週刊『印刷雑誌』

週刊『印刷雑誌』 3巻14号 2012年4月2日
Japan Printer weekly vol.3, no.14
毎週月曜日10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

サイバーステーション,デジタルサイネージシステム「デジサインSTB3」を販売
 サイバーステーションは4月2日,クラウド型デジタルサイネージシステムの動画配信端末として利用するセット・トップ・ボックス「デジサインSTB3」を発売した。「デジサインSTB3」は今まで外付けしていたハードディスクを本体に内蔵した。税込み8万4000円。

オムロン,工場などで消費電力を計測する多回路電力量モニタを発売
 オムロンは4月2日,節電ニーズに応えるため,エネルギーの見える化に必要なコストや手間を徹底削減する「増設型多回路モニタKM1」を発売した。電灯・動力の異なる2系統を1台のマスタで計測可能。CT増設ユニットによる最大36点の電力計測ができる。電力計測ユニットは3万5000円。また同商品を5月30日〜6月1日にインテックス大阪で開かれるJECAFAIR 2012に出展する。

レッツページ,Windows対応IT災害対策に役立つデータのバックアップソフト発売
 レッツページは3月27日,IT災害対策に役立つデータのバックアップソフト「FileGee」(ファイルジー)の販売を始めた。Windows7からWindows2000まで対応し,日々上書きされたファイルのみを日付ごとに整理し保存するほか,FTP(ホームページデータ)内のデータを素早くバックアップできる。独立PC1台用6900円(税込み)。

BookLive,三井物産と日本政策投資銀行,東芝,NECと資本提携
 BookLiveは3月28日,サービスのさらなる拡大を図り三井物産,日本政策投資銀行,東芝,NECの4社と資本提携したと発表した。三井物産は海外展開などの分野でのバックアップ,日本政策投資銀行は成長資金の出資,東芝は電子書籍市場での事業強化,NECはITとネットワーク技術を核にした商品展開を積極的に推進する。

パピレス,米国のデジタルマンガ社と業務提携
 パピレスは3月30日,米国の日本漫画の翻訳出版会社デジタルマンガ社とデジタル配信において業務提携したと発表した。今回の提携では現在パピレスが日本国内で配信しているコンテンツをデジタルマンガ社へ提供し,eManga.comやAppStoreのほか,KindleやNOOKの電子書籍リーダー専用ストアでも配信される。
 またパピレスが運用している「電子貸本Renta!」(英語版)でも,英語翻訳版電子コミックの配信を開始した。『クレヨンしんちゃん』をはじめ2007年にアニメ化された『ひとひら』や,ハーレクインコミックスなどの作品を提供する。

杉本カレンダー,風呂場のカレンダー発表
 名入れカレンダー専業メーカーの杉本カレンダー(大阪市)は3月29日,一般販売用のカレンダーとして「浴室用ヴィジュアル商品」を発売すると発表した。

フォントワークス,「イワタLETS 」2012年の新書体発表
 フォントワークスとイワタは3月23日,フォント環境サポートプログラム「イワタLETS」の会員用に,新書体の配布を始めたと発表した。2012年のイワタLETSの新書体は,Adobe-Japan1-6(2万3058文字)へ文字数を拡張した「イワタUDゴシック」「イワタUD丸ゴシック」や,Windows環境での新聞制作に活用できる「イワタUD新聞明朝」「イワタUD新聞ゴシック」のTrueTypeフォント,2010年に新たに常用漢字に追加された漢字を収録した「イワタ筆順フォント教科書体 新常用」など計30書体。
 またフォントワークスは,2010年3月より提供している「イワタ筆順フォント太教科書体(B筆順)」のOpenTypeフォントにおいて不具合が見つかったことを発表。同社から修正フォントを収録したデータCD「IWATA LETS Volume 2.1」を,2012年イワタLETSの新書体キットとともにイワタLETS会員に送付するとしている。

リンテック,粘着ラベルタイプICタグ発売
 リンテックは,NXPセミコンダクターズ社(オランダ)製ICチップを搭載した粘着ラベルタイプICタグ「Britem TS-L 102ZP」を標準規格品としてラインナップし,4月1日から発売すると発表した。従来のチップと比べ交信範囲が最大で20%拡大し,ICデータ保存期間はデータ書き込み後50年と5倍に延長した。

キヤノン,ビジネス向け,クラウド対応IJプリンタ発表
 キヤノンは3月22日,インクジェットプリンタ「PIXUS」シリーズの新製品として,ビジネス向け複合機「PIXUS MX893」と「同MX513」をそれぞれ5月下旬,4月上旬に発売すると発表した。上位機種MX893はクラウド,スマートフォンとの連携を強化した。ともにオープン価格。

ナナオ,患者の被曝量低減に寄与する機能を備えたモニター開発
 ナナオは3月26日,X線撮影装置などからの患者や医師の被曝量低減に寄与する機能を備えた19型液晶モニター「EIZO SMD 19102 DL」を,ドイツの子会社EIZO GmbH にて開発および生産し,ドイツや米国市場向けに販売を始めたと発表した。

住友重機械工業,リーチ式電動フォークリフト「QuaPro・R」を発売
 住友重工業の関係会社住友ナコマテリアルハンドリングは4月2日,立って乗車するタイプのリーチ式電動フォークリフト「QuaPro・R」を発売した。1.5トン積みコンパクト型で2,540mmの小さい車体のため小回りが利く。埋込磁石型同期モータを採用し電力消費量を従来より24%削減した。税込み309万7500円。

DNPデジタルコム,海外の顧客向けWebサイトでの各種受付サービスを支援
 大日本印刷の子会社のDNPデジタルコムは3月26日,海外居住者を対象としたWebサイト上でアンケートやキャンペーン,リサーチなどの受付を行えるツール「アンケートクリエーター+(プラス)」の提供を始めた。日本語・英語・タイ語・インドネシア語・マレー語,および多様な通信機器に対応しており,ASPタイプのサービスや,専用サーバで大規模に行うキャンペーンなどに対応して企業のデータベースとの連携などが可能なサーバインストールタイプのサービスがある。すでにユニ・チャームのWebキャンペーンやアンケート,モニター募集などの応募受付に採用された。

凸版印刷,VR技術で絵画を3DCG化
 凸版印刷は,バーチャルリアリティ(VR)技術を活用し,平面に描かれている絵画を三次元空間として体験できる鑑賞システム「ViewPaint(ビューペイント)」を開発した。絵画のデジタルアーカイブデータを作家特有のタッチを損なわずに3DCG化してディスプレイに表示するもので,人体認識センサーで認識した鑑賞者の視点に合わせてCG映像をリアルタイムに生成・表示する。
 このたび,同システムで鑑賞できるコンテンツの第1弾として,17世紀オランダの画家フェルメールの「牛乳を注ぐ女」を3D CG化した。当時の博物資料や研究資料を活用し,文物の色や形を再現。同コンテンツはアジアデジタルアート大賞エンターテインメント(産業応用)部門優秀賞を受賞し,3月17日〜27日に福岡アジア美術館で開かれた「2011アジアデジタルアート大賞展」で初公開された。

光文堂,ミューテックの用紙重量式計数装置の総代理店に
 印刷資機材総合商社の光文堂と紙積み機メーカーのミューテックは3月28日,日本における用紙重量式計数装置のOEM供給ならびに総代理店契約を結んだ。
 用紙重量式計数装置「KBDミューカウントスケール」は,断裁周りの作業(紙積み・計数作業)を軽減し,断裁作業の迅速化を図ることができる。用紙をジョガーに載せるだけで計数作業が行える汎用機器として世界初という。本体380万円,搬入・設置・調整費30万円。初年度(1年間)販売台数30台を見込む。

ブックサービス,購入書籍の送料減額の期間を延長
 書籍通販サイトのブックサービスは2月21日〜4月2日の期間限定で行った送料減額サービスを好評につき6月30日まで延長する。期間中は通常税込300円の送料が100円に,税込1000円以上の商品購入で送料無料(通常1500円以上)になる。また,4月20日〜6月20日に行われる出版社98社が定価の50%で書籍を販売する企画「謝恩価格本フェア バーゲンブック.jp」でも同様に送料が減額される。

オムロン,太陽光発電システム遠隔監視保守サービスを7月より開始
 オムロン,オムロンソーシアルソリューションズ,オムロンフィールドエンジニアリングは7月より,太陽光発電システムの遠隔監視による運用監視・現場保守の一体型サービスの提供を開始する。太陽光発電システムの発電状況を常時遠隔監視することで,異常発生時にただちに部材調達を行い,修理交換などの保守サービスを実施することで太陽光発電システムの安定稼動や長寿命運転を支援する。今後は遠隔運用監視サービス単体の提供や,既存の太陽光発電の遠隔監視システムとの連携による保守サービスも予定している。

国立情報学研究所,情報学の講座を無償公開
 国立情報学研究所はiTunes Store内で音声や映像による講義を無料視聴できる「iTunes U」で,人工頭脳プロジェクトキックオフシンポジウム「ロボットは東大に入れるか」の講演映像を公開した。同研究所は去年12月から「iTunes U」で一般向けの情報学講座として「情報学とは何か?」「その研究課題とトピックスは?」「それが何を解決するのか?」「情報学がどんな社会をもたらすのか?」を切り口に語られた講演映像を公開している。

4月11日まで,デザインや造本を評価された書籍を紹介
 竹尾は4月11日まで,東京・神田の見本帖本店で「第9回竹尾賞」の作品展を開いている。同賞は,視覚表現のあり方を洞察する活動,またはその発展に努力している人を表彰するもので,書籍が対象の部門と評論活動が対象の部門がある。同展では今回受賞した3作品と最終ノミネート作を紹介している。入場無料,土曜・日曜・祝日休館。
http://www.takeo.co.jp/site/event/central/201202.html

4月18日〜20日,東京ビッグサイトで販促の見本市
 4月18日〜20日に有明の東京ビッグサイトで,ノベルティグッズやPOPといった販促製品やマーケティング手法などの展示会プレミアム・インセンティブショーが開かれる。主催はビジネスガイド社。入場無料,事前登録制。
http://www.pishow.com/45piinvitation/

4月19日,コニカミノルタがdrupa2012事前情報セミナー
 コニカミノルタビジネステクノロジーズは4月19日,東京・品川の同社で「drupa2012事前情報セミナー」を催す。定員50人,要申込み。問合せは,電話03-5769-7790。

4月24日,名古屋で折込広告に関するセミナー
 4月24日,中区三の丸の名古屋能楽堂で営業戦略セミナーとして新聞折込広告文化研究所所長の鍋島裕俊氏による「デジタル時代のオリコミ広告 展望」が開かれる。主催は先進組。入場無料,要予約。
http://senshingumi.jp/seminar/

4月25日,日本印刷産業連合会がGP工場交流会
 日本印刷産業連合会は4月25日,東京・新富の日本印刷会館で「第12回GP工場交流会」を催す。GP(グリーンプリンティング)工場認定式,「民間移行されたCFP制度の最新情報」「グリーン購入法におけるGP認定制度の位置づけ」「GP認定工場事例発表」「GP資機材認定“プレートクリーナー”提供メーカーの取り組み」などで構成。参加無料,要予約。電話03-3553-6051。

4月27日まで,澁谷克彦のグラフィックデザイン展
 東京・銀座のクリエイションギャラリーG8は4月27日まで,グラフィックデザイナー協会の「亀倉雄策賞」を受賞した澁谷克彦氏の作品展を開いている。唐草模様とタイポグラフィを組み合わせた資生堂の化粧品広告を中心に,同氏の受賞作や代表作を紹介している。入場無料,日曜・祝日休館。
 なお4月20日19:10〜20:40にトークショーも開く。参加無料,要予約(電話03-6835-2260)。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201203/g8_exh_201203.html

5月13日まで,世界の広告優秀作を紹介
 汐留のアド・ミュージアム東京は5月13日まで,グラフィックやパッケージのデザイン,アートディレクション,コピーなど日本の広告・プロモーション作品を8つの団体がそれぞれ顕彰した各賞グランプリ作品を紹介する「クリエーティブトップナウ展」を開いている。また,国内外の学生広告賞の受賞作100点を紹介する「スチューデントクリエーティブ学生広告賞展」も開いており,商品広告や公共マナー,環境問題など幅広いテーマで制作された多彩な作品を見られる。入場無料,月曜休館(祝日・振替休日の場合は火曜休館)。
http://www.admt.jp/exhibition/program/index.html

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印刷朝陽会は3月21日に『印刷文化の原点:The Starting Point of Printing Culture』を発行しました。印刷研究家である著者が,日本における印刷文化の起源を豊富な資料や図版を用いて、印刷の発注者が持つ,素朴な疑問に答えられる,印刷に関わる人が知っておくべきこと,忘れてはならないことをまとめた一冊です。販売は印刷学会出版部が担当します。合わせて『印刷雑誌』もいかがでしょうか。1号1470円。定期購読料1年間12号分17,640円(税込)で,定期購読ですと送料無料です。

週刊『印刷雑誌』 3巻14号
2012年4月2日発行
編集長:武川久野
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

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