週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻34号 2013年9月9日
Japan Printer weekly Vol.4, no.34
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

10月18日・19日,広島で印刷産業展
 10月18日・19日,KKRホテル広島で印刷産業展「2013印刷産業 夢メッセ」が開かれる。基調講演,ソリューションセミナー,座学の3つの柱で構成し,主催は広島県印刷工業組合・中国印刷機材協議会。受講料は1日6000円。問合せは,実行委員会(電話082-293-0906)。

2014年2月に,印刷の未来を考えるPrint Next開催
 2014年2月15日に名古屋のウインクあいちで開かれる印刷の未来を考えるイベントPrint Next2014の詳細が,9月5日に発表された。分科会は国内5つの地域から6つの講演があり,ニューロマーケティングという手法を用いた消費者へのアプローチ方法や,中小企業が発展するためのコラボレーションなどの講演が行われる。また,小中学生と美術学生を対象に絵や文章を募集する未来の印刷大賞,昭和初期の印刷物の展示などもある。

モリサワ,書体ライセンス製品を価格改訂
 モリサワは10月2日より,書体ライセンス製品「MORISAWA PASSPORT」の価格を改訂する。総合ポイント割引を廃止し,契約台数に応じた台数割引制度を導入して継続年数割引制度とあわせて価格を算出する。

エプソン,A3判プリンタ発売
 エプソンは9月19日,家庭用A3判プリンタ「EPシリーズ」10機種を発売する。無線LANに対応したほか,スマートフォン用無料アプリを配信しスマートフォンの写真を出力できる。従来機比で約24%小型化した。すべてオープン価格。
 また同日,写真とデザインテンプレートを組み合わせてはがきが作れるプリンタ「カラリオ ミー E-840,同E-370W,同E-370P」と,写真用純正用紙「フォトカード:3Dフレーム」,「写真用紙ライト:薄手光沢」,純正光沢はがき「フォト光沢ハガキ」,A3判ファインアート紙「ベルベットファインアートペーパー」を発売する。すべてオープン価格。

アドビシステムズ,月1000円でPhotoshopを提供開始
 アドビシステムズは9月5日,Photoshop CS3以降のバージョンを持っている人を対象に,月1000円で同ソフトの機能を提供すると発表した。12月31日までに申し込むと契約を更新する限り同額で利用できる。

リコー,アドビの電子出版ソリューションを導入
 リコーはこのたび,アドビシステムズの電子出版ソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」を導入した。営業時に紙のカタログを使っていたが,導入によりデジタルカタログを制作でき,印刷費の削減や営業の効率化を図った。

日本自費出版ネットワーク,日本自費出版文化賞大賞に『城州古札見聞録
 日本自費出版ネットワークは9月4日,日本自費出版文化賞の結果を発表した。応募総数は642点で入選作は73点。大賞は吉田昭二氏の『城州古札見聞録』が選ばれた。

モリサワ,ユニバーサルデザイン書体は可視性が高いと判明
 モリサワは9月2日,同社ユニバーサルデザイン書体の読みやすさや判別のしやすさに関する研究報告を発表した。視機能に障害や困難をともなう人には通常書体に比べ判別しやすく,情報を効率的に読める書体だとわかった。

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リョービ,オフセット印刷機の新製品
 リョービは,菊半サイズのカラー印刷市場に対するオフセット枚葉印刷機を9月より発売すると発表した。「RYOBI 680Xシリーズ」は,既存機680シリーズをグレードアップしたモデル。「RYOBI 660Eシリーズ」は680Xシリーズのコストパフォーマンスモデルで,排紙部に本機と一体型の印刷管理システムを搭載し,省スペースを図った。どちらのモデルも倍胴方式のシリンダー構成やベッドフレームを持った堅牢構造になっている。

コダック,ワークフローの新バージョン
 コダックは9月3日,ワークフローシステムである「Kodak Prinergy」の新バージョン6.0を世界で同時に発売すると発表した。Prinergy6.0は,印刷物制作のワークフローの自動化,正確性・効率の向上,生産設計段階でのコストダウン,他社製ソリューションとの連携強化などを図っている。

リコー,PP分野の販売再編
 リコーは9月4日,日本におけるプロダクションプリンターの販売機能を見直し再編すると発表した。現在,リコープロダクションプリントソリューションズ・ジャパン(株)で展開しているプロダクションプリンター,関連商品,サプライ商品,ソフトウェア商品の販売,運用,保守サービスに関する事業の一部を,11月1日にリコージャパン(株)に移管する。

時間と場所の制約から自由になるデザイン
 東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーは9月28日まで,「PARTY そこにいない。展」を開いている。デジタル技術を活かしたデザイン活動を行うクリエイティブラボ「PARTY」を紹介。アメリカの砂漠の風を大型の送風機でリアルタイムに再現したものや,双眼鏡を覗くと東京・代官山にある同ラボのオフィスの現在の状況を見られるもの,他人の家に置かれたテレビ画面を会場に設置されたリモコンで操作できるものなど,作品を通して実際にいる会場とは別の空間や時間を体験できる。

ギフト・ショーでレンチキュラーの3D印刷物やパッケージを出展
 贈答品や生活雑貨の見本市「ギフト・ショー」が9月4日〜6日,有明の東京ビッグサイトで開かれた。印刷会社の出展では,レンチキュラーレンズを使った3D印刷物や透明素材のパッケージ,ペーパークラフト,可変印刷で写真や名前を入れたカレンダーやトランプ,紙製の装飾品などを見られた。

日本出版学会,世界の古書の造本装丁に触れる
 日本出版学会は9月6日,東京・丸善日本橋店にあるワールド・アンティーク・ブック・プラザの見学会を開いた。雄松堂書店が運営する同所は,世界11ヵ国の著名な古書店の商品を展示・販売している。見学会では同書店の渕野智弘氏と造本装丁研究家の田中栞氏より西洋の古い造本について解説があり,参加者は実際の書籍を手に取ってその美しさや面白さを見ることができた。

板紙で箱の中身をデザインする
 竹尾は9月13日まで,高級板紙「インバーコート」のメーカーであるイグスンド社が世界で展開するデザインプロジェクトを紹介する「BLACK BOX TOKYO」展を東京・神田の見本帖本店で開いている。米国やイタリア,ドイツ,オランダ,フランス,スウェーデンの7組のデザイナーが,同板紙を使って箱の中身をデザインした。紙彫刻を施した作品やタロットカードを組み合わせたもの,モニタを埋め込んでデジタル映像を融合させた作品などを見られる。

AGFAが10月3日にApogee User 会
 日本アグフア・ゲバルト製のユーザーで組織するアポジーユーザー会が10月3日,有明のTFT(東京ファッションタウン)ビルで開かれる。「業態変革アラカルト:それは勝てることなのか」共立アイコム小林武治社長,「3Dプリンタは印刷会社のビジネスになるのか?」ビースルー長誠司氏の講演も予定している。会費3000円。

金陽社,東京営業本部が新木場に移転
 金陽社は営業本部を東京営業本部とし,現在の大崎地区から新木場に移転する。営業開始は9月24日,新住所は,〒136-0082東京都江東区新木場1-1-1王子木材緑化(株)ビル1階,電話03-3522-3600。

国際印刷機材展に小森,スクリーン,HP,光文堂が出展発表
 国際印刷機材展JGAS2013が10月2日〜5日に東京ビッグサイトで開催される。小森コーポレーションは,29インチ枚葉インクジェットデジタル印刷機「Impremia IS29」,カラーデジタル印刷システム「Impremia C80」,「H-UV」搭載A全判4色オフセット枚葉機「LITHRONE A37」などを出展し,オンデマンド性を提案する。
 大日本スクリーン製造は,連帳インクジェット印刷機「Truepress Jet520ZZ」,UVインクジェットラベル印刷機「Truepress Jet L350UV」,ワークフロー「EQUIOS」Ver2.03,オンライン入稿・校正・承認システム「EQUIOS Online」クラウドのバリアブルデータ制作システム「バリアブルフロントエンドサービス」,などを出展。会期中,東京・門前仲町にある同社のショールームの見学会も催す。
 日本ヒューレット・パッカードは,B2判対応の「HP Indigo 10000デジタル印刷機」,最速500m2/時のフラットベットUV硬化型インクジェット機「HP Scitex FB7600 インダストリアルプレス」,新「HP Latex」インクを搭載する「HP Latex 3000 プリンター」などを出展する。
 光文堂は,デジタルラベル印刷機,デジタルサイネージシステム,品質検査装置などに加え,LED-UV・フラットベッドの6色インクジェットプリンタを出展する。厚盛りや隆起印刷が可能。
 なお印刷学会出版部も6ホール入り口付近で,新刊を始め印刷に関連する書籍を販売する。

10月21日,11月1日,11日締切,東京TDC賞 2014
 東京タイプディレクターズクラブは,「東京TDC賞2014」の公募を始めた。RGB部門の受付は10月21日までに事務局へ必着。RGB部門以外の郵送作品受付は11月1日まで事務局へ必着。RGB部門以外の作品直接搬入日は11月11日10時〜17時に東京デザインセンターB2Fガレリアホール。
http://tdctokyo.org/jpn/?page_id=568

11月1日まで,若手コピーライターを評価する「宣伝会議賞」が作品募集
 宣伝会議は11月1日まで,キャッチフレーズやテレビCM,ラジオCMのコピー作品を表彰する「宣伝会議賞」の応募を受け付けている。協賛企業40社から課題が提供されており,1つの課題につき50作品まで同賞専用Webサイトから応募できる。
http://award.sendenkaigi.com/

9月10日,渋谷で商品情報管理ソリューションに関するセミナー開催
 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは9月10日,東京・渋谷の同社で商品情報管理ソリューションに関するセミナーを開く。定員40人,参加無料。要申込。
http://f.msgs.jp/r/c.do?1Dc_3_8g_rzs

9月11日,東北大学で3D(立体)写真の展示と講演
三次元映像のフォーラムは9月11日,東北大学で「S3D(立体視)映像の新しい世界を見よう!―4K時代に向けて:実際の優れた4K-裸眼3Dを体感―」をテーマに写真展と講演会を催す。会費は,同フォーラム会員無料,一般3000円,学生2000円。
http://www.s3dforum.com/

9月13日,ハイパーギアが機密文書管理と漏えい対策セミナー
 ハイパーギアは9月13日,東京・赤坂見附の住友電工情報システムで機密文書管理と漏えいに関するセミナーを催す。参加無料,事前登録制。
http://www.sei-info.co.jp/event/seminar201309dp.html?pr=prm&doc1309=130904

9月17日,リコージャパンが新しい働き方のセミナー
 リコージャパンは9月17日,東京・赤坂のシスコシステムズ合同会社東京本社で「企業が勝ち残るための“新しい働き方”とは?」をテーマにセミナーを行う。慶應義塾大学の高橋俊介教授の基調講演や,シスコシステムズ合同会社からリアルとITの仮想スペースによるオフィス統合についての紹介,リコージャパンから次世代型通信ネットワークの導入事例の紹介を行う。入場無料,定員80人。
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/seminar/03-0454_20130917.html

9月17日,リコージャパンが電子帳簿保存のセミナー
 リコージャパンは9月17日,東京・日本橋のリコージャパンViCreA東京でセミナー「電子帳簿保存法申請のススメ」を行う。電子帳簿保存法の概要,申請の要件,申請の手続を解説するほか,リコージャパンの統合帳票パッケージソリューション「PaplesWeb」の導入事例をご紹介する。入場無料,定員20人。
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/seminar/03-0458_20130917.html

9月18日,キヤノンがCSRに関するセミナー
 キヤノンマーケティングジャパンは9月18日,東京・品川の同社でセミナーを催す。「時代が求める競争優位の戦略メソッド:CSRブランディング」と題し,同社の社員が講演する。参加無料,要申込。
http://cweb.canon.jp/seminar/bs/ip0918.html

9月19日,VPJが電子書籍自動化ソリューションのセミナー
 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは9月19日,東京・渋谷の同社で,電子書籍ビジネスや電子書籍自動化のソリューションに関するセミナーを開く。参加無料,要申込。
http://www.vpjnews.com/node/549

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9月19日〜10月4日,竹尾が神田で新製品の展覧会
 竹尾は9月19日〜10月4日,東京・神田の見本帖本店で2012年秋以降に同社が発売した製品を紹介する「FRESH ARRIVAL 2013」展を開く。パッケージ用紙や印刷用紙,クラフト,ステーショナリー用紙のほか,さまざまなファインペーパーを展示する。入場無料。土日祝日休館。
http://www.takeo.co.jp/site/event/central/201307.html

9月25日,福岡でiPad活用法に関するセミナー開催
 Tooは9月25日,福岡・中洲川端のキヤノンマーケティングジャパン福岡支店で,業務におけるiPad活用に関するセミナーを開く。各回定員30人,参加無料。要予約。
http://solution.too.com/event/y2013/ipad09/

10月3日〜10月28日,銀座で中嶋りかこ氏のグラフィックデザイン展
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは10月3日〜10月28日,「中嶋りかこ展:Between human and nature」を開く。グラフィックデザイナーの同氏が,「人と自然の間」をテーマに作品を紹介する。入場無料。日曜・祝日休館。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000610

10月18日〜11月4日,東京ミッドタウンでデザインイベント
 グラフィックやインテリア,音楽などの「デザイン」と日常生活を豊かにする提案のイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH」が10月18日〜11月4日,六本木の東京ミッドタウンで開かれる。ワークショップやカンファレンス,アトラクションなどがあるほか,デザイナーと店舗が協力して制作したショッピングバッグの配布もある。
http://www.tokyo-midtown.com/jp/designtouch/2013/index.html#link03

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週刊『印刷雑誌』4巻34号
2013年9月9日発行
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

 

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