週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 3巻47号 2012年11月19日
Japan Printer weekly Vol.3, no.47 毎週月曜日10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

全国カレンダー展,12月7日まで作品募集
 「全国カレンダー展」は12月7日まで,一般企業,出版社,印刷会社,製版会社,企画制作会社,デザイン事務所などを対象に作品を募集している。一般企業カレンダーと印刷会社の自社用カレンダーの部門,販促カレンダーの部門,販売用(出版)カレンダーと既製カレンダーの部門がある。出品料は1作品12,000円。表彰は2013年1月9日。
 また入賞・入選作品の展覧会を,2013年1月16日〜18日に東京銀座画廊美術館で,1月22日〜24日に大阪マーチャンダイズ・マートで開く。

出版デジタル機構,コンテンツの配信開始
 出版デジタル機構は11月16日,経済産業省「コンテンツ緊急電子化事業」によって電子化されたコンテンツを,電子書店へ配信し始めた。コンテンツは講談社の自然科学系新書の『子どもにウケる科学手品77』など52作品。

大日本印刷,絵画鑑賞アプリ配信
 大日本印刷と絵映舎とデジタルえほんは11月15日,iPhone・iPad向けの絵画鑑賞アプリ「菩提樹の春夏秋冬」を制作,配信を始めた。東京郊外の団地の再開発に伴い,切り倒さざるを得なかった木々をモチーフに,四季で変化する日本の森を表現した。絵画閲覧と音楽一部試聴の体験版は無料,有料版は500円。

BookLive,ラノベ紹介コーナーを開設
 BookLiveは11月13日,同社運営の電子書籍ストア「BookLive!」で,総合ランキングでつねに上位に入るジャンルの「ライトノベル」コーナーを新設した。また22日まで『カンピオーネ!』や『機巧少女は傷つかない』など,対象12作品の1巻を買うと100ポイントが返還されるキャンペーンを行っている。

凸版印刷,軽井沢でO2Oプロモーション実施
 凸版印刷は11月28日まで,軽井沢のプリンスショッピングプラザでO2O(オンラインtoオフライン)を活用したキャンペーンを行っている。同プラザ内の対象22店舗に設置されたNFC 搭載機器に,Facebookのアカウント情報を付けたICタグ内蔵のリストバンドをかざすと,来店者のスマートフォンのアプリにスタンプが押され,6個以上集めると抽選に参加できる。施設内での顧客活性化を図り,集客手法としての可能性を探る。

凸版印刷,広告とスマートフォンを組み合わせた実証実験を開始
 凸版印刷とサイバーエージェント,東京急行電鉄,東急エージェンシーは12月1日まで,交通広告や屋外広告などのOOH(Out Of Home)とスマートフォンを組み合わせた広告手法「スマートOOH広告」を開発し,東急線で実証実験をしている。駅構内のポスターなどにNFCタグを設置し,スマートフォンでかざすとキャンペーンに参加できる。アプリのダウンロードや起動は必要なく,動画やコンテンツ,クーポンなどを提供する。

凸版印刷,Web上の商品評価が見えるO2O販促システムを提供開始
 凸版印刷は11月中旬,Web上の商品評価を店頭で可視化するO2O販促システム「いいね!カウンター」の提供を始める。Facebook上の「いいね!」の数を店頭に設置された専用のデジタルサイネージや,タブレット端末などにリアルタイムで表示できる。

凸版印刷,ASPサービスへの接続用ソフトを提供開始
 凸版印刷とNECは11月中旬より,前者が提供する「ギフトカードASPサービス」への接続用ソフト「PaymentElite Base for GIFTNET」を提供する。企業がギフトカードを導入し残高を管理するASPサービスを利用するさい,同サービスと自社の決済システムを接続する必要があり,システム改修が負担となっていた。同ソフトはギフトカード導入時の開発負荷を軽減しサービスを始められる。POS加盟店向け705万円より,ネット決済加盟店向け385万円より。

凸版印刷,デジタルカタログサイトのアプリ更新を実施
 凸版印刷は11月13日,同社運営のデジタルカタログサイト「カタログデパート パラリー」のiPhone向け無料アプリ「カタログ パラリー」の更新を行っており,Android端末向けアプリの提供も始めた。登録したカタログの最新号の通知機能や,SNSと連携し閲覧している情報をFacebookやtwitterで投稿できるようになった。

大日本印刷,非接触IC決済サービス対応のICカード発売
 大日本印刷は11月12日,Visaが提供する非接触IC決済サービス「Visa payWave」に対応したICカードを製品化し発売すると発表した。同サービス加盟店では暗証番号入力やサインの記入が必要なく,カードをリーダーライターにかざすだけで支払える。カード発行会社は同サービスを使ってクレジット,デビット,プリペイドから支払い方法を選択できる。
 また15日にソニーのFeliCa ICチップを搭載した非接触ICカードを,16日にソニー製ICチップ「FeliCa Lite-S」を搭載した非接触ICカードを発売した。前者はソニーが通信互換性を評価する「FeliCaカード性能検定」に国内で初めて合格した。ICカードとリーダーライター間の相互認証と暗号通信に関し,従来のDES暗号方式に加え,セキュリティ性の高いAES暗号方式にも対応した。後者は簡易認証用向けに機能を限定し,価格を抑えた。

凸版印刷,東京23区内にデータセンターを建設
 凸版印刷は11月16日,東京23区内に高セキュリティに対応したデータセンター「トッパングループ・データセンター(仮称)」を建設し,2013年10月より稼動すると発表した。同グループの基幹システムを集約し,集中管理を行い安全性と効率化を図る。

アグフア,JANPSで現像液未使用プレート紹介
 11月27日〜29日に東京ビッグサイトで新聞製作技術展JUNPS 2012が開催される。日本アグフア・ゲバルトは,現像液を使用しないCTPプレート「:Azura TS」を紹介するほか,長野日報社の守屋正二常務による同プレートに関する講演会も会場内で催す。

エックスライト,分光光度計発売
 エックスライトは11月12日,色の測定ができる分光光度計「X-Rite eXact」シリーズを発売した。タングステン光源や偏光フィルター仕様などの測定が可能で,自動キャリブレーション(調整)や,Japan ColorやISO基準値の測色値の合否判定などができる。

富士ゼロックス,A3判印刷機発売
 富士ゼロックスは11月15日,オンデマンドパブリッシングシステムを搭載したA3判印刷機「Color 1000 Press EFI EXPrint Server」と「Color 800 Press EFI EX Print Server」を発売した。一つ一つ名前や商品名などを変えられるバリアブルプリントができる。Color 1000は4500万円,Color 800は3500万円。

エプソン,A4判モノクロプリンタ・複合機発売
 エプソンは11月下旬に,A4判モノクロプリンタ「LP-S230DN」,「LP-S230DW」を,12月中旬にA4判モノクロ複合機「LP-M230FDN」,「LP-M230FDW」を発売する。S230DNとM230FDWは無線LANに対応した。いずれも iOS,Android向け無料アプリ「Epson iPrint」に対応し,スマートフォンやタブレット端末から文章やWebページを印刷できる。オープン価格。

モリサワ,クラウドフォントサービス無料キャンペーン延長
 モリサワは11月15日,同社のクラウドフォントサービス「TypeSquare」を無料で利用できるキャンペーンを,2013年12月31日まで継続して実施すると発表した。期間中は書体数や利用サイト数に関わらず,すべてのサービスを無料で利用できる。

リコージャパン,インフラの構築・運用保守事業を強化
 リコージャパンは11月15日,日本マイクロソフトの「Windows 8」発売に伴い,「Windows7」からの移行に関するコンサルティングから,導入・構築,運用保守までを提供するサービスを始めると発表した。約700 人のシステム専任営業を全国に配置し,専門の技術者やサポート担当,製品担当で構成する専門部署を設置する。

エプソン,HOYAへ光学事業を譲渡
 セイコーエプソンは11月16日,HOYAへ光学事業を譲渡する契約を締結したと発表した。譲渡日は2013年2月1日予定。両者の事業資産の統合し,いっそうの世界市場への展開を図る。また同日,HOYAとセイコーホールディングスで眼鏡関連商品の販売事業の提携に関する契約も締結した。

コニカミノルタ,デジタル印刷による業務改革を提案
 コニカミノルタビジネスソリューションズは11月16日,東京・品川の同社でデジタル印刷機と活用方法を紹介する内覧会を開いた。セミナーも行い,デジタル印刷の特長である小ロット対応,可変印刷,短納期を活かした企業の印刷コスト削減と業務拡大を提案した。また,DMを活用した販促活動時のマーケティングや,企業の印刷業務における障害者雇用などについても講演と展示があった。

竹尾,グラフィックデザインにおける電子時代黎明期からの展開
 竹尾は12月7日まで,東京・神田の見本帖本店で「竹尾ポスターコレクション・ベストセレクション08:電子時代のグラフィックデザイン2:ニュー・ウェイブの展開」展を開いている。1980年代にデジタル技術がもたらしたDTP環境によって,アメリカで「ニュー・ウェイブ」と呼ばれる電子時代特有のグラフィック表現を試みた作家のうち,スコロス&ウェルデル,リック・ヴァリセンティ,ジャン=ベノワ・レヴィのポスター作品を紹介している。CGならではの写真やタイポグラフィの使い方などを見られる。そのほか,同社と多摩美術大学によるデザイン研究の成果をまとめた書籍なども展示している。

11月21日〜2013年3月2日,「キャンパスに残っていた偽札印刷工場」展開催
 明治大学平和教育登戸研究所資料館は11月21日〜2013年3月2日,企画展「キャンパスに残っていた偽札印刷工場:5号棟調査報告」を開く。陸軍登戸研究所の偽造紙幣(中国蒋介石政権の紙幣)を製造していた第三科に属する建物の解体に伴い明らかになった同所の役目を解体時の調査報告や図面,映像などで探っていく。11月21日〜12月22日と2013年2月20日〜3月2日には,偽札の現物資料も展示。問合せは,電話044-934-7993。

11月26日,日本印刷技術協会が電子出版セミナー
 日本印刷技術協会は11月26日,東京・中野富士見町の同協会で「デジタル時代の出版ビジネスと出版社の最新動向」をテーマにセミナーを催す。参加費15,750円,要申込。
http://www.jagat.jp/content/view/3918

11月27日〜12月21日,銀座でアロハシャツのチャリティー展
 東京・銀座のクリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンは11月27日〜12月21日,「CREATION Project 2012 177人のクリエイターによる福島仕立てのアロハシャツ展“EAST ALOHA”」を開く。展示品は会場で予約注文販売し,東日本大震災の被災地支援に寄付する。入場無料,日曜・祝日休館。
http://rcc.recruit.co.jp/co/exhibition/co_nen_201211/co_nen_201211.html

12月4日,iPadの導入と実践活用事例セミナー開催
 Tooは12月4日,大阪・梅田のキヤノンマーケティングジャパンで「iPadの導入と実践活用事例」と題したセミナーを開く。iPadの企業導入においての運用ポイントや,ARの導入事例などを話す。各回定員50人,無料。要予約。
http://www.too.com/event/2012/osk12ipad/

2013年1月9日〜31日,銀座で松永真のポスター展
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは2013年1月9日〜31日,デザイナー・松永真氏のポスター作品を紹介する「松永真ポスター100展」を開く。「シンプルは単純ではない」と言う同氏自選の作品100種を展示する。入場無料,日曜・祝日休館。17日にトークショーも開く。入場無料,要予約,定員70人。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000590

2013年2月8日,日本印刷学会西部支部冬季セミナー開催
 日本印刷学会西部支部は2013年2月8日,大阪・敷津東のモリサワで冬季セミナーを開く。紙器の生産工程概論や紙器印刷の概要など4講演を行う。定員80人,参加費会員4000円,非会員7000円。要予約。
http://www.jspst.org/event/130208.html

2013年4月12日,プリントミックスが新人・若手教育の講座
 プリントミックスは2013年4月12日,東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで「新入社員のための“仕事力”即戦講座」を開く。印刷技術と実務の基本知識をプリント・コーディネーターの古殿竜夫氏が,コミュニケーションスキルの基本をコンサルタントの山田英司氏が講義する。参加費は,1講座3,000円,2講座通し受講6,000円。事前登録制。定員は各講座100人。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/490c771f154307

2013年6月5日〜7日,東京ビッグサイトでJPCA Show
 国際電子回路産業展JPCA Show や関連する展示会が2013年6月5日〜7日,有明の東京ビッグサイトで開催される。主催者の日本電子回路工業会は,2013年2月15日まで出展者を募集している。
http://www.jpcashow.com/show2013/2013shuttenannai/index.html

2013年7月3日〜5日,プロダクションEXPO開催
 リードエグジビションジャパンは2013年7月3日〜5日,有明の東京ビッグサイトで「プロダクションEXPO 東京」を開く。映像やアニメ,ゲーム,音楽,本・雑誌,アプリなどのコンテンツ制作会社約150社が出展する。入場料1200円(事前登録で無料)。
http://www.creator-expo.jp/production/

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明日11月20日に月刊『印刷雑誌』12月号が出ます。特集は「サイン・ディスプレイ」で,UVインクジェット印刷機の活用で実績を上げている印刷会社を紹介するほか,インクジェットプリンタ技術やデジタルサイネージ,無機ELによるポスター表現なども解説します。また,2010年よりご好評いただいています大塚彰さんの連載「職場診断から見える印刷のツボ」がいよいよ最終回です。バックナンバーと合わせてご利用下さい。
http://www.japanprinter.co.jp/pages/artivols_2012.html

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週刊『印刷雑誌』3巻47号
2012年11月19日発行
編集兼発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

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