週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻7号 2013年2月18日 
Japan Printer weekly Vol.4, no.7 毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。 
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

キンコーズ・ジャパン,大判カラー印刷商品を割引価格で提供
 キンコーズ・ジャパンは3月31日まで,全店舗で大判カラー印刷商品を割引価格で販売する。そのほかディスプレイ什器やラミネート加工,好きな形で作成できるパネルなども提供する。

コンテンツワークス,フォトブック作成サービスに6色印刷を追加
 コンテンツワークスは2月13日,最短で翌日着のフォトブック作成サービス「Photoback 特急便」に6色印刷を追加し提供を始めた。B5判変形のジャケット付きフォトブック「Photoback GRAPH」,見開きが平になる合紙製本で,150mm四方真四角型の「Photoback ROUGH」とL判「Photoback POCKET」が追加された。

エプソン,ビジネス写真印刷機発売
 エプソンは6月中旬より,本体にSDカードを差し込みタッチパネル操作で印刷ができる写真印刷機「GP-1100」を発売する。パソコンを介さないため改ざんの恐れがなく,司法関係の現場写真などで撮影された写真をそのまま出力できる。裏面がシールの連続写真用紙を開発し,書類に簡単に貼れ,作業時間が削減できた。オープン価格。

エプソン,農産物直売所向けカラーラベルプリンタの販売を拡大
 エプソンは2月12日,農産物直売所向けにラベル作成アプリをインストールしたカラーラベルプリンタ「TMC3400LT1」と,アプリなしの「TMC3400LT9」に関し,一般にも販売を始めた。ラベルの大きさは4種類,サンプルは2万種類を搭載しており,独自のラベルを作ることもできる。予想市場価格は前者30万円台後半,後者は30万円台中盤。

ナレッジオンデマンドとオープンエンド,Webコンテンツの印刷・製本サービス開始
 ナレッジオンデマンドとオープンエンドは2月5日,前者のWikiドキュメンテーションシステム「WikiWorks Server」と後者のWordとInDesign相互交換システム「OpenSync」を組み合わせ,企業内のコンテンツ管理システムに蓄積した文書などを印刷・製本するサービス「PAGE for Confluence」の提供を始めた。Webで管理している大量の情報から編纂した情報を定期的に配布できる。

アドビ製品を割引価格で提供
 アドビシステムズは3月3日まで,対象商品が割引価格で購入できるキャンペーンを行っている。対象はAdobe Photoshop Lightroom 4,Adobe Photoshop Elements 11など4商品。

江ノ島製作所,過去の企業PRマンガを電子書籍で公開
 企業や商品・結婚のなれそめなどのマンガを制作している江ノ島製作所は2月より,過去の作品を電子書籍で公開した。簡単なシナリオとイメージ画像でWebや印刷物に活用できるマンガを作れ,aiやJPGなどで納品できる。1ページごとの均一料金で制作する。

大日本印刷,人工DNAを含有した印刷用インキを開発
 大日本印刷とタグシクス・バイオは2月12日,偽造防止向けに人工DNAを含有した偽造防止効果が高い印刷用インキを開発したと発表した。DNAを構成する4種の塩基配列に加え,人工の塩基対を組み込んでおり,第三者による模倣は困難。保存性が低下しないよう光に強い塩基配列の人工DNAを使用し,表面を保護インキでコーティングした。

共同印刷,フィルム型ゲッター剤が精密機器メーカーで採用
 共同印刷は2月13日,樹脂に吸湿・吸着材料を高密度に分散し,湿気やアウトガス対策に使用できるフィルム型ゲッター剤「モイストキャッチ」が精密機器メーカーに採用された。機器内の狭い箇所にも取り付けやすいことや,吸湿性能の有効性が評価された。

凸版印刷,NFC搭載のスマートフォンを活用した広告の実証実験開始
 凸版印刷はサイバーエージェントとCAリワードと共同で,NFC技術を活用しリアルの場からアプリのダウンロードを促す「リアル・リワード広告」を開発し,3月12日まで東京・高田馬場のスペースクリエイト自遊空間BIGBOXで実証実験をしている。同広告はWeb上で指定の行動をするとインセンティブが付与される成果報酬型広告と,実店舗にあるNFCタグが付いたポスターを連動させた。スマートフォンをポスターにかざすとアプリがダウンロードされ,クーポンなどが取得できる。

凸版印刷,AKB48のドキュメンタリー映画に特別協力
 凸版印刷は2月12日,現在公開中のドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?」の制作に協力したと発表した。同社のスタッフで映像作家の高橋栄樹氏が監督として参加した。同氏はAKB48のミュージックビデオなども手がけている。

リョービ,パッケージ重点にプライベートショウ
 リョービは2月14・15日東京・王子の本社で内覧会を催した。同社の6色コーター機による4色+OPニス+コーターニスの紙器データの印刷や,レンチキュラー・プラスチックフィルムに,8色両面機(反転機)による4色+白+白の印刷などを実演した。セミナーも行い,「B2デジタル枚葉印刷機の優位性」と題し同社の広川勝士氏が液体トナーの印刷機について,また「紙器設計デジタルソリューションと販促ネットワーク」と題しレザックの田子公一取締役が紙器の印刷や抜き型に関して講演した。

日本印刷学会,多様な最新技術を知るセミナー開く
 日本印刷学会は2月15日,東京・新富の日本印刷会館でセミナーを開いた。富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ,小森マシナリー,バリューマシーンインターナショナル,日経印刷,小森コーポレーション,都立中央・城北職業能力開発センターが,フレキソ印刷の基礎知識やグラビアオフセット印刷によるプリンテッドエレクトロニクス,デジタル印刷機の動向,環境配慮の取り組み,枚葉オフセット印刷機のメンテナンスなどを解説した。

日本フォーム印刷工業連合会,印刷機ローラのメンテナンスを学ぶ
 日本フォーム印刷工業連合会は2月13日,東京・新富の日本印刷会館で印刷ユニットのメンテナンスに関するセミナーを開いた。東洋インキの増田智氏が,インキの過乳化によるトラブルとインキローラおよび給水ローラの整備方法を紹介した。またテクノロールの浅尾栄次氏と鈴木健之氏が,ゴムロールの洗浄を実演し,メンテナンスを徹底すればロールの寿命が伸びるとともに,安定した印刷品質につながると話した。

印刷教育研究会,コミュニケーションを補助する印刷物
 印刷教育研究会は2月15日,東京・水道橋の都立工芸高校で「印刷物とコミュニケーションの関係」をテーマに研究会を開いた。経営コンサルタントの山田英司氏が職場での世代間の意思疎通や拠点分散から発生するコミュニケーションギャップを説明し,コミュニケーションを補完する印刷物の成功事例として,シニアの権利擁護を助けるテキストや,酒気帯び運転,うつ病に関する労務管理のポスターなど収益性も上げることができる成功事例を紹介した。

コニカミノルタビジネスソリューションズ,電力の見える化システムを導入
 コニカミノルタビジネスソリューションズは2月13日,省エネワークスタイルの活動として,本社ビルに使用電力の「見える化システム」を導入したと発表した。各階に設置された電子サイネージやWeb上で,ビル全体と各階の使用電力状況を確認できる。2011年度比で10%の削減を見込み,運用開始後も効果を検証していく。

コニカミノルタホールディングス,社会的責任投資格付に認定
 コニカミノルタホールディングスは2月4日,スイスのRobecoSAM社が行う社会的責任投資分野の格付で,ゴールドクラスに認定されたと発表した。中長期的な環境負荷低減の取り組みに加え,技術力をもとに社会的な課題解決を目指す企業姿勢が評価された。

富士ゼロックス,ソリューションを活用し作業負荷を低減
 富士ゼロックスは2月12日,同社のシステムを導入した北里大学が,職員の会議資料準備にかかる負荷を75%削減できたと発表した。会議などで約200枚の資料を36人に配布していたが,会議資料を電子化し,参加者がiPad上で追加したメモを自分の資料としてサーバーに保管するまでの流れをシステム化した。

図書館総合展運営委員会,全米図書館協会年次大会視察ツアー開催
 図書館総合展運営委員会は6月28日〜7月2日,米国シカゴで開かれる「全米図書館協会(ALA)年次大会」の視察ツアーを行う。旅行代金は219,450円。

5月2日まで,横浜の富士ゼロックスで「カール・ブロースフェルト」展
 横浜みなとみらい「富士ゼロックスR&Dスクエア」のFuji Xerox Art Spaceで5月2日まで,「カール・ブロースフェルト」展が開かれている。同氏は,1800年代後半から1900年代初めにかけて活躍したドイツの写真家。彫刻の教材用として植物を採取し撮影した写真は,顕微鏡で覗いたかのような拡大写真で,神秘的かつ,植物や自然の不思議さを感じることのできる作品。入場無料。
http://www.fujixerox.co.jp/company/event/hanga/exhibition.html

2月20日,印刷提案営業の勉強会開催
 プリントミックスは2月20日,東京・西五軒町の三共グラフィックで勉強会「印刷提案営業の極意」を開く。コンサルタントの山田英司氏と西原弘氏が「成功体験が邪魔をして,新市場が見えて来ない!印刷ビジネスの“ブルーオーシャン”はここだ!!従来の“ビジネスモデル on 印刷”から新しい“ビジネスモデル by 印刷へ”」,「新たな切り口を学ぶ!エコ印刷を武器に」,「印刷が“結果”となる新たな提案営業のポイント」のテーマで講演する。参加料は一般5,000円,会員無料,定員20人。要申込。問合せは,電話03-3357-0501。

2月20日,e-文書法導入のセミナーを開催
 ハイパーギアは2月20日,東京・谷左内町の同社で知的財産を守るための先使用権を保護するソリューションの紹介セミナーを開く。定員16人,参加費無料。要申込。
http://www.hypergear.com/mt/main/archives/2013/02/e_5.html
 また2月22日,同社で情報漏洩対策に役立つシステムなどを紹介するセミナーを開く。定員16人,参加費無料。要申込。
http://www.hypergear.com/mt/main/archives/2013/02/web_1.html

2月23日,富士ゼロックスが情報塾説明会
 富士ゼロックスは,中学生を対象に「情報塾」を開いている。2月23日,東京ミッドタウンの同社で説明会を行う。保護者同伴,要保護者の申込。
http://www.fujixerox.co.jp/company/action/juku/

3月5日〜5月12日,印刷博物館でインクジェットプリントの展示会
 印刷博物館P&Pギャラリーは3月5日〜5月12日,東京・水道の同博物館で「複製そして表現へ:美しさを極めるインクジェットプリントの世界」展を開く。インクジェット印刷の仕組みや歴史,複製画として用いられている作品などを紹介する。入場無料。
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/130305/index.html

3月8日,日本画像学会が画像処理技術に関する講演会開催
 日本画像学会は3月8日,東京・恵比寿カルフールで「探査機・人工衛星で撮影された画像がユーザに届くまで:はやぶさを支えた画像処理技術」と題した講演を行う。参加資格は原則同学会の個人会員で空席があれば一般参加も受け付ける。参加費1000円。要予約。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/imagingcafe.html

3月9日〜6月16日,新聞博物館で東日本大震災展開催
 日本新聞博物館は3月9日〜6月16日,横浜市の同博物館で「再生への道:地元紙が伝える東日本大震災」展を開く。東北の地元紙4紙の紙面や号外,報道写真など約180点を展示し,報道の果たす役割を問う。一般・大学生500円,高校生300円,中学生以下無料。
http://newspark.jp/newspark/

4月4日〜27日,gggがTDC展開催
 ギンザ・グラフィック・ギャラリーは4月4日〜27日,東京・銀座の同会場で国際アニュアルデザインコンペティションの受賞作を展示するTDC展を開く。3015点の中から選ばれた受賞作10点や,優秀作品,国内外のタイポグラフィとデザイン作品など約100点を紹介する。入場無料。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000599

4月10日〜12日,ファインテックジャパン展開催
 パネルディスプレイの開発などに必要な製造装置,部品,材料などの技術を紹介するファインテックジャパン展が4月10日〜12日,東京ビッグサイトで開かれる。主催はリード・エグジビション・ジャパン。
http://www.ftj.jp/

6月19日〜21日,日本ものづくりワールド開催
 設計・製造ソリューション展,機械要素技術展,3D&バーチャルリアリティ展,医療機器 開発・製造展が6月19日〜21日,東京ビッグサイトで開かれる。主催はリード・エグジビション・ジャパン。
http://www.japan-mfg.jp/

6月21日〜10月6日,東京・六本木で色がテーマの展覧会
 東京・六本木の21_21DESIGN SIGHTは6月21日〜10月6日,色をテーマにした「カラーボキャブラリー展」を開く。色に関する科学的な知識を踏まえ色の多様性を紹介し,色が内包する意味を考え,その役割や可能性を考える。ディレクターはデザイナーの藤原大氏。入場料は一般1000円,大学生800円,中高生500円,小学生以下無料。火曜休館。問合せは,電話03-3475-2121。

◇◇ PR ◇◇
株式会社印刷学会出版部では,3月14日,札幌で,「あなたの経営は正しいですか?:収益向上を考える」(仮)をテーマに本誌連載中の寶積昌彦様による講演会を予定しています。会場は,リコージャパンさんの協力のもと,同社札幌北事業所(〒060−0807札幌市北区北7条西2丁目8−1札幌北ビル14階)です。詳細が決まり次第,随時,当社Webサイトや本誌で紹介していきます。

◇◇ PR ◇◇ 
水曜日(20日),月刊『印刷雑誌』3月号発売。特集「進み続けるデジタル印刷」は,出版や商業印刷に関するデジタル印刷の動向や技術を解説。講談社のインクジェット機と製本機の導入や,博伸社,光陽メディア,小林美研の取り組みも紹介します。また前号に引き続き,欧州印刷業界の環境対応動向の例としてドイツの労働環境政策を取り上げ,日本印刷産業連合会の石橋邦夫氏が考察しました。バックナンバーと合わせてご利用ください。

フェイスブックでも情報収集を! 
印刷学会出版部のフェイスブックを始めました。業界ニュースなどをタイムリーに発信いたします。どうぞご利用ください。 
http://www.facebook.com/JapanPrinter

週刊『印刷雑誌』4巻7号 
2013年2月18日発行 
編集・発行人:中村幹 
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

go home

(C)2010 Insatsu Gakkai Shuppanbu Ltd.
All rights reserved.