週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 6巻18号 2015年5月11日
Japan Printer weekly Vol.6, no.18
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

ウエーブ,名刺・ポストカード印刷を最大58%割引

 ウエーブは7月30日まで,オフセット印刷による名刺と,はがき・ポストカード作成の長納期プランで,最大58%割引となるキャンペーンを行っている。名刺印刷は980円〜,ポストカード印刷は1520円〜(いずれも税抜)。

グラフィック,増刷時の色差を最小限に抑えるサービスのキャンペーン
 グラフィックは8月31日まで,初回の印刷と増刷時の色差を最小限に抑える新サービスが無料となるキャンペーンを行っている。対象は同社で以前に印刷した印刷物。

BookRepublic,電子書籍の紹介POPを投稿するWebキャンペーン
 BookRepublicは5月31日まで,店頭のPOPから電子書籍を探したり,紹介できるWebサイトで,電子書籍の紹介POPを投稿するとアクセス数により500円から1万円のギフト券が当たるキャンペーンを行っている。

BookLive,飛行機内での電子書籍サービスへコンテンツを提供
 BookLiveは5月8日,全日本空輸が羽田〜ミュンヘン線で運航を開始したボーイング787-9型機にて新たに展開する機内での電子書籍サービスへ,コンテンツ提供を始めたと発表した。同機内のシートに設置された端末で雑誌,観光誌,実用書,マンガなどを閲覧できる。

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 いま,二千年以上人間とともにあり,その文化の根幹を形づくってきた「本」の存在が揺らいでいる。改めて,本とは一体何なのか。本の歴史とICT技術の発展の双方を見つめ続けてきた著者が,「本」と印刷,そして情報化社会を生きる人間の今と未来を語る。『電子書籍は本の夢を見るか–本の未来と印刷の行方–』【新刊:日本図書館協会選定図書】
 出版デジタル機構 元会長の植村八潮氏(専修大学教授)が,現在の電子書籍ブームへの軌跡を10年以上に渡り追い続けた記録を一冊に集約。『電子出版の構図』

凸版印刷,お気に入り登録の店舗に近づくと電子チラシをお勧め
 凸版印刷は4月27日より,Webでお気に入りに登録している店舗の半径500m圏内を通過すると,その店舗のチラシを勧める電子チラシサービスを始めた。

凸版印刷,VR作品「よみがえる江戸城−江戸東京上野編−」を上演
 凸版印刷と東京国立博物館は7月5日まで,上野の同博物館にあるTNM&TOPPANミュージアムシアターで東京・上野の文化エリアを巡るバーチャルリアリティ作品「よみがえる江戸城−江戸東京上野編−」を上演している。江戸城の姿をCGで再現したり,寛永寺の境内として始まった上野公園一帯の歴史を解説する。

エプソン,大判インクジェットプリンタに高速・高画質出力の機能を追加
 エプソンは5月7日,低溶剤インクを搭載した大判インクジェットプリンタ「SC-S50650」に,「HQモード」機能を追加し出荷を始めた。同機能は帯状の濃度ムラを抑え高画質印刷を実現するもので,高速印刷でも安定した画質の出力を図った。

FFGS,パッケージ向けIJプルーファーに8色+白インク対応の機種を追加
 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは5月1日,パッケージ印刷用インクジェットプルーファー「GP-PRIMOJET Basic」のラインナップに,8色に加え白インクを搭載し,色域を拡大することでカラーマッチング精度を高めたモデル「PX-W8000」など,3機種を追加すると発表した。

スリー・アールシステム,LEDライト付き拡大鏡を発売
 スリー・アールシステムは5月上旬より,従来製品よりレンズが約120%大きく,より広い範囲を拡大する,LEDライト付き拡大鏡を発売する。

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 幕末明治の初期洋装本から現代のベストセラーまで,装丁家兼製本マニアの著者が,日本の近代製本史を文献と実物資料の両面から丹念に探る。『製本探索』
 原弘から杉浦康平,横尾忠則,菊地信義,そして原研哉まで,日本を代表する31人のグラフィックデザイナー各氏のブックデザインを,58作品,68点のカラー図版とともに紹介。『デザイナーと装丁』
 
宮内庁書陵部で長年に渡って古典籍の修復と製本,成巻に関わってきた著者が,その技術を広く世に伝えるべく,作業手順や方法を丁寧に解説した一冊。『古典籍の装幀と造本』
 
初めて本づくりに挑戦する人のために,ルリユール(工芸製本)界で当世一流の製本家が,ページレイアウトから印刷,製本までを丁寧に解説。『デジタル技術と手製本』

紅屋オフセット,AGFA製品導入と省エネ対策
 紅屋オフセットは4月,埼玉の深谷工場にAGFA社のCTP出力機Avaion N8XTを,東京・文京区の本社にPDFワークフローApogee Prepress9,AMとFMを融合したスクリーニングSublimaを導入し,オフ輪での低温乾燥印刷や短納期化を図った。また,省エネ対策として東洋電機製造と協力し,省エネ補助金に応募し,埼玉の川島工場の原動モーターやチラー設備などを更新し,年間で11.6%のコストを削減した。

グラフィック,パッケージの展開図作成ツールが1ヵ月で1500件ダウンロード
 グラフィックは3月23日より,仕上がりサイズを入力し用紙を選択するだけで,パッケージの展開図を簡単に作成できるツールの無料公開を行っている。同社は4月27日,約1ヵ月のダウンロード数が1500件を越えたと発表した。

キヤノン,東京理科大に3Dプリンター納入
 キヤノンマーケティングジャパンは,東京理科大学が4月27日に葛飾キャンパス内に新設したトライボロジーセンターへ米国3DSYSTEMS社製の3Dプリンター「ProX300」を納入した。同センターは金属粉末をレーザーで焼結する産業用の同プリンターを主要設備として,中小企業の競争力強化と航空宇宙産業への参入の推進を目的とし,産学連携の拠点としての運用を目指す。

富士ゼロックス,取引先との調達関連情報をグローバルで一元管理
 富士ゼロックスは5月7日,電子商取引用の電子データ交換システムと調達BCPシステムを連携して調達関連情報をグローバルで一元管理する仕組みを稼動したと発表した。電子データ交換システムは生産準備,量産調達,管理改善の全プロセスにわたる43種類の文書に対応を拡大したとともに,各種問い合わせとその回答などを管理する機能を追加した。また,自社開発した生産計画,構成管理,部品属性,生産基幹システムなどの事業継続計画システムと接続することで,取引先とやり取りする情報をタイムリーに可視化し,それらの情報を社内のさまざまなデータベースと繋げて分析することで,災害などのさいの迅速な経営判断を支援する。

大日本印刷,不燃性に優れた化粧板を発売
 大日本印刷は5月,高齢者施設や医療施設などに向けて,不燃性の高い化粧板を発売した。木質デザインから30の柄を厳選した不燃化粧板で,内装材の意匠デザインと連動し,空間全体の一貫したコーディネートが可能。

大日本印刷,企業のサービス会員の価値観を簡単に判別するサービス
 大日本印刷は5月8日より,会員向け事業を行う企業を対象に,生活者の価値観を判別するサービスを開始した。アンケートから生活者の価値観を判別し,自社の商品がどのような価値観を持つ生活者に購入されるかといったデータとともに,企業の会員データを組み合わせて,生活者一人ひとりの価値観にあったサービスを行う。また,アンケートから生活者の,日々の買いものや支出のクセを診断して,タイプ別に家計管理や節約のアドバイスを行うサービスもある。

日本印刷カレッジ,大阪JP展でセミナー
 5月14〜16日にインテックス大阪でJP印刷情報機材展が開催されるが,日本印刷カレッジは5月16日に同所で説明会・決起集会を行う。

日本印刷技術協会,5月29日に総会
 公益社団法人日本印刷技術協会は,5月29日に東京・中野富士見町の同協会で通常総会を開く。

訃報:吉田公彦氏
 5月9日死去,84歳。日本出版学会・元会長,日本エディタースクール・元会長。葬儀は,5月13日12時からカトリック鷺沼教会。

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技能五輪競技種目に採用されている印刷機トレーニングシミュレーター
SHOTS 枚葉オフセット印刷機のトレーニングが印刷機・資材を使わず社内で行えます。印刷障害の疑似体験と対処方法を効果的に学習できます。指導者の育成,技能評価,社内教育制度の構築に役立ちます。
 下記Webサイトで操作方法や訓練方法を参照できます。(株)プロバリュー(電話06-6330-0905)
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  電子版『印刷雑誌』,電子書籍書店BookStackにて好評発売中! PCやタブレット端末にダウンロードすれば,いつでも閲覧して情報収集,印刷技術の学習ができます。営業ツールとしてもご利用ください。(データ形式はPDFとLeafThroughがあります。紙版の発行から遅れての発売となります。バックナンバーも購入いただけます)

6月12日まで,UCDAアワード応募作品を受付け
 ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は6月12日まで,企業や団体が生活者に発信する情報媒体を評価し,優れたコミュニケーションデザインを表彰する「UCDAアワード」の応募作品を受け付けている。2015年における同賞の評価対象物は,生命保険分野の契約概要書,損害保険分野の契約更新・継続案内書,銀行・信用金庫分野の口座開設申込書類,自治体の介護保険や給付金の申請書類,すべての企業・団体のCSR報告書。問合せは,電話03-3549-6152。

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 障がい者を含めた多くの人が視覚的に情報を理解できるメディア・ユニバーサルデザインという視点。その現状調査や企業・団体の取り組み,技法,適応例をオールカラーで解説。『メディア・ユニバーサルデザイン』

7月31日締切,発明研究奨励金交付の申込を募集
 日本発明振興協会は7月31日まで,発明研究奨励金交付の申込を受け付けている。同奨励金は,発明・研究・特許を育てることを目的としたもの。
http://www.jsai.org/shoureikin27.html

5月13・14日,ミマキエンジニアリングが東京で夏物プリント内覧会
 ミマキエンジニアリングは5月13・14日,東京・大崎の同社で「夏物プリンティングフェア」を開く。浴衣やTシャツなどの服飾系や,屋外バナーや店舗内装飾向けのプリンタと,浮き輪や看板向けのUVインクジェットプリンタなどを紹介する。参加無料。要申込。問合せは,電話03-5420-8680。

5月15・16日,高崎でシタラフェア2015開催
 設楽印刷機材は5月15・16日,ビエント高崎ビッグキューブ(旧・高崎問屋街センター展示会館)で「シタラフェア2015」を開く。プリプレスからポストプレス,周辺機器まで,最新の機器が展示される。
http://www.shitara.co.jp/news/2015/010501.php

5月15〜24日,東京・新宿で音楽パッケージの展覧会
 5月15〜24日に東京の新宿高島屋で音楽パッケージの展覧会「Music Jacket Gallery」が開かれる。主催は音楽パッケージ商品にまつわる企業・団体で構成するMusic Jacket Promotion Committee。レコードからCDへ,音楽パッケージの魅力を彩ってきた日本のジャケットデザイナーたちによる作品を,その時代性と芸術性を軸に紹介する。入場無料。
 トークショーも行い,第1弾は5月16日にアートディレクターの信藤三雄氏とブロードキャスターのピーター・バラカン氏が対談する。参加無料。
http://musicjacket.jp/

5月22日,日本画像学会が東京で意見交換会
 日本画像学会は5月22日,東京・恵比寿で意見交換会を開く。千葉大学の建石隆太郎氏を講師に,地球観測技術「リモートセンシング」をテーマに語り合う。参加費は,一般2000円,個人会員(維持会員含まず)1000円,いずれも1ドリンク付き。要事前申込。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/yokoku150522.html

5月26日,Tooがマイナンバー制度&セキュリティセミナー
 Tooは5月26日,東京・虎ノ門の同社で「マイナンバー制度&セキュリティセミナー」を開く。マイナンバー制度とは何か,どんな準備をすればいいのか,セキュリティ面で具体的にどのような対策をすれば良いのか,などを説明する。要事前申込,参加無料。定員50人。
http://www.too.com/event/y2015/myno05/

6月3〜5日,東京ビッグサイトで「ものつくりフェスタ」
 6月3〜5日,有明の東京ビッグサイトで電子技術の展示会「ものつくりフェスタ」が開かれる。次世代アプリ開発支援技術や電子機器,組込みシステム技術,などが展示される。
http://www.jpcashow.com/show2015/

6月8〜25日,東京・銀座でグラフィックデザインのグループ展
 東京・銀座のギャラリーのガーディアン・ガーデンは6月8〜25日,「拡散するグラフィック」展を開く。同ギャラリーの若手作家を発掘する公募展「1_WALL」で過去に入選した,小川雄太郎,下野薫子,大門光,林香苗武の新作を紹介するグループ展で,従来のジャンルを超えた新たなグラフィック表現を見せる。入場無料。日曜休館。問合せは,電話03-5568-8818。

7月7日,東京・六本木で印刷エレクトロニクスのシンポ
 日本印刷学会は7月7日,東京・六本木の富士フイルムで「フレキシブル基材と印刷エレクトロニクス(ウェアラブル)は見えてきたのか?」をテーマにシンポジウムを開く。印刷エレクトロニクスの分野で直接身に着けられるほど小さいコンピュータ「ウェアラブル:着る電子機器」,折り曲げが可能なフレキシブル基材,ペーパーエレクトロニクスの現状と今後について講演がある。参加費は,一般9000円,学生1000円,教職員・シニア2000円,会員・協賛団体会員7000円。要事前申込,定員70人。
http://www.jspst.org/event/150707.html

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 印刷プロセスの持つ優位性と有用性を活かし,生産の効率化,コスト削減などにつなげるための知識『次世代プリンテッドエレクトロニクスへ―印刷による付加型生産技術への転換―』
 今後の伸びが期待される印刷による有機半導体製造の安定化に向けたノウハウの理論と実践『プリンテッドエレクトロニクス―スクリーン印刷による安定生産―』
 エレクトロニクスとスクリーン印刷の基本と,素朴な疑問を一問一答でズバリ解決!『知っておきたい「スクリーン印刷とエレクトロニクス」』

7月10日,東京で「アイデアや技術の組合せによる利益創出」セミナー
 日本印刷学会は7月10日,東京・墨田区の小森コーポレーションで「アイデアや技術の組合せによる利益創出」をテーマにセミナーを行う。デジタルやアナログの技術と,デザインや印刷,物流などのアイデアから,時代が求めるビジネスモデルを解説する。参加費は,一般1万8000円,学生・教職員7000円,会員・賛助会員・協賛団体会員1万2000円。要事前申込,定員80人。
http://www.jspst.org/event/150710.html

7月27〜29日,日本視覚学会が夏季大会
 日本視覚学会は7月27〜29日,東京・目黒の東京工業大学で視覚科学や視覚技術の最新の研究と動向を知るためのシンポジウムを行う。講演登録締切は5月22日,参加登録締切は6月11日(当日参加可)。問合せは,電話03-3373-9576。

2016年1月27日〜29日,東京ビッグサイトで3Dプリンテイング技術の展示会
 2016年1月27〜29日,有明の東京ビッグサイトで「3D Printing」展が開かれる。造形装置から加工サービス,材料まで,3Dプリンテイング技術に焦点をあてる。7月31日まで出展の仮申込を受け付けている。出展料は,企業32万円(税別),独法・公的機関・海外パビリオン・学校各研究室16万円(税別)。問合せは,電話03-3219-3568。

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2015年5月号【特集:伸びるインクジェット印刷】
 インクジェットに関し,弊誌『印刷雑誌』を紐解くと1999年からいきなり色校正に関する特集や日本印刷学会の講演会でインクジェットの話題が取り上げられ始めます。印刷業界である程度インクジェット技術が使われ始めて15年は経ってしまったようです。色校正や請求書などの用途のインクジェットプリンタの出力解像度は,昨今1200dpiが主流となりつつあるようです。解像度が上がるとそれだけ出力速度が落ちますがその点は技術革新と使用状況の兼ね合いで解決していくのでしょう。印刷産業として当たり前となったインクジェット技術に関し本号がヒントになれば幸いです。

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2015年5月11日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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