週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 6巻19号 2015年5月18日
Japan Printer weekly Vol.6, no.19
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

Too,Creative Cloud購入で「Illustrator基本講座」無料キャンペーン

 Tooは,同社が運営するオンラインストア「Netshop.Too」にて,Adobe Creative Cloudを買うとIllustratorの基本講座がついてくる「Adobe Creative Cloud 1dayスキルアップキャンペーン」を5月末まで行っている。通常受講料20,000円(税別)が無料になる。

ウエーブ,オフセット印刷のチラシ・フライヤーを最大38%割引
 ウエーブは7月30日まで,同社設立30周年を記念して,高精細オフセット印刷のチラシと,フライヤーの印刷代を金最大38%割引するキャンペーンを行っている。価格は1枚あたり税抜0.8円〜。沖縄と一部離島を除き1箇所まで送料無料。

キヤノン,A3判カラーと,モノクロレーザープリンタを発売
 キヤノンは,大量出力業務向けのA3判カラーレーザープリンタ「Satera LBP9950Ci/LBP9900Ci」を5月15日に,オフィス市場向けのA3判モノクロ機「Satera LBP8100」を5月21日に発売する。同9950Ciが46万8000円,同9900Ciが31万8000円,同8100はオープン価格。

キヤノンMJ,フォトブックサービスに販売機能を追加
 キヤノンマーケティングジャパンは5月14日,Web上でフォトブックを作成できるサービス「PHOTOPRESSO」に,フォトブック作品を無料で出品し自由な価格で販売できる機能「オンザマーケット」を追加した。Web上で編集・作成したフォトブックに,製本料とロイヤリティ(1冊販売するごとに出品者に支払われる対価)を合わせて販売価格を設定してオンザマーケットに登録することで出品できる。購入者が作品を注文すると,同社が製本して発送する。購入者と著者のコミュニケーションが可能な機能もある。

大日本印刷,専門・業界新聞のコンビニプリントサービス
 大日本印刷は6月30日まで,パソコンやiPad,iPhoneで専門・業界新聞の電子版を有料で閲覧できる「デジタル新聞ダイレクト by honto」の,特定ページだけを全国2万7000店舗のコンビニでプリントできるサービスを行っている。

幸和システム,IDカードに透かし印刷が手軽にできるソフトを発売
 幸和システムは5月15日,一般的なIDカードに「透かし印刷」が手軽にできるソフトを発売した。同ソフトは,HID Global社のFARGO(R)のカードプリンタを使い,IDカードの自由なデザイン・模様などの作成が可能で,セキュリティ効果の強化を図れる。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー,1人で2つの顔をもつグラフィック展
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは5月30日まで,香港を拠点に活動するクリエイティブディレクターのスタンリー・ウォン氏と,同氏のアーティストとしての顔であるanothermountainman(又一山人)を紹介する「2 MEN SHOW:stanleywong×anothermountainman」展を開いている。商業的な創作活動から,同氏の個人的価値を主体とした創作への発展と,双方の融合を見せる。ポスターや書籍,服飾小物,映像作品,立体作品から,独特な色使いやタイポグラフィ,人間の身体の一部を文字と組み合わせるシンプルで斬新な表現,などを見られる。

日本のデザイナーに焦点を当てた音楽ジャケットの展覧会
 5月24日まで,東京の新宿高島屋で音楽ジャケットの展覧会「Music Jacket Gallery」が開かれている。主催は音楽パッケージ商品にまつわる企業・団体で構成するMusic Jacket Promotion Committee。60年代から現在までの,音楽ジャケットの魅力を彩ってきた日本のジャケットデザイナーたちによる作品を,その時代性と芸術性を軸に紹介している。
 また5月14日に同会場で,音楽ジャケットのアートワークを表彰する「ミュージック・ジャケット大賞2015」の受賞作品が発表された。大賞作品は,「逆輸入:港湾局」(アーティスト:椎名林檎,アートディレクション・デザイン:木村豊,ユニバーサルミュージック)。

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 「ロートレック」「リンドナー」「ミュシャ」「ノーマン・ロックウェル」や「ヴォーグの表紙」などのグラフィックデザイン最高潮の時代に生まれた国外作品をオールカラーで紹介。『グラフィックデザインの世界の話題作』

大日本印刷,美術教育の体験型協働学習システムを開発
 大日本印刷は5月12日,ICTを活用した体験型協働学習システムを開発したと発表した。同システムはスクリーンに投影した絵の前で,生徒が歩く動きをセンサーで検出し,表示する絵を変化させるというもの。疑似体験を通じて美術鑑賞能力の向上を支援するとともに,コミュニケーション力・思考力の向上を促す。5月11〜15日に香川大学と共同で,豊島区内の小学校で実証実験も行った。

大日本印刷,デジタル絵本導入サービスに誤作動防止機能を搭載
 大日本印刷は5月15日,デジタル絵本の導入を支援する「DNPデジタルえほんサービス」に,子供がデジタル絵本以外のアプリをタブレット端末で使用できないように制御する,誤作動防止機能を追加したと発表した。ブルーライトカット機能を搭載した同社独自のタブレット端末に同機能とデジタル絵本を収録し,幼稚園や託児所,図書館などの事業者に販売する。

出版デジタル機構,電子書籍利用へのアプローチ
 出版デジタル機構は,潜在的な電子書籍ユーザーへのアプローチとして電子書籍応援キャンペーン「電子書籍,私も読んでます!“Iebook”宣言」を展開,5月15日にキャンペーンのWebサイトを開設した。

凸版印刷,校務支援システムを発売
 凸版印刷は5月中旬,自治体単位での校務情報化を支援する校務支援システムパッケージ「マナレコ」を市区町村の教育委員会向けに販売し始めた。同製品は同社が,学校現場と共同実施した業務分析の結果をもとに開発。教職員が入力した情報が帳票などに自動で反映でき,生徒の成績や出欠,保健管理などの記録を高いセキュリティ性を持つサーバーで一元管理する。

ラクスル,お店に役立つサービス提案サイトに参画
 ラクスルは5月12日,リクルートライフスタイルが提供する無料POSレジアプリと連携し,後者が運営するお店に役立つサービス提案サイトに参画した。同サイト上で,誰でも簡単に効果の出るチラシを作り,印刷し,配布することができるサービスを提供する。

大日本印刷,レーザー印字の視認性を向上した包装材を開発
 大日本印刷とキユーピーは5月13日,インキとフィルム材料を改良することで,低価格で従来製品よりレーザー印字の視認性が向上した包装材を開発したと発表した。加工食品の賞味期限などを鮮明に印字するとともに,改ざん防止にも有効。

大日本印刷,植物由来原料のフィルムを使った電子レンジ包材を開発
 大日本印刷は5月14日,植物由来の原料で製造した「DNPバイオマスプラスチック包材 バイオマテック」シリーズのフィルムを使用した「DNP電子レンジ包材」を発表した。インキや接着剤を除くすべてのフィルム層に植物由来の材料を用いており,容器全体でバイオマス度は最大約60%となる。

色材協会,印刷インキの基本を学ぶセミナー開講
 色材協会は5月14日,恵比寿の東京塗料会館でセミナー「印刷インキ講座:印刷インキの基礎知識」を開いた。DICの今井清信氏,大日精化工業の夏井智之氏,T&K TOKAの仁平直人氏,サカタインクスの福島勝彦氏,日本製紙は表尚弘氏が講演。印刷オフセットインキ,グラビアインキ,UVインキの特長や組成,製造工程,新聞印刷における湿し水の管理,印刷用紙の分類,特性とトラブルの事例などを解説した。

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 オフセットインキの基本知識から問題解決法までをコンパクトにまとめた。現場ですぐに役立つ一冊。『印刷技術ポイント オフセットインキ編』

T&K TOKA,MPS社のフレキソ印刷機を披露
 T&K TOKAは5月15日,埼玉・竹間沢の同社でオランダMPS社のフレキソ印刷機「EF APC Advanced」の内覧会を開いた。2013年に発売された同印刷機は,ゴム製の圧胴による安定した印刷品質や,機械制御の自動化,操作性,軟包装からラベルまで多様な原反への対応,などが特徴。同内覧会には32社43人が参加した。また,5月18〜22日にも同所で内覧会を開く。T&K TOKAは2005年より,MPS社の日本での販売代理店となっている。

8社が新たにJPPSを取得
 全日本印刷工業組合連合会は4月24日,8社が日本印刷個人情報保護体制認定制度(JPPS)において,いわき印刷企画センター,アイズ・プロダクション,千代田オフセット,美創,三映印刷,大東美術,ザ・デジタルソリューションズ,吉田印刷所が新たに認定を受けたと発表した。取得企業は合計146社となった。

日本出版学会,出版の討論の場を開催
 日本出版学会は5月16日,千葉・流山の江戸川大学で春季研究発表会と総会を開き,可読性や活字離れのテーマなど5件の発表があった。また,論方式のワークショップを4件実施し,「出版プラットフォームの変化」ではコンサルタントの堀鉄彦氏が「取次システムの崩壊と新たな基盤作りの動向」として問題提起し,紙と電子の出版物の状況や問題点を参加者と話し合った。

森を育む紙製飲料容器普及協議会,53社に拡大
 森を育む紙製飲料容器普及協議会は5月15日,浜松町の東京會舘で総会を開いた。間伐材や端材などを含む国産材を30%以上使用した紙製飲料容器「カートカン」の普及を推進している同協議会は,今年で12年目となり,会員数は発足時の30社から53社になっている。

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技能五輪競技種目に採用されている印刷機トレーニングシミュレーター
 SHOTS 枚葉オフセット印刷機のトレーニングが印刷機・資材を使わず社内で行えます。印刷障害の疑似体験と対処方法を効果的に学習できます。指導者の育成,技能評価,社内教育制度の構築に役立ちます。
 下記Webサイトで操作方法や訓練方法を参照できます。(株)プロバリュー(電話06-6330-0905)
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5月21日,ブランドバリュー協会がブランド構築のセミナー
 ブランドバリュー協会は5月21日,東京・日本橋のハロー会議室で「中小企業のためのブランド構築実践基礎セミナー」を開く。ブランド構築の具体的な手法や,事例を紹介する。参加費は当日3000円,事前申込みで2000円。定員30人。
http://www.brand-value.org/seminar/content01.html

5月26〜29日,東京ビッグサイトで環境ビジネスの展示会
 5月26〜29日,有明の東京ビッグサイトで環境ビジネスの展示会「NEW環境展」と「地球温暖化防止展」が開かれる。入場料1000円。主催は日報ビジネス。
https://www.nippo.co.jp/n-expo015/ne15_a.htm

5月28日,VPJが販促担当者向けセミナー
 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは5月28日,東京・渋谷の同社で販売担当者向けのセミナーを開く。オンラインでの販促素材の管理により販促コストを下げながら,多メディアへの効率良い流用ブランドマネジメントや多メディア販促,エリアマーケティングの強化などの対策を大手企業の事例を交えて紹介する。参加無料。要申込,定員30人。
http://www.vpj.co.jp/news/seminarevent/detail.html?sid=20150528_tk

5月28日,日本印刷技術協会が未来を考えるセミナー
 日本印刷技術協会は4月に『未来を破壊する』の続編で,ジョー・ウェブ博士,リチャード・ロマノ氏による『THIS POINT FORWARD』の日本語訳『未来を創る』を刊行した。同協会は5月28日に,東京・中野富士見町の同協会で発刊記念のセミナーを催す。参加費は,一般15,120円(税込),協会会員10,800円(税込),JAGAT印刷総合研究会メンバー無料(研究会のプランにより参加可能人数が異なる)。
http://www.jagat.or.jp/archives/9319

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 いま,二千年以上人間とともにあり,その文化の根幹を形づくってきた「本」の存在が揺らいでいる。改めて,本とは一体何なのか。本の歴史とICT技術の発展の双方を見つめ続けてきた著者が,「本」と印刷,そして情報化社会を生きる人間の今と未来を語る。『電子書籍は本の夢を見るか–本の未来と印刷の行方–』【新刊:日本図書館協会選定図書】

6月3日,出版ビジネススクールがPODの活用セミナー
 出版ビジネススクールは6月3日,東京・神保町の岩波セミナールームで「新潮流!インプレスR&Dのプリント・オンデマンドが変えるサプライチェーン」をテーマにセミナーを開く。インプレスR&Dの井芹昌信氏がと福浦一広氏が出版業界から見たPOD(Pirnt Ondemand)の活用法や,インプレスR&DのPOD流通サービスについて解説する。参加費5000円。要申込。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20150603.html

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 デジタル印刷に関して,業態を変えずに印刷会社として何ができるのか。「印刷会社の内情やデジタル印刷への指針」「デジタル印刷のしくみ」「ユーザーの情報」を元に,デジタル印刷の成功への道筋を解説。『印刷会社とデジタル印刷 -成功への道-』【日本図書館協会選定図書に選ばれました!】
 POD(Print OnDemand)は入念に仕組み作りを工夫することでオフセットでは難しい印刷物や,消費者への効果を作り出すことができる。その特長を活かすための機能や基本原理を解説した入門書。印刷会社以外の総務の方にもわかるようにやさしく解説。『印刷技術基本ポイント POD編』

6月5〜27日,ライゾマティクスのグラフィックデザイン展
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは6月5〜27日,「ライゾマティクス:グラフィックデザインの死角」展を開く。デジタル技術を中心に多様なジャンルのクリエイションを行う(株)ライゾマティクスを,グラフィックデザインに焦点を当てて紹介する。同社は,グラフィックデザインにおける感覚的・抽象的な工程を明確に言語化するデザイン制作を目指している。入場無料。日曜・祝日休館。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000655

6月17〜19日,札幌で食品加工・原材料,包装の展示会
 6月17〜19日,北海道のアクセスサッポロで食品加工・原材料,包装の展示会「札幌パック」が開かれる。入場料500円。主催は日報ビジネス。
http://www.nippo.co.jp/pack015/

6月30日・7月1日,DICカラーデザインがデザイントレンドのセミナー
 DICカラーデザインは6月30日・7月1日,東京・日本橋のDICで「ミラノサローネにみるデザイントレンド・CMF動向セミナー」を開く。4月14〜19日にイタリアで開かれたファッションやインテリアなどのデザインイベント「ミラノサローネ」で,同社とStudio Valan di Milano社が取材した,時代の潮流を捉えた価値観や象徴的な芸術的空間,ものづくりの動向,カラー・マテリアルのインスピレーションを解説する。参加費7000円。要申込,定員50人。
http://www.dic-color.com/2015salone.html

7月1〜3日,東京ビッグサイトで「コンテンツ東京」
 リードエグジビションジャパンは7月1〜3日,有明の東京ビッグサイトでキャラクター,ロゴ,ブランドを売込むためのライセンス商談展「キャラクター&ブランドライセンス展」など6つの専門展で構成する「コンテンツ東京」展を開く。事前申込で参加費無料。
http://www.licensing-japan.jp/

10月14〜16日,池袋でプレミアム・インセンティブショー
 10月14〜16日に池袋のサンシャインシティコンベンションセンターTOKYOで,販促製品やサービスの見本市「プレミアム・インセンティブショー」が開かれる。主催はビジネスガイド社。8月20日まで出展者を募集している。
http://www.pishow.com/52pi/ 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2015年5月号【特集:伸びるインクジェット印刷】
 インクジェットに関し,弊誌『印刷雑誌』を紐解くと1999年からいきなり色校正に関する特集や日本印刷学会の講演会でインクジェットの話題が取り上げられ始めます。印刷業界である程度インクジェット技術が使われ始めて15年は経ってしまったようです。色校正や請求書などの用途のインクジェットプリンタの出力解像度は,昨今1200dpiが主流となりつつあるようです。解像度が上がるとそれだけ出力速度が落ちますがその点は技術革新と使用状況の兼ね合いで解決していくのでしょう。印刷産業として当たり前となったインクジェット技術に関し本号がヒントになれば幸いです。

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2015年5月18日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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