週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 5巻47号 2014年12月15日
Japan Printer weekly Vol.5, no.47
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

EIZO,ドイツの医用規格準拠のモニター品質管理ソフトを発売
 EIZOは12月10日,ドイツの最新医用モニター品質管理規格「DIN 6868-157」に準拠したモニター品質管理ソフトウェア「RadiCS Version 4.3.3」を発売する。オープン価格。

大日本印刷,植物由来フィルム使用の断熱紙容器を発売
 大日本印刷は12月11日,植物由来原料の「バイオマテックPETフィルム」とポリエチレン樹脂を使用した断熱紙容器「HI-CUP-Bio」を発売した。同容器はカップスープや縦型カップ麺などに適している。

アドビシステムズ,写真・映像編集ソフトを割引販売
 アドビ システムズは12月5日〜2015年1月4日,写真編集ソフトウェア「Photoshop Elements 13」とビデオ編集ソフトウェア「PremiereElements 13」を対象とした割引キャンペーンを開始した。これらの製品を15%オフの価格で提供している。

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 日本を代表する雑誌「アンアン」「クロワッサン」「エル・ジャポン」などで鋭感覚のレイアウトをプロデュースしてきた著者が,理論と技法を多数の実例でわかりやすく展開する。『写真を活かすレイアウト』

凸版印刷,カーボン・オフセット制度対応サービスを提供
 凸版印刷は12月中旬,印刷物で初めて「カーボンフットプリント(CFP)を活用したカーボン・オフセット制度」に対応するワンストップサービスの提供を始める。クレジット権の購入・償却やCFPを活用したカーボン・オフセットの認証申請などの手続きが必要な業務も同社が一括して受託する。

ミマキ,サイングラフィックスの品質保証プログラム開始
 ミマキエンジニアリングは12月11日,屋外広告や標識などのサイングラフィックスを対象に,施工後の品質を3年間保証する「Mimaki Media Configuration System Warranty Program」の運用を始めた。このプログラムは,サイングラフィックスを同社の指定するプリンタやインク,メディア,ソフトウェアRIPの組み合わせで製作し,専用のマニュアルに沿って施工した場合に,Webサイトで登録申請すると適用される。施工完了日から3年内に退色や変色,メディアの剥がれ,ひび割れ,シワ,収縮,ふくれ,などの外観異常が発生した場合に,同社が不具合の原因を調査し,同社製品が原因で不具合が発生した部分の改修に要するインクとメディアを無償で提供する。

キヤノンS&S,MS Officeのモバイル利用対応のセキュリティサービス
 キヤノンシステムアンドサポートは12月10日,Microsoft Office365環境に必要なモバイル端末のセキュリティを構築するサービス「いつでもリモートオフィス モバイルセキュリティパック」の提供を始めた。モバイル端末の紛失時の全データ消去や,企業情報のみを指定してのデータ消去,管理外端末からのメールアクセスの禁止,アプリケーション間でのデータ移動制御,などの機能がある。

日本印刷学会,技術賞・奨励賞・印刷技術研究奨励金候補募集を延長
 日本印刷学会は,印刷技術の発展に顕著な功績のあった技術を表彰する「技術賞」「技術奨励賞」と,会員の研究費の一部を補助する「印刷技術研究奨励金」の候補募集を12月20日まで延長した。

看板の未来を考えるシンポジウム
 ミマキエンジニアリングは12月11日,東京のベルサール六本木で「これからどうなる街の看板」と題したシンポジウムを開いた。東京造形大学の地主廣明教授,リーダーシップアカデミーTACLのピーターD.ピーダーセン代表,ヒットの里田恵梨子氏が,建築学や環境経営,屋外広告の管理という視点から,看板や広告の,コミュニケーションツールとしてのあり方や,企業戦略の方向性,2020年の東京オリンピックなどでの将来的な活用の期待などを話した。

印刷工業会,経済産業省課長からコンテンツビジネスを聞く
 印刷工業会は12月10日,東京・元赤坂の明治記念館で講演会を行った。「メディア・コンテンツの海外展開」と題し,経済産業省文化情報関連課の柏原恭子課長からコンテンツの海外展開をはじめとした意見を聞いた。
 また同工業会女性活躍推進部会は同日同所で報告会を開いた。分科会として「女性自身の意識改革」をテーマに活動。女性の地位向上と価値創出を目指し,印刷業界全体の活性化につなげていくことを目的に,来年3月初旬にロールモデルによるパネル討論と参加型のワールド・カフェを実施,4月に分科会参加企業11社各社のロールモデルの事例集を作り,業界で共有する予定。

リコージャパン,書籍の帯を可変にしてヒット
 リコージャパンは12月12日,東京・銀座の同社でPODをテーマにセミナーを催した。「PODがヒットを創った!:著者と読者を繋ぐ書店販促の新しい形」と題し,SEデザインの篠崎晃一社長が,『できる人はなぜ,本屋で待ち合わせをするのか?』(臼井由妃著,翔泳社刊)の帯を書店ごとに可変印刷した題材をもとに,意識改革と可変印刷について売り上げ向上につながるヒントを語った。

日本印刷学会,グラビア印刷での美しさを化学と切手から
 日本印刷学会は12月11日,東京・大曲の印刷博物館で「グラビア印刷を素材から美しく」をテーマにグラビア研究会を開いた。「切手に見る意匠性素材の魅力」について印刷朝陽会の植村峻氏が,「パール系エフェクト顔料とその応用」についてメルクの矢澤昌彦氏が,「昼光蛍光顔料の特性と利用」についてシンロイヒの澤山友博氏が,それぞれ講演した。

エコプロダクツで身近な印刷物の環境配慮をアピール
 12月11日〜13日,有明の東京ビッグサイトで環境展示会「エコプロダクツ」が開かれ,印刷関連企業も多数出展した。大日本印刷や凸版印刷をはじめとした印刷会社の各社は,出版物やパッケージ,建材など紙やプラスチックの素材に印刷した,生活の中で使われるさまざまな物の製造における環境配慮の取り組みを紹介した。日本印刷産業連合会は,印刷の基礎知識やグリーンプリンティング認定制度を解説した。プロダクションプリンタを中心としたプリンタメーカーの出展も多く,富士ゼロックスは「エコプロダクツ大賞」で経済産業大臣賞を獲得した製品など,オンデマンド印刷の環境的な利点を紹介した。

キヤノンマーケティングジャパン,伝票と封筒を集約した環境ラベルを展開
 キヤノンマーケティングジャパンは12月8日,ピッキングリストや荷札ラベル,送り状,納品書の4種類の伝票と,納品書を封入する封筒を表裏2層構造の1枚に集約させたラベルを自社物流拠点で導入し,この事例を環境ソリューションとして展開していくと発表した。

大日本印刷,健康いきいき職場スターター認証を取得
 大日本印刷は12月9日,メンタルヘルスケアに積極的に取り組み,従業員が健康でいきいきと活躍できる職場づくりを推進する企業を認証する「健康いきいき職場スターター認証」を取得したと発表した。

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12月16日・18日,スターティアラボがSEO対策セミナー
 スターティアラボは12月16日・18日,東京・新宿の同社で「SEO2014総括」と題したセミナーを開く。2014年のGoogleの動向の総括と,成功施策と上手くいかなかった施策について解説する。参加無料。要申込,定員は各回15人程度。問合せは,電話03-5339-2105。

12月17日,出版ビジネススクールが出版業界のセミナー
 出版ビジネススクールと文化通信社は12月17日,東京。・神保町の岩波セミナールームで「戦後出版体制の終焉と新たな枠組みの検討:2014年の出版状況を振り返って」と題したセミナーを開く。講師は専修大学の植村八潮教授と文化通信社の星野渉氏。参加5000円。要申込。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20141217.html

12月18日,ハイパーギアが国税関係書類の電子化要件のセミナー
 ハイパーギアは12月18日,東京のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで「e-文書法,国税要件セミナー」を開く。国税関係書類の電子化要件や,要件を満たすための技術的な仕組みなどを中心に事例とソリューションを紹介する。参加無料。要申込,定員40人。
http://www.hypergear.com/mt/main/archives/2014/12/e_14.html

12月22日,東大で超小型3D造形システム開発コンソーシアム
 12月22日,東京・本号の東京大学工学部で「超小型3D造形システム開発コンソーシアム」が開かれる。参加無料,要連絡。問合せは, hagura@hyper.ocn.ne.jp

2015年1月15日〜30日,ミマキがデジタル印刷と後加工機の内覧会
 ミマキエンジニアリングは2015年1月15日・16日・29日・30日,東京・北品川の同社で大判LED UVデジタル印刷機とフィニッシグテーブルの内覧会を開く。素材を持参するとその場でテストカットも可能。入場無料。要申込。問合せは,電話03-5420-8680。

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2015年1月27日・28日,大阪でモリサワが新春展示会
 モリサワは2015年1月27日・28日,大阪・敷津東の同社で新春展「MORISAWA FAIR 2015」を開く。多言語対応電子配信ツールや組版編集ソフトなどの展示のほか,ビジネスのヒントや課題解決につながるセミナーを開催する。セミナーは要申込,各回定員80人。
https://www.morisawa.co.jp/corp/news/20141209_01_m.html

2015年2月13日,日本印刷学会が新技術と品質安定のセミナー
 日本印刷学会は2015年2月13日,東京のSCREENホールディングス門前仲町事業所で「新技術への取り組みと品質安定の両立へ」をテーマにセミナーを開く。参加費は会員・協賛会員・協賛団体所属会員1万2000円,教職員・学生7000円,一般1万8000円。要申込,定員80人。
http://www.jspst.org/event/150213.html

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2014年12月号【特集:オフセットの乾燥】
12月号の特集は「オフセットの乾燥」です。「(湿し)水を制する者はオフセット印刷を制する」とはよく言ったものですが,水を絞るということは以前から言われていました。湿し水を少なくするということは,湿し水代を下げるだけでなく,インキも少量で済むので彩度が上がり,インキ代も減り,スプレイパウダーが少なくて済むのでトラブルも減るという,多くのメリットがあります。そのほか,インキから乾燥促進を図る技術の紹介もあります。
 特集外の記事では,「東京パック」や「サイン&ディスプレイショウ」など,この秋に開かれた各種イベントでの印刷関係会社の出展レポートや,印刷機械のユーザー会活動の紹介も満載です。
 巻末には2014年『印刷雑誌』の主要記事一覧も収録。

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週刊『印刷雑誌』5巻47号
2014年12月15日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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