週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻35号 2013年9月17日
Japan Printer weekly Vol.4, no.35
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

富士ゼロックス,A4判LED複合機を発売
 富士ゼロックスは10月1日より,A4判LED複合機「DocuPrint CM200 b」を発売する。幅410×奥行389×高さ318mm,A4判でカラー12枚/分,モノクロ15枚/分で出力できる。オープン価格。

五色,印刷通販の業務連携サービス
 印刷通販「ベストプリント」を運営する五色は10月1日より,同社のシステムや印刷設備,営業・販促ノウハウを使って印刷通販事業を行えるサービス「印刷通販Partners」を始める。同サービスに加盟すると,自社のWebサイトで自動受注ができ,売上や進捗の管理ができる。五色の設備を使わず自社での印刷も可能。初期費用80万円,維持費5万円/月,契約期間1年間,販促支援費は実費。

大日本印刷,内部構造を透視体験できる映像システムを開発
 大日本印刷は9月13日,3Dメガネと3Dプロジェクターを活用した映像システムを開発したと発表した。3Dメガネをかけてピラミッド模型の前に立ち,腕を伸ばして指を差すと,ピラミッドの表面が半透明になり,内部の通路や部屋などを透視できる。

モリサワ,組版編集ソフトウェアを発売
 モリサワは9月24日,組版編集ソフトウェア「MC-Smart 2」を発売する。EPUBへの書き出し機能や,PDFを含む画像ファイルの複数ファイル,複数ページの一括取り込み機能を追加。顧客からの提供ファイルを速やかに印刷データにすることが可能になった。126万円。

コニカミノルタ,デジタル印刷機がCTPワークフローRIPと連携
 コニカミノルタは9月9日,デジタル印刷機bizhub PRESSシリーズがCTPワークフローRIPと直接連携をすると発表した。これにより標準フォームであるJDFを用いた一連の処理工程で,デジタル印刷もオフセット印刷も出力できるようになり,柔軟な出力対応と業務管理の効率化を図る。

コダック,「マテリアルリサイクル」を提案
 コダックは9月9日,アサヒプリテックと共同で,現像廃液をセメント原料にリサイクルし,資材として利用する「マテリアルリサイクル」事業を始めたと発表した。リサイクルしたセメント原料はテトラポットや防波堤などの材料を作るコンクリートになり,災害の復旧や防止,生活安全の向上に役立てる。

コダック,新しい顧客管理システムを構築
 コダックとベスカは,温浴施設の万葉倶楽部の新顧客管理システムを,クラウド型会員管理プラットフォームサービスの「Vesca Compass」を基盤に構築し,9月3日より稼働を始めた。Vesca Compassは,顧客の属性情報と購買履歴を連動管理することで,顧客の利用実態の現状把握及び動向分析を可能にし,効果的な販売促進施策を実現する会員管理プラットフォームサービス。

日本製紙,印刷・情報用紙を価格修正
 日本製紙は9月10日,各種原燃料価格の上昇や為替変動のため,10月21日出荷分より印刷用紙・情報用紙の全品種と加工原紙を値上げすると発表した。値上げ幅は10%以上。

EIZO,カラー液晶モニタ2機種の名称変更
 EIZOは10月1日より,カラー液晶モニタFORISFS2333の製品名を「FORIS FS2333-A」に,FlexScan EV2116Wの製品名を「FlexScan EV2116W-A」に変えて発売する。機能や性能に変更はない。ともにオープン価格。

日立製作所,印刷や文書管理・広告などの事業を統合
 日立製作所は,子会社の日立インターメディックスと日立アイシーシーを10月1日付で合併し,新会社「(株)日立ドキュメントソリューションズ」(岡謙介社長,東京・神田)を設立する。文書管理および広告・コミュニケーションの技術とノウハウを活かし,文書の企画・生成から活用,保管,管理に至るプロセス全般と活用環境において総合的なソリューションを顧客へ提供する。

五色と第一製版印刷,印刷通販を語る
 「印刷通販活性化セミナー」が9月10日,船井総合研究所によって東京・五反田の同社で開かれた。五色の田仲達郎社長と第一製版印刷の松下孝行社長が,それぞれ自社の印刷通販の取り組みを解説。社長を活動の主軸にすることや,丁寧な接客や営業の重要性,同業種・異業種との協力の必要性などを話した。

9月27日,日本画像学会が討論会を開催
 日本画像学会は9月27日,東京・恵比寿カルフールで討論会を開く。「ようやくカメラがヒトの眼になった」をテーマに,測色的撮影と表示を目指す画像システムの実現方法と用途について,静岡大学の下平美文特任教授が講演する。参加は同学会個人会員のみだが,9月20日以降空席がある場合は一般参加も受け付ける。参加費1000円。要予約。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/imagingcafe.html

10月3日,プリントミックスが訪問営業の勉強会
 プリントミックスは10月3日,東京・西五軒町の三共グラフィックで勉強会を開く。テーマは「訪問では“売り込み内容(売り物)”を明確にしてプレゼンに挑もう!」と,「“印刷技術”の売り方教えます」。参加費は,一般6000円,会員無料。定員20人。問合せは,電話03-3357-0501。

10月19日,名古屋で印刷現場の診断セミナー
 日本印刷学会は10月19日,名古屋能楽堂で印刷技術の講座「実録“職場診断から見る印刷のツボ”」を催す。「トラブルからの検討」や「観察と計測」などの講演で構成。問合せは,日本印刷学会中部支部(電話052-962-5771)

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10月22日,日本画像学会が電子ペーパー研究会

 日本画像学会は10月22日,東京・お茶ノ水の日本化学会で「電子ペーパーの技術と応用の最新動向」をテーマに研究会を催す。「電子ペーパーの現実とその活路」「電子ペーパーサイネージ」「電子書籍マーケットの可能性」「動画表示も可能な新しいメモリー性液晶技術」「電子ペーパーのカラー化に向けた銀析出型エレクトロクロミズム」「酸化物半導体を用いた全印刷薄膜トランジスタの開発」の講演とデモ展示で構成。参加費は,会員6,000円,非会員9,000円,学生会員2,000円。要申込。
http://www.isj-imaging.org/event/tech_seminar/2013_smr_119.html

10月25日〜2014年2月9日,六本木でデザインミュージアムの展覧会
 東京・六本木のギャラリー21_21 DESIGN SIGHTは10月25日〜2014年2月9日,「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」を開く。デザインの文化を紹介する同館のこれまでの展覧会を再構築し,21世紀のデザインミュージアムに求められる役割を考察する。入場料は一般1000円,大学生800円,中高生500円,小学生以下無料。火曜・年末年始休館。問合せは,電話03-3475-2121。

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11月29日,日本印刷学会がグラビア研究会
 日本印刷学会は11月29日,東京・文京区の印刷博物館でグラビア研究会の例会を開く。「生分解性?バイオマス?ポリ乳酸製品のこれから」「環境対応ポリエステルフィルムの開発及び今後の展開」「グラビア表刷りに新革命!デザインの幅を広げ,環境と安全に配慮する“ピクセスライス”」「植物由来原料を活用した包装フィルム用インキ/接着剤の開発」「環境影響評価の意義と印刷や包装への活用」の各講演がある。参加費は,会員・関東グラビア協同組合連合会会員・全国グラビア製版工業会連合会会員6,000円,会員外10,000円。要申込。
http://www.jspst.org/event/131129.html

国際印刷機材展JGAS情報
 国際印刷機材展JGAS2013が10月2日〜5日に東京ビッグサイトで開催される。
 プロバリューはテシコンブースで,印刷の早い立ち上がり,標準化を図るAlwan(フランス),インキの自動制御,無駄の削減を図るDigital Information(スイス),技能五輪でも採用されている教育シミュレーションSinapse(フランス)の製品を紹介する。
 日本アグフア・ゲバルトは,現像レスCTP「アズーラTS」による早い乾きの印刷,ワークフロー「:Apogee 8」による受注から納品までの印刷生産フローにおける会社全体のIT化サービスなどを紹介する。
 モリサワは,次の製品・ソリューションを展示する。組版ソフト「MC-Smart 2(NEW / Ver.UP)」,カタログや折り込みチラシ,広報誌フリーペーパーなどをデジタル配信できるクラウドASPサービス,文字物に向いたリフロー型の電子書籍ソリューション,雑誌などのレイアウトが複雑なコンテンツをスマートフォンでも読みやすく制作・閲覧できるソリューション,画像ファイルやPDFファイル,EPUBファイルをiPhone/iPad/Android用の電子コミックコンテンツデータに変換・閲覧するソリューション,フルカラーオンデマンド印刷機,モノクロデジタル印刷機,可変印刷物を自動で作成するソフト,クラウドフォントサービス,新書体など。
 コニカミノルタビジネスソリューションズは,次の製品,ソリューションを提案する。小森コーポレーションと共同開発した29インチ(B2判)枚葉UVインクジェット印刷機「KM-1」(技術展示),大量カラー・モノクロ混在印刷におけるトナー機のクラスタ印刷,sRGBに近い色再現のbizhub PRESS C70hc,bizhub PRESS C7000によるセンター貼り封筒をはじめとした様々な封筒印刷や長尺印刷,bizhub PRESS C70hcによるフォトブック,サイン&ディスプレイビジネスや3Dプリント,インクジェットプルーフコントローラ「Falbard AQUA」と大日精化工業のインクジェットプリンタによる本紙プルーフ,蛍光分光濃度計「FD-5/FD-7」,CTP「BLUE EARTH」など。
 また,次のセミナーなどが予定されている。10月2日:パネルディスカッション「デジタルプリント時代における印刷会社のとるべき戦略とは」,全日:デジタルプリンターメーカープレゼンテーション,10月4日:「全印工連フォーラム」,全日:日本印刷技術協会各種セミナー,10月3日:日本印刷学会シンポジウム「プリンテッドエレクトロニクスの現状と将来展望」,10月4日:日本印刷学会セミナー「新しいスキルと新しい印刷産業を創造する」,全日:ライブスタジオ,見学ツアー。
http://www.jgas.jp

 なお印刷学会出版部も6ホール入り口付近で,新刊を始め印刷に関連する書籍を販売する。

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月刊『印刷雑誌』9月号,発売中! 特集は「UV印刷とニス」。UV印刷は納期を劇的に短縮することや対応する原反種類の幅広さから,紙器のほか商業印刷(薄紙)でも導入する企業が少しずつ増えています。インキや光源の技術が,UVの企業の数を底上げしています。本誌では,実際に薄紙UV印刷に挑戦している印刷企業の声を紹介。また,UV印刷用のニスの話題も掲載しました。そのほか東京国際ブックフェアや販促EXPOなど,初夏に開かれた展示会で見られた印刷企業の活躍ルポも満載です。短期連載「いま,電子出版は」もスタート。

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週刊『印刷雑誌』4巻35号
2013年9月17日発行
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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