週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 5巻26号 2014年7月14日
Japan Printer weekly Vol.5, no.26
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

日本製紙,古紙パルプ70%配合の蛍光色ファンシーペーパー発売
 日本製紙は7月から,蛍光色ファンシーペーパーの新シリーズ「ルシオライト」の販売を始めた。同シリーズは古紙パルプを70%配合。イエロー,グリーン,ピンク,オレンジの4色と,厚さは3種類をラインアップしている。

エプソン,法人向けサーバーアプリケーション発売
 エプソンは7月15日,法人向けサーバーアプリケーション「メールプリントforエンタープライズ」を発売する。同製品対応のプリンタへメールを送信すると本文や添付ファイルを印刷できる。

大日本印刷,印刷物の校正・検査システムを発売
 大日本印刷は7月7日,医薬品の効能書きや機器の取り扱い説明書などの印刷物の校正業務や,納入された印刷資材の受入検査業務を,画像照合によって行える「印刷物検査システム」を発売した。360万円。

VPJ,オンライン校正支援ソフトウェアの新バージョン
 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは7月9日,オンライン校正を支援するソフトウェアの新バージョン「Aproove2.0」を発表した。PDFデータだけでなく動画ファイルやWebコンテンツなどのオンライン校正も可能になった。コミュニケーション機能の強化も図り,注釈にチャット形式でコメントできるようになった。

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GMGジャパン,新版カラーマネジメントソフト発売
 GMGジャパンは7月11日,カラーマネジメントソフト「GMG ColorServerバージョン4.9」を発売した。機器ごとに再現色が異なる,RGBやCMYK,それらが混在するPDFや画像の色空間を,同一の色基準値内に自動で変換する。PDFにおける色の変換処理速度の高速化を図ったほか,4色から3色への画像変換機能,デジタルオフセット印刷機用にRGBからCMYへの色分解機能を追加した。

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コダック,ダンボール包装材用のフレキソ製版システム発表
 コダックは7月8日,軟包装材印刷用フレキソ製版システム「Kodak Flexcel NX Wide 5080」と「Kodak Flexcel NXH/ NXCプレート」を発表した。両製品は段ボール印刷の品質と安定性,生産効率の向上を図った。

ワキプリントピア,オリジナル封筒作成サービス開始
 ワキプリントピアは7月8日,フルカラーでオリジナル封筒を作成するWebサイト「つながるプリント.comオリジナル封筒作成サービス」を開いた。デザイナーの作成したデザインから用途に応じて選択できるほか,利用者がパーツを組み合わせてデザインを制作し発注することもできる。

凸版印刷,東京国立博物館・慶應大と共同で自由研究応援イベント
 凸版印刷と東京国立博物館,慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科は共同で7月16日〜8月31日,同館で公開中のバーチャルリアリティ(VR)作品「伊能忠敬の日本図」と連動した,小中学生向け自由研究応援イベント「見て,知って,歩いて,伊能図を体感しよう!」を開く。同VR作品の上演のほか,懐中電灯型のコントローラを使い,伊能忠敬の日本図と現代の地図の比較できる映像展示や歩測体験会を行う。

凸版印刷,ベネッセの口コミサイトで電子チラシ配信を開始

 凸版印刷の電子チラシサービス「Shufoo!」は7月1日,ベネッセコーポレーションが運営する口コミサイト「ウィメンズパーク」と連携し,同サイト内で電子チラシの配信を始めた。

共同印刷,モバイル端末用画像認識技術を更新
 共同印刷は7月11日,スマートフォンやタブレット端末に組み込み可能な画像認識技術「ぱとりしあ」を更新したと発表した。同技術はスマートフォンなどのカメラを認識対象画像にかざすと,対応するコンテンツなどを呼び出すことができ,今回は矩形以外の切り抜き画像や部分画像に対応した。

大日本印刷,展示施設向けの鑑賞システムの提供を開始
 大日本印刷は7月4日,展示施設やショールーム向けに開発した7つのインタラクティブ鑑賞システムをパッケージ化し,提供すると発表した。同システムは画像合成やセンサーによる計測,マルチメディアの技術を組み合わせ,装置の利用者の動きに連動して画面表示を変化させる。

ハイデル・フォーラム21,「おもてなし」テーマにセミナー開催
 ハイデル・フォーラム21は8月7日,水道橋の東京ドームホテルで「おもてなしの心で世界を狙え」と題したセミナーを開く。講師は,和倉温泉を経営する加賀屋の小田禎彦相談役。

日本印刷産業連合会,海外印刷業界の動向セミナー
 日本印刷産業連合会は7月30日,東京・新富の日本印刷会館でセミナーを開く。米国やインド,韓国,ブラジル,中国の印刷業界の動向を解説するほか,英国のPrecision Print社とドイツのDruckhaus Mainfraken社のビジネス展開,プリンテッド・エレクトロニクスや消費者行動の変化について紹介する。

日本印刷産業連合会,GP認定工場300工場記念式典開催
 日本印刷産業連合会は7月23日,東京・一ツ橋の如水会館でグリーンプリンティング(GP)認定工場300工場の達成を記念した式典を開く。GP工場の認定式のほか,パネルディスカッションなどを行う。

日本印刷産業連合会,個人情報保護の研究に関するセミナー
 日本印刷産業連合会は7月31日,東京・新富の日本印刷会館で「個人情報を巡る時代的要請から生まれる新たなる課題」をテーマに個人情報保護の研究に関するセミナーを開く。講師は慶応義塾大学の新保史生教授と同大学SFC研究所上席所員の野村至氏。

モトヤ,秋葉原で印刷関係各社をアピール
 モトヤは7月10日・11日,東京の秋葉原クロスフィールドで印刷関連各社の技術やサービスの強みを紹介する展示会とセミナーを開いた。電子カタログ,キャラクタービジネスの展開,太陽光発電設備の導入の提案などがあった。また,ポスターや名刺のコンテストの作品の展示と来場者による投票が行われた。

販促EXPOや文具・紙製品展,販売促進における印刷物の効果をアピール
 7月9日〜11日に有明の東京ビッグサイトで,販促製品やサービスの見本市「販促EXPO」や「文具・紙製品展」などの複合展示会が開かれた。印刷会社も多く出展しノベルティグッズや広告媒体として,デザインや素材にこだわったメモ帳やノート,クリアファイル,カレンダー,うちわ,トイレットペーパーのカバー,PET製メガホンなどを提案した。

日本印刷学会,新聞印刷の基礎技術を学ぶ
 日本印刷学会は7月4日,東京・新富の日本印刷会館で,新入社員・初心者向けに新聞印刷技術の基礎知識講座を開いた。讀賣新聞社の菱沼孝行氏が新聞紙面の作り方を講演したほか,東京機械製作所の笠井宣之,金陽社の越路文夫,富士フイルムグローバルグラフィックシステムズの鈴木史敏,サカタインクスの森富士雄,日本製紙の山田喜威の各氏が,輪転機や印刷ブランケット,ゴムローラ,CTP,インキ,用紙などを解説した。

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印刷志の会,正しい化学物質管理を学ぶ
 テクノロールが主催する印刷志の会は7月4日,埼玉・美女木の同社で勉強会を開いた。光陽化学工業の福島利光氏が,「印刷現場における環境法規制に基づく日常管理」と題して講演した。

凸版印刷,日本ファイリングと貴重資料の保存事業で協業
 凸版印刷と日本ファイリングは7月7日,各種団体の所有する貴重資料のデジタルデータ保存と,現物を長期保存・利活用する事業で協業すると発表した。両社は前者による重要文書などのデジタル化と,後者による現物保存のための脱酸処理作業を同時に行うサービスを7月中旬から始める。

全国グラビア協同組合連合会,取引先へ原材料高騰へ理解求める
 全国グラビア協同組合連合会は組合員の取引先に対する「軟包装資材の原材料費の高騰について」の文書を組合員に,7月8日発行,配信した。原材料費は2013年来10%以上高騰し,電気代,運送費などの高騰含め経営を圧迫している。取引先への製造原価上昇の理解を求めている。本文書は,公正取引委員会に確認し,また経産省の理解も得た。

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12月1日まで,エプソン販売がIJ出力物の写真コンテスト募集
 エプソン販売は,インクジェットプリンタでプリントされた写真作品を対象に「エプソンフォトグランプリ」を開く。作品はネイチャー部門,ヒューマンライフ部門,チャレンジ部門,ファミリースナップ部門,中学・高校写真部部門で,12月1日まで募集している。
http://www.epson.jp/katsuyou/photo/sanka/contest/gp/

7月18日,企業メセナ協議会が印刷博物館の見学会
 企業メセナ協議会は7月18日,東京・水道の印刷博物館の見学会を開く。同館P&Pギャラリーの「グラフィックトライアル2014:響。ひびき」展や活版印刷の工房を見学・体験できるほか博物館運営について学べる。参加無料,懇親会は任意参加で参加費4000円。
http://www.mecenat.or.jp/news/718.html

7月22日,名古屋で学生向けフリーペーパーのセミナー
 名古屋メディア批評編集部は7月22日,名古屋のウインクあいちでセミナーを開く。講師は,東海地区で学生向けフリーペーパーの発行や採用支援を行っている,インテルプレスの平野太代表。参加無料。要申込,定員80人。
http://senshingumi.jp/seminar/

7月22日・23日,東京国際フォーラムでラベルフォーラム
 7月22日・23日,丸の内の東京国際フォーラムでラベル市場の専門イベント「ラベルフォーラムジャパン」が開かれる。富士フイルムグローバルグラフィックシステムズはブース出展のほか,「フレキソ製版方式の技術動向」と題してセミナーも行う。
http://www.labelforum.jp/

7月23日,出版メディアパルがベトナムとの出版勉強交流会
 出版メディアパルは7月23日,東京・小川町の八木書店で「日本とベトナム出版交流勉強会」を開く。ベトナムの出版界の現状やハノイやホーチミンで開かれたブックフェアの報告がある。参加費1000円。要申込,定員30人。問合せは,電話047-334-7094。

7月23日〜8月31日,印刷博物館が夏休み体験教室
 印刷博物館は7月23日〜8月31日,小中学生を対象に体験教室を開く。火・水・木曜日は中綴じ製本体験,金・土・日曜日は活版印刷体験ができる。また,8月28日・29日は事前予約制で,こんにゃく版と呼ばれる平版印刷の体験会を行う。小中学生参加無料,同伴者は入館料として一般300円,学生200円,高校生100円。
http://bit.ly/1mFUhv6

7月24日,出版ビジネススクールが出版業界に関するセミナー
 出版ビジネススクールと文化通信社は7月24日,東京・神保町の岩波セミナールームで「出版業界この25年間を振り返る〈これからどう変わるか〉:デジタル化と取次システムの転換」をテーマにセミナーを開く。講師は文化通信社の星野渉編集長。参加費5000円。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20140724.html

7月25日,日本画像学会が3Dプリンタに関する勉強会
 日本画像学会は7月25日,東京・大岡山の東京工業大学で「3Dプリンターの現状と3Dテクノロジーを活用した最先端のものづくりとは」をテーマに勉強会を開く。講師は3Dプリンタを活用したビジネスを展開する八十島プロシードの河野浩之氏。参加費は個人会員3500円,それ以外は4500円。要申込。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/yokoku140725.html

7月26日〜10月19日,日本新聞博物館で「読売新聞横浜支局展」
 横浜の日本新聞博物館は7月26日〜10月19日,「伝えた神奈川の100年:読売新聞横浜支局展」を開く。1914年に読売新聞で初めての地方支局として開設された同支局の報道紙面や見出し,写真を通して大正,昭和,平成にまたがる神奈川の激動の100年を振り返る。入館料は一般510円,大学生410円,高校生300円,中学生以下無料。月曜休館。
http://newspark.jp/newspark/exhibition/next-ex.html

7月29日,アドビが六本木でデザインツールのセミナー
 アドビシステムズは7月29日に東京の六本木アカデミーヒルズで,同社のデザインツール「Creative Cloud」の導入および移行を検討しているCS3からCS6ユーザーに向けたセミナーを開く。同ツールの機能や仕様,印刷会社の入稿対応などを紹介する。参加無料。要事前予約,定員350人。
http://www.event-web.net/createnow_designseminar/

8月1日,CD勉強会でオフセットとデジタルの動向勉強会
 千葉大印刷科の先生と学生・卒業生が創設したCD勉強会は8月1日,東京・八丁堀のハイテクセンターで勉強会を催す。「オフセット印刷機とデジタル印刷機の動向と今後の予測」のテーマで,小森コーポレーションの吉川武志氏が報告する。問合せは,印刷学会出版部(電話03-3555-7911)。

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デジタル印刷に関して,業態を変えずに印刷会社として何ができるのか。「印刷会社の内情やデジタル印刷への指針」「デジタル印刷のしくみ」「ユーザーの情報」を元に,デジタル印刷の成功への道筋を解説。『印刷会社とデジタル印刷 -成功への道-』【新刊】
 POD(Print OnDemand)は入念に仕組み作りを工夫することでオフセットでは難しい印刷物や,消費者への効果を作り出すことができる。その特長を活かすための機能や基本原理を解説した入門書。印刷会社以外の総務の方にもわかるようにやさしく解説。『印刷技術基本ポイント POD編』【新刊】

8月4日,Tooがアドビ製品のビジネス活用セミナー
 Tooは8月4日,東京・虎ノ門の同社でアドビ製品をビジネスで活用するためのセミナーを開く。講演テーマは「誰でも社内デザイナー!Illustratorを使ってチラシの質を上げよう 」。要申込,定員30人。
http://solution.too.com/event/y2014/adobebiz08/

8月6日,出版ビジネススクールが出版権に関するセミナー
 出版ビジネススクールは8月6日,東京・神保町の岩波セミナールームで「出版権規定の改正に出版社はどう対応すべきか:法改正の詳細と契約実務のポイント」をテーマにセミナーを開く。弁護士の村瀬拓男氏と専修大学の植村八潮教授が,80年ぶりに改訂された「出版権」について,制度の解釈と契約実務に及ぼす影響を考察する。参加費7000円。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20140806.html

9月13日〜10月26日,講談社の絵本原画展
 東京・関口の講談社野間記念館は9月13日〜10月26日,「昭和初期講談社の繪本原画展」を開く。講談社の創業者である野間清治が絵本の出版を始めた当時に活躍した画家たちの絵本原画を展示する。
http://www.nomamuseum.kodansha.co.jp/installation/index.html#ehon2

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2014年7月号 【特集:印刷を支える用紙】
 7月号の特集は印刷用紙がテーマです。紙の選択や扱いを工夫すれば,これまでにない印刷効果を出したり生産効率を上げることができるのかもしれません。ネット受注に頼らず,印刷会社の営業マンと印刷技術に頼った印刷物製作に多少値が高くても特別な紙や技術を使うと印刷ビジネスの拡大につながるかもしれません。
 また,本号では好評連載の「枚葉機における品質検査装置」が最終回です。お見逃しなく。

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印刷学会出版部のフェイスブックで,業界ニュースなどをタイムリーに発信しています。どうぞご利用ください。
http://www.facebook.com/JapanPrinter

週刊『印刷雑誌』5巻26号
2014年7月14日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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