週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 5巻11号 2014年3月24日
Japan Printer weekly Vol.5, no.11
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行します。

共同印刷,高級美術複製画「椿」発売
 共同印刷は3月17日,小倉遊亀(おぐらゆき,1895〜2000)画伯「椿」の高級美術複製画を,限定300部で制作,販売を始めたと発表した。椿は,昭和30年代から晩年に至るまで小倉遊亀画伯が最も好んで描いた画題のひとつで,本作はそのなかでも極めて代表的な名作。本作品は,著作権者の協力のもと,同社が独自開発した複製画の技法「彩美版」を用いて制作した。背景には本金泥を使用し,一部ずつ手作業で仕上げた。画寸39.2×64.8cm,額寸58.0×84.0cm,額縁は特製木製額金泥仕上げ・布タトウ・黄布袋付き・5.2kg。23万円+税。

三省堂書店,紙の書籍を買うと電子書籍を提供するサービス開始
 三省堂書店は3月20日,店頭での電子書籍販売サービス「デジ本(デジポン)」の拡張機能として,紙の書籍を買うと総合電子書籍ストアBookLive!で電子書籍が読めるクーポン券を自動的に発券できる「デジ本プラス(デジポンプラス)」サービスを始めると発表した。サービス開始に先立ち,朝日新聞出版刊行の『いい病院2014』購入者に,同誌の電子版をプレゼントするキャンペーンを単発で実施。3月下旬より集英社,NHK出版,小学館などの複数の電子書籍キャンペーンを並行して行う。

凸版印刷,新米主婦の理想は料理と家計を賢くやりくりできる内助の功
 凸版印刷は3月20日,同社が運営する電子チラシポータルサイトShufoo!が,全国の入籍して1年未満の20〜30歳代の主婦1030人を対象に,4月の消費税増税を迎える前の家事に関する意識調査を行ったと発表した。この調査から,電子チラシや家計簿アプリ,レシピサイトなどオンラインサービスを駆使して家事をこなす主婦が急増していることや,理想像は料理と家計を賢くやりくりできる内助の功が果たせる妻であることがわかった。

大日本印刷,透明フィルムで装飾ディスプレイ
 大日本印刷は3月17日,同社が運営する体験型ショールーム「コミュニケーションプラザ ドットDNP」(東京・市谷)の窓ガラスにホログラム技術を応用した透明フィルム「ファンタグラス」を設置した。この透明フィルムを通してイルミネーションなどの光を見ると,光の形状が同社のキャラクター「DNPenguin(ディーエヌペンギン)」に変化して見え,通行人の楽しさを醸し出す装飾ディスプレイとなる。

フォーサイト,グラフ作成ソフト新バージョン発売
 フォーサイトは3月18日,汎用のグラフ作成ソフトの新バージョン「RefGrapher Sr2(レフグラファー シリーズツー)」を発売した。同時に既存の「RefGrapher」もアップグレードして「RefGrapher Sr1」となった。RefGrapher Sr2 はxmCHART 4のグラフ関数に対応し,xmCHART 4の機能がすべて組み込まれている。1ユーザ版2万8000円〜。

エックスライト,カラーマネージメントソフト発表
 ビデオジェット・エックスライトは3月19日,米国エックスライト社が,Apple iOSやGoogle Androidプラットフォーム用のカラーマネージメント・アプリケーション「ColorTRUE」の提供を始めたと発表した。タブレットや携帯電話のキャリブレーションとプロファイル作成を行い,これらのモバイル機器で,より正確なカラーを表示する。写真家,デザイナー,プリプレス分野やモバイル機器で色を確認したい人向け。Apple App StoreおよびGoogle Play Storeから無償でダウンロードが可能。

セイコーエプソン,ディスプレイコントローラーIC発表
 セイコーエプソンは3月18日,カラーTFTやSTN液晶パネルに,テキストとグラフィックの両方を表示制御できる,メモリー内蔵ディスプレイコントローラーIC「S1D13709」を開発し,サンプル出荷を始めたと発表した。サンプル本体価格は2500円。本商品はFA製品やプリンター・複合機などの操作パネルの表示制御に適している。

エプソン,スキャナー用ソフトプラグイン提供
 エプソンは,スキャンデータをドキュメントスキャナー用ソフトウェア「Document Capture Pro」から,「Microsoft OneNote」へ簡単に転送するコネクタープラグインを3月18日より提供し始めた。「Document Capture Pro」は,対応するスキャナー製品の読み取りから,仕分け,編集,転送までの作業をコントロールするソフトウェア。今回提供開始するコネクタープラグインにより,スキャンデータを日本マイクロソフト製ノート作成ソフトウェア「Microsoft OneNote」へ転送するボタンが「Document Capture Pro」に追加される。

パンドウイット,回転ラベルのレーザープリンター向けラベル製品を発売
 パンドウイットコーポレーションは3月18日,ケーブル表示ラベルで業界唯一取り付け後に回転/移動が可能な「回転ラベル」のレーザープリンター用製品を発売すると発表した。本ラベル製品により,LANケーブルやパッチコード等に行き先識別を後付けして,見える向きに調整できる「回転ラベル」の印刷が,市販のレーザープリンターでもできるようになる。

桂川電機,A0判対応デジタル複合機を発売
 桂川電機は,A0判対応のデジタル複合機「KIP 7770シリーズ」および「KIP 7970シリーズ」を発売した。クラウドサービスに対応し,図面の活用や保管業務の効率向上を図った。カラーのコピーとプリント機能をオプションで追加可能で,同社指定大判カラーインクジェットプリンタへ出力もできる。

スリー・アールシステム,ワイヤレスデジタル顕微鏡発売
 スリー・アールシステムは,WiFi接続可能なワイヤレスデジタル顕微鏡「Anyty 3R-WM401WIFI」を4月中旬に発売すると発表した。光学倍率は,等倍〜200倍で,別途450〜600倍モデルあり。本体4万9800円(予定)。

コニカミノルタ,RtoRで有機EL照明パネル量産
 コニカミノルタは3月18日,2014年度より有機EL照明事業を本格的に展開すべく,同社甲府サイト(山梨県中央市)内に樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルの量産工場を建設すると発表した。2014年夏に竣工し,秋より,ロールtoロール方式で白色および調色機能付の樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルを世界で初めて量産する。

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富士ゼロックス,DocuWorks 8 で不具合
 富士ゼロックスは3月18日,同社のソフトウェア商品「DocuWorks 8(バージョン:8.0.3)」において,特定の条件下でPDFからDocuWorksへの変換を行うと,PC内のファイルが消失するおそれがあることがわかったと発表した(バージョン8.0.3以外では発生しない)。問合せは,電話0120-27-4100。

ワールド,通販サイトでデジタル印刷を応用
 アパレル大手のワールドはこの度,通販サイトの売上拡大を図るためリコージャパンのプリントシステムを採用した。「ワールドオンラインストア」で購入された商品に添付するお買い上げ明細書に,購入者一人ひとりの嗜好に合わせた「おすすめ商品」を自動的に印刷する仕組み。スマートフォンやタブレット端末では目に留りにくい「おすすめ商品」情報をフルカラー写真入りで印刷,提供することで,リピート購入率が向上しているという。また,お買い上げ明細書の紙面上にコンビニ収納用紙を印字することで,商品代金支払いのさいの利便性を高めている。

夢ふぉと,卒業アルバムで寄付
 卒業アルバムの制作サイトを運営する夢ふぉとは3月19日,カンボジアの孤児院の子どもたちの絵を使った卒業アルバムを作成し,そのアルバムの売上の1%をカンボジアの子どもたちの学費として寄付する取り組みを始めた。

双葉印刷,発明大賞考案功労賞受賞
 双葉印刷(宮城・気仙沼)は「1枚で往復に使えるダブルフラップ式エコ封筒」の開発で,日本発明振興協会と日刊工業新聞社が主催する発明大賞の考案功労賞を受賞した。3月18日,東京・青海の都立産業技術研究センターで表彰式が行われた。

水上印刷と小森コーポレーション,グローバル市場への積極的な展開で評価
 経済産業省はこのたび,市場の開拓に取り組んでいる企業で,ニッチ分野において高いシェアを確保し良好な経営を行っている企業を選ぶ「グローバルニッチトップ企業100選」を実施し,3月17日に東京・霞ヶ関の同省で選定企業の表彰式を開いた。印刷関連分野からは,複写機評価用のテストチャートで水上印刷が,商業用オフセット印刷機および証券(紙幣)印刷機で小森コーポレーションが選定された。

「世界で最も美しい本コンクール」で『トットリッチ』が受賞
 各国のブックデザイン賞の入選作品を審査し,優れた作品を選ぶ「世界で最も美しい本コンクール」がドイツのライプツィヒで開かれた。日本の「造本装幀コンクール」で入賞した書籍『トットリッチ』が栄誉賞を受賞した。この作品は,出版:土曜美術社出版販売,装幀:長澤昌彦,印刷・製本:モリモト印刷。カバーの色合いの美しさや,日本的な文字組みなどが評価された。

大日本印刷,グループ駅伝を52チーム出場で開催
 大日本印刷は3月2日,今年50回目の節目を迎えた「DNPグループ駅伝大会」を催した。全国の同社グループ社員を対象とし,1960年の第1回は8チームの参加だったが,今回は52チームとなった。同僚など約1500人の声援を受けて,ファインエレクトロニクスAチームが優勝した。

全日本印刷工業組合連合会,CSR認定制度で5社をワンスター認定
 全日本印刷工業組合連合会は3月19日,CSR認定制度で,岡村印刷工業,ミドリ印刷,アドピア,日興美術,中央パッケージングをワンスター認定したと発表した。CSR認定企業は全69社となった。

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3月31日まで,「造本装幀コンクール」出品作品募集
 日本書籍出版協会と日本印刷産業連合会が主催する「造本装幀コンクール」は3月31日まで,出品作品を募集している。2013年1月1日〜12月31日に出版された書籍が対象。入賞作を含め全作品は7月2日〜5日に東京ビッグサイトで開かれる「東京国際ブックフェア」で展示されるほか,国立国会図書館に収蔵される。 問合せは,電話03-5211-7282。

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幕末明治の初期洋装本から現代のベストセラーまで,装丁家兼製本マニアの著者が,日本の近代製本史を文献と実物資料の両面から丹念に探る。『製本探索』
 宮内庁書陵部で長年に渡って古典籍の修復と製本,成巻に関わってきた著者が,その技術を広く世に伝えるべく,作業手順や方法を丁寧に解説した一冊。『古典籍の装幀と造本』
 初めて本づくりに挑戦する人のために,ルリユール(工芸製本)界で当世一流の製本家が,ページレイアウトから印刷,製本までを丁寧に解説。『デジタル技術と手製本』

4月30日締切,全印工連がCSR認定制度のワンスター認定の応募受付
 全日本印刷工業組合連合会は4月30日まで,CSR認定制度のワンスター認定の応募を受け付けている。同制度は,CSR(企業の社会的責任)の活動を有識者で構成する委員会が審査する。認定費用は5万円から。
http://www.aj-pia.or.jp/pdf/140206_onestar.pdf

5月30日まで,「日本パッケージングコンテスト」が作品募集
 日本包装技術協会が主催する「日本パッケージングコンテスト」は5月30日まで,2012年7月1日以降に商品化された製品や今後発売予定の製品を対象に,出品作品を募集している。同コンテストは,包装におけるデザインからロジスティクスに至るまでのその年の包装の最高峰と優秀群を顕彰する。
http://www.jpi.or.jp/saiji/jpc2014.html

3月28日,東京・渋谷で「医薬品包装セミナー」
 日本包装技術協会は3月28日,東京・渋谷の日本薬学会 長井記念ホールで「医薬品包装セミナー」を開く。「医療現場/患者を取り巻く環境と医薬品包装に求められる役割」をテーマに4つの講演がある。参加費は一般3万450円,会員1万9950円。要申込,定員100人。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2014/0328.html

4月8日〜5月27日,キヤノンが写真展公募
 キヤノンは,新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした文化支援プロジェクト「写真新世紀」の2014年度(第37回公募)応募を受け付ける。受付期間は,4月8日〜5月27日。6月に優秀賞選出審査会,9月にグランプリ選出公開審査会予定。グランプリ奨励金100万円。問合せは,電話03-5482-3904。

4月10日,東京・恵比寿で「デジタルマーケティング最前線」セミナー
 アドビシステムズは4月10日,東京・恵比寿のウェスティンホテル東京で,「Adobe Digital Publishing Suite」(DPS)で作ったビジネスアプリの成功事例など,企業におけるDPSの活用法を紹介する「デジタルマーケティング最前線」セミナーを開く。参加無料。事前登録制,定員200人。
http://blogs.adobe.com/japan-conversations/dps_seminar_jp/

4月17日〜18日,千葉・船橋で包装の入門講座
 日本包装技術協会は4月17日〜18日,千葉のクロス・ウェーブ船橋で包装にこれから携わる人の入門講座「包装新人研修コース」を行う。合宿で,包装全般にわたる基礎知識の習得から環境問題・法律問題まで体系的に解説する。参加費は一般9万7200円,会員9万1800円。要申込,定員30人。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2014/0417.html

5月9日〜31日,東京・銀座で音と文字の関係を考察する展覧会
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは5月9日〜31日,視覚表現と聴覚表現の融合を試みる展覧会「phono/graph-sound,letters,graphics」を開く。参加アーティストは,藤本由紀夫,八木良太,ニコール・シュミット,Intext,Softpad(敬称略)。入場無料。日曜・祝日休館。問合せは,電話03-3571-5206。

5月14日・15日・16日・22日・23日,包装人材育成の入門・実践講座
 日本包装技術協会は5月14日・15日・16日・22日・23日,包装人材育成のための体系的入門および実践講座「装基礎コース」を行う。包装の基礎知識から昨今の諸問題に至るまで全般を体系的に解説する。参加費は一般7万5600円,会員6万1560円。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2014/0514.html

6月4日〜6日,ビッグサイトで電子機器のトータルソリューション展示会
 日本電子回路工業会は6月4日〜6日,東京ビッグサイトで「JPCA Show 2014,ラージエレクトロニクスショー2014,WIRE Japan Show 2014,2014マイクロエレクトロニクスショー,JISSO PROTEC 2014」を開催する。
http://www.jpcashow.com/show2014/index.php

6月25日〜27日,ビッグサイトで「日本ものづくりワールド」展
 「第25回設計・製造ソリューション展」「第18回機械要素技術展」「第22回3D&バーチャルリアリティ展」「第5回医療機器開発・製造展」が6月25日〜27日,「日本ものづくりワールド」として東京ビッグサイトで開催される。主催はリードエグジビションジャパン。
http://www.dms-tokyo.jp/
http://www.mtech-tokyo.jp/
http://www.ivr.jp/
http://www.medix-tokyo.jp/

7月2日〜4日,ビッグサイトでクリエイト関係の複合展
 「第3回クリエイターEXPO東京」「第2回プロダクションEXPO東京」「第2回コンテンツ制作・配信ソリューション展」が7月2日〜4日,東京ビッグサイトで開催される。主催はリードエグジビションジャパン。「第21回東京国際ブックフェア」などと併催。
http://www.creator-expo.jp/
http://www.production-expo.jp/
http://www.contes.jp/

7月4日〜10月5日,六本木で広告の展覧会
 東京・六本木のギャラリーの21_21 DESIGN SIGHTは7月4日〜10月5日,広告の世界を紹介する「イメージメーカー展」(仮)を開く。フランスの芸術家ジャン=ポール・グードの作品を中心に,国内外で活躍するクリエーターたちの作品を紹介する。入場料は一般1000円,大学生800円,中高生500円,小学生以下無料。火曜休館。問合せは,電話03-3475-2121。

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「ロートレック」「リンドナー」「ミュシャ」「ノーマン・ロックウェル」や「ヴォーグの表紙」などのグラフィックデザイン最高潮の時代に生まれた国外作品をオールカラーで紹介。『グラフィックデザインの世界の話題作』

8月16日・17日,富士ゼロックスが「情報塾」
 富士ゼロックスは8月16日・17日,東京・六本木の同社で中学生を対象に1回だけの短期集中セミナー(2日間コース)「情報塾2014夏セミナー(総合)」を催す。プレゼンテーションやグループワークを通し,情報をあらゆる角度から深く掘り下げ,情報に振り回されず,情報をしっかり使いこなすための基本的な素養を養うプログラム。参加無料,定員20人。申込締切は6月30日。
http://bit.ly/1eCNDSF

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2014年4月号 【特集:カラーコミュニケーション】
 4月号の特集は,「カラーコミュニケーション」です。カラー印刷の価値は,色が着いていればいいという印刷物から,標準化指向のもの,高品質カラーと呼ばれるものまで,いろいろありますが,どのカラー印刷でも,照明,温度や湿度など印刷や色確認の現場の環境を常に一定にし,また材料や印刷機の状態もメンテナンスにより常に一定にしておいて,議論のスタート地点を作っておく必要はあるでしょう。その下地に,日本にはジャパンカラーがありますが,ジャパンカラーの存在すら知らないで印刷物制作に携わっている人も数多く存在するようです。印刷物の価値を顧客に訴えるためにも,色も標準化志向と情報収集が必要です。
 また本号は,2月に開かれたpage2014や光文堂 新春機材展など印刷技術展示会のレポートも満載です。

編集長 今週のおすすめ書籍
『デザイナーと装丁』
小泉弘 著
 今回は,造本装幀コンクールや世界で最も美しい本コンクールの話題がありましたので,ブックデザインに着目したこの書籍をご紹介。
 “デザイナーが造った本”という言葉をキーワードに,自らもブックデザイナーである著者が,原弘から杉浦康平,横尾忠則,菊地信義,そして原研哉まで,日本を代表する31人のグラフィックデザイナーのブックデザインを解説します。表紙にある「本の装丁,ブックデザインは,店頭で人の目と手を惹き付ける瞬間的なインパクトと,所有された後の永い年月の存在に耐えるものでなくてはならないという,二つの相反する時間軸を内に抱えている。このことこそが,他のグラフィックデザインの制作とは異なる,本をデザインすることの難しさであり,愉悦でもある。」という文章から始まり,著者の実感のこもった言葉が作品の魅力を引き立てながら展開されます。この書籍を読んだら,ぜひ装丁やブックデザインも楽しみながらお気に入りの本を手に取ってみてください。

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週刊『印刷雑誌』5巻11号
2014年3月24日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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