週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 6巻24号 2015年6月22日
Japan Printer weekly Vol.6, no.24
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

キヤノン,コンパクトカメラの高画質・高倍率モデルを発売
 キヤノンは6月25日,「プレミアムコンパクトカメラGシリーズ」の新しいラインアップとして大型センサー(1.0型センサー)と高倍率ズーム(光学25倍ズームレンズ)を搭載した高画質・高倍率モデルを発売する。

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 日本を代表する雑誌「アンアン」「クロワッサン」「エル・ジャポン」などで鋭感覚のレイアウトをプロデュースしてきた著者が,理論と技法を多数の実例でわかりやすく展開する。『写真を活かすレイアウト』

スリー・アールシステム,WIFI接続デジタル顕微鏡を発売
 スリー・アールシステムは6月下旬,WIFI接続することで簡単にスマホやタブレットに映像を転送できる,デジタル顕微鏡を発売する。光学倍率は10〜200倍,専用アプリをダウンロードし本体で拡大表示できる。

ビジュアル・プロセッシング・ジャパン,販促支援のソリューション発売
 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは6月17日,販売店にむけた販促支援・マーケティングの最適化を図るクラウドソリューション「DigitalPromotion」を発売した。同製品は本社が管理する素材・テンプレートを使用して各店舗がWeb上で紙媒体・Webサイト・HTMLメールといった,販促媒体の制作を行えるサービス。

凸版印刷,本文用ゴシック体と見出し用明朝体をモリサワから発売
 凸版印刷は6月18日,本文用ゴシック体「凸版文久ゴシック R」と見出し用明朝体「凸版文久見出し明朝 EB」の2書体を,モリサワへライセンス提供すると発表した。モリサワは両書体を2015年秋より販売する。

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 和文を中心に文字,書体に焦点をあて,書籍や雑誌をはじめとした印刷媒体や,さらにデジタル機器の表示までの文字の基本,デザインへの応用までを多数の図版を使ってオールカラーで解説。『印刷技術基本ポイント 文字・書体編』
 組版とページ割りの基本知識をカラー図版とわかりやすい説明でまとめた,初歩的な知識がすぐに身につく基本テキスト。『印刷技術 基本ポイント組版・ページネーション編』【新刊】

アドビ,素材データのサービスを開始
 アドビシステムズは6月16日,写真やイラストのデータをダウンロード購入,販売できるサービス「Adobe Stock」を開始した。4000万点以上のグラフィックデータが用意され,Creative CloudのPhotoshopやIllustratorのソフト上で購入することができるほか,ユーザーがデータを提供し販売することもできる。また,Creative Cloudの非ユーザーも,Adobe StockのWebサイトから同サービスを利用できる。Creative Cloudユーザーは,データ1点1180円。月々10点3480円。毎月750点で2万4980円。

アドビ,Creative Cloudをアップデート
 アドビシステムズは6月16日,Adobe Creative Cloudのアップデートを開始した。Photoshop,Illustrator,Premiere,InDesignなどの間で作業データを同期できる機能を追加したほか,これらのソフトと連携できるiOS,Android向けのモバイルアプリを追加した。

Too,アドビ製品を特別価格で提供
 Tooは7月31日まで,「Adobe Creative Cloud」の2015年版の発売を記念して「Adobe Creative Cloudコンプリートプラン」」を特別価格で提供する導入応援キャンペーンを行っている。通常価格8万3760円/年を4万7760円/年で提供する。

WAVE,大ロット対応のパネル印刷を開始
 印刷通販のWAVEは6月15日,パネル印刷の新商品を追加した。オフセットで印刷したコート紙のポスターに5mmまたは7mm厚のスチレンボードを貼り合わせる。従来商品では500部までの対応だったが,新仕様のパネルは3000部まで制作可能。

WAVE,後加工が期間限定で半額
 印刷通販のWAVEは8月31日まで,後加工の基本料の半額キャンペーンを行っている。対象となる加工は折り,PP,孔開け,角丸,スジ入れ,ミシン目の6種類。

オカムラ印刷,「3D&バーチャルリアルティ展」に出展
 オカムラ印刷は6月24〜26日,有明の東京ビッグサイトで開かれる「3D&バーチャルリアルティ展」にスマートフォン,タブレットむけアプリ,ARコンテンツ作成・ネット上のサービスなどを出展する。

マイアース・プロジェクト,生物を題材としたカードゲーム
 マイアース・プロジェクトは7月1日,対戦型カードゲーム「ワンダー・ライヴズ」を発売する。2人のプレイヤーが,世界中の生物80種の能力などを記したカードを出し合い自然界を生き抜く力を競うゲーム。 同社は,大日本印刷が慶應義塾大学の学生の起業を支援して設立されている。

大日本印刷と綜研化学,電子ペーパーで日本画像学会技術賞
 大日本印刷と綜研化学は6月18日,ツイストボール型電子ペーパーの商品化において日本画像学会から平成26年度「技術賞」を受賞したと発表した。マイクロチャンネルを利用して作製したツイストボールを用い,太陽光下でも見やすい省資源の電子ペーパーを大型表示パネルとして商品化したことが高く評価された。

大日本印刷,タブレット端末による販促支援サービスを中国で展開
 大日本印刷は6月16日,タブレット端末を利用して企業の販売促進活動を支援するサービスを中国で展開すると発表した。同サービスで使うタブレット端末用アプリは,多言語に対応し,ログイン認証やコンテンツ管理などの基本機能のほか,電子カタログやアンケートなどの販売促進に必要な機能をパッケージ化した。

大日本印刷,タイの飲食店向け多言語対応セルフオーダーシステム販売
 大日本印刷は6月15日,タイの飲食業界向けに「飲食店向け 多言語対応セルフオーダーシステム」の販売を始めると発表した。同システムは,客席に置かれた専用のタブレット端末のガイドに従って,簡単に注文ができる。最大6言語に対応する。

凸版印刷,九州工場で口栓付きパウチへのリキュール類の充填に対応
 凸版印刷は6月17日,口栓付きスパウトパウチ「ボトルドパウチ」に内容物の充填を行う同社の子会社である,トッパンパッケージングサービスの九州工場がリキュール製造免許を取得し,ボトルドパウチにリキュール類が充填できるようになったと発表した。

日本印刷カレッジ,第1回目のセミナーに19人が参加
 日本印刷カレッジは6月18日,東京・新川の全印健保会館で同校を開校し,東京会場の第1期生19人が第1回目のセミナーに参加した。学長の田村慎太郎氏は「良いところを盗んで,一皮むけた印刷営業をして頂けたらと思う」と挨拶した。同校は東京と大阪の各会場で月に1回,12ヵ月間のセミナー開催を予定している。

画像5学会,先進画像の国際会議
 先進画像の国際会議ICAI(アイカイ,International Conference on Advanced Imaging)が6月17〜19日,東京・竹橋の一橋講堂で開催された。主催は,日本印刷学会,日本画像学会,日本写真学会,画像電子学会,映像情報メディア学会。画像に関する200件の発表があり,印刷技術では,インクジェット(IJ)印刷,フレキソ印刷の品質,セキュリティデザインを考慮したデジタル画像,デジタル印刷物の脱墨と再生紙,グラビア印刷におけるセルの形状などがあった。

CD勉強会,無処理CTPを学ぶ
 CD勉強会は6月12日,東京・中央区の新富区民館で勉強会を催した。「完全無処理サーマルCTP版FUJIFILM SUPERIA ZPの技術」と題し,富士フイルムグローバルグラフィックシステムズの奥野 敬氏が,省材料,省工数,省エネルギー,省排出,省ウォーターの5つの省資源を図る同社の方針や,無処理CTPの歴史的流れ,アブレーション,機上現像,極性変換などの無処理CTP技術,同社の高速安定画像形成技術,細粒分散技術,多段構造アルミ表面処理技術などを解説した。

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 湿し水に関し,今まで断片的に語られていた部分を整理・解説し,印刷トラブルを防ぐための方法を紹介します。『なるほど「湿し水」–管理とトラブル対策-』

小森みちのく会,奥州藤原氏の栄枯盛衰を聞く
 小森コーポレーションのユーザー会である小森会は6月18日,ホテルメトロポリンタン盛岡で「小森みちのく会」を開いた。同社の小森善治会長は基調報告として,世界や日本の印刷機周辺の動向を解説した。同社の北林尚基氏は,証券印刷機やプリンテッドエレクトロニクス用グラビアオフセット機など同社のさまざまな取り組みを紹介した。同社の川名茂樹氏は,印刷現場の診断,予防保全を解説。
 さらに,「奥州藤原氏その“盛衰”:前九年・後三年,平泉文化」と題し,岩手県立博物館元館長の金野靜一氏が,合戦から見た旧来からの人間の性や弱さを話した。

日本プリンティングアカデミー,9月12日に同窓会を開催
 日本プリンティングアカデミーは9月12日,東京ベイ有明ワシントンホテルで同窓会を催す。

富士ゼロックス,社長に栗原氏
 富士ゼロックスは6月16日付で,代表取締役会長に山本忠人氏が,同社長に栗原博氏が就任した。

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技能五輪競技種目に採用されている印刷機トレーニングシミュレーターSHOTS
 枚葉オフセット印刷機のトレーニングが印刷機・資材を使わず社内で行えます。印刷障害の疑似体験と対処方法を効果的に学習できます。指導者の育成,技能評価,社内教育制度の構築に役立ちます。
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8月2日まで,アド・ミュージアム東京で広告コピーの受賞作品展
 汐留のアド・ミュージアム東京は8月2日まで,「おいしいコピーが焼けました。TCC広告賞展2015」を開いている。優秀なコピーの広告を顕彰する「TCC賞」の受賞作品を紹介する。受賞作品のコピーライターと交流できるイベントもある。主催は吉田秀雄記念事業財団と東京コピーライターズクラブ。入場無料。日・月曜休館。
http://www.admt.jp/exhibition/program/2015_tcc2015.html

6月24・25日,ミマキがテキスタイル向けプリンタの内覧会とセミナー
 ミマキエンジニアリングは6月24・25日,東京・北品川の同社でテキスタイル市場向けプリンタの内覧会を開く。25日は同所でセミナーも行い,「私が追求したものづくり」と題して小川テキスタイルの小川周志代表が講演する。入場無料。要申込。問合せは,電話03-5420-8680。

6月25日,イーブッククラウドが電子書籍作成のセミナー
 イーブッククラウドは6月25日,東京の新宿パークタワーの同社で電子書籍作成ツール「eBook Cloud」のセミナーを行う。新たに追加した機能や活用事例を紹介する。参加無料,要申込。問合せは,メールinfo@ebookcloud.net

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 いま,二千年以上人間とともにあり,その文化の根幹を形づくってきた「本」の存在が揺らいでいる。改めて,本とは一体何なのか。本の歴史とICT技術の発展の双方を見つめ続けてきた著者が,「本」と印刷,そして情報化社会を生きる人間の今と未来を語る。『電子書籍は本の夢を見るか–本の未来と印刷の行方–』
 出版デジタル機構 元会長の植村八潮氏(専修大学教授)が,現在の電子書籍ブームへの軌跡を10年以上に渡り追い続けた記録を一冊に集約。『電子出版の構図』

6月29日〜7月10日,日本図書設計家協会が「装丁+展」
 日本図書設計家協会は6月29日〜7月10日,新川の平和紙業のギャラリー・ペーパーボイス東京で「装丁+展」を開く。装画家が制作した本の装画や栞,書皮(書店が販売時に本にかけるカバー)などを紹介する。入場無料。土日休館。
http://www.tosho-sekkei.gr.jp/

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幕末明治の初期洋装本から現代のベストセラーまで,装丁家兼製本マニアの著者が,日本の近代製本史を文献と実物資料の両面から丹念に探る。『製本探索』
 原弘から杉浦康平,横尾忠則,菊地信義,そして原研哉まで,日本を代表する31人のグラフィックデザイナー各氏のブックデザインを,58作品,68点のカラー図版とともに紹介。『デザイナーと装丁』
 
宮内庁書陵部で長年に渡って古典籍の修復と製本,成巻に関わってきた著者が,その技術を広く世に伝えるべく,作業手順や方法を丁寧に解説した一冊。『古典籍の装幀と造本』
 
初めて本づくりに挑戦する人のために,ルリユール(工芸製本)界で当世一流の製本家が,ページレイアウトから印刷,製本までを丁寧に解説。『デジタル技術と手製本』

7月3・4日,仙台でSOPTECとうほく展
 東北地区印刷協議会は7月3・4日,宮城の仙台卸商センター産業見本市会館サンフェスタで,時代の変化に対応する企業と人材育成をテーマに展示会と各種セミナーの「SOPTECとうほく」展を開く。
http://www.miyagi-pia.or.jp/soptec/

7月7日,ネクスウェイがDMを使った出版直販ノウハウセミナー
 ネクスウェイは7月7日,東京・虎ノ門の同社で出版社が書店営業や取次営業以外の営業・販売手法を知るための「出版直販ノウハウセミナー」を開く。DM活用法,ターゲットリスト戦略,響くDMの作成術などを解説する。参加費無料。要事前予約,定員30人。
http://www.nexway.co.jp/seminar/20150707.html

7月9日,Tooが大阪でPDF最新情報セミナー
 Tooは7月9日,大阪・梅田のキヤノンマーケティングジャパンでPDFの基本とセキュリティ対策に関する「PDF最新情報セミナー」を開く。参加費無料。要事前予約,定員60人。
http://www.too.com/event/y2015/pdf07osk/

7月16日,スターティアラボがO2Oのセミナー
 スターティアラボは7月16日,東京の新宿モノリスでO2O(オンラインtoオフライン)のセミナーを行う。スマホ用アプリの開発や情報更新,通知の運用を支援するwebサービス「AppGoose」を通し, 印刷,広告,Web制作会社が本業とシナジーを出しながら売上アップにつなげる方法を解説する。要申込。
http://a01.hm-f.jp/cc.php?t=M256994&c=28187&d=923f

8月22日,富士ゼロックスが中学生向けの情報セミナー
 富士ゼロックスは8月22日,東京・六本木の同社で中学生を対象に「情報塾2015夏セミナー」を開く。プレゼンテションやグループワークを通し,情報に関するテーマをあらゆる角度から掘り下げる。参加無料。定員20人,要申込。
http://www.fujixerox.co.jp/cgi-bin/xdirect/m?M=F6010019EM0000IL3Z7D

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2015年7月号【特集:見やすさ・読みやすさ】
  周知のとおり,印刷技術は出版を支えています。出版と印刷は本を世に出していく 上で,車の両輪とも言えます。すばらしいコンテンツがなければ,出版は成り立ちま せんが,出版を成り立たせるためには,どんなにすばらしいコンテンツがあっても, 印刷技術の存在は欠かせません。それは文字の配列という点で,電子出版も同様です。7月号の特集は「見やすさ・読みやすさ」に関し,いくつかの話題をとりあげました。

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2015年6月22日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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