週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻28号 2013年7月22日 
Japan Printer weekly Vol.4, no.28 毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。 
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

富士ゼロックス,A4判プリンタ発売
 富士ゼロックスは8月19日,A4判カラー・モノクロプリンタ「DocuPrint CP400d(14万8000円)・同CP400ps(20万8000円)」を発売する。カラーとモノクロともに毎分35枚出力でき,解像度約9600×600dpiに対応した。B6判の用紙やバーコードの印刷,2枚の用紙に画像を半分ずつ出力する機能などを備えた。
 また9月11日,空間清浄機内蔵のカラー複合機「DocuCentre-IV C2263 Model-P(108万円),同C2263 Model-PFS(143万円)」を発売する。

小森コーポレーション,オフセット枚葉印刷機を開発
 小森コーポレーションは7月18日,A全判反転機構付きオフセット枚葉印刷機「リスロンA37P」を開発したと発表した。1台で両面と片面印刷,厚紙と薄紙印刷が可能。インラインで瞬時に乾燥できるオゾンレスUVを搭載できる。

キヤノンMJ,ハンディターミナル発売
 キヤノンマーケティングジャパンは7月16日,電気・ガスなどの検針業務や自動販売機の営業などで活用されているハンディターミナル「PRea GT-30(27万5000円より)・同GT-31(27万3000円より)」を発売した。用紙幅80mmの高速プリンタを搭載し,お知らせ票や納品書などを毎秒36行で出力できる。

共同印刷,テーマパークでオリジナルフォトブック作成サービス開始
 共同印刷は7月19日,千葉の鴨川シーワールドを運営するグランビスタホテル&リゾートと協業で,同グループ会社のデジタル印刷総合サービスサイトを利用したオリジナルフォトブックサービスを始めた。水族館の動物と来場者の写真を組み合わせたフォトブックを作れる。

大日本印刷,複数店舗情報を一元管理
 大日本印刷は9月,ハイパーソフトとシーサム・ジャパンと共同で,美容院のPOSシステムと連携したスマートフォン用サービス「Salon de Wallet」を始める。利用者は専用アプリを使い,複数の美容系店舗の会員証をスマートフォンで一元管理できるほか,新製品の情報,クーポンなどを受け取れる。

凸版印刷,楽曲を購入できるカード発売
 凸版印刷は富士通エフ・アイ・ピーと共同で始めたギフトカードASPサービスを,音楽配信サービスなどを行うレコチョクに提供した。7月12日に同サービスを使った「レコチョクプリペイドカード」が発売された。同カードは音楽ダウンロードストア「レコチョク」の決算手段に利用できる。

大日本印刷,非接触IC媒体を発売
 大日本印刷は7月19日,電子マネーやIDカードに利用できるFeliCa機能を搭載した小型非接触IC媒体「Smart-Jacket」を発売した。従来品より約30%小さくしたキーホルダーやストラップ型のため携帯性が上がり,約3割コストを低減した。

凸版印刷,サービス情報による経済効果を実験
 凸版印刷は9月13日まで,福岡・東田地区の店舗や家庭を対象に,電力需要の高い時間に近隣店舗で利用できるお得な情報を配信するサービスを行っている。電力低減効果や経済効果を図る。

キヤノンMJ,米国のLED電球の国内独占販売権取得
 キヤノンマーケティングジャパンは米国のSWITCH社と同社製LED電球「SWITCH60・同80・同100」の日本国内の独占販売契約を結び,7月17日に発売した。電球内に充填した液体シリコンの対流を利用し,電球を冷やす独自の液冷技術を使っているため,白熱電球約100Wの光量に対応した。オープン価格。

日経印刷,A全判4色オフセット枚葉機を導入
 日経印刷は5月に反転機構付きA全判油性4色オフセット枚葉印刷機を導入した。同社では片面4色と表2色+裏2色の印刷の兼用機としており,ビジネス書や学参物などの仕事で活用している。メーカーの小森コーポレーションは7月19日,東京・舟渡の日経印刷で内覧会を開いた。同機は,最高印刷速度1万3000枚/時。用紙は最大で640×940mm,厚さ0.45mm(片面印刷時)に対応する。

コダック,デジタル印刷機の需要は増えると予想
 コダックは7月16〜19日,東京・駿河台の同社で長尺印刷機能を追加し,金のインキやクリア加工が施せる5色デジタル印刷機NexPressの内覧会を催した。セミナーもあり,その中でコンサルタントの村松礼二氏がデジタル印刷機を使った印刷事業の例を挙げ,100〜200部のパンフレットやカタログなどの宣伝媒体や,自費出版で出版した電子書籍の紙版書籍などの需要があると述べた。

CD勉強会,ビッグデータを学ぶ
 千葉大学の卒業生で組織するCD勉強会は7月18日,東京・八丁堀の京華スクエアでビッグデータに関する勉強会を開いた。eZ Systems Japanの服部栄二郎氏がビッグデータの概要や活用法を話した。

ハイデル,製本・加工の内覧会好評
 ハイデルベルグ・ジャパンは7月19・20日,東京・東品川の同社で製本・加工に関する内覧会を開いた。製本や紙加工の企業14社による,自社の得意製品や技術の紹介があったほか,各種講演,中綴じ機や断裁機などの実演もあった。

ジーエーシティ,ワークフロー環境を見つめ直す
 ジーエーシティは7月18日,東京のベルサール九段で印刷ワークフローに関するセミナーを開いた。ブライター・レイターの山下潤一郎氏は,自社のワークフローの現状を見える化し成果を見据えた導入を検討すべきだと話したほか,富士フイルムグローバルグラフィックシステムズとメディアテクノロジージャパン,コダックがワークフロー製品を説明した。

インフォトレンズ,大判とインクジェット市場の講演会
 インフォトレンズは7月18日,東京コンファレンスセンター品川で大判とインクジェット市場に関する講演会を開いた。同社のメンバーから,世界的な市場からスクリーン印刷とデジタル技術に関する展示会「FESPA」,3Dプリンティングの予測までの講演があった。

日本電子出版協会,電子書籍販促周辺技術を紹介
 日本電子出版協会は7月19日,東京・神楽坂の研究社英語センターで電子書籍の販売促進周辺技術の製品に関するセミナーを開いた。クエリーアイはデジタルコンテンツ用マーケティング分析システム,eZ Systems Japanはコンテンツ管理システム,エーアイは音声合成エンジン,日立ソリューションズ・ビジネスは音声合成ソフトを活用したEPUBコンテンツ制作について紹介した。

◇◇ 書籍PR ◇◇ 
 現在の電子書籍ブームへの軌跡を,出版デジタル機構会長の植村八潮氏が10年以上に渡り追い続けた記録を一冊に集約。『電子出版の構図』
 紙文化の未来はどこに向かうのか?デジタル情報化社会の奔流に立ち向かう老舗印刷屋最前線実録。『我,電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す』
 『電子版印刷雑誌』好評発売中。バックナンバーも購入できます。

印刷工業会,ソーシャルメディアのリスク管理の重要性を説く
 印刷工業会は7月17日,東京・新富の日本印刷会館でソーシャルメディアに対する企業のリスク管理についてセミナーを開いた。弁護士の金井高志氏がツイッターやフェイスブックなどのなりすましややらせ・自作自演などのトラブルがあると話した。社員による情報漏えいの事故も増えているため,社内体制を整備する必要があると解説した。

女性アイドルの音楽LP・CDジャケット750枚を展示
 音楽LPやCDのジャケットデザインを紹介する「ミュージックジャケットギャラリー」が7月18日〜23日に東京の新宿高島屋で,25日〜28日にタワーレコード渋谷店で開かれている。1970年代から現在までの女性アイドルの写真が入ったジャケット約750枚が展示されておりデザインの変遷を感じられるほか,アイドルグループ「℃-ute(キュート)」の衣装なども見られる。

7月27日まで,便利堂が美術はがきの歩み展開催
 便利堂は7月27日まで,東京・一ツ橋の同社ギャラリーで「美術はがきの歩み展:明治の京都てのひら逍遥」を開いている。入場無料だが,東京・神保町店で配布している入場券が必要。問合せは,電話03-5226-5211。

◇◇ 書籍PR ◇◇ 
「ロートレック」「リンドナー」「ミュシャ」「ノーマン・ロックウェル」や「ヴォーグの表紙」などのグラフィックデザイン最高潮の時代に生まれた国外作品をオールカラーで紹介。『グラフィックデザインの世界の話題作』

9月1日まで,大垣でダンボールアート遊園地
 9月1日まで,岐阜・大垣市スイトピアセンターで,岡村剛一郎氏のダンボールによるアート展が開かれている。
http://www2.og-bunka.or.jp/event/data_97.html

9月1日まで,宇部でダンボールのアート展
 9月1日まで,山口・宇部の緑と花と彫刻の博物館ときわミュージアムで,ダンボールのアートや遊戯の催事「わくわくドキドキ!巨大ダンボール王国」が開かれている。
http://www.ube-museum.jp/modules/d3blog/details.php?bid=211

9月30日締切,日本出版学会が投稿論文などを募集
 日本出版学会は9月30日まで,同学会誌の『出版研究』第44号への投稿を募集している。内容は,研究論文や研究の中間報告,文献紹介,書評など。事務局へテーマと分量を連絡の上,原稿投稿までに2013年度の年会費を支払いのこと。問合せは,電話03-3313-7347。

明日,印刷教育研究会と出版学会でデジタル雑誌書誌情報標準化を報告
 印刷教育研究会と日本出版学会は7月23日,東京・水道橋の都立工芸高校で研究会を開く。「デジタル雑誌における“書誌情報標準化”の最新事情:日本国内及び米国の状況報告」をテーマに,集英社の丸山夢人氏と毎日新聞社の小野寺尚希氏が,雑誌のデジタル化による新たな表現形態とビジネスモデル像を発表する。参加費は,非会員1000円,会員無料。
http://www.shuppan.jp/yotei/511-2013-06-02-20-38-59.html

明日,日本出版クラブがDTP基礎講座
 日本出版クラブは7月23日,東京の日本出版クラブ会館で「DTP基礎講座」を催す。高陵社書店の高田信夫氏が電子出版時代のInDesignの基本と実技を解説する。参加費は出版クラブ維持員社8000円,一般1万円。問合せは,電話03-3260-5271。

明日〜8月31日,岡山でダンボールの遊園地
 7月23日〜8月31日,岡山市のクレド岡山で岡村剛一郎氏によるダンボールの遊具展が行われる。
http://www.cred-okayama.com/events/danboru2013.html

7月24日と26日,リコーが銀座でPOD内覧会
 リコージャパンは7月24日と26日,東京・銀座の同社でPODに関する内覧会を催す。24日は「ユニバーサルデザイン視点でのクライアントへの新しい提案」阿部浩之氏(メディア・ユニバーサル・デザイン協会),「クリエーターにこそPODが必要な時代」田畑晴基氏(新藤コーポレーション),26日は「“安売り”なしで,お客様をつかみ続ける実践提案のやり方」河島弘司氏(バリューマシーンインターナショナル)のセミナーも行う。セミナーは,事前登録で受講料無料,当日は3000円。問合せは,電話03-6278-4356。

7月25日,共同印刷がビッグデータに関するセミナー開催
 共同印刷は7月25日,東京・秋葉原のアキバプラザでビッグデータの活用方法や事例を紹介するセミナーを開く。入場無料。要申込。
http://www.kyodoprinting.co.jp/cogma/

7月25日,平河工業社が小竹事業所で内覧会開催
 平河工業社は7月25日,東京・向原の同社事業所で内覧会を開く。東洋インキの枚葉インキやカラーユニバーサルデザインに関するセミナーも行う。入場無料。要申込。申込み期限は7月23日。
http://www.hirakawa-kogyosha.co.jp/seminar.html

8月5日,日本出版クラブが本づくり基礎講座
 日本出版クラブは8月5日,東京の日本出版クラブ会館で「続・本づくり基礎講座 新しい校正の方法と実践」を催す。ぼっと舎の大西寿男がデジタル時代に合った校正や,素読み方法を解説する。参加費は,出版クラブ維持員社8000円,一般1万円。問合せは,電話03-3260-5271。

◇◇ 書籍PR ◇◇
印刷物の制作に必要な知識を紹介。書体見本や校正記号など編集の基礎知識を集約した。観音開き8ページ。編集校正便覧

8月6日・8日,大阪と東京で印刷現場の生産体制に関するセミナー開催
 コダックは8月6日に大阪・大淀中の梅田スカイビル,8日に丸の内の東京ステーションコンファレンスで,印刷現場の自動化や効率化に関するセミナーを開く。入場無料。要予約。
https://fofa.jp/kodakgc/a.p/117/

8月7日,プリントミックスが印刷営業養成講座開講
 プリントミックスは8月7日,東京・西五軒町の三共グラフィックで印刷営業養成講座を開く。自己PRツールの作り方と印刷物の商品開発について学ぶ。定員20人。参加費は会員無料,一般6000円。要申込。
http://www.printmix.org/modules/pico/index.php?content_id=80

8月21日,リコージャパンが帳票業務の改善セミナー
 リコージャパンは8月21日,銀座のリコープリンティングイノベーションセンターで帳票業務の運用を改善した事例を中心に,帳票業務の効率化のエッセンスを提案する「基幹ソリューションセミナー :帳票業務を“業務効率化”“業績拡大”の両面から考察します」を行う。紙コンテンツからデジタルコンテンツにリンクするツールを実際に使用されている事例を交えて紹介する。参加無料,要予約。
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/seminar/03-02-054_20130821.html

8月24日・25日,学生が対象のアドビ製品に関するセミナー開催
 アドビシステムズは8月24日・25日,東京・大崎の同社で美術系の大学生を対象にアドビ製品に関するセミナーを開く。定員30人,受講料無料。要申込(書類選考あり)。

9月2日,東京都印刷工業組合が防災セミナー
 東京都印刷工業組合は9月2日,東京・新富の日本印刷会館で防災対策のセミナーを催す。モリタ印刷(仙台)の守康氏が「震災の現実とこれからのために:被災したのに会社が訴えられる」をテーマに話す。受講料3000円。問合せは,同組合(電話03-3552-4021)。

9月2日〜26日,若手グラフィック作家を発掘する展覧会
 東京・銀座のガーディアン・ガーデンは9月2日〜26日,若手作家6人のグラフィック作品を紹介し評価する「グラフィック“1_WALL”展」を開く。9月5日にはグランプリを決定する公開最終審査会を開き,一般見学者の目の前で6人によるプレゼンテーションと審査を行う。
http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_wall_gr_201309/gg_wall_gr_201309.html

9月4日〜6日,東京ビッグサイトでギフト・ショー
 9月4日〜6日に有明の東京ビッグサイトで「ギフト・ショー」が開かれる。主催はビジネスガイド社。
http://www.giftshow.co.jp/tigs/76tigsinvitation/index.htm

9月4日〜6日,幕張で分析展・科学機器展開催
 9月4日〜6日,千葉の幕張メッセ国際展示場で分析展・科学機器展が開かれる。主催は日本分析機器工業会と日本科学機器協会。入場無料。
http://www.jasis.jp/2013/

9月12日,筑波大学で印刷・紙・パルプに関するシンポジウム開催
 筑波大学・生物材料グリーンプロセシング研究グループは9月12日,茨城・天王台の同大学で印刷・紙・パルプに関するシンポジウムを開く。木材の分析技術や紙基盤とインクジェット印刷によるバクテリア培養システムなど7講演を行う。入場無料。要申込。問合せは,電話029-853-4646。

9月25日,インフォトレンズがオフィス市場の講演会
 インフォトレンズは9月25日,東京コンファレンスセンター品川で「オフィスドキュメントテクノロジー・カンファレンス2013」を開く。参加費83,790円(早期割引あり)。
http://www.infotrends.co.jp/cf/odt

10月1日〜5日,幕張で最先端IT・エレクトロニクス総合展開催
 10月1日〜5日,張メッセ国際展示場で最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」が開かれる。入場料一般1000円,学生500円。事前登録で無料。
http://www.ceatec.com/ja/index.html

11月12日・19日,神奈川科学技術アカデミーが研究開発マネジメントの講座開講
 神奈川科学技術アカデミーは11月12日・19日,神奈川・坂戸のかながわサイエンスパークで研究開発マネジメントの講座を開く。定員15人。受講料4万3000円。要申込。問合せは,電話044-819-2033。

12月12日〜14日,東京ビッグサイトで環境製品やサービスの展示会開催
 12月12日〜14日,有明の東京ビッグサイトで環境製品やサービスの展示会「エコプロダクツ」が開かれる。主催は産業環境管理協会と日本経済新聞社。入場無料(要登録)。
http://eco-pro.com/eco2013/index.html

◇◇ PR ◇◇ 
月刊『印刷雑誌』8月号,発売! 特集は「労働衛生を考える」。印刷企業が実践している対策事例を紹介するほか,化学薬品の基礎知識,印刷業界団体の取り組みなどを解説します。製造業としての対応と心がけを知ることができます。

フェイスブックでも情報収集を! 
印刷学会出版部のフェイスブックで,業界ニュースなどをタイムリーに発信しています。どうぞご利用ください。 
http://www.facebook.com/JapanPrinter

週刊『印刷雑誌』4巻28号 
2013年7月22日発行 
編集・発行人:中村幹 
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

go home

(C)2010 Insatsu Gakkai Shuppanbu Ltd.
All rights reserved.