週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻11号 2013年3月18日 
Japan Printer weekly Vol.4, no.11 毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。 
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

凸版印刷,0.75mm角のマイクロブック製作に成功
 凸版印刷は3月13日,世界記録0.90mmを上回る0.75mmのマイクロブック『四季の草花』の製作に成功したと発表した。文字や草花のイラスト12点がはっきりと印刷されており,ルーペで見られる。有価証券に使われる微細な製版印刷技術とエレクトロニクス分野の技術を組み合わせることで実現した。ギネスブックに世界最小の本として申請する予定。

平和紙業,パッケージ用紙発売
 平和紙業は2月に,パッケージ用紙の「ニューズ」を発売した。「しっかりした厚み感と,適度な硬さ」がコンセプト。化粧品,ブランド品など高級感が求められるパッケージや,コースター,商品タグ,カードなどに向くとしている。富士共和製紙製。

シンフォニアテクノロジー,世界最小クラスの写真プリンタ発売
 シンフォニアテクノロジーは4月から昇華型フォトプリンター「Color Stream CE1」を販売する。業務用8インチ対応モデルとしては,世界最小クラス,最軽量という。30万円以下の予定。

OKIデータ,A4判カラー複合機を発売
 OKIデータと東芝テックは4月上旬,オフィス向けのA4判カラー複合機を欧米市場向けに出荷し,順次他地域へ発売する。印刷ユニットにLED印刷技術を採用し,カラータッチパネルを搭載したことで操作性が上がった。年間3万台の販売を見込む。

富士ゼロックス,Android端末から文書の印刷が可能に
 富士ゼロックスは3月12日,ビジネスコミュニケーション支援サービスのクラウド上に管理されている文書やファイルを,複合機やプリンタで印刷するためのAndroid端末向けアプリを無料提供した。同端末でも文書の閲覧や印刷が可能になった。

テシコン,ハンディ型分光濃度計の新製品発売
 テシコンは4月2日より,ドイツのテシコン社のハンディ型分光濃度計「新しいスペクトロデンス」を発売する。光源をLEDにして光源の熱影響を排除し,測定精度を向上させた。ISO13655照明条件M0,M1,M2,M3に標準対応。また表示部にカラー液晶画面を採用し操作性の向上を図った。新開発のスキャン測定機能で治工具を使わずに付属のタイヤで同製品をそのままスライドさせ,最大35ステップの網%値を一回のスキャンで測定できる。オープン価格。

BookLive,電子書籍ストア「BookLive!」の書籍でアフィリエイト開始
 BookLiveは3月14日,リンクシェア・ジャパンのアフィリエイトネットワーク「リンクシェア」と連携し,電子書籍ストア「BookLive!」で配信する全書籍を対象としたアフィリエイトプログラムを始めた。BookLiveのプログラムは3種類のリンクのいずれかを通じて商品が購入された場合,紹介者に成果報酬として商品価格(税抜)の10%を支払う。5月6日まで,成果報酬が通常の2倍になるキャンペーンを行っている。

DNPドリームページ,デジタル印刷で高精細印刷が可能に
 大日本印刷の子会社であるDNPドリームページは4月4日,同社のフォトブック製作において液体トナーが6色のデジタルプリンタを導入し,さらに本文表面に光沢のあるグロスと光沢を押さえたマットの艶加工サービスを始める。従来の乾式トナーに比べ液体トナーは顔料の粒子が細かく,より滑らかな表現ができる。

グラパックジャパン,動く印刷物のデザインコンペティションの大賞を発表
 グラパックジャパンは3月8日,同社のグラフィックアート技術である動く印刷物Wedysの目を動かす表現を使ったデザインコンペティションの表彰式を行った。大賞は東京藝術大学の宮嶋龍太郎氏,準大賞は東京モード学園の新井悠美氏,デザイナーの佐々木ひろゆき氏が受賞した。

大日本印刷,製品やサービスの実用性の検証や改善を行うサービス開始
 大日本印刷は3月14日,生活者の生活習慣,購買行動に関するアンケートを集計した消費者の価値感に関するデータベースを活用し,製品やサービスの実用性の検証や改善を行う行動観察調査サービスを始めた。価値感や嗜好と実行動の調査結果に基づくため,より的確なマーケティング分析ができる。

電子書籍の現状を聞く
 出版ビジネススクールは東京・一ツ橋の日本教育会館で「紙とデジタル,そのパイを広げるための〜対談」をテーマに対談会を行った。新文化通信社の丸島基和社長が大手出版社の電子書籍の取り組みや書店と取次の現状の問題点を話したほか,出版デジタル機構の植村八潮会長がアマゾンなど外資が参入する電子書籍では契約を盾にする必要があり,特に印刷会社との契約を整理しなくてはいけないと語った。

印刷志の会,軸受について学ぶ
 テクノロールが主催する勉強会「印刷志の会」は3月15日,東京・浅草の同社東京支店でベアリングの軸受に関するセミナーを開いた。ダイジクの本郷剛広氏が軸受の精度や機械への取り付け方法,グリース潤滑の封入量の目安,海外製軸受の特徴などを話した。ピーリングやかじりなど軸受が破損した場合の現象と原因および対策例なども解説した。

ハイデルフォーラム21,提案営業の要点を学ぶ
 ハイデルベルグ製品のユーザー会のハイデルフォーラム21は3月15日,東京・東品川のハイデルベルグ・ジャパンで提案営業のセミナーを開いた。コンサルタントの佐藤義典氏が,提案営業を成功させるには「顧客の悩みや商品の利用場面を知ること,顧客の顧客像(消費者)を把握すること,自社を選んでもらう強みを作ること」が必要なことや,顧客に提案するさい「一貫性と具体性」が重要なことを話した。

紅屋オフセット,高齢者向け住宅を披露
 印刷会社の紅屋オフセットは3月15日,埼玉・丸山台に高齢者向け住宅「リーシェガーデン和光・南館」を竣工し披露した。旧和光工場の跡地に建てられ,薬局やフィットネスクラブが隣接する。同社発行の高齢者に向けたフリーペーパー『ゴールデンライフ』と合わせ経営強化を図る。

日本印刷技術協会,page展のレポートを刊行
 日本印刷技術協会は3月26日に『JAGAT info』別冊として『page2013レポート』を発行する。約6万5000人が来場した展示会page2013のエッセンスを紹介する。A4判52ページ,1000円(同協会会員企業には1冊無償配布)。

コニカミノルタ,複合機が米国評価機関より受賞
 コニカミノルタビジネステクノロジーズは3月13日,同社の複合機「bizhubシリーズ」が米国のオフィス機器の独立評価機関BLI社より複合機(MFP)部門で「A3 MFP年間最優秀ラインナップ賞」を3年連続で受賞したと発表した。

クリエイションギャラリーG8,日本の“包む”を考える
 「つつみのことわり:伊勢貞丈『包之記』の研究」展が3月21日まで,銀座のクリエイションギャラリーG8で開かれている。贈答のさいの包みと結びの礼法「折形」の研究を紹介するもので,デザイナーの山口信博氏と折形デザイン研究所が,江戸中期に出版された折形の解説書『包結図説』から日本の包装の文化,思考の原理・原形を考察する。

日本印刷技術協会,レスポンス広告の塾を開催
 日本印刷技術協会は4月25日から7月4日までに全6回(20時間)で「第3期 レスポンス広告実践塾」(グループコンサルティング研修)を開く。 セールスエンジニアリングデザインの手法などを学べる。同協会会員限定で157,500円。

4月10日まで,印刷産業環境優良工場募集
 日本印刷産業連合会は4月10日まで,印刷産業の環境優良工場を募集している。企業の環境問題に対する取り組みを促進することが目的の表彰制度。応募無料。
http://www.jfpi.or.jp/environment/commendation/index.html

4月下旬まで,平和紙業がファンシーペーパーと印刷用紙の展示会
 平和紙業は4月下旬まで,東京・新川の同社で,ファンシーペーパーと印刷用紙の採用例を紹介した「from Fancy to Printing」展を開いている。入場無料。問合せは,電話03-3206-8541。

3月19日〜28日,リコージャパンがWindows8・Officeの活用セミナー
 リコージャパンは3月19,21,26,28日,東京・新橋のJJS東京ラーニングセンターで「Windows8・Office2013・Office365による新しいワークスタイル」をテーマにセミナーを行う。タブレット活用による外出先での業務やOffice2013のデータ分析,Office365の情報共有機能を連携させる活用法を紹介する。
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/seminar/seminar_tk130300-01.html

3月21日・28日,ファシリティマネジメントによる企業経営セミナー開催
 日本フォーム印刷工業連合会と関東フォーム印刷工業会は3月21日・28日,東京・新富の日本印刷会館でファシリティマネジメントによる企業経営のセミナーを開く。定員40人,参加費は2日間で3000円。要申込。
http://www.jfpi.or.jp/JBFA/seminar/Cred_bosyu.pdf

3月26日,ユニバーサルデザイン検定の講習会と試験を開催
 国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は3月26日,東京・浜松町の富士通トラステッド・クラウド・スクエアで,ユニバーサルデザイン検定初級の講習会と試験を行う。120分の講習会のあとに60分の試験をする。検定料5250円(講習会とテキスト代含む)。要申込。
http://www.iaud.net/event/archives/1301/25-134441.php
 また5月中旬まで,「IAUDアウォード2013」と題し,ユニバーサルデザインの活動や提案を募集している。国内外の企業や団体,個人で申し込める。第1次登録審査料2万円。
http://www.iaud.net/event/archives/1303/08-151515.php

3月27日,印刷通販の最新動向を学ぶセミナー開催
 日本印刷技術協会は3月27日,印刷通販会社の最新動向を学ぶセミナーを開く。Web上で印刷通販を行う2社が今までの取り組みや今後の戦略などを話す。定員40人,参加費1万5750円。要予約。
http://www.jagat.jp/content/view/4830/

4月6日,東京TDC賞受賞者が会するフォーラム開催
 東京タイプディレクターズクラブは4月6日,東京・和田の女子美術大学で東京TDC賞受賞者が受賞作品の背景などを話すフォーラムを開く。参加費1500円。要予約。
http://tdctokyo.org/jpn/?p=3725

4月17日〜5月13日,若手デザイナーを顕彰した広告展
 日本デザインコミッティーと毎日新聞社は4月17日〜5月13日,若手デザイナーの登竜門として歴史のある「毎日広告デザイン賞」の入賞作品を紹介する展覧会を東京の松屋銀座で開く。4月29日までは「一般公募の部/第1部・広告主課題の部+第2部・発言広告の部」の作品を,5月1日〜13日は「第3部・広告主参加作品の部」の作品を展示する。4月30日は閉場。入場無料。問合せは,電話03-3561-2572。
 
6月28日,日本印刷学会が新聞印刷技術の講座開催
 日本印刷学会は6月28日,東京・新富の日本印刷会館で新聞社・新聞印刷会社・印刷関連機材メーカー並びに販売会社等の新入社員・初心者を対象にした新聞印刷技術の基礎知識「紙面品質向上のための各機材の基礎知識と最新情報」についての講座を開く。参加費は,会員・賛助会員10,000円,会員外15,000円。
http://www.jspst.org/event/130628.html

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月刊『印刷雑誌』4月号,今週21日発売。特集は「印刷企業のこれから」で,ユーホウや錦明印刷,文唱堂印刷,豊国印刷,T&K TOKAの取り組みを紹介し,3D印刷物やデジタル印刷,環境保護・労働安全など,今後の印刷企業の課題や展望を考察しました。そのほか金羊社の新事業分野への進出や,ページ展やConvertech Japan展などで見られた各印刷会社やメーカーの新しい話題も満載です。バックナンバーと合わせてご利用ください。

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週刊『印刷雑誌』4巻11号 
2013年3月18日発行 
編集・発行人:中村幹 
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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