週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 6巻14号 2015年4月6日
Japan Printer weekly Vol.6, no.14
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

BookLive!,楽天EdyとモバイルSuicaの決済に対応
 BookLiveが運営する電子書籍ストア「BookLive!」は3月31日から,電子マネー「楽天Edy」,「モバイルSuica」の決済に対応すると発表した。また,同電子マネーを利用して商品を購入すると,抽選でポイントが当たるキャンペーンと,BookLive!に新規登録しで電子マネーの「WebMoney」で商品を購入すると抽選でポイントが当たるキャンペーンを行っている。

富士ゼロックス,セブン-イレブンのマルチコピー機を刷新
 富士ゼロックスとセブン-イレブン・ジャパンは4月から,セブン-イレブン店舗でコピー,FAX,写真プリントなどを提供している「マルチコピー機」を全面刷新すると発表した。スマートフォンからWi-Fi経由での印刷,はがきへの印刷,写真印刷の画質向上,などの対応を図った。2016年1月までの完了を予定している。

大日本印刷,出版関連コンテンツのクラウドファンディングサービス
 大日本印刷とワンモアは4月2日,出版社など向けに,Web上で出資者を募り製品化するクラウドファンディングを活用して,本や出版物関連のオリジナルグッズ,イベントなどのコンテンツの制作・企画支援を行うサービスを始めると発表した。同サービスに合わせ,2013年12月から手掛けている出版特化型のクラウドファンディングサイト「ミライブックスファンド」を「ミライメイカーズ」としてリニューアルする。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー,国内外の優秀なタイポグラフィ作品を紹介
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは4月28日まで,東京タイプディレクターズクラブとの共催で「TDC展 2015」を開いている。国際アニュアルデザインコンペティション「東京TDC賞 2015」の応募作3004点から選ばれた受賞作10点をはじめ,150点あまりを展示。グランプリは,イエール大学大学院生のNejc Prah氏(スロベニア)による孔版印刷でのポスター作品。

凸版印刷,理化学機器の電子カタログサイトに閲覧システムを提供
 凸版印刷は4月1日,三商が提供している理化学器具のメーカーカタログを集めたWebサイト「理化 CATA」に,電子カタログ閲覧システム「iCata」を提供すると発表した。これにより理化学器具メーカーの電子カタログを横断的に検索,閲覧できる。パソコンのほか,同システムの閲覧用アプリを使うことで,タブレット端末やスマートフォンからの利用も可能。

大日本印刷,スマホへ情報配信できる店頭POPが中国銀行に採用
 大日本印刷は3月30日,同社が提供しているスマートフォン向けの情報配信端末を組み込んだ店頭POP「アプリーダー」が,中国銀行に採用されたと発表した。同端末に短距離情報通信技術NFCに対応するスマートフォンをかざすことで,中国銀行が配信するアプリのインストール画面に接続できる。

凸版印刷,近距離無線技術を用いた外国人誘致向け電子看板
 凸版印刷は4月上旬,近距離無線技術を用いた通信機器「BLEビーコン」を活用して,表示言語が自動的に切り替わる外国人誘致向け電子サイネージシステムの販売を始めた。同システムは店舗やイベント会場で来場者にBLEビーコンを配布し,その発信情報から,電子サイネージに来場者ごとに合わせた内容や対応する言語に変換した情報を提供するもの。

大日本印刷,食品・食事消費のデータ解析サービスを提供
 大日本印刷の子会社,ライフスケープマーケティングは3月,誰がどのような食品を購入し,いつどのように調理して食べるかという情報を収集しデータベース化した,「食MAP」のデータをWeb上で解析できるサービス「食MAP Webスコープ」の提供を始めた。食MAPでは360世帯を対象として,その食卓に並ぶメニューや材料をマーケティング情報としてデータベース化している。価格は年間800万円。

フェニックス,化学品表示ラベル向けプリンタ発売
 フェニックスは4月2日,化学品の分類および表示の規定であるGHS表示用のラベルに対応した8インチ幅A4サイズ,赤黒2色のラベルプリンタを改良し,販売を始めた。同製品はGHS表示に必須の赤枠絵表示や極小の注意書きを表現するため,解像度300dpiのラインサーマルヘッドを2ステージ搭載。また,ラベルの脱着やインクリボン交換,ラベル詰まり時のメンテナンス性などを改善した。

大日本印刷,有効成分の吸着を抑制する包材を発売
 大日本印刷は4月1日,医薬品や化粧品に含まれる有効成分や香気成分の吸着を抑制するフィルムを使った「DNP低吸着包材」を開発したと発表した。フィルム同士を融着したさいの剥がれにくさを示すシール強度を,従来のポリアクリロニトリルフィルムの2〜3倍に向上した。9月からポリエステル系フィルムと2種類のポリオレフィン系フィルムを用いた計3種の包材を販売する。

モリサワ,電子雑誌ソリューションが「中小企業優秀新技術・新製品賞」受賞
 モリサワは4月2日,りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社が主催する「中小企業優秀新技術・新製品賞 ソフトウェア部門」において,電子雑誌ソリューション「MC Magazine」が優良賞を受賞したと発表した。同賞は日本の中小企業において,先導的な役割を果たし,産業界の技術向上および社会に寄与し,優秀性,独創性,市場性が極めて高いとみられる新技術・新製品に贈られているもの。

キヤノン,IJプリンタがドイツの製品デザイン賞を受賞
 キヤノンは3月30日,同社のビジネス向けインクジェットプリンタ「MAXIFY MB5350」と「同MB5050」が,ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催する「レッドドット・デザイン賞プロダクトデザイン」を受賞したと発表した。

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コニカミノルタ,健康経営銘柄に選定
 コニカミノルタは3月26日,経済産業省と東京証券取引所が共同で取り組む「健康経営銘柄」に選定されたと発表した。これは東証上場企業から,従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に取り組んでいる企業を選定する取り組みで,今回が第1回目。

共立速記印刷,社長に笹井氏
 共立速記印刷は4月,吉岡新社長が代表取締役会長に,笹井靖夫専務が代表取締役社長に就任した。

日本印刷技術協会,専務に郡司氏
 日本印刷技術協会は4月,専務理事に郡司秀明氏が就任した。相馬謙一前専務理事はフェローに就任。

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 下記Webサイトで操作方法や訓練方法を参照できます。(株)プロバリュー(電話06-6330-0905)
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4月10日まで,大阪で豆本と小さな本展
 大阪・紅梅町のギャラリーびー玉で4月10日まで,「豆本と小さな本展」が開かれている。11・12日には,ワークショップを開催。
http://www2.odn.ne.jp./bi-damas/

5月31日締切,知的情報資源に関わる活動を評価する賞が候補を募集
 図書館総合展運営員会は5月31日まで,図書館などの知的情報資源に関わる機関の活動を評価する賞「Library of the Year」の候補を募集している。公立図書館に限らず,公開された図書館的活動をしている機関や団体などの最近の1〜3年間程度の活動が評価対象。
http://www.iri-net.org/loy/loy2015.html

4月8〜10日,東京ビッグサイトで光・レーザー技術展
 4月8〜10日,有明の東京ビッグサイトで光ファイバ通信やレーザー加工,光学部品などの展示会「Photonix 光・レーザー技術展」が開かれる。事前申込で入場無料。
http://www.photonix-expo.jp/

4月10日,電子と紙メディアの優位性のセミナー
 印刷技術懇談会は4月10日,中野坂上の東京工芸大学で「電子メディアと紙メディアの優位性について」と題したセミナーを開く。講師は富士ゼロックスの柴田博仁氏。参加費1000円。要申込。
http://kokucheese.com/event/index/281025/

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 いま,二千年以上人間とともにあり,その文化の根幹を形づくってきた「本」の存在が揺らいでいる。改めて,本とは一体何なのか。本の歴史とICT技術の発展の双方を見つめ続けてきた著者が,「本」と印刷,そして情報化社会を生きる人間の今と未来を語る。『電子書籍は本の夢を見るか–本の未来と印刷の行方–』【新刊】

4月14・28日,東京と大阪でTooが3Dデザインのセミナー
 Tooは4月14日に東京・虎ノ門の同社で,4月28日に大阪・梅田のハービスENTオフィスタワーで,3Dプロダクトデザインに関するセミナーを開く。プロダクト・製造,商品イメージ・広告などに携わる人や興味のある人,制作に3D CADソフトや3D CGソフトの導入を検討中の人が対象。参加費は両日とも無料。事前登録制。
https://form.too.co.jp/form/fm/dms/pdsuite_tokyo
https://form.too.co.jp/form/fm/dms/pdsuite_oosaka

4月16日,VPJがオンライン校正のセミナー
 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは4月16日,東京・渋谷の同社で,販促活動用の媒体を制作するさいのコミュニケーションを支援する,オンライン校正ソリューションのセミナーを開く。参加無料。要申込,定員35人。
http://www.vpj.co.jp/news/seminarevent/detail.html?sid=20150416_tk

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 編集・校正界の重鎮が長い経験で培った校正知識を詰め込んだ,デジタル時代だからこそ気をつけたい,本づくり・文章づくりに必読の一冊。『本の品格―電子書籍にも必要な校正読本―』

4月22日,リコージャパンがPODのセミナー
 リコージャパンは4月22日,東京・芝浦の同社で「POD実感!セミナーin東京」を行う。「紙媒体の力を見直す」をテーマにカムロックシステムズの百合智夫氏が,販促物のデジタル印刷による効果について解説する。参加無料。要申込,定員50人。
http://www.ricoh.co.jp/event/seminar/15K005.html

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4月22日〜5月18日,東京・銀座で若手デザイナーの作品展
 日本デザインコミッティーは4月22日〜5月18日,東京の松屋銀座内のデザインギャラリー1953で若手デザイナーの仕事を紹介する「Designer's Catalogue 2015」展を開く。増永明子氏の,独特のバランス感覚に根差したタイポグラフィーによる平面構成に焦点を当てた作品と,三澤遥氏の“生きもののいる景観”の新しい可能性をデザインによって探求した作品を展示する。入場無料。5月5日休館。
http://designcommittee.jp/2015/04/20150401.html

4月24日,リコージャパンが営業支援システムのセミナー
 リコージャパンは4月24日,東京・芝の同社で「SFAを成果に結びつける定着化セミナー:営業責任者が抱える悩みと,その突破口!」を行う。営業支援システム「SFA」の導入と活用のノウハウを紹介する。参加無料。要申込,定員10人。
http://www.ricoh.co.jp/event/seminar/15K006.html

4月24日・5月20日,新規開拓支援センターが事業継承セミナー
 新規開拓支援センターは4月24日に大阪・大手町のドーンセンターで,5月20日に東京の三井住友海上駿河台ビル新館でセミナー「リーダーを育て,新販路を創り,安定的な組織体制にする方法」を行う。コンサルタントの山田英司氏が「事業継承のソフトランでキング(安定着地)は,“任せられる人材づくり”にアリ」をテーマに両会場で解説するほか,大阪では新規開拓支援センターが「小さな会社のPRの基本A4ツール」について,東京では増田倫洋税理士が「過度な相続税で苦労したX社の事例と考察」,米澤章吾弁護士が「株式保有率で揉めたY者の事例と考察」について講演する。参加費無料。要申込,定員は大阪20人,東京16人。
http://insatu-sinki.com/seminar/20150424/
http://insatu-sinki.com/seminar/20150520/

5月15日,日本印刷学会が関東グラビア協同組合とグラビア基礎講座
 日本印刷学会は5月15日,関東グラビア協同組合とともに,東京・新富の日本印刷会館でグラビア印刷に関する基礎講座を開く。「グラビア印刷機の基礎」富士機械工業・堀江栄孝氏,グラビア製版の基礎」東洋FPP・松崎徳治氏,「グラビア印刷のトラブルシューティング」東洋インキ・安田秀樹,「プロセスに起因するトラブルとその解決法」凸版印刷・小泉文剛氏で構成。参加費は,会員・協賛会員4000円,非会員7000円。問合せは,電話03-3551-1808。

5月16日,沖縄・恩納村で「図書館総合展2015 フォーラム」
 図書館総合展運営委員会は5月16日,「地方創生! 沖縄の図書館振興とまちづくり支援・課題解決支援」「新しい図書館におけるアクティブ・ラーニング」をテーマに,恩納村の沖縄科学技術大学院大学でフォーラムを開く。参加無料,レセプションは会費8000円,送迎バス費用2000円。要申込。17日に沖縄の図書館施設見学ツアーも行う。参加費5000円。要申込。
http://www.libraryfair.jp/node/2477

6月24〜26日,東京ビッグサイトで製造業向けのものづくり展示会
 6月24〜26日に有明の東京ビッグサイトで,10月7〜9日にインテックス大阪で,2016年4月19〜21日にポートメッセなごやで,製造業向けの展示会「ものづくりワールド」が開かれる。同展は「設計・製造ソリューション展」と「機械要素技術展」の複合展。
http://www.japan-mfg.jp/

7月3日,日本印刷学会が新入社員向けの新聞印刷セミナー
 日本印刷学会は7月3日,東京・新富の日本印刷会館で「新入社員・初心者のための新聞印刷技術の基礎知識講座」を開く。参加費は一般1万5000円,学会会員・協賛会員1万円。要申込,定員80人。
http://www.jspst.org/event/150703.html

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 リアルメディアとして長きにわたりマスメディア・文化を支え続けている新聞は,一体どのように作られるのか。取材から記事入稿,印刷,後加工までをわかりやすく解説し,専門用語には解説を加えた。『新聞製作入門』

7月7日,日本印刷学会が印刷エレクトロニクスのシンポジウム
 日本印刷学会は7月7日,日本印刷会館で「フレキシブル基材と印刷エレクトロニクス」をテーマにシンポジウムを開く。ペーパーエレクトロニクスにまで対象を広げ,実例からウェアラブル(着る電子機器)の現状と今後についてまで議論を深める。参加費は一般が9000円,会員・協賛団体会員は7000円,教職員・シニアは2000円,学生は1000円。要申込,定員70人。
http://www.jspst.org/event/150707.html

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 人の生活には欠かせない物の移動(物流)がある以上,物を裸で渡し合うのはごく限られた世界であるため,パッケージは欠かせないものになっています。箱,ビン・缶,ボトル,パックなどなど,我々の身の回りは,包装物だらけです。本号ではフィルムの巻き取り技術,品質管理,スリーブ技術などを取り上げました。

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週刊『印刷雑誌』6巻14号
2015年4月6日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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