週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻17号 2013年4月30日 
Japan Printer weekly Vol.4, no.17 毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。 
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

大日本印刷,ショールームで主婦の友社とコラボキャンペーン
 大日本印刷は4月30日まで,東京・市谷の同社が運営するショールームで,主婦の友社とコラボレーションキャンペーン「mina×hontoカフェ」を開いている。女性ファッション誌『mina』の最新号を含む電子版のバックナンバー3号分を無料で見られる。また,バックナンバーの表紙21点の展示や同誌をイメージしたドリンクを販売する。

凸版印刷,電子チラシで属性に合わせた情報配信サービス開始
 凸版印刷は4月下旬,カルチュア・コンビニエンス・クラブと提携し,電子チラシサイト「Shufoo!」でチラシを閲覧すると後者運営のTポイントが貯まるスマートフォン向けアプリ「Tポイント×Shufoo!」の提供を始めた。9月より個人の属性に合わせたクーポンやDMを配布するサービス「IDポスト」を始める。
 また4月26日,Shufoo!の各企業専用電子チラシアプリ「Shufoo!スマートフォンアプリASPサービス」に新機能を追加した。店舗情報をリアルタイムで配信する機能や店舗検索機能の向上を図った。

BookLive,雑誌購入者に電子書籍を無料配信
 BookLiveは5月31日まで,三省堂書店やブックエキスプレスなど105店舗を対象に,扶桑社発行の『SPA!4月30日,5月7日合併号』の購入者に対し同誌のデジタル版を無料で配信するキャンペーンをしている。今後もさまざまな企業と連携し,電子書籍サービスの取り組みを進めていく。
 また4月20日,映画「聖☆おにいさん」と電子書籍を連動したキャンペーンを始めた。全国のTOHOシネマズ50館で映画「名探偵コナン絶海の探偵」または「図書館戦争」を鑑賞した人に,漫画『聖☆おにいさん』の2話を収録した電子書籍をダウンロードできるチラシを配布する。
 さらに5月1日より,同社運営の電子書籍ストアと電子書籍専用端末BookLive!Reader Lideoで使えるプリペイドカードを,全国のミニストップとイオンリテールのギフトカードを取り扱うコーナー「うれしーど」で販売を始める。

ラクスル,ポスティング広告の印刷から配布までを行うサービスを開始
 ラクスルは4月24日,ポストに投函されるポスティング広告の印刷から配布までを行うサービス「ポスティング革命」を始めた。投函計画の相談にも応じ投函先をさまざまな条件で選定できる。5000枚,3万円より。

平和紙業,紙の新商品発売
 平和紙業は4月15日,グロス紙「OKミューズガリバーグロスCoC」を白系3色,マット紙「OKミューズガリバーマット」を白系4色で発売した。また「OKミューズガリバーもみしぼ」,「OKミューズガリバーエクストラ」,「OKミューズガリバーリラ」の一部規格,「OKプラスターグリーン」,「OKミューズガリバーしろもの」,「OKミューズガリバーHG」の全規格の販売を終了した。

Quark,日本語対応のXML作成ソフトを提供開始
 Quarkは4月25日,XMLが作成できるマイクロソフトのWordのアドインソフト「Quark XML Author」が日本語に対応したと発表した。情報の作成時間の短縮やタブレットやスマートフォンへのコンテンツ配信などが可能になった。

金羊社,動物をテーマにしたミュージックジャケット展
 金羊社は6月27日まで東京・鵜の木の同社で動物をテーマにしたミュージックジャケット展を開いている。動物が描かれた120枚のLPジャケットが並んでいるほか,森を連想させる木製仕様の特殊パッケージもショーケースに展示している。実際に使用できるアンプ付き限定ジャケットなども見られた。

大日本スクリーン製造,サーマルCTP装置を発売
 大日本スクリーン製造は5月,フレキソ・樹脂凸版印刷向けサーマルCTP装置「PlateRite FX870?UE」を発売する。フレキソ版のA3判は約6.6分で2m2,樹脂版のA3判は約4.6分で3m2生産できる。1800万円。
 また5月8日〜10日に東京ビッグサイトで開かれる組込みシステム開発技術展に,「ヒラギノ角ゴ簡体字版」などの「ヒラギノ」フォントシリーズを出展する。

EIZO,液晶モニタに解像度信号表示機能を搭載
 EIZOは4月22日,4月生産分からの27.0型カラーマネジメント液晶モニタ「ColorEdge CG276」に,4K×2K解像度信号の表示機能を搭載したと発表した。同モニタは画面解像度が2560×1440dpiだが,新機能によりDisplayPort端子に入力される毎秒30フレームまでの解像度4096×2160および3840×2160dpiの信号を画面に縮小表示できる。

ダイナコムウェア,各種展示会に出展
 ダイナコムウェアは5月8日〜10日に東京ビッグサイトで開かれる組込みシステム開発技術展と,5月15日〜17日に同所で開かれる教育ITソリューション,5月16日〜18日に大阪・南港北のインテックス大阪で開かれるJP2013展にフォントやソリューションなどを出展する。

コダック,ワークフローシステムを出展
 コダックは5月16日〜18日,インテックス大阪で開かれるJP展に,ワークフローシステム「Kodak Prinergy」バージョン6.0を出展する。そのほかAR(拡張現実)と印刷メディアを組み合わせた販促なども展示する。

大日本印刷,意識して飲む飲料水が増加
 大日本印刷は4月26日,生活者の情報メディアと購買行動を調査し分析する「メディアバリューレポートVol.56」を発行した。健康や満腹感を意識して清涼飲料水を飲む人が増え,購入場所が自動販売機からスーパーやドラッグストアに移行している人が増えていることがわかった。

大日本印刷,その場を歩いている臨場感を体験できる映像システムを開発
 大日本印刷は4月23日,風景や建物などの空間内を歩いているような臨場感を体験できる映像システム「PERISCOPE」を開発したと発表した。空間を全方位カメラで撮影し,同社独自の映像編集と再生技術を活用した。進路を歩行しながら分岐点で進みたい方向に曲がることもできる。

エムズコミュニケイト,ポイントを活用したコンサルティングサービスを開始
 エムズコミュニケイトは6月,医療専門の人材サービスを行うメディカル・ステージに,ポイントを活用したコンサルティングサービスの提供を始める。医師は希望勤務条件や将来の働き方など,医療機関は求人条件や転職した医師の勤務実態などの情報を提供するとポイントが付与され,獲得したポイントに応じて特典を利用できる。医師と医療機関双方から情報収集でき,マッチング精度の向上を図る。

マナスクリーン,大判UVインクジェット機導入
 スクリーン印刷,デジタル印刷,プリンテッドエレクトロニクスなどを手がける熊本のマナスクリーンは,ヒューレット・パッカード社の大判UVインクジェット印刷機HP Scitex FB7600を導入,4月から本格稼動した。日本ヒューレット・パッカードは4月23日,同社工場でスクリーン印刷業界をテーマにしたセミナーと見学会を催した。全国から40人が参加した。

小森コーポレーション,文星閣で菊全判両面オフセット枚葉機を紹介
 小森コーポレーションは4月25日,東京・久が原にある文星閣の工場で,同社が1月に導入した菊全判両面専用10色オフセット枚葉印刷機の内覧会を開いた。同機は反転切り替えをなくし表裏の印刷品質を安定させたほか,オゾンレスUV乾燥装置による速乾や,薄紙から厚紙まで対応することが特長。同社では毎時1万3000〜1万5000回転で稼働しており,最高で1日に両面28万枚を印刷した記録もあるという。

日本印刷産業連合会,環境意識の向上を図る
 日本印刷産業連合会は4月24日,グリーンプリンティング(GP)工場の認定式を行った。オフセット印刷部門で本間製本とオザワが,グラビア印刷部門でイシトクの本社工場と東京加工紙の筑波工場が認定された。セミナーも開き,環境省から,環境性能の高い物品を率先して購入し環境配慮をより先進するための「プレミアム基準策定ガイドライン」の紹介があった。また東京電力から工場向け省エネルギー手法の,日本ボールドウィンからGP資機材認定を受けた含浸型洗浄布の解説があった。
 なおGP工場認定基準が4月25日に改定され,10月25日より実施される。12月以降の認定に適用される予定。

日本印刷産業連合会,グリーン基準に労働安全衛生と緊急時対応の項目を追加
 日本印刷産業連合会は4月25日,「労働安全衛生への配慮」と「緊急時への対応」の基準化を図るため,「印刷サービス」グリーン基準を改定した。改定の対象はオフセット印刷,シール印刷,グラビア印刷(軟包装),スクリーン印刷の基準で,10月25日から実施となる。労働安全衛生管理や作業環境管理,緊急時の対応手順書の制定,などを必須項目とした。

印刷工業会,女性を活かす企業作りを聞く
 印刷工業会は4月23日,東京・赤坂の明治記念館でセミナーを開いた。経済産業省の坂本里和氏が,さまざまな人材の多様性を活かす「ダイバーシティ・マネジメント」の必要性や,女性の潜在労働力を活用するための企業の体制作りを解説した。多様で柔軟な働き方を可能にする環境整備や,管理職層の意識改革,教育・研修の拡充,社内外への情報発信などが重要と話した。

女性参画の重要性,印刷OEM研究会
 印刷OEM研究会は4月25日,東京・鵜の木の金羊社で定例会を行った。浅野理事長は印刷工業会で進めている業界への女性参画の促進について,総論賛成各論反対の現状にあり,トップと現場の間にいる男性管理職層がネックとなっている事が多い。自身の企業の問題としてとらえて欲しいと話した。またJGASで展示予定の同研究会が提唱する管理方法を使った印刷を各企業が行うにあたり,管理基準やターゲットの明確化が議題となった。

5月1日〜31日,版下原稿の展示会開催
 東京・渋谷のウィリアムモリスは5月1日〜31日,版下原稿と完成本を展示する「間村俊一版下ガラパゴス」と題した展示会を行う。問合せは,電話03-5466-3717。

5月11日,日本出版学会が雑誌ジャーナリズムのシンポジウム
 日本出版学会は5月11日,東京・三崎町の日本大学で開く「春季研究発表会」と併催で「雑誌ジャーナリズムの明日:ピンチかチャンスか?」をテーマにしたシンポジウムを開く。同大学の塚本晴二朗氏を司会に,『週刊現代』編集長の藤田康雄,『NEWSポストセブン』総監修者の中川淳一郎,『文藝春秋』編集長の島田真,『新潮45』編集長・出版企画部長の三重博一の各氏がパネル討論する。参加費は一般2000円,会員500円,学生500円,懇親会6000円。要申込。
http://www.shuppan.jp/yotei/508--2013511.html

5月17日,日本画像学会がインクジェットアートについてセミナー開催
 日本画像学会は5月17日,東京の恵比寿カルフールで「紙から見るインクジェットとアートの世界」と題したセミナーを開く。参加資格は同会の個人会員,参加費1000円。要申込。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/yokoku130517.html

5月17日,印刷技術懇談会が金羊社の御殿場工場を見学
 印刷技術懇談会は5月17日,金羊社の静岡・神場の御殿場工場の見学会を行う。定員20人,参加費5000円。要申込。
http://www.ingikon.cup.com/24latest_meeting_index.htm

5月19日,『高岡重蔵:活版習作集』発行記念イベント開催
 代官山蔦屋書店は5月19日,作品集『高岡重蔵:活版習作集』の発行を記念したイベントを行う。嘉瑞工房の高岡重蔵氏とタイプディレクターの小林章氏が対談する。定員50人。同作品集の購入者に参加券を配布,トークイベントのみは2000円。要申込。
http://tsite.jp/daikanyama/event/001741.html

5月23日,オイルパームのバイオマス利用についてのセミナー開催
 非木材グリーン協会は5月23日,東京・小伝馬町のTKP小伝馬町ビジネスセンターで,オイルパームのバイオマス利用に関するセミナーを開く。参加費無料。要申込。問合せは,電話03-5643-5628。

6月3日〜20日・24日〜7月11日,銀座で新人デザイナーのデザイン展
 東京・銀座のギャラリーのガーディアン・ガーデンは6月3日〜20日,新人デザイナーを発掘する公募展「1_WALL」グラフィック部門でグランプリを受賞した大門光氏の個展「ゲンガ」を開く。また同月24日〜7月11日,同公募展の写真部門でグランプリを受賞した仲田絵美氏の個展「よすが」を開く。入場無料。問合せは,電話03-5568-8818。

6月4日〜28日,東京の銀座で「JAGDA新人賞展」
 日本グラフィックデザイナー協会は6月4日〜28日,東京・銀座のクリエイションギャラリーG8で「JAGDA新人賞展2013:田中義久・平野篤史・宮田裕美詠」を開く。3者の受賞作品および近作を,ポスターや小型グラフィックを中心に紹介する。入場無料,日曜・祝日休館。6月24日にトークショーも開く。入場無料,要予約。問合せは,電話03-6835-2265。
 同展は7月8日〜18日に大阪の平和紙業で,9月28日〜10月14日に滋賀の成安造形大学で,2014年2月18日〜23日に愛知の国際デザインセンターで,そのほか富山,新潟,宮城へ巡回する。問合せは,電話03-5770-7509。

6月5日,日本印刷学会グラビア研究会開催
 日本印刷学会グラビア研究会は6月5日,東京・新富の日本印刷会館で勉強会を開く。グラビア製版で使われる外部銅溶解システムの紹介や次世代グラビア製版技術の試みなど3講演を行う。定員35人,参加費は会員・賛助会員・関東グラビア協同組合連合会会員・全国グラビア製版工業会連合会会員は4000円,非会員6000円。要申込。
http://www.jspst.org/event/130605.html

6月12日,タブレットの活用セミナー開催
 電子出版ラボは6月12日,東京のエッサム神田ホールで,ソファやベッドで利用できるためリラックスメディアと言われるタブレット端末の現状を知り,ビジネスへの活用法を解説するセミナーを開く。定員80人,参加費1人1万9800円,2人だと3万5000円。要申込。
http://event.epublishing-lab.com/

6月12日〜14日,日本画像学会が年次大会開催
 日本画像学会は6月12日〜14日,神奈川・長津田町の東京工業大学で年次大会を開く。イメージング領域に関する論文報告を73講演,セッション8件,ワークショップ3件を行う。参加費は6月2日までの登録で会員1万1000円,非会員1万9000円,学生2000円。要申込。
http://www.isj-imaging.org/event/conference/ICJ2013/ICJ2013_info.html

6月13日,アドビがデジタルマーケティングのフォーラム開催
 アドビ システムズは6月13日,六本木のグランハイアット東京で最新のデジタルマーケティングを紹介する「Adobe Digital Marketing Forum 2013」を開く。参加は無料,要事前登録。
http://admf.adobe.com/

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次週5月7日号はお休みします。

週刊『印刷雑誌』4巻17号 
2013年4月30日発行 
編集・発行人:中村幹 
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

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