週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻12号 2013年3月25日 
Japan Printer weekly Vol.4, no.12 毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

竹尾,パッケージ向けファンシーペーパー新製品を発表
 竹尾は3月18日,パッケージ用紙「気包紙」の新製品として「黒気包紙(くろきほうし)」を発表した。紙の風合いを生かしたまま素材から黒色に染色し,箱にしたさいに小口まで美しい統一感を出す。地の黒色にほかの色を印刷すると独特の色味を表現できる。
 なお同社は4月16日まで,東京・神田の同社見本帖本店でこの用紙を使ったパッケージ作品を紹介する「造る箱」展を開いている。5つのパッケージ印刷会社が,用紙の特徴を活かしながら魅力的な箱の構造を提案している。

アドビ製品を割引価格で販売
 アドビシステムズは3月31日まで,写真やビデオ編集ソフトウェアを15%割引価格で販売している。対象商品はAdobe Photoshop Lightroom4,Adobe Photoshop Elements 11&Adobe Premiere Elements11,Adobe Photoshop Elements11,Adobe Premiere Elements11。

ミヤコシ,インクジェット表裏印字装置が発明大賞・考案功労賞受賞
 ミヤコシのインクジェット輪転印刷機の「インクジェット表裏印字装置」が,日本発明振興協会と日刊工業新聞社が主催する「第38回発明大賞」の「考案功労賞」を受賞した。この装置は表裏印刷を1ユニットで印字し,設置面積を半分以下にしたもの。反転ターンバーを不要にしたほか,インクジェットヘッド間にミストコレクターを設置してホコリやインク飛散による紙面汚れに対応した。

OKIデータ,プリンタが国際手工業見本市で最優秀技術賞受賞
 OKIデータは3月19日,同社の白トナー搭載のA4判LEDプリンタ「C711WT」が,ヨーロッパの国際手工業見本市ユーロ・トロフェックスで最優秀技術賞を受賞したと発表した。シャツや布製のバッグなどへの転写印刷は専用の転写紙を使い,生地や素材の色に影響されないことや,A4判で場所を選ばずに設置できることなどが評価された。

共同印刷,電子カタログ制作システムの提供開始
 共同印刷は,iPad・iPad mini向けの電子カタログ制作を支援する「データベース直結型の電子カタログアプリ制作サービス」の提供を始めた。紙のカタログの作成時に使う商品情報のデータベースを利用して電子カタログを作成できる。専用ビューアーと編集・設定ツールで構成され,設定画面だけでコンテンツを作成できるため,プログラムの知識を必要としない。
 本システムで作られた電子カタログは,3月21日〜24日に東京・丸の内のJPタワーで開かれた物産展「ふるさと小包 味祭り」で採用された。

凸版印刷,電子コンテンツ用の新書体開発に着手
 凸版印刷は3月21日,同社のオリジナル書体「凸版明朝体」と「凸版ゴシック体」をもとに,電子出版コンテンツを読みやすくする新書体の開発に着手したと発表した。2016年春までに本文と見出し用の明朝体とゴシック体計5書体の提供開始を目指す。

DNPデジタルコム,クラウド型AR画像認識サービス開始
 DNPデジタルコムは3月22日,通販カタログなどに掲載された商品画像を認識して,リアルタイムにARコンテンツを表示する「クラウド型AR画像認識サービス」を始めると発表した。ARコンテンツの変更や削除などがアプリを更新せずに行える。従来は表示できるコンテンツが約100点だったが,最大100万点のコンテンツを保管できる。

FFGS,新聞用CTP向け処理システムの市場テストを開始
 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは3月21日,新聞用サーマルネガプレートやサーマルプレートプロセサー,集中補充装置など6つの製品を合わせた廃液処理システム「ECONEX NEWS」の市場テストを始めたと発表した。現像浴内の現像液の循環性能を上げ液中の感光層成分の分布を均一化することで同成分の堆積を削減した。

大日本スクリーン,京都の伝統工芸品展にギフトボックスを出展
 大日本スクリーン製造は3月20〜24日,東京の赤坂サカスで開かれた京都の伝統産業と最先端の技術の融合を提案したイベントにギフトボックスを出展した。ギフトボックスの絵柄を同社のB2判インクジェット印刷機「Truepress JetSX」で出力。オンデマンド印刷機のため多品種小ロットの印刷ができ,大小7種類で展開した。デザイナーの左合ひとみ氏が京焼や京銘竹,京石工など京都の伝統工芸品をモチーフにデザインした。

ユポ・コーポレーション,ユーザーとMUDを考える
 ユポ・コーポレーションは3月21日,東京のコートヤード・マリオネット銀座東武ホテルでユーザーとの「印刷情報連絡会」を開いた。メディア・ユニバーサル・デザイン協会の阿部浩之理事が,社会や企業にとってのメディアユニバーサルデザイン(MUD)の必要性を講演した。また同社から,高光沢性合成紙のUV印刷適性付与や,デジタル印刷での合成紙活用の紹介もあった。

日本印刷産業連合会,アメリカやインドの印刷業界動向を報告
 日本印刷産業連合会は3月21日,東京・新富の日本印刷会館で海外動向の報告会を開いた。同連合会の石橋邦夫氏が,アメリカ印刷工業会PIA,ロチェスター工科大学のクロスメディア・イノベーション・センター,デジタル印刷ビジネスの拡大を図るNPO団体PODiが開いた「PODi App Forum」,インド最大の印刷機材展「PrintPack」,インド印刷連合会が開いたカンファレンス「Romancing Print」,アジアの印刷連合会が集まった組織「FAGAT」の大会について紹介。アメリカでは印刷業はコミュニケーションサービスへの業態変革を強く進めており,一方で,インドなど新興国では従来の印刷業は伸びてきている,と話した。

化学物質を利用する事業者が減少
 日本印刷産業連合会は3月18日,2月に会員企業に対し行った化学物質による健康障害防止対策実態調査の結果を発表した。労働安全衛生関連法令に該当する化学物質を含んだインキや溶剤などを使用している企業は48%で,前回より24%減少し洗浄剤などへの切り替えが進んでいることがわかった。

日本フォーム印刷工業連合会,ファシリティマネジメントを学ぶ
 日本フォーム印刷工業連合会は3月21日,東京・新富の日本印刷会館でファシリティマネジメントの企業経営に関するセミナーを開いた。エフエム・パートナーズ・ジャパンのカックス・クレイグ氏が日本の総務は会社の中で期待されていない部署だが,総務から会社を変えていかないといけないと話した。また,そのためには会社を自分のものだと思うこと,自分の経営概念をもつこと,会社の方針と自分の考えが同じ方向を向いていることが大事だと述べた。

エプソン,会計システムと税務申請などのソフトウェアをリニューアル
 エプソンは3月21日,財務戦略会計システム「インターKXシリーズ」と,財務・税務申請などのソフトウェア「応援シリーズ」に新機能を追加し,「インターKX R4シリーズ」,「応援R4シリーズ」としてリニューアルし秋に発売すると発表した。ソフトウェア間のデータ連動範囲を拡大し国税約70帳票の電子申請が可能になり,手順や別表などの計算方法を画面に表示し作業効率を向上させた。

全日本印刷工業組合連合会,CSR認定制度を開始
 全日本印刷工業組合連合会はCSR認定制度を始め,4月30日まで申請企業を募集している。同認証により社会的責任に取り組んでいることを証明できる。

印刷工業会,4月23日に経営者セミナー開催
 印刷工業会は4月23日,東京・元赤坂の明治記念館で,「女性の力を活かした経営のために」と題し,経済産業省経済産業局経済社会政策室の坂本里和調査官から講演を聞く。

印刷OEM研究会,3月26日に定例会
 印刷OEM研究会は3月26日,東京・鵜の木の金羊社で定例会を開く。

本日,日本包装技術協会がパッケージデザインのセミナー
 日本包装技術協会は3月25日,東京・築地の同協会でセミナーを催す。「パッケージデザインの重要性“商品は見た目がすべてを語る!”」と題し,グラフィックデザイナーでガクデザインの阿部岳社長が話す。参加費は,会員5,250円,一般10,500円,要申込。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2013/0325.html

5月31日締切,日本包装技術協会がパッケージングコンテスト募集
 日本包装技術協会は「日本パッケージングコンテスト」を開催,5月31日まで作品を募集している。出品料は,1点の場合,会員14,700円,一般19,950円(出品点数により異なる)。
http://www.jpi.or.jp/saiji/jpc2013.html

5月26日まで,渋沢栄一と洋紙産業の始まりの展覧会
 東京・西ヶ原の渋沢史料館は5月26日まで,日本の近代化を推進した渋沢栄一と洋紙産業の始まりを紹介する「渋沢栄一と王子製紙株式会社:国家社会の為に此の事業を起す」展を開いている。入館料は大人300円,小中高生100円。3月25日・4月1日・8日・15日・22日・30日・5月7日・13日・20日は休館。
 4月20日は,東京大学名誉教授で前日本印刷学会会長の尾鍋史彦氏の講演会も開く。参加無料,要申込,定員40人。4月28日・5月6日は,学芸員によるトークショーも開く。参加無料。
http://www.shibusawa.or.jp/museum/special/kikaku2013_01.html

3月26日,page展から印刷業界の動向を探るセミナー開催
 日本印刷技術協会は3月26日,東京・和田の同協会で『page2013レポート』発行を記念し,デジタル印刷やポストプレスなどの印刷業界の動向を探るセミナーを開く。参加費は同会員5250円,一般1万500円。要申込。
http://www.jagat.jp/content/view/4834

3月28日,日本包装技術協会が包装技術に関する見学会開催
 日本包装技術協会は3月28日,TOTOウォシュレットテクノ茨城工場の見学会を催す。参加費は,会員無料,一般2100円。要申込。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/kenkyukai/2013/kenkyukai_1303.html

4月9日,AR技術に特化したセミナー開催
 ナビットは4月9日,東京・神保町の同社でAR(拡張現実)技術に関するセミナーを開く。同技術の活用例や最新技術などを解説する。定員50人。参加費5000円。要申込。
http://www.navit-j.com/press/sem130409

4月12日,グリーン電力のセミナー
 エナジーグリーンは4月12日,東京の四谷区民センターで「電力自由化と自然エネルギー新電力の可能性」をテーマにセミナーを開く。固定価格買取制度や電力システム改革について,環境エネルギー政策研究所の松原弘直氏と富士通総研の高橋洋氏が講演する。個人向けグリーン電力証書「えねぱそ」も販売する。入場料は無料。要申込。問合せは,電話03-6380-5556。

4月15日,日本出版学会が「独禁法と出版産業」をテーマに例会
 日本出版学会は4月15日,東京・三崎町の日本大学で例会を開く。「独禁法と出版産業」をテーマに公正取引委員会官房総務課企画官の小室尚彦氏が,公取委の組織,独禁法の目的,不公正な取引方法,優越的地位の濫用,違反行為に対する措置,公正取引委員会の最近の活動状況などを講演する。参加費は,会員無料,非会員500円。要申込。問合せは,電話03-3313-7347。

4月24日,アドビが電子書籍・雑誌ソリューションのフォーラム
 アドビシステムズは4月24日,新橋のコンラッド東京で,電子書籍・雑誌ソリューションである「Adobe Digital Publishing Suite」を解説する「Adobe Digital Publishing Forum 2013」を開く。日本国内の出版社での採用例やNTTドコモなどの企業が電子カタログやセールスツールなどに活用している例などを紹介する。参加費は無料,事前登録制,定員300人。
http://www.adobe.com/jp/joc/design/dps/forum2013/

4月26日,画像材料技術に関するセミナー開催
 日本画像学会は4月26日,神奈川・長津田町の東京工業大学で画像材料技術に関するセミナーを開く。インクジェット材料の歴史と応用の進展,電子写真用現像剤の発展と今後など7講演を行う。参加費は会員3000円,非会員5000円,学生1500円。要申込。
http://www.isj-imaging.org/event/imaging_today/2013_IT_23.html

5月8日〜30日,オランダのグラフィックデザイナーが日本初の個展
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは5月8日〜30日,オランダのグラフィックデザイナーのカレル・マルテンス氏の日本では初となる個展を開く。おもちゃのパーツや工具の部品,鉄の破片など日常生活の中で見つけてきたオブジェを用い,それらのさまざまな表面の形状を風合いある古びた紙の上にプリントした印刷物が同氏の作品の特徴。入場無料,日曜・祝日休館。5月8日に同氏のトークショーも開く。入場無料,要予約,定員70人。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000604

5月14日〜18日,北京国際印刷技術展示会開催
 中国内最大の印刷専門展「北京国際印刷技術展示会」が5月14日〜18日,中国・北京の中国国際展覧センターで開かれる。主催は中国印刷及び設備器材工業協会など。
http://www.chinainfo-jp.com/expo/china-print.html

10月1日〜3日,東京で「PACK SHOW2013」
 日本包装技術協会は10月1日〜3日,包装産業のすべてが一望できるビジネス・学習・
体験の場をコンセプトに東京都立産業貿易センター浜松町館で展示会「PACK SHOW2013」を開く。主催者では出展者を募集している。
http://www.jpi-expo.jp/

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週刊『印刷雑誌』4巻12号 
2013年3月25日発行 
編集・発行人:中村幹 
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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