週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻5号 2013年2月4日
Japan Printer weekly Vol.4, no.5 毎週月曜日10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

キンコーズ・ジャパン,3月に仙台1号店をオープン
 オンデマンドで印刷や製本・パネル加工を行うキンコーズ・ジャパンは3月1日,仙台では1号店となる「青葉通一番町店」を開店する。4月30日まで開店キャンペーンとして525円以上の利用で参加できる抽選会と,セルフコピー・スキャン・プリントなどを割引価格で提供する。

凸版印刷,ラジオとチラシを連動したサービスを販売開始
 凸版印刷は1月下旬,茨城放送のラジオ番組内で流通企業のお得な情報を発信する地域密着型クロスメディアサービスを流通企業などに向けて販売した。ラジオ番組内で両社が運営している電子チラシサイト「IBSいばらき×Shufoo!」に掲載した店舗の情報を発信する。初期費用,チラシ掲載1回,ラジオでの情報紹介1回で2万6250円。
 また,1月29日無料の買物メモアプリ「Shufoo!お買物メモ」のAndroid版の提供を始めた。約1500点の商品から買いたい商品を登録して保存できる。

大日本印刷,ルーヴル美術館と共同の美術鑑賞企画の新展示と継続を発表
 2006年よりルーヴル美術館と共同で行っている新しい美術鑑賞を探求する大日本印刷の「ルーヴル-DNPミュージアムラボ」は,2月1日から9月1日まで,東京・五反田の同社で「古代ギリシアの名作をめぐって:人 神々 英雄」展を開く。同美術館所蔵の古代ギリシア陶器4点の実物を鑑賞できる。同展用に開発した鑑賞システムのうち3点は,2014年6月に同美術館でも導入される。
 また両者は,2014年から3年間の予定で「ルーヴル-DNPミュージアムラボ」の取り組みを推進することに合意した。展覧会のほか,学校の美術の授業を対象としたデジタル技術を活かした鑑賞ワークショップの取り組みを発展させるなど活動の幅を広げる。
http://www.museumlab.jp/exhibition/10/index.html

富士ゼロックス,オンデマンド・パブリッシング・システムを発売
 富士ゼロックスは2月1日,カラー・オンデマンド・パブリッシング・システム「Xerox iGen 150Press」を発売した。最大用紙サイズは364×660mm。A4判カラー・モノクロ印刷が毎分137枚出力でき,解像度は2400×2400dpi。濃淡の再現性や細線などの品質が上がった。9800万円。

沖データ,A4判カラーLEDプリンタ発売
 沖データは1月下旬,オフィス向けA4判カラーLEDプリンタ「C610dn2」(12万3900円),「C711dn2」(15万5400円)を発売した。A4判カラー印刷を毎分34枚で出力でき,最大給紙容量はC610が1600枚,C711が1850枚に対応した。

ソフトウェア・トゥー,3D制作ソフトウェア発売
 ソフトウェア・トゥーは3月1日,米国ストラタ社が開発した3D制作ソフトウェア「STRATA DESIGN 3D CX 7 日本語版 for Windows」を発売する。Adobe製品と連携でき,UV編集機能,レンダリング品質の向上,アニメーション機能などがある。9万4500円。

セイコーエプソン,評価ボードと液晶パネル駆動用サンプルソフトを提供開始
 セイコーエプソンは1月29日,中・小型液晶パネル搭載製品の開発を支援するディスプレイコントローラーICを搭載した評価ボードと,液晶パネル駆動用サンプルソフトウェアをセットにした「ディスプレイコントローラーICリファレンスデザイン」の提供を始めた。STMicroelectronics社のCortex-M4Fをベースとした32ビットマイクロコントローラーSTM32を搭載した評価ボード「STM32F4-Discovery」に対応した。

富士ゼロックス,信頼性にかかわる認定を取得
 富士ゼロックスは1月29日,同社が提供している「SkyDeskサービス」が,マルチメディア振興センター運営の「ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」の認定を取得したと発表した。同サービスは複数の組織や部門横断の業務においてメールや文書作成などのアプリケーションを,パブリッククラウドを活用し提供するもの。
 また1月30日,オフィス向けデジタル複合機「Apeospore-Wシリーズ」4機種,「DocuCentre-Wシリーズ」4機種の計35商品が,省エネルギーセンター主催の省エネ大賞において,「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した。同商品はスリープ状態から待ち時間なく使用でき消費電力を4162万kWh削減したことや,木質系バイオマス樹脂を部品に導入し天然資源の保全に配慮したことなどが評価された。

グラビアやフレキソ,IJによる付加価値印刷と次世代技術分野への応用を紹介
 おもに後加工の技術・資機材を紹介するConvertech JAPAN展や先進印刷技術展,プリンタブルエレクトロニクス展など12の複合展示会が1月30日〜2月1日,有明の東京ビッグサイトで開かれた。大同紙工印刷や美濃商事,オリエント総業,富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ,シンク・ラボラトリー,T&K TOKA,帝国インキ製造などが意匠性や効率性などを追求した独自の印刷物や印刷資機材の提案をした。また小森コーポレーションや日本電子精機は,プリンテッドエレクトロニクス用のグラビアオフセット印刷機を出展した。(詳細は月刊『印刷雑誌』4月号参照)

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『次世代プリンテッドエレクトロニクスへ―印刷による付加型生産技術への転換―』(日本印刷学会P&I研究会編)が印刷学会出版部より発行・発売されました。スクリーン印刷だけでなく,水なし平版印刷,グラビア印刷,フレキソ印刷のほか,インクジェット法,電子写真法,レーザー熱転写法などの技術展開も紹介。3990円。
 関連書籍『プリンテッドエレクトロニクス―スクリーン印刷による安定生産―』(3360円)や『知っておきたい「スクリーン印刷とエレクトロニクス」』(2520円)も発売中。全国の書店で購入できます。直販も可能です(送料600円)。
http://www.japanprinter.co.jp/cgi-bin/bkdatabase/bookdatabase.cgi?key= 978-4-87085-208-2

デジタルコミュニケーションズ,page展で電子書籍に関するセミナー
 デジタルコミュニケーションズは2月6日,東京・池袋サンシャインシティ文化会館でセミナーを開く。書店から見た電子書籍・電子書店の現在と近未来,3Dドキュメントと製造業の現状,XMLによる文書進化論のテーマで講演を行う。

トッパン・フォームズ,事業継続システムの国際規格を取得
 トッパン・フォームズは1月16日,事業継続マネジメントシステムの国際規格ISO22301:2012認証を取得したと発表した。同社グループの北海道トッパン・フォームズの北海道工場,トッパン・フォームズ東海の名古屋工場など19事業所で取得した。同規格は国内での取得企業数が12社のみで,印刷業界では初の取得となった。

太成二葉産業,アジアン・プリント・アワードで金賞を受賞
 太成二葉産業は2月1日,アジアン・プリント・アワードにてPOPツールが金賞,DMが銀賞を受賞したと発表した。どちらもハイデルベルグの枚葉印刷機「スピードマスターCD102 Plus one」で印刷した。

日本HP,講談社納入のIJデジタル輪転機が稼働
 日本ヒューレット・パッカードは1月28日,2012年9月に講談社が導入したインクジェットデジタル輪転印刷機「HP T300 Color Inkjet Web Press」の見学会を開いた。講談社では2月より同機による製品の製造を開始し,まずは文庫本の小ロット重版のみに使用する。その後,学術本や新刊本などの印刷を行う。年内にハードカバーの書籍にも対応させる予定。同生産システムにより,生産および在庫コストを低減するとともに多様化する読者ニーズへの柔軟な対応を図る。

印刷OEM研究会,メンテナンスに関する意見交換
 印刷OEM研究会は1月29日,東京・新川の全国印刷工業健康保険組合で定例会を開いた。日常メンテナンスと品質の関係について会員のアンケート結果をもとに意見交換を行い,毎週固定のスケジュールで行うメンテナンスが,総合的な稼働率の向上につながることや,費用に関して予算化している会社はあるが,突発的な故障も含めると予算取りが難しいという実態,メーカーによるメンテナンス契約の違いについて議論された。また,アメリカでは印刷会社が機械や部品の予備を確保し,メカニック専門の社員が修理を行う印刷会社が多いなどの話しが出た。

DICグラフィックス,本社移転
 DICグラフィックスは現本社ビルの建て替えにともない,事務所を移転した。3月4日より業務開始の予定。新住所:〒101-0063東京都千代田区神田淡路町2-101ワテラスタワー7階(受付11階),電話03-6733-5001(代)。

4月1日まで,造本装幀コンクール作品募集
 日本書籍出版協会と日本印刷産業連合会は4月1日まで,造本装幀コンクールの作品を募集している。各賞受賞作品は7月3日〜6日に東京ビッグサイトでの東京国際ブックフェア内で展示される。
http://www.jbpa.or.jp/pdf/documents/zohon47.pdf

2月4日〜16日と2月20日〜3月13日,パッケージデザイナーが提案する土産展
 日本パッケージデザイン協会は,2月4日〜16日に大手前のNHK大阪放送会館で,2月20日〜3月13日に東京・神田の竹尾で,「100人のパッケージデザイナー 世界に発信できる“創作:ニッポンのお土産”展」を開く。日本全国47都道府県の特産品や名所,旧跡,伝統行事などの素材を用いて新しい日本の土産を提案する。入場無料,土・日・祝日休館。問合せは,電話03-3815-2723。

2月6日,エコマークアワードのフォーラム
 日本環境協会は2月6日,東京・神宮前の東京ウィメンズプラザで「エコマークコミュニケーションフォーラム」を開く。エコマークアワード2012の表彰式や,環境配慮商品に関するパネルディスカッションなどを行う。定員200人,参加費無料。要申込。
http://www.ecomark.jp/forum2012.html?mail

2月12・15・19・22日,CSR相談会開催
 コムデザインが主宰するエコ印刷研究会は2月12・15・19・22日,東京・岩本町の同社でCSR環境についての相談会を開く。問合せは,電話03-5823-6522。

2月20日,神田で八木書店の歴史の講演会開かれる
 日本出版学会は2月20日,神田の東京電機大学出版局で講演会を開く。「“八木書店”と私の50年:再販,古本・ブックオフ,インターネットとのかかわり」をテーマに八木書店の八木壮一会長が,出版社,取次,古書店の仕事をしている同社の60年代から現在までの歴史を体験的に回想する。参加費は一般500円,学生無料,学会会員無料。定員50人,要申込。
http://www.shuppan.jp/yotei/491-22050.html

3月1日〜6月9日,世界ポスタートリエンナーレトヤマ受賞作品展開催
 CCGA現代グラフィックアートセンターは3月1日〜6月9日,福島・塩田の同センターで「THE POSTERS 1983-2012:世界ポスタートリエンナーレトヤマ受賞作品展」を開く。富山県立近代美術館の所蔵作品の中から歴代の受賞作品を中心に展示する。入場料は一般300円,学生200円。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=3&seq=00000597

9月25日〜27日,材料と技術の複合展開催
 プラスチック工業技術研究会は9月25日〜27日,東京ビッグサイトで材料と技術の複合展「エヌプラス」を開く。事務局は6月14日まで,同展の出展者を募集している。
http://www.n-plus.biz/guideline/index.html

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株式会社印刷学会出版部では,3月14日,札幌で,「あなたの経営は正しいですか?:収益向上を考える」(仮)をテーマに本誌連載中の寶積昌彦様による講演会を予定しています。会場は,リコージャパンさんの協力のもと,同社札幌北事業所(〒060−0807札幌市北区北7条西2丁目8−1札幌北ビル14階)です。詳細が決まり次第,随時,当社Webサイトや本誌で紹介していきます。

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月刊『印刷雑誌』2013年2月号発売中。特集「軟包装とグラビア・フレキソ」では,軟包装向けのグラビア印刷,デジタル印刷,フレキソ印刷の技術や,印刷会社の取り組み事例,2012年10月の「フレキソ・ジャパン」展などを紹介します。また,DPS市場や,欧州印刷業界の環境対応動向の考察も掲載。今年7月の技能五輪国際大会に日本代表として出場する,トッパンコミュニケーションプロダクツの谷本まりのさんの母校での講演を紹介した記事など,旬の話題も満載! 予約受付中です。バックナンバーと合わせてご利用ください。
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週刊『印刷雑誌』4巻5号
2013年2月4日発行
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部


 

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