週刊『印刷雑誌』

週刊『印刷雑誌』 3巻13号 2012年3月26日
Japan Printer weekly vol.3, no.13
毎週月曜日10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

BookLive,幅広い決済方法で書籍購入が可能に
 BookLiveは3月19日より,電子書籍ストアBookLive! においてNTTドコモが提供するキャリア決済サービス「ドコモ ケータイ払い」を導入した。今回の導入により国内主要キャリア3社すべてのキャリア決済に対応したことになり,クレジットカード,ウェブマネー,ビットキャッシュと幅広い決済方法で書籍購入が可能になった。

BookLive,三省堂書店と連携し,電子書籍と紙の書籍を一元管理できるサービスを提供
 BookLiveは4月より,電子書籍ストアBookLive! と三省堂書店のクラブ三省堂の会員IDを利用し,購入履歴を同期することで電子と紙の書籍を一元管理するソーシャル本棚「読むコレ」のサービスを提供する。同サービスでは書籍の管理のほか,自身の本棚やレビューを公開し,他のユーザーと共有するコミュニケーションも取れる。

BookLive,電子書籍『まんがで学ぶ成功企業の仕事術:森永製菓編』を配信
 BookLiveは3月23日より,電子書籍ストアBookLive! において『まんがで学ぶ成功企業の仕事術:森永製菓100年続くブランド力育成術』の配信を始めた。同書では,創業者・森永太一郎氏がわずか二坪の工場から始めた西洋菓子屋が日本における製菓業界のパイオニア企業となるまでの波乱万丈な人生や歴史を紹介したもの。「森永ミルクキャラメル」「ウイダーinゼリー」をはじめ,消費者から支持されるパワーブランドをロングセラー商品へと育てるブランド力育成術を主要エピソード5編で解説した。

ローランドディー.ジー.,溶剤プリンタが白インク対応
 ローランドディー.ジー.は3月21日,溶剤プリンタ「VersaSTUDIO BN-20」(オープン価格),「VersaCAMM VS-640 / VS-540 / VS-420 / VS-300」(176万4000〜281万4000円)が新たに白インク,ダブル白インクに対応したと発表した。BN-20はシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックに,ホワイトを加えた5色,VSシリーズはシアン,マゼンタ,イエロー,ブラック,ライトシアン,ライトマゼンタにダブルホワイトを加えた7色で印刷が可能。

字游工房,游明朝体 Pr6 M/Dを4月16日より販売
 字游工房は4月16日より,OpenTypeフォント「游明朝体 Pr6 M」と「游明朝体 Pr6 D」を販売する。同書体は,現在販売中の「游明朝体 Std M」と「游明朝体 Std D」の文字セットをAdobe-Japan1-6へ拡張したもので,一部文字のデザインの修正も行った。各フォント税込み3万1500円。

大日本印刷,Android端末向けアプリの不正改ざん防止ソフト
 大日本印刷は3月19日,Android端末向けアプリケーションの不正改ざんを防止するソフトウェアを開発したと発表した。4月より,アプリ提供会社向けに同ソフトを使ったAndroidアプリのセキュリティ強化サービスを始める。このサービスは,アプリ提供会社が開発したアプリを大日本印刷が受け取り,同ソフトで解析・改ざんされにくい状態に変換する。変換されたアプリは不正な改ざんを自動的に検知し,プログラムやデータが書き換えられていた場合には強制的にアプリを終了する。また解析されやすいプログラミング言語で開発されたプログラムを難読化し,不正な解析や改ざんを防止する。

大日本印刷,スマートフォン向け美術アプリ開発
 大日本印刷はデジタルえほんと共同で,スマートフォン向けに展開する美術アプリの第1弾「My雲龍図」の配信を3月20日より始めた。同アプリは,3月20日〜6月10日に東京国立博物館で開かれている特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」に合わせ,同展の見所の1つで大規模な保存修復事業後,世界初公開となる「雲龍図」を紹介したもの。スマートフォンの機能を活かし,同作品を拡大・縮小して鑑賞できるほか,日本の伝統的な遊び“福笑い”の要領でオリジナルの「雲龍図」を作成して楽しめる。税込み350円。販売は,App StoreとAndroidマーケットでDNPアートコミュニケーションズが行う。

大日本印刷,写真共有SNSアプリを配信
 大日本印刷は3月22日,女性を対象とした写真共有SNSアプリ「amiienote(アミーノート)」の提供を始めると発表した。iPhone向けの無料アプリで,写真の投稿を通じて共感した人同士のグループの結成や,自分と同じ感性や趣味をもつグループへの参加などができるコミュニケーションの場をソーシャルネットワーク上に提供する。また出版社やメーカー,流通などの企業が同アプリ上に公式グループを結成することで,生活者とのコミュニケーションも可能。

大日本印刷,デジタルペンが生命保険の契約手続きで採用
 デジタルデータの処理と“自筆サインデータの再現性”や“書面交付への対応”などを両立する,大日本印刷のデジタルペンが太陽生命保険で採用された。3月21日より,同製品やタッチパネル式ノートPC,テレビ電話などを活用した契約手続きのサービスが始められている。

大日本印刷,コミック販売の店頭POPに動くポスターが採用
 大日本印刷の特殊なPOP「フィルモ」が,文教堂書店の9店舗の店頭POPとして採用された。同製品は,ポスターの上に特殊処理を施したカードやしおりなどを載せると,カードが静電気を帯びてポスター上で動くというもの。今回は北条司氏の漫画『エンジェル・ハート2ndシーズン』の最新刊発売に合わせ3月19日より,ポスター上に特製のしおりを載せ無料配布している。また,サイン会でも使用される。

HARMONY,ASP型広告効果分析レポートツールを改善,広告戦略提案の即対応の助けに
 HARMONYは3月19日,ASP型広告効果分析レポートツール「リスティングマスター」のバージョンアップを行い,企業の実情に応じたリスティング広告の評価・分析・改善に対応できるようになったと発表した。今回の改善により,期間限定キャンペーンなどの不定期分析期間に対応するなど分析結果の報告に柔軟性をもたせたほか,運営者管理画面を設置し,効果の出ていない企業の抽出を容易にした。これにより,広告主に対し広告提案の即時対応性を強化できる。

富士ゼロックス,地域ごとの販売力強化
 富士ゼロックスは,地域ごとの販売力強化のため4月2日付で北日本,関東,首都圏,中部,西日本,九州の6地域に100%出資で販売・保守サービスに特化した統轄会社を設立し7月1日から事業を始める。

印刷志の会,デジタルWFと印刷の関係を勉強
 テクノロールが主宰する印刷志の会は3月23日,浅草の同社東京支店で勉強会を開いた。「ここまで進化したハイブリッドワークフローとデジタル印刷の活用」をテーマに,富士フイルムグラフィックシステムズの熊谷龍生氏が多岐にわたる出力機器への最適なワークフローの必要性を解説した。また富士ゼロックスの杉田晴紀氏が,電子書籍やフェイスブックなど印刷物とITの今後の関係やBtoCの広がりを考察した。

日本印刷産業連合会,印刷産業のビジョンを紹介
 日本印刷産業連合会は昨年印刷文化典事業の一環として印刷産業のビジョン「SMATRIX 2020:スマート社会に貢献する印刷産業」を策定した。同連合会は3月21日,東京・新富の日本印刷会館で同ビジョンの発表を記念したセミナーを催した。同連合会の草野司朗常務理事と大島渡部長が,今後は個々の印刷会社が同じ方向でなく独自のビジネスを模索するべきや,印刷だけでなく付随する新たな事業を創出すべきことを紹介した。また特別講演として,総務省の松田昇剛氏が「電子書籍普及政策の現状と今後の展望」を海外事例も交えながら紹介した。

3月27日〜4月27日,亀倉雄策賞受賞渋谷克彦グラフィックデザイン展開催
 クリエイションギャラリーG8は3月27日〜4月27日,亀倉雄策賞受賞渋谷克彦グラフィックデザイン展を東京・銀座の同ギャラリーで行う。同賞は日本グラフィックデザイナー協会が,毎年『Graphic Design in Japan』出品作品の中から選出するもので,今回で14回目。4月20日19:00から,渋谷氏と仲條正義,水野卓史の両氏による対談も行う。入場無料,対談のみ要予約。電話03-6835-2260。

4月11日,企業メセナのシンポジウム
 企業メセナ協議会は4月11日に東京・浅草のアサヒ・アートスクエアで,「地域の活力高めるオンリーワンメセナ」をテーマにシンポジウムを開く。キヤノン,シベール,油機エンジニアリング,哲学者の鷲田清一氏らが,企業と地域文化のかかわりについてパネル討論する。参加無料(交流会は1000円),要申込,定員150名。
https://pro.form-mailer.jp/fms/856d736a20865

4月13日,印刷技術懇談会がエフ・アイ・エスでデジタル印刷現場を見学
 印刷技術懇談会は4月13日17:00より,横浜のエフ・アイ・エスの生産拠点デジタルプロダクションセンター見学会を催す。「ソリューションプロバイダー的印刷ビジネスの実際」をテーマに同社の岡本専務による事例解説も行う。参加費1000円。申込み登録制,定員20名,先着順。
http://kokucheese.com/event/index/31588/

竹尾,4月16日〜5月10日に「日本タイポグラフィ年鑑2012作品展」,5月14日〜6月1日に「ニューヨークタイプディレクターズクラブ展」
 竹尾は東京・神田の同社見本帖本店で,4月16日〜5月10日に「日本タイポグラフィ年鑑2012作品展」を,5月14日〜6月1日に「ニューヨークタイプディレクターズクラブ展」を開く。日本タイポグラフィ協会とニューヨークタイプディレクターズクラブが主催する同賞の2012年優秀作品を紹介する。入場無料,土曜・日曜・祝日休館。また,4月19日にトークショーも開く。参加無料,要申込,定員70人。
http://www.takeo.co.jp/site/event/central/201203.html

4月19日まで,写真「1_WALL」展開催
 ガーディアン・ガーデンは4月19日まで,写真「1_WALL」展を開いている。同展は年2回行われる公募作品のグループ展で,期間中に公開最終審査会が行われ,グランプリ受賞者には1年後の個展開催とパンフレット制作の権利が与えられる。今期審査会は4月5日18:00より,秋山伸,小林紀晴,鈴木理策,姫野希美,光田ゆりの各氏が審査員を務める。入場無料,審査会のみ要予約。電話03-5568-8818。

4月21日,勁版会が30周年記念講演会
 勁版会は4月21日,設立30周年を記念した講演会を京都市中京区のコープ.イン.京都で行う。「出版(メディア)と読者と本屋:電子書籍との関係をふまえて」をテーマにライターの永江朗氏が話す。参加費4000円。要事前申し込み。
http://kokucheese.com/event/index/30460/

10月12日〜14日,福岡でUD会議
 国際ユニヴァーサルデザイン協議会は10月12日〜14日,福岡国際会議場や福岡国際センターで「第4回国際ユニヴァーサルデザイン会議2012 in福岡」を催す。また「IAUDアウォード2012」も行い,同会議で表彰する。第1次審査締切は3月31日。
 同協議会は3月22日,有明のパナソニックセンター東京で「震災復興とUD」をテーマに事前イベントを行った。テーマに関し野村総合研究所顧問で前岩手県知事の増田寛也氏が講演したほか,防衛省の竹本竜司氏が震災で自衛隊が上手く機能した理由や活動を報告し,建築設計家の伊東豊雄氏がUDを取り入れたまちづくりを提案した。
http://www.ud2012.net/

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3月19日,『印刷雑誌』4月号を発行しました。「標準化の必要性」を特集テーマとしてJapan Color認証制度や測色方法にも注目しました。中国の印刷産業状況レポートの後編ではパッケージ印刷や証券・セキュリティ印刷の現状を報告します。1号1470円。定期購読料1年間12号分17,640円(税込)で,定期購読ですと送料無料です。これを機会に『「印刷雑誌」とその時代 実況・印刷の近現代史』 (税込9030円)もいかがでしょうか。

週刊『印刷雑誌』 3巻13号
2012年3月26日発行
編集長:武川久野
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 


 

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