週刊『印刷雑誌』

週刊『印刷雑誌』 3巻27号 2012年6月25日
Japan Printer weekly Vol.3, no.27毎週月曜日10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

トゥ・ディファクト,首都圏8書店と共通ポイントサービス開始
 大日本印刷と丸善CHIホールディングスとNTTドコモの共同事業会社トゥ・ディファクトは6月20日,電子書籍ストア「honto」とジュンク堂書店,丸善,文教堂の首都圏8店舗で,共通ポイントサービスを始めた。書店で配布するhontoポイントカードに登録すると同サイトに加え提携書店で購入してもポイントが付く。カードを提示するとWebの電子本棚に書店で購入した本が履歴として残る。

モリサワ,電子書籍ソリューションを発売
 モリサワは6月19日,電子書籍ソリューション「MCBook EPUB ビューアライブラリ」を発売した。EPUB3.0に対応し,電子書籍ストアは同製品を組み込むことでEPUB3.0対応コンテンツの販売ができる。オープン価格。

共同印刷,医薬品包装展に出展
 共同印刷は6月27日〜29日に東京ビッグサイトで開かれる「インターフェックスジャパン/医薬品包装EXPO2012」に出展する。吸湿・吸着機能フィルム「モイストキャッチ」や薬効や香りを逃がさない「非吸着性フィルム」などを紹介する。

廣済堂,EPUB3.0対応の電子書籍の提供開始
 廣済堂は7月より,同社運営の電子書店アプリBookGateでEPUB3.0対応の電子書籍の提供を初めた。モリサワの「MCBook EPUB ビューアライブラリ」に対応し二次利用を防ぐデジタル著作権の管理の設定や,フォントや文字サイズや縦横などの変更ができる。

とうこう・あい,書籍宣伝のWeb販促企画開始
 とうこう・あいは7月17日まで,書籍や出版物をWeb上で宣伝するプラットフォーム「Web 連合広告企画」を開発し出版社共同企画「FUNTRICK!消えた文鳥と6冊の本」の提供を始めた。対象書籍に関連するパズルを出題し,その解答にフェイスブックとツイッターを用いて情報拡散を行う。7月15日までの各日曜日が締切で,毎週図書カードが抽選で当たる。

パピレス,漫画10作品の1巻が無料に
 パピレスは6月29日まで,同社電子書籍サイト「電子貸本Renta!」で漫画10作品の1巻を無料配信し,読者投票で1位になった作品の続きのページが無料閲覧になるキャンペーンを始めた。順位は毎日更新され,続きが読める作品は毎日入れ替わる。投票方法はツイッターを使用する。

BookLive,電子書籍版『宇宙兄弟』第18巻の配信開始
 BookLiveは6月22日,紙版と同時刊行で電子書籍版『宇宙兄弟』第18巻の配信を始めた。人気作品を紙と電子版で同時に発売することで電子書籍市場の拡大を図る。525円。

モリサワ,電子出版EXPOに電子書籍製品を出品
 モリサワは7月4日〜6日,東京ビッグサイトで開かれる電子出版EXPOに電子書籍製品「MCMagazine Newsstand対応」,「MCComic」,「MC Book Ver.5」を出品する。これらは電子雑誌の制作から閲覧を行う製品。

アジェンダ,自動組版Web受注システムの提供開始
 アジェンダは6月21日,Webから年賀状や名刺,封筒印刷の注文が行え,版下が自動生成される受注システム「ジグミー3」の提供を始めた。同システムはWeb印刷や商品のECショップ構築用システム。プレビュー機能,Web上での編集機能,注文ページ,会員管理や注文閲覧管理などが行える。

凸版印刷と慶應義塾大学,情報提示のあり方を共同研究
 凸版印刷と慶應義塾大学は6月21日,スマートフォンやタブレット端末上で人の記憶に残る情報提示のあり方を調べる共同研究を始めると発表した。端末上に表示されるカタログやパンフレットを閲覧している利用者の生体情報を認知神経科学の手法で計測し,コンテンツに対する利用者の記憶定着の程度を評価する。紙メディアと電子メディアの相違点や共通点を調べる。教育コンテンツや企業の販促に役立てる。

DNPドリームページ,昇華型熱転写方式のフォトブックを発売
 DNPドリームページは6月28日,同社運営のフォトブック制作サイトで昇華型熱転写方式の両面印刷を使ったフォトブック「フォトプレミアム」を販売する。同方式は色の3原色を使い1670色を再現でき,写真やグラーデションを滑らかに表現できる。260×195mmのA4判変形サイズで5480円より。

コンテンツワークス,ジャケット付きフォトブックを提供開始
 コンテンツワークスは6月20日,同社運営のフォトブック作成サービスにてジャケット付きのフォトブック「GRAPH」の提供を始めた。幅186×高さ248mmのB5判変形サイズ。48,72,96,120ページから選べ,テンプレートがジャケット5種類,本文50種類。6色印刷を採用し,Web上で編集作業が行える機能も追加した。5890円より。

日本ヒューレット・パッカード,インクジェット複合機発売
 日本ヒューレット・パッカードは7月下旬より,インクジェット複合機「HP Officejet AiO」を発売する。幅350×奥行171×高さ90mmで持ち運びが可能。A4判約500枚の印刷ができる充電式電池を搭載した。3万6960円。
日本ひゅーれっと・パッカード,個人向けIJ機発売
 日本ヒューレット・パッカードは7月6日、個人向けのA4判インクジェット
複合機「HP Deskjet 3520」を発表する。「HP Directplus」価格7980円。

ナナオ,暗部視認性向上技術搭載のカラー液晶モニター発売
 ナナオは7月13日より,暗く見えにくい部分を自動補正する暗部視認性向上技術搭載の23.0型カラー液晶モニター「EIZO FORIS FS2333」を発売する。暗い場面でも画面を明るく見えやすくし,コントラストや自然な色味を再現できる。オープン価格。

メディアコンフォート,製品発表会を行う
 メディアコンフォートは6月21日・22日,東京・外苑前のテピア青山で新製品発表会を行った。カードスリッタ「きりっ子 MCX-AR」ははがきや名刺,チケットなどを切れ,カラー液晶タッチパネルを採用し,カットの種類を図表示できる。オールラウンドスリッタを搭載しユニットの追加購入をせずにそのまま使用可能。

フォーサイト,グラフ作成環境製品を発売
 フォーサイトは6月20日,ファイルメーカープロ用のグラフ作成環境「Chart@Once LT」を発売した。初期設定なしでグラフの描写や修正ができ,外部ファイルデータの読み込みが可能。キャンペーン期間中は8800円より。

アポロクリエイト,3D 360度写真撮影システムを販売開始
 アポロクリエイトは6月22日,3D 360度写真撮影システム「フォトベンチ60」を発売した。全方位にLED照明を採用し,色の再現性が向上。宝石用スポットライトを装備し,反射や映りこみのない写真が撮れる。85万円。

いわはし,マニュアル紙反転装置販売
 いわはしは6月16日,電池を使わないマニュアル紙反転装置「JS HANTEN」を発売した。菊判,A判,四六判に対応し500kg・紙高1mの紙を1秒で反転でき,そのまま給紙台へ持っていける。女性でも使えるため重労働の軽減や,時間とコストの削減にもつながる。使用後はタイル1枚分の場所で保管できる。

ロハスプリント,耐溶剤性の特殊樹脂を使ったドクターブレード発売
 ロハスプリントは6月21日,耐溶剤性の特殊樹脂を用い油性インキやUVインキにも対応するドクターブレード「時短ブレードZ」を発売したと発表した。ボルトを緩めるだけでブレードを交換でき,従来は印刷機の1胴につき20分を要した交換時間を5分に短縮した。全体が徐々に消耗されるため,従来のゴムブレードよりもよりシャープで均一なローラー洗浄を行え,洗浄時間や洗浄剤を削減できる。印刷機に合わせてカスタムメイドも可能。

大日本印刷,Webチラシサイトに会員機能を追加
 大日本印刷は6月20日,チラシ情報を検索して閲覧できるWebチラシサイト「オリコミーオ!」に会員機能を追加した。会員になると設定した地域のチラシが表示され,よく利用する店舗や情報が欲しい店舗をお気に入りに登録できる。登録した店舗の情報をメールで知らせる。

大日本印刷とDNPファインケミカル,機能性フィルムのコーティング原料を開発
 大日本印刷とDNPファインケミカルは6月20日,光学フィルムなどに塗るハードコート剤の原料のシリカ分散液「FCNSシリーズ」を開発した。15〜30nmのシリカ粒子を使い,ある物質と別の原子団などを結合させる化学修飾を粒子の表面に施した。これによりフィルムの丸まりを抑制し,高硬度と透明性を保持した。10月より発売。

凸版印刷,ハイブリッド型ロータリー充填機発売
 凸版印刷は6月下旬より,18l缶と液体複合容器に対応したハイブリッド型ロータリー充填機「RF 充填機」を発売する。業務用大容量製品で主流な容器の18l缶と液体複合容器への充填を1台で可能にした。従来より3倍の速度になり,1分で20〜35袋生産できる。液体複合容器は外装段ボールと内袋が分けられるため充填前の容積を約40%削減し,スペースを削減した。

大日本印刷,中小企業向けに販促物の在庫や配送業務を一元管理するサービスを提供
 大日本印刷は6月19日,中小企業向けに販促物の在庫や配送業務をWeb上で一元管理するサービス「ConnectingOne Lite」の提供を始めた。取扱商品の中から必要な販促物を選択し,数量・納期,納入場所を入力するだけで配送手続きができる。販促物の在庫数や入出庫数を随時確認でき,在庫切れや在庫水準を下回ると警告表示が出る。初期費用36万円より,月額利用16万円より。

大日本印刷,企業内情報の管理システムを発売
 大日本印刷は6月22日,社史や年史編集の資料となる企業内情報の管理システム「デュアルシーブ 3.0」を発売した。年表データベースと資料データベースのどちらにも関係する情報を連携させて管理できる機能を追加した。年表と資料それぞれのカテゴリ内でも,両データベース内でも検索できる。120万円より。

大日本印刷,薄型の非接触ICカード発売
 大日本印刷は6月18日,1KBのICチップを搭載した薄型の非接触ICカードを開発し発売した。従来に比べ厚みが半分の0.3mmになり,凹凸のない加工技術を用いて耐久性を高めた。NFC対応端末やデジタルサイネージにかざしてWebと連動したクーポン配信や,雑誌やカタログなどの貼付が可能になった。

大日本印刷,IDカード受託発行サービスに新機能追加
 大日本印刷は6月21日,Web上で行うIDカード受託発行サービス「IDデータWEB」に新機能を追加した。同サービスは専用のWebサイトからデータセンターに発行データを送ると社員証や学生証を発行するもの。発注者が送付した顔写真データが適性サイズかを自動判別し,適正でない場合トリミングを行い適性サイズに直す機能を追加した。

DNPデジタルコム,顧客の相談に専門家が個別に応えるサービス開始
 DNPデジタルコムは6月21日,健康や子育てなど日常のテーマに関する顧客の相談に専門家が個別に応えるサービス「3Qアドバイザー」を始めた。食生活や育児,介護,お金など10ジャンルとその中の41のテーマが対象で,不安や悩みを記載して送ると,当日から翌日営業日までにメールで返信が来る。初期費用15万7500円,月額費用9万4500円より。

FFGS,サーマルポジ平板印刷版の発明で発明表彰を受賞
 富士フイルムグラフィックシステムズは6月19日,「環境負荷低減に優れた重層型サーマルポジ平板印刷版の発明」について全国発明表彰「経済産業大臣発明賞」を受賞したと発表した。CTP刷版を行うための赤外線レーザー対応のサーマルポジ平版印刷を開発し,現像処理の再現性や安定性が向上した。フィルムを使用しないため廃棄物や現像液を削減したことが評価された。

セイコーエプソン,全国発明表彰で発明賞受賞
 セイコーエプソンは6月19日,全国発明表彰で「写真画質の自動補正技術による高画質化の発明」において発明賞を受賞した。写真の被写体と画像全体の輝度分布を同時に取得し自動補正を行う。プリンタやカメラ本体や液晶ディスプレイなどの画像入出力装置に活用されている。

日本印刷産業連合会,drupa2012を報告
 日本印刷産業連合会は6月18日,東京・新富の日本印刷会館でdrupa2012の視察報告会を行った。また,ノルウェーの07Group社への訪問も報告した。同社は印刷中心の業態からWebやデザイン,代理店業務なども含めたコミュニケーションサービスプロバイダーへと業態変革した。それぞれの部門は必要な技術や文化が違うので,外部の企業を買収し別組織として独立して運営している。企業説明の冊子やコーポレートカラーを活用し,積極的に自社を顧客に売り込んでいる。印刷と印刷外のビジネスの割合はほぼ半々で,年商5800万ユーロという北欧では規模の大きい会社。

平河工業社,製品内覧会を催す
 平河工業社は6月19日,東京・向原の同社小竹事務所で内覧会を行った。電子書籍制作サービスについて,PDFから電子書籍フォーマットのデータを生成し,PC,iOS,Android対応のコンテンツを同時に提供できると話した。エコプリンティングについては印刷物を乾かす時間が通常半日以上かかるところ,4〜5分で乾く速乾印刷を導入したと発表した。生産性を上げ印刷機械のメンテナンスなどを推進する。ハイデルベルグの8色印刷機「SM 102 8-P」を使い,UVインキを使うユポ紙にも通常インキで印刷し速乾印刷の実演を行った。

エフ・プラネット,カメラマンの被写体モニター募集
 エフ・プラネットは7月15日まで,7月〜8月中の1日にプロのカメラマンが撮影する無料撮影モニターを募集している。夏に旅行やイベントを計画している人が対象。

グラフィック,挨拶状が簡単に作れるサービスの開始延期
 グラフィックは6月21日,15日より開始する予定だった挨拶状が簡単に作れるサービス「お便り本舗」の開始を7月2日に延期した。

ダイヤミック,両国へ移転
 ダイヤミックは7月17日から本社を移転する。新住所:〒130-0026東京都墨田区両国2-10-14両国シティコア12F,電話03-5600-1540(総務代表)。

6月28日,印刷業界向けビジネス戦略セミナー開催
 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは6月28日,表参道の同本社で印刷業界向けのビジネス戦略セミナーを開く。顧客の販促を支援するサービスやクロスメディア販促の仕組みなどを解説する。定員40人,無料。要予約。
http://www.vpjnews.com/node/490

7月3日〜8日,ミノックス写真展開催
 日本ミノックスクラブは7月3日〜8日,東京・半蔵門のJCIIクラブ25でミノックス写真展を開く。8×11mm極小ネガから引き伸ばした写真を展示する。10:00〜17:00。無料。
http://www.jcii-cameramuseum.jp/

7月4日〜28日,銀座の2つのギャラリーで「ADC展」
 7月4日〜28日に,東京アートディレクターズクラブの公募展「ADC展」の受賞および優秀作品の展覧会が開かれる。同クラブ会員作品は東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーで,一般作品は同・銀座のクリエイションギャラリーG8で展示される。ともに入場無料,日曜・祝日休館。
 また同展は,9月13日〜10月26日に大阪のdddギャラリーへ,11月30日〜来年2月17日に長野の市立小諸高原美術館・白鳥映雪館へ巡回する。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000582
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201207/g8_exh_201207.html

7月18日,ダイレクトメール推進協議会が全国大会
 ダイレクトメール推進協議会は7月18日,東京・新富町のハロー貸会議室で全国大会を開く。会員3000円,非会員5000円。13:30〜17:30。問合せは,電話03-5275-7100。

9月21日〜2013年1月20日,「田中一光とデザインの前後左右」展
 東京・赤坂のギャラリー「21_21 DESIGN SIGHT」は9月21日〜2013年1月20日,企画展「田中一光とデザインの前後左右」を開く。日本を代表するグラフィックデザイナーおよびアートディレクターだった同氏の作品や記録映像,図版,資料などを紹介する。一般1000円,大学生800円,中高生500円,小学生以下無料。火曜,年末年始休館(10月30日,12月25日は開館)。問合せは,電話03-3475-2121。

2013年6月5日〜7日,電子回路産業と電子実装技術に関する展示会開催
 日本電子回路工業会は2013年6月5日〜7日,東京ビッグサイトで,JPCA Show 2013,ラージエレクトロニクスショー2013,2013マイクロエレクトロニクスショー,JISSO PROTEC2013を開く。電子回路産業と電子実装技術に関する展示を行う。

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弊社刊『紙と印刷の文化録:記憶と書物を担うもの』(尾鍋史彦著)は,社団法人日本図書館協会の選定図書に選出されています。紙と印刷に関する文化・歴史を学びたい方,必読です。
http://www.japanprinter.co.jp/cgi-bin/bkdatabase/bookdatabase.cgi?key=978-4-87085-206-8

月刊『印刷雑誌』7月号(1470円)が6月20日に発行されました。特集は「印刷産業と技術の行方」。“RE−PRINTING:再発見・再定義・再構成”“ソリューションプロバイダーの実践”“drupa2012報告”“ナノグラフィ”“印刷物を商材に”のほか,“メディアのユニバーサルデザイン”“人材とチームワークでデジタル印刷を活かす”などの単発記事も掲載です。
http://www.japanprinter.co.jp/pages/artivols_2012.html

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shukan@japanprinter.co.jp

週刊『印刷雑誌』3巻27号
2012年6月25日発行
編集長:武川久野
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 


 

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