週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 4巻45号 2013年11月25日
Japan Printer weekly Vol.4, no.45
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(1470円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

DICグラフィックス,UDに適した色を提案するガイドブック発行
 DICグラフィックスとDICカラーデザインは11月,『カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット ガイドブック』を発行した。どんな色覚の人でも比較的見分けやすい色の組み合わせを,塗装,印刷,デジタル機器の画面で表現できる範囲から22色選んだ。見分けにくい組み合わせや実際の活用例も掲載。A4判,10ページ。DICグラフィックスのHPよりPDFデータを無償でダウンロードできる。

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障がい者を含めた多くの人が視覚的に情報を理解できるメディア・ユニバーサルデザインという視点。その現状調査や企業・団体の取り組み,技法,適応例をオールカラーで解説。『メディア・ユニバーサルデザイン』

ミネルヴァ書房,書籍『本屋さんのすべてがわかる本』第一巻を刊行
 ミネルヴァ書房は11月,書籍『本屋さんのすべてがわかる本』第一巻を刊行した。本の誕生,売り買いのはじまり,世界各国の本屋について解説している。全四巻の予定。AB判,32ページ,2100円。

金羊社クリエイティブワークス,歌の世界を絵本化して発売
 金羊社クリエイティブワークスは11月22日,「NHKラジオ深夜便のうた」で放送された歌「老眼になった君へ:愛」の世界を描いた絵本を発行した。同社初の一般流通書籍。また同書のイラストの原画は板に描かれており,その板目の質感と絵筆のタッチをインクジェット印刷で再現した額装作品を同時発売した。絵本の中から好みのイラストを選択して同封の注文書で発注すると,金羊社のデジタル印刷設備で1点ごとに製作される。絵本は税抜1700円で廣済堂出版が発売。額装作品は梱包発送料を含めて税抜3万2000円。

BookLive,スリーエフでプリペイドカード発売
 BookLiveは11月22日より,全国のコンビニエンスストア「スリーエフ」で同社の電子書籍ストアで使えるプリペイドカードを発売した。2000円と5000円分の2種類がある。レジでの支払確定時に商品を有効化する技術を採用しており,盗難や返品のリスクがなく販売できる。

BookLive,中国の漫画・アニメ配信サイトにコミックを提供開始
 BookLiveは11月21日,中国のテンセント社の漫画・アニメ配信サイト「テンセント動漫」にPCとスマートフォン向けコミックの提供を始めた。

長瀬印刷,箔を使った年賀状を作成
 長瀬印刷は箔加工を施した年賀状を発売している。フルカラー箔やクリスタル箔,金箔など意匠性の高いデザインができる。

アドビシステムズ,Photoshopの写真業界向けプログラムを発表
 アドビシステムズは12月2日まで,PhotoshopCCとLightroom5,20GB以内のクラウドストレージ,Behance ProSiteを年間プランで月額1000円で利用できるプランを提供している。

Quark,iPhone向けアプリ作成ツール発表
 Quarkは11月21日,iPadやiPhone向けにアプリを作成できるソフトウェア「App Studio」を発表した。HTML5を使いインデザインやQuarkXPressのデータをWebアプリに変換できる。

日本HP,A4判カラー複合機とプリンタ発売
 日本ヒューレット・パッカードは11月28日,A4判カラー複合機「HP Officejet Pro X576dw・X476dw」とA4判カラープリンタ「HP Officejet Pro X551dw・X451dw」を発売する。前者は幅217.8mmのプリントヘッドを紙が高速で通過するプリント機構と,乾きが速い顔料インクを採用し,A4判カラーとモノクロともに毎分70枚出力できる。またインクの使い放題サービス「インク定額パック」も提供する。6万1950円〜9万7125円,定額パックは12万6000円より。

キヤノン,A3判モノクロ複合機を発売
 キヤノンは2014年2月中旬,A3判モノクロ複合機「image RUNNER ADVANCE 4200」シリーズ3機種を発売する。A4判を毎分45枚出力でき,主電源を入れてから10秒以下で印刷が可能になった。120万円より。

凸版印刷,特色に対応したカラーマネジメント技術を確立
 凸版印刷は11月20日,特色に対応したカラーマネジメント技術を確立したと発表した。色彩工学技術に基づき使う特色の色見本をもとに,印刷で再現されるすべての組み合わせ色を予測できる。従来の校正刷りに比べ生産効率が上がる。

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特集は「マラーマネージメントを見直す」。月刊『印刷雑誌』7月号。インクジェットプルーファーの動向や色の「見える化」,最新の測色技術などを紹介。
http://www.japanprinter.co.jp/pages/artivols_2013.html

大日本印刷,マーケティング支援サービス開始
 大日本印刷と日本ユニシス,日本アイ・ビー・エムは2014年1月,生活者の価値観を判別する「価値観クラスター」と,企業がもつ会員情報などのビッグデータを活用するマーケティング支援サービスを始める。生活者が求める製品やサービスを把握してマーケティングの最適化を図る。

大日本印刷,クレジットカード業界のセキュリティ基準の認定を取得
 大日本印刷は11月21日,携帯やスマートフォンにクレジットカードや電子マネーなどの機能をネットワーク経由で追加するサービス「スマートビューロ」が,VisaとMasterCardのブランドに認定され,国際クレジットカード業界のセキュリティ基準PCIDSS認定を取得したと発表した。高度なセキュリティ技術と管理体制が評価された。

紅屋オフセット,深谷と川島工場に太陽光パネル設置
 紅屋オフセットは11月5・6日,同社の川島と深谷工場で太陽光パネルの設置が完了し,発電を始めた。両工場で年間48万4500kWhの発電を見込んでおり,全量を東京電力へ売電する。

大日本印刷,米国フォトロニクス社と合弁会社設立
 大日本印刷と米国フォトロニクス社は11月20日,台湾の両社それぞれの子会社を合併し,合弁会社を設立したと発表した。フォトマスク事業の競争力強化を図る。資本金は5170百万新台湾ドル。

全国ぷらざ協議会,東京で勉強会
 地域のフリーペーパーをビジネスにしている企業の組織「全国ぷらざ協議会」は11月20日・21日,東京のエッサム神田ホールで勉強会を催した。紙と比べログ解析が電子ブックの特長であることや,「Print2013・JGAS2013における変化のトレンド」,「地域新聞社webサイト“チイコミ”を活かした相乗効果で地域の深堀」,「印刷媒体の新規営業切り込み・支援ツール」などの話を聞いた。

モリサワ会,印刷のイノベーションとしてのデジタル化を考える
 モリサワ会は11月20日,東京・飯田橋のホテルグランドパレスで講演会を開いた。モリサワの森澤彰彦社長が,手動写植機から電算写植機,DTPへと技術を変革させてきた同社の歴史や「イノベーションのジレンマ」,印刷産業のデジタル化と製造業のサービス業化の必然性,デジタルマーケティングの重要性などを話した。また,年内発売予定のデジタルコンテンツ配信ソリューションのASPサービスや,Web to Printのためのプラットフォームを紹介した。

FFGS,新市場やビジネスのセミナー開催
 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(FFGS)は11月22日,東京・赤坂の富士フイルムで経営セミナーを催した。「変革し続ける経営:印刷業から販促サービス業転換への挑戦」と題し,シー・レップの北田浩之社長が,事業の多角化やマーケティング戦略の有効性,事業実績について講演した。またFFGSから「ものづくり企業」を標榜し独自の商品開発に取り組んでいるマルモ印刷(香川県三豊市)の技術やビジネス展開の紹介があった。

フォーム工連,フォーム印刷市場と環境の現状を学ぶ
 日本フォーム印刷工業連合会は11月20日,市場調査委員会と環境委員会共催のセミナーを開いた。エコ発注への取り組みや,市場調査報告書から読み解く今後の印刷産業などの話があった。

日本印刷学会,デジタル時代の色管理とワークフローを学ぶ
 日本印刷学会は11月22日,東京・品川のコニカミノルタでセミナーを開いた。測色計とカラーマネージメントの動向をビデオジェット・エックスライトの岡松英二氏が,印刷用データ制作と運用を大日本スクリーン製造の松久剛氏が,RGBワークフローの事例と国際規格を大日本印刷の杉山徹氏とISO/TC130国内委員会WG2主査の卜部仁氏が,電子メディアによる文字情報流通の環境変化を専修大学教授で出版デジタル機構会長の植村八潮氏が解説した。

印刷技術懇談会,林兼明氏お祝いの会
 印刷技術懇談会の会長であり,金羊社の取締役工場長の林兼明氏が2013年印刷の月の印刷振興賞を受賞した。同会や同社のメンバーが幹事となって11月22日,東京のアルカディア市谷で林氏の講演会と祝賀会が催された。

コダック,合同会社に社名変更
 コダックの日本法人は12月2日,コダック株式会社から「コダック合同会社」となる。

印刷OEM研究会,12月と1月に東京で例会
 印刷OEM研究会は,12月18日に東京・鵜の木の金羊社で,1月31日に東京・茅場町の印刷健保会館で例会を予定している。

2014年1月17日まで,みなとみらいで版画の展示
 富士ゼロックスは2014年1月17日まで,横浜・みなとみらいの同社で「二つのユニークな版画集 1¢ Life + Self Portrait in a Convex Mirror」展を開いている。入場無料。
http://www.fujixerox.co.jp/company/event/hanga/exhibition.html

12月2日,リコージャパンがWindows・Office移行セミナー
 リコージャパンは12月2日に東京・港区の日本マイクロソフトで「リコーICTトレンドセミナー」を行う。2014年4月のWindowsXPとOffice2003のサポート終了前に取り組むべきことを具体的に紹介する。参加費無料。定員80人。
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/seminar/03-0483_20131202.html

12月3日〜11日,HPが東京と大阪でデジタル印刷セミナー
 日本ヒューレット・パッカードは12月3日から11日にかけ,東京・大島の同社と大阪・宮原の同社および大阪・上町の丸楽紙業で商業印刷,出版,写真,ラベル,軟包装,紙器に関するデジタル印刷のセミナーや実演会を催す。
http://h50146.www5.hp.com/ga/event_seminar/post_jgas2013/

12月6日,出版ビジネス出版営業のセミナー
 出版ビジネススクールは12月6日,東京・神保町の岩波セミナールームで「新しいタイプの出版営業を考える」をテーマにセミナーを開く。ノセ事務所の能勢仁氏が,出版社の自社営業と取次営業の再認識と時代に対応した改革を提案する。参加費7000円。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20131206.html

12月11日,日本画像学会がイメージング技術に関するセミナー
 日本画像学会は12月11日,東京・大岡山の東京工業大学で電子写真やインクジェットなどのイメージング技術に関するセミナーを開く。参加資格は原則同会個人会員,参加費3500円。要申込。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/yokoku131211.html

12月17日,スターティアラボが出版業・出版印刷業向けARセミナー
 スターティアラボは12月17日,東京の新宿の同社で「“売上を上げる”ARコンテンツの販売方法とは!?〜紙媒体があるからこそ活用できる作り放題のARシステム」をテーマにセミナーを行う。参加無料,要申込。問合せは,電話03-5339-2105。

12月19日,日本包装技術協会が月例研究会
 日本包装技術協会は12月19日,東京・築地の同協会でバリットボックスと公的機関による企業マッチング支援プログラムに関するセミナーを開く。参加費会員無料,一般3150円。要申込。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/kenkyukai/2013/kenkyukai_1219.html

12月19日,ハイパーギアがe-文章法に関するセミナー開催
 ハイパーギアは12月6日,東京・市ヶ谷の同社でe-文章法に関するセミナーを開く。参加費無料。要申込。
http://www.hypergear.com/mt/main/archives/2013/11/e_11.html

2014年1月17日,新潟でパッケージに関するセミナー
 日本包装技術協会は1月17日,新潟・万代島の朱鷺メッセで軟包装および複合容器の開発とヒット商品から読み解く今後の潮流予測に関しセミナーを開く。定員80人,参加費会員無料,一般3150円。要申込。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2014/0117.html

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月刊『印刷雑誌』12月号,発売! 特集は「再び湿し水を考える」。本誌2011年3月号でも大きな反響があった「湿し水」特集。本号では「湿し水の機能」「エッチ液の役割と増えるUVのニーズ」「濾過装置の役割」をテーマに基礎知識や,環境対応やUV化の進むオフセット印刷現場での活用を解説しました。そのほか,10月に東京ビッグサイトで開催された「JGAS」などの展示会のレポートも満載です。
 
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週刊『印刷雑誌』4巻45号
2013年11月25日発行
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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