週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻24号 2013年6月24日
Japan Printer weekly Vol.4, no.24 毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

三菱重工印刷紙工機械とリョービ,オフセット枚葉印刷機分野で事業統合
 三菱重工印刷紙工機械とリョービは6月20日,商業用印刷機事業の合弁会社を設立し,両社のオフセット枚葉印刷機分野の事業を統合し株主間契約を締結した。合弁会社名は「リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社」で広島・鵜飼町に設立。2014年1月1日より事業を開始する。資本金1億円。

Too,インクジェットプリンタ専用のクロス素材発売
 Tooは6月17日,大判インクジェットプリンタ専用のクロス素材「トロマットクロスEC」(2万1000円より)と,「ポンジクロスEC(剥離紙なし)」(2万6250円)を発売した。ほつれ加工を施し,はさみやカッターで自由に切れる。耐水性と耐光性に優れ,横断幕やポスターなどに使用できる。

EIZO,カラー液晶モニタを発売
 EIZOは6月21日,19.0型のカラー液晶モニタ「FlexScan S1923-H」を発売した。バックライトにLEDを採用し,周囲の明るさを検知し適度な画面輝度に調整する機能や,暗所でもまぶしくない低輝度まで調整できる機能などを搭載した。オープン価格。

アドビシステムズ,画像編集ソフトなどのアップデートを提供開始
 アドビシステムズは6月18日,画像編集などのソフトをまとめた「Adobe Creative Cloud」のアップデートを始めた。15種類の新しいアプリケーションが含まれ,印刷やWeb,動画などさまざまな媒体で作品を公開するための機能がある。学生・教職版は月3000円で提供する。

アイプレスジャパン,電子書籍サイトがiOSに対応
 アイプレスジャパンは6月20日,同社電子書籍サイト「コンテン堂」のiOS対応を始めた。EPUB3およびPDF対応の電子書籍閲覧アプリをAppStoreで無償ダウンロードできる。

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大日本印刷,デジタルサイネージ機器のレンタルサービス開始
 大日本印刷は6月17日,オリックス・レンテックと協業しデジタルサイネージ機器のレンタルサービスを始めた。機器は小型や大型など4種類あり,レンタル期間は数日から1年未満か1〜5年程度のどちらかを選べる。コンテンツ配信システム「SmartSignage」も提供する。

凸版印刷,電子図書館サービスを支援
 凸版印刷は6月25日,群馬県邑楽郡明和町と共同し,明和町立図書館で電子図書館サービスを始める。図書館内に専用無線LAN環境を設置し,タブレット端末を使って電子書籍を見られる。

モリサワ,テレビ端末に書体が採用
 モリサワは6月19日,ユニバーサルデザイン4書体が西日本電信電話のテレビでWebコンテンツが見られる端末「光BOX+」に採用されたと発表した。同書体の美しさや視認性の高さが評価された。

大日本印刷,デジタル教科書・教材システムの実証実験
 大日本印刷は6月20日・21日,北海道教育大学付属旭川小学校でデジタル教科書と教材システムの実証実験をした。教材の配信や端末での閲覧や操作に必要なビューアー,学習履歴の保存機能の使い勝手などを検証し,学習意欲の向上になる教科書やシステム開発を目指す。

凸版印刷,店舗内でスマートフォンに情報を配信する実験実施
 凸版印刷とサイバーエージェントは6月11日,埼玉・越谷のイオンレイクタウンで凸版印刷の位置連動型コンテンツ配信O2Oソリューションを活用し,スマートフォンにクーポンや特売情報を配信する実験を行った。参加者に専用アプリをインストールしたスマートフォンを貸与し,コンテンツ配信用Bluetooth機器がある棚に近づくと,棚の商品に応じたクーポンや特売情報が配信される。近距離コンテンツ配信による新たな販促手法を検証した。

田中印刷所,立体スクリーンがアサヒビールの販促に採用
 田中印刷所は6月17日,同社の立体スクリーン「キュービックスクリーンミニ」がアサヒビールのギフトの販促に採用されたと発表した。幅40×奥行30×高さ27cmの缶ビールの形に成型した樹脂製のスクリーンに,プロジェクターで動画を映すもので,付属の外部スピーカーでアナウンスも行う。今回の採用では,関東や名古屋,大阪,九州の百貨店ギフト売場を中心に設置されている。

セイコーエプソン,IJプリントヘッドの生産ラインを立ち上げ
 セイコーエプソンは6月19日,インクジェットプリンタの次世代プリントヘッドの生産ラインを長野・諏訪の「諏訪南事業所」と山形・酒田の「東北エプソン」に構築し,量産を始めたと発表した。諏訪南事業所ではプリントヘッド製造の前工程,東北エプソンでは組み立て作業を行う。

凸版印刷,中国機械メーカーと紙製飲料容器の製造システムを開発・販売
 凸版印刷は6月21日,紙製飲料容器「カートカン」の中国・アジア地域における非独占製造・販売権と無菌充填技術を組み合わせ,中国の機械メーカー上海普麗盛包装股分(にんべんに分)有限公司にライセンス供与のほか,生産・販売において業務提携すると発表した。両社で成型・充填機を共同開発し,製造システムの価格低減を図る。2014年度末に中国市場で紙製容器の販売を開始予定。

大日本印刷,エリアマーケティング分析手法を開発
 大日本印刷は6月19日,エリアマーケティング分析手法「エリアダッシュ2013」の提供を始めた。生活者の年齢や居住形態などの属性情報と購買情報を合わせて分類し,新聞チラシやダイレクトメールなどの配布地域を郵便番号で表示する。対象商品のターゲットとなる顧客が住む地域を抽出できる。

富士ゼロックス,業務改善ソリューションを発売
 富士ゼロックスは6月20日より,業務改善を支援するソリューション・サービスを順次発売する。6月20日に販促用印刷物制作支援クラウドサービスと経費管理の効率化を図るクラウドサービス,7月1日に情報管理・配信環境を提供するシステム,7月2日に資産管理や安全管理をサポートするクラウドサービス,7月4日に文書支援アプリケーション,7月5日に複合機の無料アプリ,8月5日に電子文書と紙文書を統合・管理できるソフトウェア,ドキュメントの共有支援クラウドサービス,文書管理システムのプラグインソフトウェアを発売する。

セイコーエプソン,TFTカラー液晶パネルが電子ビューファインダーに搭載
 セイコーエプソンは6月20日,高温ポリシリコンTFTカラー液晶パネル「ULTIMICRON」が,6月下旬に発売されるオリンパスイメージングの電子ビューファインダー「VF-4」に搭載されたと発表した。同パネルは1月に量産された0.48型で約236万画素のもの。

プリンティングアカデミーと技術協会,印刷教育と業界発展で連携
 日本プリンティングアカデミーと日本印刷技術協会は6月18日,印刷業界の発展に貢献するための事業連携推進に向けた協議を行う旨に基本合意した。両者は印刷教育や情報発信の強みを連携させ,技術開発や人材教育,地域ネットワークの拡大などを図る。2014年3月末までに具体的な事業内容を決定し,同アカデミーの入学生増加につなげたいとしている。

日本印刷産業連合会,新たに8工場をGP工場に認定
 日本印刷産業連合会は6月18日,新規のグリーンプリンティング認定工場を発表した。次の8工場で,すべてオフセット印刷部門。美創印刷,山口証券印刷本社,同生産・開発事業部,エースビジネスフォーム,フヨー印刷,オピカ,大光印刷・亀岡工場,横田製本。さらに21工場が認定を更新し,同認定工場は全298工場となった。また,新たなGP資機材認定製品も発表。洗浄剤が3社13製品,プレートクリーナーが1社1製品,エッチ液が2社7製品,現像機が1社2製品,プレートが1社3製品認定され,認定製品は全24社415品になった。

日本印刷学会西部支部,知って得するマナーと技術のセミナー開催
 日本印刷学会西部支部は6月21日,大阪・大国町のモリサワで「知って得する“マナー”と“技術”」をテーマに「印刷営業・技術者初心者セミナー」を催した。「お客様の信頼を勝ちとる7つの秘密」と題しインターマナーの上笹貫優子代表が,「初心者にもよくわかるインデザインの基本」としてウイッシュの瀧野福子社長が,「オフセット印刷機と印刷の7要素」と題し小森コーポレーションの川名茂樹氏が,それぞれ講演した。

色から広がるデザインの可能性を紹介
 東京・六本木のギャラリーの21_21 DESIGN SIGHTは10月6日まで,「カラーハンティング展:色からはじめるデザイン」を開いている。デザイナーの藤原大氏が自然のさまざまな色を水彩絵の具で再現し,それらの色と言葉を結びつけ,色を使ったデザインによる情報伝達を試みた。各分野のアーティストや企業,教育機関などとも協力して製作した19作品を展示。

国際紙パルプ商事,デジタルプリントメディアを出展
 国際紙パルプ商事は,6月26日〜29日に有明の東京ビッグサイトで開かれる国際文具・紙製品展にデジタルプリント用紙や製本機を出展する。防災帰宅支援マップの出力も実演する。

共同印刷,国際電子出版EXPOに出展
 共同印刷は7月3日〜5日,有明の東京ビッグサイトで開かれる「国際電子出版EXPO」に出展する。電子書店や電子書籍販売サイトのほか電子書籍ビューアーなどを紹介する。

6月28日,リコージャパンがGoogle Apps体験セミナー
 リコージャパンは6月28日,東京・日本橋のリコージャパンViCreA東京で,Gmailやカレンダーなど複数のクラウドソフト群を共有利用できる「Google Apps」の活用体験セミナーを行う。1人1台のiPadで実際に操作し,基本から知識を取得する。参加無料,要予約。定員20人。
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/seminar/03-0422_20130628.html

7月4日〜29日,東京・銀座で広告とグラフィックの優秀作の展覧会
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーとクリエイションギャラリーG8は7月4日〜29日,東京アートディレクターズクラブが主催して広告とグラフィック作品を評価する「ADC賞」の受賞作品展「ADC展」を開く。前者で同クラブ会員作品を,後者で一般応募の作品を紹介する。両会場ともに入場無料,日曜・祝日休館。
 また同展は,9月10日〜10月25日に大阪のdddギャラリーへ,11月29日〜2014年2月16日に長野の市立小諸高原美術館へ巡回する。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000606

7月5日・6日,「SOPTECとうほく2013」
 東北地区印刷協議会,SOPTECとうほく2013実行委員会は7月5日・6日,仙台卸商センター・サンフェスタで印刷関連機材展「SOPTECとうほく2013」を開催する。「市場から期待される印刷産業へ」をテーマに展示とセミナーで構成する。
http://www.miyagi-pia.or.jp/soptec/index.html

7月6日,東京ビッグサイトで「本の学校・出版産業シンポジウム」
 NPO法人本の学校は7月6日,有明の東京ビッグサイトで「転換点で考える本をつたえる仕事のこれから」をテーマにシンポジウムと4つの分科会を開く。書店や取次,大学や図書館,雑誌などの役割を議論する。講演会は無料,分科会のみ3000円,懇親会のみ5000円,分科会+懇親会は7000円。要事前申込。
http://www.honnogakko.or.jp/archives/252

7月11日,日本包装技術協会が物流に関する講演会開催
 日本包装技術協会は7月11日,東京・築地の同協会で「お客様に喜んで頂くための物流改革」と題した講演会を開く。会員5250円,一般1万500円。要申込。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2013/0711.html

7月12日,日本包装技術協会が食品流通・包装懇話会開催
 日本包装技術協会は7月12日,東京・築地の同協会で食品流通・包装懇話会を開く。日本製紙の野田貴治氏が紙の高機能化への取り組み,日本ポリプロの相磯佳宏氏がポリプロピレンの動向などについて講演する。問合せは,電話03-3543-9351。

7月17日,プリントミックスが印刷営業の勉強会
 プリントミックスは7月17日,東京・八重洲のルノワール貸会議室プラザで印刷業向けの勉強会を開く。日宣テクノ・コムズの足達勝則氏が商品開発事例として「世界気象カレンダー」について,ビットカフェの佐藤貫氏が印刷業のPDF活用方法について解説する。入場無料,要予約。定員30人。
http://www.printmix.org/modules/pico/index.php?content_id=80

7月19日,大阪で電子写真に関する勉強会開催
 日本画像学会は7月19日,大阪・中町のパナソニック企業年金基金で電子写真に関する勉強会を開く。参加費1000円。参加資格は同学会員,空席があれば一般の参加も受け付ける。要予約。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/yokoku130719.html

8月30日,日本印刷学会がフレキソ印刷に関するセミナー開催
 日本印刷学会は8月30日,東京・新富町でフレキソ印刷の動向に関するセミナーを開く。会員7000円,学生3000円,非会員1万円。要申込。
http://www.jspst.org/event/130830.html

9月28日,辞書印刷の技術とサミュエル・ジョンソン『英語辞典』見学会
 日本出版学会は9月28日,埼玉・新座にある辞書印刷会社の研究社印刷の見学会を開く。同社のオフセット印刷設備や,以前使用していた活版印刷の活字や紙型のほか,同社が保管している18世紀の英国の辞書『サミュエル・ジョンソン英語辞典』の初版などを見られる。参加費は,会員500円,非会員1000円。要申込,定員10人。問合せは,電話03-3313-7347。

10月2日〜4日,大阪でものづくり専門展開催
 10月2日〜4日,インテックス大阪で設計・製造ソリューション展,機械要素技術展,医療機器開発・製造展,高機能フィルム展,高機能プラスチック展が開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。事前申込みで入場無料。
http://www.japan-mfg.jp/ja/osaka/

2014年1月22日・23日,光文堂が恒例の機材展
 光文堂は2014年1月22日・23日,名古屋市中小企業振興開館(吹上ホール)で恒例の新春機材展を開催する。第50回の開催を記念し,同展を「Print Doors 2014」と銘打つ。現在,出展者を募集している。問合せは,電話052-331-4113。

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週刊『印刷雑誌』4巻24号
2013年6月24日発行
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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