週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻33号 2013年9月2日
Japan Printer weekly Vol.4, no.33
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

福島県印刷工業組合,復興支援のロゴマーク作成
 福島県印刷工業組合は8月21日,福島県の復興の取り組みとして,同県内のデザイン・印刷会社へ発注した印刷物に表示できるロゴマークを作成したと発表した。福島県内で製造されたことや復興支援を行う企業だとアピールできる。

BookLive,無料カメラアプリを提供開始
 BookLiveは8月29日,扶桑社が発行する漫画『孤独のグルメ』をモチーフにしたiOS向けの無料カメラアプリを提供し始めた。

キヤノン,家庭用インクジェットプリンタ発売
 キヤノンは9月5日,家庭用インクジェットプリンタ「PIXUS MG7130・同MG6530・同MG5530」を発売する。スマートフォンとタブレット端末用の無料アプリをダウンロードすると,写真や文書をスマホやタブレットから操作して出力できる。すべてオープン価格。

エプソン,A3判カラー複合機発売
 エプソンは10月下旬,A3判カラー複合機「LP-M8040,LP-M8040A,LP-M8040F・LP-M8040PS」を発売する。カラー・モノクロともに毎分30枚出力できる。60万枚の耐久性や最大1835枚の給紙容量を備えた。オープン価格。

キヤノン,A4判カラーレーザー複合機発売
 キヤノンは9月5日より,ホームオフィスや中小規模事業所向けのA4判対応カラーレーザー複合機の新製品「Satera MF8570Cdw」ほか計5機種を順次発売する。すべてオープン価格だが,オンラインショップ予定で,64,980〜89,980円。

凸版印刷,販促用デジタルサイネージを発売
 凸版印刷は9月上旬,店頭販促用の小型デジタルサイネージ「EPOP NEO S」を発売する。遠隔地から配信コンテンツの変更や配信スケジュールの管理ができ,従来品より低価格に抑えた。本体価格3万円(コンテンツ制作・運用費は別)。

BookLive,電子書籍端末のギフトを発売
 BookLiveと三省堂書店は9月16日まで,同書店店頭で敬老の日に向けた電子書籍端末「Lideo」のギフトを発売している。同端末本体のほか端末用ブックカバーやてぬぐい本,電子書籍の解説書が付く。8480円。

共同印刷,横山大観の日本画の高級複製画を限定制作
 共同印刷は8月30日,横山大観の日本画「霊峰飛鶴」の高級複製画を限定950 部で制作し,販売を始めたと発表した。瑞光を背に雲中から頂を現す富士山を描いた作品で,同複製画は富士山の世界文化遺産への登録記念に制作された。額装と軸装がある。希望小売価格は両者とも12万6000円。

凸版印刷,商品ラベルを共同開発
 凸版印刷は8月30日,ハナマルキが9月中旬より発売する液体塩こうじのラベルを共同開発したと発表した。胴ラベルを二重にし,表層ラベルに易はく離性をもたせることで,表層ラベル両面と内層ラベルに情報を載せられるデザインにした。従来の3倍の情報量を掲載でき,塩こうじを使ったレシピを紹介する。

共同印刷,2014年3月末に相模原工場竣工
 共同印刷は9月1日,神奈川・相模原工場の着工を始め2014年3月末に竣工を予定している。同社の機能性チューブ製造と取引先の日本ゼトックの充填・包装とを一体化した生産体制にする。

共同印刷,事業継続管理システムの国際規格を取得
 共同印刷は8月26日,埼玉・川島工場のデータ処理事業を対象に構築した事業継続管理システムが国際規格ISO 22301:2012に基づく認証を取得したと発表した。

光文堂,東京で内覧会開催
 光文堂は8月28・29日,東京・王子の北とぴあで内覧会を催した。印刷物からバーチャル画像を引き出すARやバーチャルで着替えを試せるシステム,コーンスターチを使った可食インクジェットインクと食用印刷物,インキ練りローラ自動洗浄装置などを実演した。またセミナーも催し,「見くびっていませんか?洗浄作業が落とし穴!」と題し同社の永田伸治氏が,溶剤による現場環境の悪化と改善の指針を話した。

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厳しい景気動向の中で,突発事故,突発修理などによる利益損失をなくし,安定した生産と利益を創造するためには?『印刷現場の予防保全』
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現場の改善と管理の現状を切り開く一つの手段にし,「お客様を獲得する印刷現場」をわかりやすく解説。『印刷現場のつくり方 :お客様の獲得に向けて』

印刷工業会,岸博幸氏から日本経済を聞く
 印刷工業会は8月27日,「2013年9月印刷の月」協賛として東京・新富の日本印刷会館で講演会を催した。「日本経済のゆくえ:世の中の流れ」と題し,慶応義塾大学の岸博幸教授からアベノミクスの全体像に加え,マイナス成長の産業でも「ビジネスイノベーション」はいくらでもでき,会社の業績を上げることができることを聞いた。

日本印刷学会,フレキソ印刷について学ぶ
 日本印刷学会は8月30日,東京・新富の日本印刷会館でフレキソ印刷についてのセミナーを行った。クッションテープの硬度による印刷への影響,ドクターブレードの選定と重要性などの講演があった。

日本出版美術家連盟,音楽を描く
 日本出版美術家連盟は8月26日〜31日,東京・銀座のSalon de Gで「レコードジャケット」をテーマに展覧会を開いた。普段はおもに本の表紙や挿絵を手掛けている作家たちが,クラシックやジャズ,ロック,ハワイアン,邦楽など好きな音楽を水彩画やアクリル画,切り絵などで表現した。

印刷博物館,P&Pギャラリーでグラフィックデザイン展
 東京・水道の印刷博物館のP&Pギャラリーは11月24日まで,ニューヨークの広告美術団体であるアートディレクターズクラブが開いたグラフィックデザインのコンテスト「ニューヨークADC賞」の受賞作品展を開いている。イラストをガリ版で印刷した日めくりカレンダーや,マスキングテープを使った空間デザイン,LEDライトを使った企画など,さまざまなアイデア作品を見られる。

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「ロートレック」「リンドナー」「ミュシャ」「ノーマン・ロックウェル」や「ヴォーグの表紙」などのグラフィックデザイン最高潮の時代に生まれた国外作品をオールカラーで紹介。『グラフィックデザインの世界の話題作』

ベルアドワイズ,IJ資材をサイン&ディスプレイショウに出展
 ベルアドワイズは,9月19日〜21日に有明の東京ビッグサイトで開かれる「サイン&ディスプレイショウ」で,ミマキやローランド,エプソンなどのインクジェットプリンタ用互換インクや,インクジェットメディアを出展する。

国際印刷機材展に三菱重工,FFGSが出展発表
 国際印刷機材展JGAS2013が10月2日〜5日に東京ビッグサイトで開催される。三菱重工印刷紙工機械は,従来のオフセット印刷の高品質・高生産性の両立を図った枚葉印刷機「DIAMOND V3000LS-5」に,新型LDE-UV乾燥装置,世界初となる濃度制御と品質検査を同時に行うインライン品質制御装置「DIAMOND EYE-S」,新型給紙部,本機校正機能(PRF機能)を装備し提案する。
 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは,紙器・パッケージ分野用インクジェット印刷機「Jet Press 720F」,富士ゼロックスColor Inkjetロール連帳機,ポストプレス機器,彫刻型フレキソ製版システム「ELENEX DLE SYSTEM」,Webポータルシステム「XMF Remote R9.5」,環境対応関連薬品「ECOLI-CHEMICALシリーズ」などを出展する。

出版デジタル機構,10月1日より運営開始
 出版デジタル機構は9月27日に開かれる株主総会でビットウェイとの合併が承認されることを前提に,10月1日から運営を始める予定。

清水英夫さんおわかれの会
 6月19日に日本出版学会会長などを歴任した,青山学院大学元教授で弁護士の清水英夫氏が死去したが,お別れの会が9月21日,丸の内の東京會舘で開かれる。

9月30日まで,2014年開催page展の出展社募集
 日本印刷技術協会は9月30日まで,2014年2月5日〜7日に開かれるpage展の出展社を募集している。ホームページより申込書をダウンロードし,郵送で申し込む。
http://www.jagat.jp/content/section/19/464/

9月30日まで,「紙わざ大賞23」作品募集
 特種東海製紙は9月30日まで,紙の素材を追求した紙のアートのコンペティション「紙わざ大賞23」の作品を募集している。作品の提出は10月14日〜16日。出品料無料。展覧会は12月12日〜15日に銀座十字星ホールで行う。
http://www.tt-paper.co.jp/kamiwaza/

11月29日まで,「全日本DM大賞」が作品募集
 日本郵便は11月29日まで,優秀なダイレクトメール作品を表彰する「全日本DM大賞」の応募を受け付けている。対象は,2012年11月1日〜2013年10月31日に実際にDMとして発送されたもの。審査結果および贈賞式は,2014年2月下旬を予定。
http://www.dm-award.jp/

9月9日〜20日,平和紙業で「印刷EXPO vol.3:印刷アイドルCMYK東京展」
 9月9日〜20日,東京・新川の平和紙業で「アイドル」をモチーフに,紙と印刷加工を駆使して新しい紙製品を表現した展示会「印刷EXPO vol.3:印刷アイドルCMYK東京展」が開かれる。印刷アイドルが身に着ける衣装,ポスター,レコードジャケット等,身近にある印刷物が展示される。9月6日にギャラリートークもある。
http://www.insatsu-expo.com/

9月10日,日本電子出版協会が過去の電子辞書・読書端末の意見交換会
 日本電子出版協会は9月10日,東京・神楽坂の研究社英語センターで,昔の電子辞書や読書端末を並べて触ったり意見交換する会を催す。参加費2000円,同協会会員1000円。
http://kokucheese.com/event/index/100503/

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あの,出版デジタル機構の植村八潮会長(専修大学教授)の唯一の単著。現在の電子書籍ブームへの軌跡を10年以上に渡り追い続けた記録を一冊に集約。『電子出版の構図』
 紙文化の未来はどこに向かうのか?デジタル情報化社会の奔流に立ち向かう老舗印刷屋最前線実録。『我,電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す』
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9月10日,リコージャパンが戦略的オフィス構築のセミナー
 リコージャパンは9月10日,東京・日本橋のリコージャパンViCreA東京で「オフィスを考えよう!東京オフィス市況と儲かるオフィスの作り方」をテーマにセミナーを行う。リコージャパンが取り組んでいる戦略的オフィスデザインや経営課題解決の装置としてのオフィスを見学も交えて紹介する。入場無料,定員20人。
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/seminar/03-0455_20130910.html

9月12日,ハイパーギアがe-文書法知的財産のセミナー
 ハイパーギアは9月12日,東京・市谷左内町の同社で特許庁ガイドライン,PAdES対応,大量電子化対応などの内容で「e-文書法知的財産における先使用権事例紹介セミナー」を催す。参加無料,要申込。
http://www.hypergear.com/mt/main/archives/2013/09/e_9.html

9月13日,印刷技術懇談会が画像品質に関するセミナー開催
 印刷技術懇談会は9月13日,東京・中野坂上の東京工芸大学で画像の品質管理に関するセミナーを開く。参加費1000円。
http://www.ingikon.cup.com/24latest_meeting_index.htm

9月14日,日経ホールで活字のシンポジウム開催
 日本経済新聞社と文字・活字文化推進機構は9月14日,東京・大手町の日経ホールで活字に関するシンポジウムを開く。定員600人,参加費無料。
http://www.mojikatsuji.or.jp/katsudou.html#nikkei

9月19日,平河工業社が内覧会開催
 平河工業社は9月19日,東京・向原の小竹事務所で内覧会を開く。定員50人,参加無料。要申込。
http://www.hirakawa-kogyosha.co.jp/seminar.html

9月19日,サブライムが可変印刷の製品説明会開催
 サブライムは9月19日,東京の市ヶ谷健保会館で同社の可変印刷製品の説明会を開く。定員20人,参加無料。要申込。問合せは,電話03-3511-7680。

10月2日〜11月7日,印刷技術協会が人材育成の講座を開講
 日本印刷技術協会は10月2日〜11月7日,東京・和田の同協会で印刷の知識やコミュニケーション能力を上げる人材育成のための講座を開く。参加費は会員13万6500円,一般18万9000円。要申込。
http://www.jagat.jp/content/view/4128/380/

10月9日〜11日,ビッグサイトでITpro EXPO
 日経BP社は10月9日〜11日に東京ビッグサイトで「ITpro EXPO」を開く。同時開催はCloud Days Tokyo 2013秋,ビッグデータ EXPO 2013秋,スマートフォン&タブレット2013秋,Security 2013,モバイル&ソーシャルEXPO2013,eドキュメントJAPAN 2013。入場料2,000円(事前登録で無料)。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/expo/2013/

10月9日〜11月22日,神田の竹尾で「系統樹」の展覧会
 竹尾は10月9日〜11月22日,東京・神田の見本帖本店で「紙とインフォグラフィックス 系統樹の森:系統樹を介して樹と人間と知識(エピステーメー)の諸相を鑑賞する」展を開く。多様なオブジェクトを理解しやすくするための図形言語である系統樹を紹介するとともに,それらをモチーフにファインペーパーを用いた印刷加工作品を展示する。入場無料,土日祝日休館。10月25日にグラフィックデザイナーや研究者によるトークショーも開く。要申込,10月1日締切。
http://www.takeo.co.jp/site/event/central/201308.html

11月1日,日本印刷学会がオフセット印刷に関するセミナー開催
 日本印刷学会は11月1日,東京・新富の日本印刷会館でオフセット印刷の動向と印刷資材・機材のトラブルに関するセミナーを開く。定員80人,参加費会員1万円,非会員1万5000円。要申込。
http://www.jspst.org/event/131101.html

11月1日,日本包装技術協会が静岡で研究会
 日本包装技術協会は11月1日,静岡県男女共同参画センターで研究会を開く。「紙パルプ由来の新しい包装材料」,「環境ビジネスの成長戦略」の内容。参加費は,同協会会員・静岡県紙パルプ技術協会会員は無料。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2013/1101.html

来年1月29日〜31日,東京ビッグサイトでナノテクノロジー展
 2014年1月29日〜31日に有明の東京ビッグサイトで,「nano tech 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」が開かれる。ナノテクノロジーを応用した環境問題の解決に貢献する材料および製品・技術に加え,医療や食品,化粧品などに関わる製品・技術を紹介する。
http://www.nanotechexpo.jp/

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月刊『印刷雑誌』9月号,発売中! 特集は「UV印刷とニス」。UV印刷は納期を劇的に短縮することや対応する原反種類の幅広さから,紙器のほか商業印刷(薄紙)でも導入する企業が少しずつ増えています。インキや光源の技術が,UVの企業の数を底上げしています。本誌では,実際に薄紙UV印刷に挑戦している印刷企業の声を紹介。また,UV印刷用のニスの話題も掲載しました。そのほか東京国際ブックフェアや販促EXPOなど,初夏に開かれた展示会で見られた印刷企業の活躍ルポも満載です。短期連載「いま,電子出版は」もスタート。

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週刊『印刷雑誌』4巻33号
2013年9月2日発行
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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