週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 5巻28号 2014年7月28日
Japan Printer weekly Vol.5, no.28
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

紙のエレクトロニクス応用研究会,イノベーションを目指し設立
 7月24日,筑波大学の江前敏晴教授を代表とする15人の発起人により「紙のエレクトロニクス応用研究会」が設立した。同研究会は,紙やプリンテッド・エレクトロニクス,通信などの分野の研究者とクリエイターやアーティスト,企業が参加し,紙や導電インクを使ったエレクトロニクスの応用研究と製品やサービス,ソリューションの開発・提供を図る。関連業界にイノベーションの波を起こすことを目的とし,将来的にはNPO法人化を目指す。

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印刷プロセスの持つ優位性と有用性を活かし,生産の効率化,コスト削減などにつなげるための知識『次世代プリンテッドエレクトロニクスへ―印刷による付加型生産技術への転換―』
 今後の伸びが期待される印刷による有機半導体製造の安定化に向けたノウハウの理論と実践『プリンテッドエレクトロニクス―スクリーン印刷による安定生産―』
 エレクトロニクスとスクリーン印刷の基本と,素朴な疑問を一問一答でズバリ解決!『知っておきたい「スクリーン印刷とエレクトロニクス」』

共同印刷,モネの装飾画の高級複製画を販売
 共同印刷は7月25日,印象派誕生140周年を記念しクロード・モネの連作大装飾画「睡蓮」より「朝」の高級複製画を200部限定で制作し,販売を始めた。画寸は天地28.3cm×左右91cm,額寸は天地38.2cm×100.8cm。12万8000円。

ワールド・アンティーク・ブック・プラザ,冒険をテーマに古書展示
 雄松堂書店が運営するワールド・アンティーク・ブック・プラザは8月,東京の丸善・日本橋店内の同所で,「冒険〜探検ワンダーランド」をテーマに古書や稀覯書を展示販売する。ロビンソン・クルーソーやハックルベリー・フィンなどの冒険小説から,探検記,ナポレオンのエジプト誌,探検家たちの軌跡をたどる地誌,航海記,欧州古地図などを紹介する。

ラベルフォーラム,3447人来場でラベル印刷の未来を模索
 「ラベルフォーラムジャパン」が7月22日・23日,丸の内の東京国際フォーラムで開かれた。主催はラベル新聞社。前回比32%増の3447人が来場した。講演では,ラベル市場の動向分析や印刷会社の取り組み,印刷を発注する側からのラベル印刷への期待,印刷機や製版,検査装置などの最新技術の紹介などがあった。また展示会も行い,シール・ラベル印刷製品の紹介や,関連資機材の展示・実演などもあった。

日本印刷産業連合会,グリーンプリンティング認定300工場達成記念式典
 日本印刷産業連合会は7月23日,東京・一ツ橋の如水会館で,同会が認定するグリーンプリンティング(GP)認定工場数300達成を記念した式典を開いた。GP工場認定式の後,におい・かおり環境協会の岩崎好陽会長が「印刷産業の環境配慮の役割と社会貢献」と題して講演した。また「GP認定工場に期待する事」をテーマに三菱地所の岡田芳明氏,コネクシオの安真一郎氏,日本雑誌協会の廣岡克己氏,サステイナブル・デザイン研究所の西原弘氏がパネル討論も行った。

博進堂大学と誠伸商事,オリンピック開催に向けた経営のセミナー
 博進堂大学と誠伸商事は7月24日,丸の内の東京国際フォーラムで印刷業向けのセミナーを開いた。博進堂大学は新潟の印刷会社の博進堂が組織した,企業の人材開発を支援する機関で,同学の平松庸一氏が,過去の五輪の事例や2020年の東京五輪の経済効果の試算,オリンピックに備えた経営について解説した。また同氏と青山学院大学の玉木欽也教授,スタッフアルファコミュニケーションの松山洋介代表がパネル討論し,国際化に向けた取り組みなどについて意見を交わした。

大日本印刷,展覧会鑑賞システムを国立西洋美術館が採用
 大日本印刷は7月24日,展覧会鑑賞システム「デジタルガイダンスパネル」が,国立西洋美術館で9月15日まで開かれている「橋本コレクション 指輪 神々の時代から現代まで:時を超える輝き」展に採用されたと発表した。同システムの70型電子看板の画面に触れると,8章からなる展覧会全体の構成を概観できる。

アドビ,Creative Cloudが日本テレビ放送網の4K番組制作で採用
 アドビシステムズは,日本テレビ放送網が「Adobe Creative Cloud」を活用し,4K番組制作ワークフローに取り組み始めたと発表した。日本テレビ放送網は,2012年秋に龍安寺石庭の4Kコンテンツの撮影を始めたが,撮影したものを4Kで確認できる環境がなかったことをきっかけに,アドビ製品をベースとしたシステムを導入した。

大日本印刷,日本ユニシスとクレジットカード利用サービスで協業
 大日本印刷と日本ユニシスは7月25日,クレジットカード発行会社が持つ会員の属性情報や決済履歴から優待情報を送る会員を抽出し,その会員が店舗でカード決済したさいにキャッシュバックなどの特典が受けられる「CLO(Card Linked Offer)サービス」で協業し,今秋より順次サービスを始めると発表した。

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技能五輪競技種目に採用されている印刷機トレーニングシミュレーター
SHOTS 枚葉オフセット印刷機のトレーニングが印刷機・資材を使わず社内で行えます。印刷障害の疑似体験と対処方法を効果的に学習できます。指導者の育成,技能評価,社内教育制度の構築に役立ちます。
 下記Webサイトで操作方法や訓練方法を参照できます。(株)プロバリュー(電話06-6330-0905)
https://www.youtube.com/user/hiroprinting

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コニカミノルタビジネスソリューションズ,本社移転
 コニカミノルタビジネスソリューションズは,本社を東京都港区芝浦1-1-1浜松町ビルディング(〒105-0023)へ移転し,8月18日より営業を始める。電話03-6311-9061。

8月21日,日本包装技術協会が輸送包装に関する研究会
 日本包装技術協会は8月21日,東京・築地の同協会で,輸送包装の研究会を開く。リコーグループの輸送環境計測の取り組みや,三菱電機による輸送環境を反映した包装貨物の評価試験基準の開発動向について講演がある。参加費は同協会員無料,一般は各部3150円。要申込。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/kenkyukai/2014/kenkyukai_1408.html

9月3日〜27日,銀座でポスターアーティストのミシェル・ブーヴェ作品展
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは9月3日〜27日,フランスのポスターアーティスト,ミシェル・ブーヴェ氏の作品展「So French:Michel Bouvet Posters」を開く。代表的なポスター約40点を,制作過程でのラフ案や実際にパリ市内に貼られている様子などと合わせて紹介する。入場無料。日曜・祝日休館。9月3日にトークショーも開く。参加無料。要申込,先着70人。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000627

9月29日〜10月10日・22日,「日本タイポグラフィ年鑑」公募
 日本タイポグラフィ協会は,タイポグラフィ作品を評価するコンテスト「日本タイポグラフィ年鑑」の応募を次の期間に受け付ける。郵送は9月29日〜10月10日,直接持参は10月22日のみ受付。応募には事前に作品情報などを登録するWebエントリーが必要(8月下旬〜10月16日締切)。
http://www.typography.or.jp/annual/index_00.html

9月29日〜10月23日,銀座で若手グラフィックデザイナー6人の作品展
 東京・銀座のガーディアン・ガーデンは9月29日〜10月23日,若手グラフィックデザイナーを評価する公募展「1_WALL」の最終審査に残った6人の作品を紹介する展覧会を開く。入場無料。日曜・祝日休館。10月8日にグランプリを決める公開審査も行う。見学無料,要予約。問合せは,電話03-5568-8818。

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「ロートレック」「リンドナー」「ミュシャ」「ノーマン・ロックウェル」や「ヴォーグの表紙」などのグラフィックデザイン最高潮の時代に生まれた国外作品をオールカラーで紹介。『グラフィックデザインの世界の話題作』

10月4日,日本印刷学会が「新しい価値」を探る秋期セミナー
 日本印刷学会は10月4日,東京・越中島の大日本スクリーン製造で「破壊的イノベーションの予兆をとらえよう:既存技術,既存市場の外からもたらされる新しい価値」をテーマにセミナーを開く。会員・賛助会員・協賛団体会員1万2000円,学生・教職員7000円,非会員1万8000円。定員80人,要申込。
http://www.jspst.org/event/141010.html

10月23日,日本包装技術協会が化粧品包装セミナー
 日本包装技術協会は10月23日,東京・新橋のスペースFS汐留で,化粧品包装に関するセミナーを開く。美・ファイン研究所の小林照子所長が,化粧品と美について多角的視点から講演する。参加費は同協会員8640円,一般9720円。定員120人,要申込。
http://www.jpi.or.jp/saiji/seminar/2014/1023.html

10月29日,日本印刷学会が新しい塗布技術のシンポジウム
 日本印刷学会は10月29日,東京・五反田の大日本印刷で「印刷を拡げる新しい塗布技術:超平滑から立体パターニングまで」と題したシンポジウムを開く。参加費は会員・協賛団体会員7000円,教職員・シニア2000円,学生1000円,非会員9000円。定員70人,要申込。
http://www.jspst.org/event/141029.html

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2014年8月号 【特集:色管理最前線】
 8月号の特集は「色管理」がテーマです。印刷業は製造業であるため,色という品質の面に加え,コストや時間などさまざまな生産性の要因が絡んできます。そのため,「標準」という概念が必要になってきます。今では,Japan Colorがあり,書籍や雑誌,またメーカーが持っている情報も豊富ですので,印刷会社は構築しやすいのではないでしょうか。さらに,カラー印刷の標準化を進めると,ほかの要素の標準化も進めやすいのかもしれません。

編集長 今週のおすすめ書籍
デザイン製本シリーズ『デジタル技術と手製本』
坂井えり 著
 ちょうど夏休みシーズン,親子でいろいろな体験イベントに参加されている方も多いのではないでしょうか。印刷関連では印刷博物館や国立印刷局などが体験会を開いていますし,各地の印刷会社さんや図書館,書店などでも印刷や本にまつわるイベントが盛り沢山の時期かと思います。そこで,夏休みの自由研究や工作に,本を手作りしたいと考えている方へは『デジタル技術と手製本』がおすすめです。パソコンとプリンタ,画材や文具を使っての上製本の作り方を,ルリユール(工芸製本)界で当世一流の製本家が紹介します。やや専門的な部分もありますが,豊富なイラスト付きで本の基本的な構造を学べます。本とはどういうものなのか,どうやってできているものなのか,お子さんと考えながら一夏の思い出の一冊を作ってみるのもいいかもしれませんね。

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週刊『印刷雑誌』5巻28号
2014年7月28日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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