週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 5巻07号 2014年2月24日
Japan Printer weekly Vol.5, no.07
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

DNPドリームページ,フォトブックの割引キャンペーン実施
 DNPドリームページは3月31日まで,同社運営のフォトブックサービス「ドリームページ」と「ドリームページ・プラス」で,同一作品を4冊以上注文すると割引するキャンペーンを行っている。注文冊数が増えるにつれ,割引率が上がる。

アドビシステムズ,ヤフーと広告制作分野で業務提携
 アドビシステムズは2月14日,ヤフーと広告制作分野で業務提携すると発表した。ヤフーはアドビの支援のもと開発したクラウド型ワークフロー管理システム「Yahoo!クリエイティブスタジオ」を今春より提供予定で,同システムはバナーだけでなく動画などの広告にも対応する。

非木材グリーン協会,非木材素材を活用した作品のコンテスト実施
 非木材グリーン協会は2月17日,新事業として,デザイナーやクリエーター,大学生などに対して未利用非木材素材を活用した作品を募集し評価する「非木材グリーン協会アワード」を実施すると発表した。未利用非木材素材は利用されずに大量に捨てられ,または放置されている植物素材のことで,同アワードによって未利用非木材製品の普及を目指す。賞典はGOLD賞(20万円),SILVER賞(10万円),BRONZE賞(5万円)など。

コニカミノルタ,環境と芸術をテーマにした作品を顕彰
 コニカミノルタは2月19日,環境と芸術の融合をテーマとした作品展「エコ&アートアワード2014」の入選作品32点が決まったと発表した。入選作品は3月8日〜24日,同社運営のギャラリースペース「コニカミノルタプラザ」に展示される。

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水なし印刷や環境対応インキなど,最新の技術動向に加え,これまで『印刷雑誌』に掲載した関連記事を一冊に集約。環境対応の悩みがすべて解決!『グラフィックソリューション7「環境とオフセット印刷」』

ソフトウェア・トゥー,3Dソフトウェアを発売
 ソフトウェア・トゥーは3月14日,米国ストラタ社の統合3Dソフトウェア「STRATA DESIGN 3D CX 7.5 日本語版 for Mac OS X」を発売する。従来製品にモデリング機能やテクスチャー編集機能のほか,テクスチャーを正確にレイアウトするために視覚化できる機能などを追加した。9万300円。

エプソン,ソフトサイン用途向け昇華転写プリンタを発売
 エプソンは2月24日,スポーツアパレルやソフトサインなどのポリエステル素材向け昇華転写プリンタ「SC-F7100」を発売した。プリントヘッドは360dpiのノズルを各色2列搭載し,毎時16.2m2出力できる。オープン価格。

日本製紙,嵩高上質書籍用紙を発売
 日本製紙は2月14日,嵩高上質書籍用紙「オペラクリアマックス」を発売すると発表した。紙厚を保ちながら軽量化し,クリームとホワイトに加え淡色を追加した。文芸書や実用書などの本文用紙のほかさまざまな用途で使える。

凸版印刷,電子レンジ用発熱シートが採用された商品が発売
 凸版印刷は2月17日,同社の電子レンジ用発熱シート「サセプター」を採用したクレハの商品「チンするレシピ クッキーマジック」が3月24日に発売されると発表した。同シートは電子レンジ加熱により約200℃で表面加工ができるもので,同商品はクッキー生地を載せて3分加熱するとクッキーが焼ける。

凸版印刷,デジタルサイネージ向けコンテンツ作成・配信システムを開発
 凸版印刷は3月下旬,スマートフォンやタブレット端末でデジタルサイネージ向けコンテンツを作成し,即時配信する「ReViewお手軽POPサイネージシステム」の提供を始める。スマホなどで撮影した写真やテキストをテンプレートに流してコンテンツを作れる。月2万円より。

広真印刷社,電子書籍サイトにデジタルアーカイブ機能を追加
 広真印刷社は2月18日,香川県内で発行された出版物を電子端末で閲覧できるサービス「KAGAWA eBOOKS」で,貴重な資料をデジタルアーカイブで保存できるようになったと発表した。紙媒体などをスキャンし画像修正することで保存・管理でき,無料アプリをダウンロードした電子端末から各広報誌を読める。

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校正者の基本常識や,誤記・誤植の実例,「素読み」への対応を解説。巻末には35ページの大ボリュームで間違えやすい変換ミス例を多数収録した。編集・校正界の重鎮が長い経験で培った校正知識を詰め込んだ,デジタル時代だからこそ気をつけたい,本づくり・文章づくりに必読の一冊。『本の品格―電子書籍にも必要な校正読本―』

セイコーエプソン,スマートグラスの共同実証実験を実施
 セイコーエプソンは3月1日・2日,奈良・明日香村でスマートグラス「MOVERIO BT-200」とAR技術を用いた古墳バーチャルガイドの実証実験を行う。会場に設置されたマーカ画像を認識すると案内役のキャラクターが3D・全方位映像を交えて解説を行う。

セイコーエプソン,電子ペーパー技術を用いた腕時計の受注開始
 セイコーエプソンは2月20日,電子ペーパー技術を用いた腕時計「WOW 工場と遊園地」,「松本山雅FC2014」の受注を始めた。ともに発売日は3月13日。

凸版印刷,ハイバリアフィルムが紙パック飲料に採用
 凸版印刷は2月18日,伊藤園が3月3日に発売する野菜飲料「充実野菜」の紙パック飲料容器に,同社が開発した透明ハイバリアフィルム「GLフィルム」が採用されたと発表した。採用により常温での長期保存が可能になり,牛乳パックと同等のリサイクルができるため環境に配慮した。

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月刊『印刷雑誌』6月号,特集は「生活に欠かせないパッケージ」。人間工学によるデザインから,環境,ここ数年注目を集めるフレキソ,ユーザーとメーカーそれぞれの立場から紙器への後加工技術までを紹介しました。最近の『印刷雑誌』でのパッケージ印刷は,2013年2月号で「軟包装,グラビア・フレキソ」,2012年9月号「シール・ラベル系特殊印刷」,2012年2月号「軟包装」,2011年11月号「パッケージデザイン」などがありますので,合わせてお読みください。

凸版印刷,CRMツールがスマホアプリに
 凸版印刷は,POS や顧客情報とデータ連携できる流通向けCRM ツール「お買い物アプリ」を提供しているが,2月21日,このCRMツールが,(株)ユアーズのスマートフォンアプリ「ユアーズ・丸和アプリ」に採用されたと発表した。3月上旬からサービス提供を始める。

富士ゼロックス,古野電気の貿易帳票管理システムを開発
 富士ゼロックスは2月19日,古野電気の業務効率化のために「貿易帳票管理システム」を開発したと発表した。貿易や物流関係の情報と帳票類を電子データにし,データベースで一元管理することで,受注から会計処理業務の効率化を図った。年間約1000万円のコストを削減できた。

金羊社,印刷加工の面白さを体験
 金羊社は2月21日・22日,東京・鵜の木の同社で印刷加工や素材,デザインなどを楽しめる体験会「印刷のいろはフェスタ」を開いた。参加者は,中綴じのノートを紙折から箔押し,活版印刷,製本・断裁まで機械を操作して完成させたり,手作業で和綴じ本や封筒を作成したり,同社の印刷現場でも行っている色合わせの訓練や紙積みの体験などができた。また世界のギミック本や3Dプリンタの展示があったほか,デザイナーや紙商社などがオリジナルの商品を紹介した。

リョービMHIグラフィックテクノロジー,東京で内覧会
 リョービの印刷機械事業と三菱重工印刷紙工機械の枚葉印刷機部門が合併し,1月1日付でリョービMHIグラフィックテクノロジー(株)が発足した。同社は2月19日,文京区のホテル椿山荘東京で記念講演および懇親会を催した。また2月20・21日王子の東京支店で内覧会を開いた。A3判縦の4色機から菊全判5色機までを実演したほか,同社の藤本信一技師長と広川勝士技術開発本部長による技術背景のセミナーも行った。

ハイデルベルグ,菊半裁判オフセット印刷機の製造を開始
 ハイデルベルグは2月19日,菊半裁判オフセット印刷機「スピードマスターXL75アニカラー」の製造を始めたと発表した。商業印刷やパッケージ印刷向けで,従来に比べ最大90%の損紙を削減した。

インフォトレンズ,デジタル写真の最新事情を報告
 インフォトレンズは2月17日,東京コンファレンスセンター・品川でデジタルイメージングに関してコンファレンスを催した。世界の市場動向からカメラ,フォトブックまでを米国InfoTrends社の調査担当者たちが報告した。

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電子版『印刷雑誌』,電子書籍書店BookStackにて好評発売中! PCやタブレット端末にダウンロードすれば,いつでも閲覧して情報収集,印刷技術の学習ができます。営業ツールとしてもご利用ください。(データ形式はPDFとLeafThroughがあります。紙版の発行から遅れての発売となります。バックナンバーも購入いただけます)

5月30日締切,「非木材グリーン協会アワード」作品募集
 非木材グリーン協会は5月30日まで,未利用非木材素材を活用した作品を評価する「非木材グリーン協会アワード」の作品を募集している。対象は,デザイナーやクリエーター,大学生などで,日本在住の個人またはグループ。エントリーシートは5月23日必着,作品提出は6月16日〜20日。出品料は1点につき5000円。
http://www.himokuzai.org/award/

2月25日,Webキャンペーンサイト構築製品に関するセミナー
 サブライムは2月25日,東京の市ヶ谷健保会館でWebキャンペーンサイト構築の製品説明会を開く。参加無料。要申込。定員20人。
http://www.sublime.jp/directsmile/briefing.html

2月27日,ハイパーギアがe-文書法に関するセミナー
 ハイパーギアは2月27日,東京・市ヶ谷の同社でe-文書法の導入実績や取り組みに関するセミナーを開く。参加無料。要申込。定員20人。
http://www.hypergear.com/mt/main/archives/2014/02/e_13.html

3月5日,スターティアラボがARと電子書籍に関するセミナー
 スターティアラボは3月5日,東京・西新宿の同社でAR技術と電子書籍ソリューションを使った取り組みについてセミナーを開く。参加無料。要申込。問合せは,電話03-5339-2105。

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あの,出版デジタル機構の植村八潮会長(専修大学教授)の唯一の単著。現在の電子書籍ブームへの軌跡を10年以上に渡り追い続けた記録を一冊に集約。『電子出版の構図』
 紙文化の未来はどこに向かうのか?デジタル情報化社会の奔流に立ち向かう老舗印刷屋最前線実録。『我,電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す』

3月6日〜5月18日,汐留で広告の国際コンペ作品展
 汐留のアド・ミュージアム東京は3月6日〜5月18日,アメリカの広告の非営利団体ワンクラブが主催する国際的な広告賞の受賞作品を紹介する「鉄のマインド ONE SHOW2013」展を開く。今回は,日本からはデザイン部門で13作品が受賞した。入場無料。月曜および3月31日〜4月14日休館。問合せは,電話03-6218-2500。

3月6日・7日,東京と大阪でITソリューションのセミナー

 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは3月6日・7日,東京と大阪の同社でITソリューションに関するセミナーを開く。編集支援ソリューションやオンライン校正ソリューションなどを紹介する。参加無料。要申込。
http://www.vpj.co.jp/event/page_after/

3月7日,日本包装技術協会がパッケージセミナー
 日本包装技術協会は3月7日,東京・お茶ノ水のソラシティカンファレンスセンターで「ヒット商品を生み出す発想と取り組み」をテーマにパッケージに関するセミナーを催す。参加費は,会員17,850円,一般26,250円など。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2014/0307.html

3月10日〜14日,パッケージデザインコンテストの作品展
 グラパックジャパンは3月10日〜14日,東京・淡路町のワテラスコモンギャラリーで「“Wedys”デザインコンペ」の優秀作品展を開く。同コンテストはフリーデザイナーと美術系やデザイン科の学生を対象に,同社の動く印刷「Wedys」の目玉模様を用いたパッケージデザインを募集したもの。入場無料。問合せは,電話03-3616-1290。

3月11日・18日,クラウド型ARサービスに関するセミナー

 コトブキ企画は3月11日・18日,大阪と東京でクラウド型ARサービス「スピードウェブVer3.0」の活用法などに関するセミナーを開く。参加無料。要申込。定員50人。
https://mdverno.maildealer.jp/f.php?c=20&s=0dce

3月12日,日本出版学会が大阪で出版史研究の討論会
 日本出版学会は3月12日,関西学院大学大阪梅田キャンパスで,出版史研究の研究手法を研究者間で共有し討論するための会を開く。「出版史研究の手法を討議する その1:戦前の週刊誌の連載小説の変遷を探る」をテーマに,大阪市立大学の中村健氏が発表し,参加者とともに討議する。参加費は一般500円,会員300円。問合せは立命館大学の湯浅俊彦氏へ,電話075-466-3136。

3月14日,日本包装技術協会が容器包装リサイクルの講演会
 日本包装技術協会は3月14日,東京・築地の同協会で「容器包装リサイクル制度とその課題」をテーマに講演会を催す。参加費は,会員無料,一般は1講演につき3,150円。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2014/0314.html

3月14日〜8月 19日,キヤノンがジュニア写真展を全国5ヵ所で開催
 キヤノンは「ジュニアフォトグラファーズ写真展2014:ココロに写った自然をパチリ」を,3月14日より東京・品川,福岡,大阪・梅田,仙台,札幌の5ヵ所のキヤノンギャラリーで順次開く。入場無料。3月14日〜4月3日品川,4月24日〜5月2日福岡,5月15日〜5月21日梅田,6月26日〜7月8日仙台,7月31日〜8月19日札幌。問合せは,電話03-5482-4792。
 
3月15日〜17日,イラストレーション青山塾修了作品展
 3月15日〜17日,東京の青山ブックセンター本店内でイラストレーション青山塾第16期修了作品展が開かれる。問合せは,電話03-5485-5513。

3月18日,日本包装技術協会が包装の将来のシンポジウム
 日本包装技術協会は3月18日,東京・築地の同協会で「2020年に向けたグローバル戦略・サステナビリティ社会・包装新技術・変わる消費者の動向を探る」をテーマにシンポジウムを開く。参加費は,会員17,850円,一般26,250円など。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2014/0318.html

3月19日,大阪で販路拡大・製品PRのセミナー
 新規開拓支援センターは3月19日,大阪・農人橋のリコージャパンで“販路拡大,製品PRのやり方”に関するセミナーを催す。定員20人,参加無料,要申込。問合せは,電話03-3861-7889。

3月20日,画像学会がトナーのセミナー
 日本画像学会は3月20日,東京の早稲田大学西早稲田キャンパスでトナーに関するセミナーを催す。定員30人程度,参加費無料,要申込。問合せは,シミュレーション技術部会・門永雅史(リコー),電話050-3814-5513,masami.kadonaga@nts.ricoh.co.jp

3月26日,日本包装技術協会が例会(講演会)を開催
 日本包装技術協会は3月26日,東京・築地の同協会で「軟包装の新たな可能性:Volpakの横型自動製袋充填包装機」「異物混入対策:異物管理と防虫対策について」「包装関連加工技術トピックスおよび海外包装事例」をテーマに講演会を催す。参加費は,会員無料,一般は1講演につき3,150円。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/kenkyukai/2014/kenkyukai_1403.html

3月28日,日本包装技術協会が医薬品包装セミナーのご案内
 日本包装技術協会は3月28日,東京・渋谷の日本薬学会・長井記念ホールで医薬品包装に関するセミナーを催す。参加費は,会員19,950円,一般30,450円など。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2014/0328.html

5月13日,日本印刷学会がプリンテッドエレクトロニクスに関するセミナー
 日本印刷学会は5月13日,東京・吾妻橋の小森コーポレーション本社でプリンテッドエレクトロニクスのタッチパネル配線技術に関するセミナーを開く。一般7000円,会員6000円。要申込。定員70人。
http://www.jspst.org/event/140513.html

◇◇ 書籍PR ◇◇
印刷プロセスの持つ優位性と有用性を活かし,生産の効率化,コスト削減などにつなげるための知識『次世代プリンテッドエレクトロニクスへ―印刷による付加型生産技術への転換―』
 今後の伸びが期待される印刷による有機半導体製造の安定化に向けたノウハウの理論と実践『プリンテッドエレクトロニクス―スクリーン印刷による安定生産―』
 エレクトロニクスとスクリーン印刷の基本と,素朴な疑問を一問一答でズバリ解決!『知っておきたい「スクリーン印刷とエレクトロニクス」』

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2014年3月号 【特集:LED-UVと省電力UV】
 多くの産業でUV技術は進んできましたし,今後も応用は進むと言われています。印刷業界では環境対応として省エネルギーを謳うLED-UVと省電力UVが登場してきました。両者にはそれぞれ利点もあり,また課題もあります。対応する資材もそれぞれで,正しく使いこなさなければその特長を生かせません。本特集ではそれぞれの印刷機,インキ,ローラやブランケットの特徴や現状をまとめました。
 また,本号からジクス株式会社による新連載「枚葉機における品質検査装置」がスタート。枚葉オフセット印刷における,検査装置導入の成功の秘訣を解説します。“品質保証による差別化”を目指す印刷会社の方々には必見です。

編集長 今週のおすすめ書籍
『印刷用紙とのつきあい方』
原啓志 著
 印刷はとても複雑なものです。上記のUV印刷の話もそうですが,印刷機や印刷機の部品,刷版や後加工の資機材,インキなどなど,さまざまな要素が関わっており,それらの組み合わせで印刷物の仕上がりが変わってきます。印刷される側である印刷用紙もその要素の一つで,上質紙や中質紙,塗工紙,微塗工紙など多様な種類があります。近年ではエコロジーの観点から,古紙や非木材繊維の紙も普及してきています。おそらく皆さんの机上を眺めただけでも,いろいろな質の用紙を見られるのではないでしょうか。しかし性質の違う紙が多ければ多いほど,それぞれに適性に印刷するには,用紙とインキや印刷機,後加工機などとの関係を考慮しなければなりません。
 本書は印刷技術と用紙の関係,加工特性,規格などの基本事項から,背景にある技術的原理やデザインとの関係まで,印刷用紙との「つきあい方」を体系的にまとめています。印刷物が企画され,編集・デザインされ,印刷され,完成して納品されるまでの流れや,用紙の選定の注意,トラブル対策など,印刷物を制作するのに必要な紙の知識もわかりやすく図解されています。また,用紙を作るための設計やデザインのポイントも解説。印刷の発注者から印刷現場の方,製紙関係の方など,紙に携わるすべての人に読んでいただきたい一冊です。

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週刊『印刷雑誌』5巻07号
2014年2月24日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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