際高級品包装展示会LUXE PACK SHANGHAIが3月28日・29日,上海国際会議センターで開催されるが,主催者側はモナコ展(10月24日〜26日)やニューヨーク展(5月16日・17日)とともに,世界の環境保護をテーマにしていると発表した。
http://www.luxepackshanghai.com/accueil.php?sh

5月9日〜11日,ダイレクトマーケティングEXPO開催
 5月9日〜11日にダイレクト マーケティングEXPOを含むIT総合展「Japan IT Week 春」が東京ビッグサイトで開かれる。同展は企業のマーケティング部門,販売促進部門,営業企画・営業推進部門,広報・宣伝部門の責任者ならびに担当者を対象とし,2011年には40社が出展,11万人が訪れた。
http://www.dme-expo.jp

7月11日〜14日,中国で国際印刷展示会開催
 7月11日〜14日中国で,北京国際包装博覧会と上海国際印刷・包装・製紙産業総合展,上海国際広告・サイン・ディスプレイ産業総合展が催される。また,10月17日〜19日に上海で,国際ラベル技術展示会が開かれる。
http://www.chinainfo-jp.com/expo/ppp.html

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2011年12月20日に『印刷雑誌』1月号を発行しました。有益な情報を得るために,一部署1冊,一人1冊,『印刷雑誌』はいかがでしょうか。2012年で95年の歴史がある,真面目な雑誌です。ぜひ,1月号からの定期購読をお薦めします。1号1470円。定期購読料1年間12号分17,640円(税込)で,定期購読ですと送料無料です。これを機会に『「印刷雑誌」とその時代 実況・印刷の近現代史』(税込9030円)もいかがでしょうか。

週刊『印刷雑誌』3巻1号
2012年1月10日発行
編集長:武川久野
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 


 

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