週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻27号 2013年7月16日 
Japan Printer weekly Vol.4, no.27 毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。 
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

キヤノン,大判インクジェットプリンタ発売
 キヤノンは7月下旬,大判インクジェットプリンタのA1ノビ判対応「imagePROGRAF iPF610plus,同iPF605L plus」(27万8000円,オープン価格)とA2ノビ判対応「imagePROGRAF iPF510plus」(19万8000円)を発売する。ファイルをパソコンで開くさい,専用アプリケーションとプリンタードライバーを起動せずに印刷できるため時間を短縮できる。
 また8月上旬より,スキャナで読み込んだ原稿を拡大して印刷できる「カラー拡大コピーセット iPF750 School,同iPF750Poster,同iPF650」を発売する。すべてオープン価格。

EIZO,15.0型カラー液晶モニタ発売
 EIZOは8月2日,15.0型のカラー液晶モニタ「FlexScan S1503-T」を発売する。5年を保証し,400cd/m2の高輝度表示やデジタルとアナログの2系統入力機能を搭載した。オープン価格。

凸版印刷,カタログ閲覧システムがWindows8に対応
 凸版印刷は7月10日,企業向けカタログ閲覧システム「iCata」をマイクロソフト社のWindow8,Windows RTに対応させ提供を始めた。同システムは住宅設備・建材,文具業界を中心に約4000冊を一括して無料で閲覧できる。さまざな業界の営業担当者が重いカタログを持ち運ぶ負担が減り,利用者はつねに最新版を活用できるようになった。

富士ゼロックス,スマホで観光地サービス
 富士ゼロックスは7月10日,地方自治体・観光協会向けに,GPSとスマートフォンを連携させ,全国の観光地を訪れる観光客向けに,スマートフォンを利用して観光スポットの紹介を行う地域発信型の「観光音声ガイドサービス」の提供を始めた。地方自治体が貸し出すスマートフォン用のアプリケーションと,情報提供者自らがその観光ガイドコンテンツをクラウド環境で制作するためのツールで構成されている。利用登録初期費用20万円,月額1000円。

共同印刷,川合玉堂画伯の複製画を発売
 共同印刷は7月8日,富士山の世界文化遺産への登録と川合玉堂画伯の生誕140周年を記念し,複製画「三保富嶽之図」を発売した。9万4500円。

エプソン,写真家を目指す若者たちを支援
 エプソンは6月,NPO法人NYC SALTが主催し米国ニューヨークで開かれた学生の写真展のために,写真出力に必要なプリンタと用紙を提供した。同法人では同地域の10歳代の若者が,プロの写真家に最先端のデジタル技術を教わり写真撮影の実技指導を受けるなどの支援を行う。

吉田印刷所,印刷関係者のタブレット保有率は6割超えと発表
 吉田印刷所は7月9日,印刷やDTP,デザイン関係者を対象にタブレットの保有率に関するアンケートの結果を公開した。保有率は65.4%であり,端末はiPad・iPad miniを使用している人が多いことがわかった。

佐川印刷,ドイツのフレキソ機導入
 佐川印刷(京都)はこのたび,ウィンドミュラー&ヘルシャー社(ドイツ,W&H)製フレキソ印刷機を,富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(FFGS)を通じて導入することにした。同機はFFGSが販売するW&H社製フレキソ印刷機の国内第一号機となる。

DNPファインケミカル宇都宮,7月より工場を稼動
 福島県南相馬市に拠点があったDNPファインケミカル宇都宮は7月25日,栃木市に宇都宮工場を竣工し稼動を始める。有機合成技術を活かし機能性素材や医薬原薬などを製造する。

技能五輪,谷本選手6位入賞
 ドイツ・ライプツィヒで開催された技能五輪の印刷部門で,日本代表の谷本まりのさん(トッパンコミュニケーションプロダクツ)はメダルを逃し,6位入賞だった。

モリサワ会,漢字教育への書体の影響を聞く
 モリサワ製品のユーザーで組織するモリサワ会は7月10日,東京・九段下のホテルグランドパレスで研修会を開いた。京都大学大学院の阿辻哲次教授が「手書き文化と印刷文化:日本の漢字教育を考える」をテーマに講演した。常用漢字や人名用漢字,情報交換用漢字,学習漢字の現状を解説。小中学校の教科書や問題集で使われる書体のデザインの違いによる漢字教育への影響などを話した。

日本出版学会,書籍を解体して製本構造を探る
 日本出版学会は7月11日,東京・水道橋の日本大学で研究報告会を開いた。会員の田中栞氏が,近現代の書籍100冊を解体して分析した製本の構造を紹介した。機械製本と綴葉装(てつようそう)の糸の渡り方の違いや,大正期以前と現代の手製本の違い,本の開きの良さと丈夫さの両立,本の内容に合わせた素材や製本方法の必然性などを話した。

日本印刷学会,入力や後加工の最新技術を紹介
 日本印刷学会は7月12日,「入力から後加工まで:押さえておくべき最新技術はこれだ!」をテーマにセミナーを開いた。大日本印刷や豊国印刷,日本印刷産業機械工業会,メディアテクノス,東洋インキ,レンゴー・リバーウッド・パッケージングが,デジタル印刷の入力や後加工の技術を紹介し,本をばらさずスキャンする技術や,デジタル印刷機とデジタル製本機による小ロットの書籍印刷,JapanColorの活用法,マルチパックの原紙特性やフレキソ印刷技術を解説した。

モトヤ,秋葉原で紙器や印刷の技術を紹介
 モトヤは7月11日・12日,東京の秋葉原クロスフィールドで印刷や紙器などの企業54社の技術を紹介する展示会を開いた。あかつき印刷や田中紙工,メイコー磁石などから印刷紙器やAR技術,販促物の提案などが見られた。

9月26日まで,金羊社で音楽LP・CDジャケットの展覧会
 金羊社は東京・鵜の木の同社で,音楽LPやCDのジャケットデザインを紹介する「ミュージックジャケットギャラリー」を開いている。海,陸,空の乗り物や金属をテーマにした作品を展示する。開催日は,7月18日・25日・8月1日・8日・15日・22日・29日・9月5日・12日・19日・26日。要事前申込。
http://www.kinyosha.co.jp/mjg/

12月17日までエプソン,インクジェットの写真コンテスト募集
 エプソン販売は,インクジェットプリンタで出力した写真作品を対象としたコンテスト「エプソンフォトグランプリ」を開く。12月17日まで作品を募集。新たに「中学・高校写真部」部門を新設した。
http://www.epson.jp/katsuyou/photo/sanka/contest/gp/

7月18日,CD勉強会でコンテンツマネージメント
 千葉大の旧印刷科の卒業生を中心に活動しているCD勉強会は7月18日,東京・八丁堀のハイテクセンターで勉強会を催す。「コンテンツマネージメントと出版・印刷」のテーマで,eZ Systems Japanの服部栄二郎社長が話す。参加費1000円。問合せは,印刷学会出版部(電話03-3555-7911)。

7月18日〜8月4日,汐留で「広告電通賞展」
 汐留のアド・ミュージアム東京は7月18日〜8月4日,優れた広告活動を顕彰する「広告電通賞」の受賞作品を紹介する「広告電通賞展」を開く。新聞,雑誌,ポスター,テレビ,ラジオ,プロモ&ダイレクト,インターネットの各広告部門での作品を展示する。入場無料,月曜休館。問合せは,電話03-6218-2500。

8月1日〜9月17日,銀座で中国の切り紙の展示会
 8月1日〜9月17日に東京・銀座のミキモトで,中国の民間芸術である切り紙「剪紙(せんし)」の作品展が開かれる。剪紙作家の庫淑蘭(クー・シューラン)氏の作品約30点を展示する。入場無料。8月3日に民俗文化研究家の黄永松(ホァン・ヨンソン)氏とグラフィックデザイナーの杉浦康平氏のトークショーも開く。
http://www.mikimoto.com/jp/about-us/news/130530/02.htm

8月29日・30日,印刷経営動向に関するセミナー開催
 日本印刷技術協会は8月29日に東京,30日に大阪の同協会で,印刷経営の動向や方向性を解説するセミナーを開く。ともに定員40人,参加費1万5750円。要申込。問合せは,電話03-3384-3113。

10月10日,神奈川科学技術アカデミーが有限要素プログラミングの講座開講
 神奈川科学技術アカデミーは10月10日,神奈川・坂戸のかながわサイエンスパークで有限要素プログラミングの講座を開く。定員15人。受講料2万円。要申込。問合せは,電話044-819-2033。

10月21日,神奈川科学技術アカデミーがダイヤモンドドライクカーボン膜技術の講座開講
 神奈川科学技術アカデミーは10月21日,神奈川・坂戸のかながわサイエンスパークでダイヤモンドドライクカーボン膜技術の講座を開く。定員30人。受講料1万7000円。要申込。問合せは,電話044-819-2033。

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週刊『印刷雑誌』4巻27号 
2013年7月16日発行 
編集・発行人:中村幹 
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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