週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 5巻37号 2014年10月6日
Japan Printer weekly Vol.5, no.37
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

大日本印刷,色再現にこだわったタブレット端末を発売
 大日本印刷は9月30日,色味の再現性にこだわった法人向けタブレット端末を12月に発売すると発表した。同製品は,同社の色再現技術を活かしたトータルカラーマネジメントソリューション「IROMI」を活用し,台湾のQuanta Computer社と共同開発したカラーマネジメント用LSIを搭載。実際の商品と画面に表示する商品写真の色を揃える「色補正・調整」,白飛びや黒つぶれした画像の視認性を上げる「コントラスト調整」,色調の変化を抑えてブルーライトを低減する「ブルーライト調整」の機能を備えた。画面サイズが10.1型と8型の2機種があり,両機種ともOSはAndoroid4.4。

VPJ,iPad向けデジタル資産管理システム発売
 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは10月1日,映像制作向けのデジタル資産管理システム「thiiDa3」のiPadアプリを発売した。iPad端末から画像・映像ファイルのプレビュー確認,データの検索,ダウンロード,配信などができ,外出先で進行中の制作データの確認,関係者へ受け渡しや,営業ツールとして活用できる。

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キヤノンシステムアンドサポート,ビデオ会議システム発売
 キヤノンシステムアンドサポートは10月,米国Tely Labs社製のビデオ会議システム「telyHD Pro」の販売を始める。 カメラやマイク,ネットワーク機能を搭載しており,2年目以降有料のクラウドサービス「telyCloud」を利用すれば6拠点まで同時接続,大型のビデオ会議システムとの連携や,Skypeへの接続もできる。価格は9万8000円〜。

EIZO,産業向け小型液晶モニター発売
 EIZOは9月30日,産業市場向けに展開する小型液晶モニターのDuraVisonシリーズ4機種を発表した。明るい場所でも見やすい高輝度表示や180°の反転表示機能,0〜50℃の動作温度条件に対応した。10月24日と11月21日にそれぞれ2機種ずつ発売する。価格は11万7720円〜。

エスコ,エックスライト,パッケージ用色管理ソリューション発表
 エスコグラフィックスとビデオジェット・エックスライトは10月2日,パッケージ用の色管理ソリューションを発表した。PantoneLIVEは,パッケージ印刷における特色管理方法をクラウド環境で提供する。ブランドオーナーの色指定から印刷までのワークフロー全体において,指定の色がデザインやプリプレスなどの各工程を進み,印刷されるまでの一貫した色が統一されるようにする。
 Suite 14は,パッケージ,ラベル,サイン&ディスプレイ,出版向けソフトウェア。Adobe PDF Print Engine 3を搭載したソフトRIP,Mac・Windows兼用パッケージ製版ソフト,サイン&グラフィックスレイアウト編集ソフト,サーバーベースのワークフロー自動化ソフト,ベースの共同ソフト,PantoneLIVE対応インクジェット色校正ソフト,パッケージデザインを3Dで確認するソフトなどを含む。すべてオープン価格。

凸版印刷と東京国立博物館,2種のVR作品を制作
 凸版印刷と東京国立博物館は9月30日,バーチャルリアリティ(VR)作品「DOGU:国宝になった女神」を制作したと発表した。2014年に国宝に指定された「土偶(仮面の女神)」と「土偶(縄文の女神)」を高精細デジタル撮影した。
 また,同社はVR作品「法隆寺宝物館 聖徳太子ゆかりの名品:太子絵伝と灌頂幡」を制作した。同作品では,東京国立博物館に収められている聖徳太子ゆかりの作品の中から,国宝「聖徳太子絵伝」と国宝「灌頂幡」の2つを紹介する。両作品とも同博物館「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で10月1日より公開している。

大日本印刷,好きな写真入りパッケージの商品が買える自販機開発
 大日本印刷は2015年4月,菓子や食品,日用品などの商品パッケージに自分の好きな写真や文字などをその場で印刷できる自動販売機「Prio(プリオ)」の販売を始める。同機器は生活者自身が撮影した写真や手書きのメッセージ,企業側が用意した画像素材などを組み合わせたデザインを,商品パッケージ1個あたり15秒程度で印刷,加工して完成品を提供する。操作画面の表示は日本語と英語,オプションでそのほかの言語に対応する。

アドビ,販促アプリ制作ソリューションに営業用の新機能
 アドビシステムズは10月2日,モバイル端末を使った販促を支援するソリューション「Digital Publishing Suite」に,PowerPointデータを活用して営業用の資料などを作成できる機能を追加したと発表した。同日より,同ソリューションの利用者へ提供している。

大日本印刷とトゥ・ディファクト,hontoビューアを更新
 大日本印刷とトゥ・ディファクトは9月29日,ハイブリッド書店サービス「honto」で使用する同名の電子書籍用ビューアを更新し,書棚機能の利便性などの機能を向上させたと発表した。デザインやレイアウトを刷新し,クラウド対応機能,関連書籍表示機能,ユーザー自身による書籍データの管理機能などを拡充した。Android版,iOS版が公開されており,Windows版は年内に公開予定。

大日本印刷,地域の特性を可視化するサービスに新機能
 大日本印刷は9月30日,総務省家計調査や国勢調査などのオープンデータを活用し,地域の特性を可視化するサービス「エリアダッシュ」に,新たな報告項目を追加した。新たに出店計画などに有効な「商圏調査レポート」と,調査対象商品の購入意欲が高い生活者の分布状況を地図上に示す「オリジナル商品指数レポート」を提供する。

大日本印刷,未婚女性の消費レポートを公開
 大日本印刷は9月29日,一人暮らしの20〜30歳代の未婚女性のライフスタイルと消費について考察するレポートを発行した。これによると被服費や美容費などへの支出意欲が高い,商品選びで魅力を感じる言葉については「定番」「新製品」「売れ筋No.1」などの評価が低く,他人の評価でなく自身が求める暮らしに合う商品を選ぶ意識が高いなどの特徴がある。

大日本印刷,バイオマス度98%の飲料用紙容器を開発

 大日本印刷は9月30日,植物由来の原料で製造したバイオマスポリエチレンと,森林管理協議会の森林認証紙を使用した,バイオマス度98%の飲料用紙容器「L-Bioカートン」を開発したと発表した。12月に果汁飲料やコーヒー飲料などの包装材として発売する。

大日本印刷,植物由来の詰替え用パウチを開発
 大日本印刷は10月2日,植物由来の原料で製造した高機能フィルム「バイオマテック」シリーズを使用した注出口付き詰替え用パウチ「エルボーUN prog.」を開発したと発表した。同容器は,積層して製造する部材のうち,最も内側の内容物と接する層を植物由来原料の「バイオマテックPEフィルム」に置き換え,ポリエチレンフィルムの使用量を従来品より38%削減した。

凸版印刷,食品のロスや廃棄削減に貢献バリアフィルム展開
 凸版印刷は,透明バリアフィルムの新ブランドとして,食品のロスと廃棄削減を図る軽包装向けバリアフィルム「FRESHLIGHT(フレッシュライト)」を展開。第1弾として,高湿度下でもバリア性能を保持できるコーティングフィルム「FRESHLIGHT OPPタイプ」のサンプル出荷を10月中旬から始める。2014年度中に量産技術を確立し,2015年4月より,菓子・食品業界向けに販売を開始。2017年度に関連受注を含め約30億円の売上を目指す。

共同印刷,開封状況を確認できるチューブを開発
 共同印刷は10月2日,未開封であることを目視で確認できる,タンパーエビデンス機構付きラミネートチューブ「ピルファーラミネートチューブ」を開発したと発表した。 開封はキャップを回すだけなので使用者に負担をかけず,また,一般的な工程で製造できるため,効率性も損わない。通常のラミネートチューブ同様の使用感を維持しながら安心安全の付与を図った。

共同印刷,東京国際包装展に在庫・物流管理システム出展
 共同印刷は10月7日〜10日,東京ビッグサイトで平賀得れる「TOKYO PACK 東京国際包装展」の「医薬品包装パビリオン」へ出展する。同社の販促物在庫・物流の管理システム「LOGISMART」を中心に,業務,販促支援の各種ソリューションを紹介する。

大日本印刷,次世代の住空間を考える研究所を開設
 大日本印刷は10月1日,「未来の住まい」をテーマに,同社の印刷技術や情報技術などを活用し,次世代の住空間を考える「DNPすまいみらい研究所」を開設した。快適なくらしを営む空間を「住まい」と定義し,住宅やオフィス,乗り物などでの快適さや豊かさのため,産・官・学で協力し「未来の住まい」を実現する製品やサービスを開発する。

凸版印刷,介護用品カタログサイトに閲覧システムが採用
 凸版印刷は9月30日,同社の電子カタログ閲覧システム「iCata」が,ケアマックスコーポレーションの介護用品・福祉用具のメーカーカタログ集合サイト「介援隊WEBカタログ」のプラットフォームとして採用されたと発表した。

アドビ,Creative Cloudが北海道大学で採用
 アドビシステムズは10月1日,北海道大学が管理する全PCにAdobe Creative Cloudエンタープライズ版が採用されたことを発表した。日本の国立総合大学において,高等教育機関向け包括ライセンス契約による全学での採用は初。

大日本印刷,偽造防止に利用できる応力発光印刷を開発
 大日本印刷は10月2日,切る,折り曲げる,引っ掻くなどの圧力を印刷面にかけるとインキが発光する「応力発光印刷」を開発し実用化したと発表した。偽造防止効果を高める技術として,金券などの印刷物に応用し10月より量産を始める。耐水性や紙への加工適性なども備えており,印刷色は無色。同技術の加工コストは,通常の印刷1色分の価格に対し,10%増程度を予定している。

GMGジャパン,色校正用ソフトをクラウドサービスと連携
 GMGジャパンは10月1日,同社の「OpenColor/ColorProof」と,DICが開発中のクラウドサービス「DIC COLORCLOUD」の連携を発表した。 「OpenColor」はパッケージ製品のインクジェット色校正用のソフトウェア。連携によりDICのカラーデータベースで再現可能な全ての色彩データに,印刷基材,印刷方式情報を加え,色校正を出力し,製品パッケージの色を事前に選定することができる。

キヤノンと富士ゼロックス,プリンタがグッドデザイン賞に
 キヤノンは10月1日,日本デザイン振興会が主催する2014年度の「グッドデザイン賞」において,審査委員会から特に高い評価を得た100件に贈られる「グッドデザイン・ベスト100」に,ビジネス向けインクジェットプリンタ「MAXIFYシリーズ」が選出されたと発表した。また富士ゼロックスは,カラー・オンデマンド・パブリッシングシステム「Versant 2100 Press」が,「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。

日本のタイポグラフィ発展の歴史を見る
 日本タイポグラフィ協会は11月14日まで,東京・神田錦町の竹尾見本帖本店で同協会創立50周年を記念した「日本のタイポグラフィ五十年の記録展」を開いている。同協会発行の年鑑や機関誌,田中一光や杉浦康平などをはじめとしたデザイナーたちの作品,機関誌と竹尾が共同で企画した印刷物などを展示。アナログからデジタルまで,時代の変遷とともに発展してきた日本のタイポグラフィの珠玉の作品を見ることができる。
 また同協会は10月1日,東京・神田錦町の学士会館で「協会創立50周年を祝う会」も開いた。

東京で伝統工芸から最先端技術まで企業力を発信

 伝統工芸から最先端技術まで中小企業のさまざまな技術力を紹介する「江戸・TOKYO:技とテクノの融合展」が10月2日,有楽町の東京国際フォーラムで開かれた。主催は東京信用保証協会。印刷会社も10社ほど出展しており,インクジェットプリント技術を使った浮世絵の複製や,折りたたみ式で飛び出すペーパークラフト,写真プリントを使ってメモ帳を手作りする体験キット,スクリーン印刷による電子回路やディスプレイ装置,糊を使わずにガラス面にポスターを貼る器具,などの提案があった。

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ハイデル・フォーラム21,全国大会でセミナー開催
 ハイデルベルグ印刷機のユーザー会のハイデル・フォーラム21は10月2日,東京の品川プリンスホテルで「第17回全国合同地区大会・高付加価値セミナー」を開いた。「米国印刷市場の最新動向」としてハイデルベルグ社のハラルド・ワイマー取締役が,市場は変化していることを紹介し,「進化し続ける印刷市場とプリントメディアの役割」と題しジョー・ウェブ博士が,営業ではなくビジネスの開発が必要で,提携は機会と技術を先取りするために必要,など未来に向けての考えを述べた。

日印産連と電流協,電子書籍の流通や制作に関するセミナー
 日本印刷産業連合会と電子書籍制作流通協議会は10月1日,東京・新富の日本印刷会館で「電子書籍制作・流通の基礎」と題したセミナーを開いた。専修大学の植村八潮教授が電子書籍の概要や仕組み,今後の展望などを話し,豊国印刷の加藤好計氏がフィックス型,リフロー型それぞれの電子書籍の制作や,EPUB電子書籍の現状や課題などについて解説した。

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 出版デジタル機構 元会長の植村八潮氏(専修大学教授)が,現在の電子書籍ブームへの軌跡を10年以上に渡り追い続けた記録を一冊に集約。『電子出版の構図』
 紙文化の未来はどこに向かうのか?デジタル情報化社会の奔流に立ち向かう老舗印刷屋最前線実録。『我,電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す』

東京都印刷工業組合,加入増強キャンペーンで67社加入
 東京都印刷工業組合は6〜9月末まで,組織・共済委員会を中心として組合員加入増強のキャンペーンを実施し,67社が新たに加入した。キャンペーンでは,加入のさい賦課金を最長6カ月間全額免除とし,支部には加入社数に応じて報奨金を支払うことで,平成25年度の脱退数である84社を加入目標数として推進した。

リョービMHIグラフィック,社長に一政氏
 リョービMHIグラフィックテクノロジーは10月1日付で,代表取締役社長に一政譲副社長が昇任した。

コムテックス,京都で渡邉会長の社葬しめやかに
 コムテックスの渡邉孝男会長が9月21日死去(86歳)し,同社は10月3日に京都・総本山知恩院で葬儀と告別式を行った。

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10月7日〜11日,幕張メッセでCEATEC JAPAN 2014
 10月7日〜11日,千葉・幕張メッセでIT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN」が開かれる。小森コーポレーションのグループは,台湾工業技術研究院(ITRI)と共同でグラビアオフセット印刷技術を用いた「オール印刷メタルメッシュタッチパネル」を出展する。
http://www.ceatec.com/ja/

10月9日,日本HPが仙台で大判プリンタの内覧会
 日本ヒューレット・パッカードは10月9日,宮城の仙台サンプラザで大判プリンタ「HP Latex 300プリンターシリーズ」の内覧会を開く。インテリア文化研究所の本田榮二代表による「デジタルプリントがサイン・ディスプレイ業界とインテリア業界を活性化する」と題したセミナーや,K.W.Cの君和田重則代表による壁紙プリントと施行の実演も行う。入場無料。要申込。問合せは,電話03-5628-1438。

10月10日,スターティアラボがSEOのセミナー
 スターティアラボは10月10日,東京・西新宿の同社で「SEOテクニックとリンクベイドコンテンツ」をテーマにセミナーを開く。参加無料。要申込,定員30人。問合せは,電話03-5339-2105。

10月15日,スターティアラボがWEBマーケティングのセミナー
 スターティアラボは10月15日,東京・西新宿の同社で「BtoBのWEBマーケティング」と題してセミナーを催す。参加無料。要申込,定員30人。問合せは,電話03-5339-2105。

10月17日,22日,リコージャパンがPODのセミナー
 リコージャパンは10月17日,22日にPODのセミナーを行う。17日はRICOH ProLシリーズによるソフトサイネージの制作ポイントを紹介する「PODビジネスセミナー」,実際の成果物を実機を操作しながら制作する「POD制作体感教室」,22日はソフトサイネージ印刷市場の参入やWeb to Printを活用した印刷ビジネス拡大のシナリオを紹介する「PODクリエイティブセミナー」を行う。参加無料,定員各回30人,POD制作体感教室は5人。
http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/seminar/03-02-027_20141017.html

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 デジタル印刷に関して,業態を変えずに印刷会社として何ができるのか。「印刷会社の内情やデジタル印刷への指針」「デジタル印刷のしくみ」「ユーザーの情報」を元に,デジタル印刷の成功への道筋を解説。『印刷会社とデジタル印刷 -成功への道-』【新刊:日本図書館協会選定図書に選ばれました!】
 POD(Print OnDemand)は入念に仕組み作りを工夫することでオフセットでは難しい印刷物や,消費者への効果を作り出すことができる。その特長を活かすための機能や基本原理を解説した入門書。印刷会社以外の総務の方にもわかるようにやさしく解説。『印刷技術基本ポイント POD編』【新刊】

10月18日〜2015年1月12日,印刷博物館で日本の近代印刷の姿をたどる展覧会
 東京・水道の印刷博物館は10月18日〜2015年1月12日,「印刷と美術のあいだ:キヨッソーネとフォンタネージと明治の日本」展を開く。明治時代にお雇い外国人として紙幣や切手などの原版を彫刻し,技術を伝えて日本の近代印刷の基礎を築いたキヨッソーネと,政府の依頼で来日して洋画の教育に努めたフォンタネージを紹介し,2人の教育の成果と弟子たちがつくってきた日本の近代印刷の姿をたどる。入場料は一般500円,学生300円,中高生200円。月曜,11月4日・25日・12月27日〜1月4日休館。
 11月29日と12月13日に凹版印刷のワークショップも開く。
http://www.printing-museum.org/exhibition/temporary/141018/index.html

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 大蔵省紙幣局,印刷局に勤務したイタリア人凹版彫刻師キヨッソーネの貴重な未発表資料の調査研究。不明であったキヨッソーネの財産や収集品の遺言書関連記録をイタリアの日伊交流の研究家リア・べレッタ氏が集成して報告した。これにより当時キヨッソーネが収集した美術品を分類整理した岡倉天心の弟,岡倉由三郎の貢献も明らかになった。内容は日本語とイタリア語の両国語で掲載。『日本紙幣の父 キヨッソーネ再発見』
 日本で「印刷」という言葉は一部の人達の間で既に幕末に使われていた。 『LIFE』誌が「過去千年間で最も大きな出来事」として「グーテンベルクによる聖書の印刷」をトップに選出したように,印刷が文化と深く関わりがあるものならば「印刷」という言葉,歴史,教育の原点を知る必要があるのではないだろうか。印刷研究家である著者が、日本文化における印刷の起源を探る。『図説 印刷文化の原点–The Starting Point of Printing Culture–』

10月29日〜31日,幕張メッセでWeb&モバイルマーケティングEXPO
 10月29日〜31日,千葉の幕張メッセでWeb&モバイルマーケティングEXPOが開かれる。コトブキ企画が新しいデジタルブック作成システムを出展する。
http://www.web-mo.jp/

11月17日,日本出版学会が東京で出版教育の研究会
 日本出版学会は11月17日,東京・水道橋の日本大学で出版教育の研究会を開く。岩波書店で編集や広報を経験し,明治大学の講師を務める相良剛氏が,「明治大学文学部における出版関係科目教育:その内容と見えてきたもの」と題して発表する。参加費は一般500円,会員無料。問合せは,蔡星慧氏(csh125@hotmail.com)。

11月18日,日本出版学会が東京で「東洋文庫」の歴史を知る研究会
 日本出版学会は11月18日,東京・水道橋の日本大学で研究会を開く。平凡社の関正則氏が,2013年に創刊50周年を迎えた「東洋文庫」の創刊の背景や歩みを話す。参加費は一般500円,学生・会員は無料。問合せは,蔡星慧氏(csh125@hotmail.com)。

2015年3月25日〜28日,上海でギフト・ショー
 中国の流通業者に向けた贈答品・生活雑貨の見本市「ギフト・ショー」が2015年3月25日〜28日,中国の上海国際展覧中心で開かれる。主催は上海国際展覧中心,必極耐斯(上海)会展,ビジネスガイド社。12月22日まで出展社を募集している。料金は1小間あたり税込21万6000円+器具預り金1小間5万円。問合せは,電話03-3843-9851。

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2014年10月号【特集:軟包装とフレキソ】
10月号の特集は「軟包装とフレキソ」です。軟包装と呼ばれるパッケージの分野で,日本でもフレキソ印刷が少しずつ広まっています。欧米と異なり日本では,フレキソ印刷の市場は微々たるものですが,決して下がっては,減ってはいないのが,現状ではないでしょうか。
 東京では,10月7〜10日に東京国際包装展TOKYO PACKが,10月16・17日にフレキソ・ジャパン展が開催されます。包装もフレキソも話題が豊富です。印刷版式や方式が問われる時代ではなくなってきましたが,環境とコストは問われますので,その点フレキソは,現在では大きな可能性を秘めているようです。本特集でその一端をお伝えします。

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週刊『印刷雑誌』5巻37号
2014年10月6日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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