週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 6巻33号 2015年8月31日
Japan Printer weekly Vol.6, no.33
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

グラフィック,スマホ用のシールアプリを公開
 印刷通販のグラフィックは8月26日,スマホで撮った写真からシールを作れるiOS用アプリ「かんたんシール」を公開した。写真を指でなぞることで自由に切り抜き,用意されているスタンプなどを配置することでシールのデザインが可能。できたデザインはA7サイズ1枚,780円から注文できる。

ビヨンド,石巻市ご当地キャラの商品を発売
 ビヨンドは9月1日,石巻市のご当地キャラ「イシノマキマン」をデザインしたクリアファイルやステッカー,タンブラーなどの商品の販売を始めた。東日本大震災後,本業のデザインの技術をもとに復興応援グッズの開発・販売を行っている同社は,人々に対する感謝の気持ちや感動を象徴したヒーローとして「イシノマキマン」を誕生させた。他社からのイベントや商品活用でのコラボも受け付けている。

WAVE,フルカラーステッカー印刷の販売開始
 印刷通販のWAVEは8月24日,フルカラーステッカー印刷の販売を始めた。12.5cm2から1300cm2の台紙サイズを指定でき,オプションでハーフカットを施すことで自由な形状のステッカーを作成できる。10部から2000部まで対応する。

キューピック,落下しない看板の販売開始
 キューピックは8月27日,フィルム製で壁面に密着して脱落しない「オチないかんばん」の販売を始めた。壁面と一体化する屋外表示用の特殊アクリルフィルムを看板として用いるため,軽量で施工も撤去も容易,短工期かつフルカラー印刷にも対応でき,5年以上の耐候性がある。不燃材料を使用しており,建築基準法で定める防火地域などへの施工も可能。

富士フイルムIS,複数の写真から個人の顔を選択できるサービスを開始
 富士フイルムイメージングシステムズは9月10日から,学校行事の写真をWeb上で販売する業務用サービス「フジフイルムスクールフォト」に,大量の画像の中から特定個人が写った写真を自動で選別できる「顔認識写真自動セレクト」機能を追加し提供を始める。自分の子どもが写っている写真をもっと簡単に探したいという要望に応え,事前に顔写真を登録すると,その個人が写っている写真を自動で認識し表示することができる。

◇◇ 書籍PR ◇◇
 日本を代表する雑誌「アンアン」「クロワッサン」「エル・ジャポン」などで鋭感覚のレイアウトをプロデュースしてきた著者が,理論と技法を多数の実例でわかりやすく展開する。『写真を活かすレイアウト』

IGAS,各社出展情報
 国際印刷機材展IGASが9月11〜16日,有明の東京ビッグサイトで開催される。
 松尾産業は,フレキソ印刷の校正刷りが可能な印刷試験機,ロールtoロール式多目的印刷塗布試験機,手動式フレキソ展色試験機,グラビアの色合わせに適した簡易塗布試験機を出展する。
 コダックは,完全無処理サーマルCTPプレートの露光出力の実演を行うほか,ハイブリッド印刷,ワークフロー,フレキソ製版などのソリューションを出展する。
 キヤノングループは,オセ社のインクジェット連帳機を中心に,「MonoStream 500」「VarioStream 7170」,モアレ軽減ソフト「PictChanger」などを出展する。

◇◇ 印刷入門シリーズ書籍PR ◇◇
 印刷に興味がある学生や,印刷企業の新入社員,再度基本から印刷を学ぶ人々を対象にした入門書。『印刷技術基本ポイント 枚葉オフセット印刷編』, 『印刷技術ポイント オフセットインキ編』, 『印刷技術基本ポイント UVオフセット印刷編』『印刷技術基本ポイント プリプレス編』 『印刷技術基本ポイント 製本編』『印刷技術基本ポイント POD編』 『印刷技術基本ポイント 文字・書体編』『印刷技術 基本ポイント組版・ページネーション編』

凸版印刷,紙製飲料容器使用のノベルティが博光福祉会で採用
 凸版印刷は8月27日,紙製容器「カートカン」を採用した飲料をノベルティとして提供する同社サービスが,保育園や介護施設を運営する博光福祉会に採用されたと発表した。

図書印刷,KBA社導入と新規事業の創出
 図書印刷は8月20日,近況を発表,川田和照社長は次のように述べた。「紙メディアはまだまだある。埼玉県川越工場にドイツ・KBA社製菊全判寸延びLED-UV枚葉4色機と5色機を設備,秋に稼働に入る。新事業の創出に取り組んでおり,今年度中に始める。」

日本印刷産業連合会,印刷環境優良工場に笠間製本印刷
 日本印刷産業連合会は8月21日,印刷産業環境優良工場表彰の結果を発表した。経済産業大臣賞には笠間製本印刷が選ばれた。太陽光発電やデマンドコントロール,LEDの採用や主力製品である通帳へのカーボンオフセットの展開が評価された。

日本印刷カレッジ,東京と大阪で営業実践教育
 日本印刷カレッジは東京と大阪を中心に営業マンの実践教育として授業を行っている。8月20日に東京・新富の日本印刷会館で,21日に大阪梅田のユーズツウで開講した。他社が行っていないような新規営業活動のコツなどを実技を交えて実施した。

キヤノンPPS,紙媒体の成功事例セミナー
 キヤノンプロダクションプリンティングシステムズは8月26日,東京・品川のキヤノンマーケティングジャパンで紙媒体の成功事例に関するセミナーを催した。船井総合研究所の佐久間俊一氏が,愛媛県から始まって成功した有料冊子クーポン「ランチパスポート」や,商品を購入してシールを集めかつ追加料金を払って希望の商品を安く購入するセルフリキデーションのしくみを話した。

日本印刷学会,グラビアとフレキソの各研究会好評
 日本印刷学会は8月25日,東京・新富の日本印刷会館で「小ロット対応への最新グラビア印刷技術動向」をテーマに研究会を開いた。「小ロット対応最新グラビア印刷」山本弘(富士機械工業),「インライン分光光度計とCCM」三木幸一(クォード・テック日本支店),「本機立会削減への提案:デジタルマルチ校正機とインキディスペンサーの活用」高安茂規(日商グラビア),根岸潤(サカタインクス),「小ロットに対応したデジタルとグラビアハイブリッド印刷:軟包装用低臭気インクジェットシステムの開発」荒木健次郎(富士フイルム)。
 また日本印刷学会は8月28日,日本印刷会館で「フレキソ印刷の最新技術」をテーマに研究会を開いた。「パッケージの市場動向とフレキソ印刷の展望」高本審一郎氏(TSIプランニング),「2014年度欧州パッケージ印刷物の調査」広瀬高志氏(日本フレキソ技術協会,サカタインクス),「フレキソ製版処理の動向」東達治氏(富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ),「パッケージ向けフレキソ印刷の可能性」岩淵敏文氏(東洋インキ)の発表があった。両研究会とも定員を超え盛況となった。

◆◆ PR ◆◆
技能五輪競技種目に採用されている印刷機トレーニングシミュレーターSHOTS
 枚葉オフセット印刷機のトレーニングが印刷機・資材を使わず社内で行えます。印刷障害の疑似体験と対処方法を効果的に学習できます。指導者の育成,技能評価,社内教育制度の構築に役立ちます。
 下記Webサイトで操作方法や訓練方法を参照できます。(株)プロバリュー(電話06-6330-0905)
https://www.youtube.com/user/hiroprinting

◇◇ PR ◇◇
 電子版『印刷雑誌』,電子書籍書店BookStackにて好評発売中! PCやタブレット端末にダウンロードすれば,いつでも閲覧して情報収集,印刷技術の学習ができます。営業ツールとしてもご利用ください。(データ形式はPDFとLeafThroughがあります。紙版の発行から遅れての発売となります。バックナンバーも購入いただけます)

9月2〜28日,東京・銀座で「色部義昭:WALL」展
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーは9月2〜28日,グラフィックデザイナーの色部義昭氏の作品展「色部義昭:WALL」を開く。書式,書体,色,形がバラバラな現在の街区表示板をリデザインし統一することで,クリアに所在地を示すという機能を高めるだけではなく,人々の記憶の奥底に静かにインプットされるような,新しい東京の顔つきをつくろうとする「TOKYO PROJECT」。このプロジェクトを中心に,サイン計画や展覧会デザインディレクションなどの仕事を紹介する。入場無料。日曜・祝日休館。
 9月4日と17日にトークショーも行う。入場無料。要予約,先着70人。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000663

◇◇ 書籍PR ◇◇
 音楽ジャケット制作エピソード徹底解剖!デザイナーがこだわり抜いた音楽パッケージのデザインクリエイティブと製造技術,それらに関わる人々のエピソードを豊富な写真とインタビューで紹介。アーティストとデザイナーと製造技術者の三位一体で出来上がる「音楽のモノづくり」の魅力を物質的・視覚的な観点から解説します。『ミュージック・ジャケット・ストーリーズ-見て楽しむ特殊パッケージの世界-』【9月5日発売】

9月10日,Tooがクリエイター向けにAdobe製品・プリンタのセミナー
 Tooは9月10日,東京・虎ノ門の同社で,Adobe Creative Cloudの最新機能や,沖データやキヤノンマーケティングジャパン,富士ゼロックスのレーザープリンタを紹介するセミナーを催す。参加無料。定員40人,要申込。
http://www.too.com/event/y2015/tyo09/

9月18日,TooがApple製品活用のセミナー
 Tooは9月18日,東京・虎ノ門の同社で「Appleのビジネス導入サイシン情報!」と題したセミナーを開く。Appleが発表している次期iOS,Mac OS Xの新機能と,モバイルデバイス管理ツールを紹介する。参加無料。要申込,定員40人。
http://www.too.com/event/y2015/ipad09/

10月1日,コンテンツマーケティングラボが「お客様のハートのつかみ方」セミナー
 コンテンツマーケティングラボは10月1日,東京都産業労働局秋葉原庁舎で「お客様のハートのつかみ方」セミナーを行う。イベント会場や商談時に顧客を惹きつけるトークやツールの事例紹介をまじえながら,何を訴えれば客のハートに刺さるのかを解説する。参加無料。要事前申込。定員25人。
http://www.printmix.org/pdf/seminar20151001.pdf

10月1日,日本出版学会が和本の書誌学の研究会
 日本出版学会は10月1日,東京・八丁堀のハイテクセンターで「書誌学入門:和本を調べる技術」をテーマに研究会を開く。元慶應義塾大学附属研究所斯道文庫(しどうぶんこ)教授の大沼晴暉氏が,書誌学の目的とその方法を説明する。一点の和本を調べる具体的な手順の実演もある。参加費は会員500円,非会員1500円。要申込,定員40人。問合せは,電話03-3313-7347。

10月3・4日・11月21・22日,MUDの教育検定
 メディア・ユニバーサル・デザイン協会は次の日程と場所で,ユニバーサルデザインやメディア・ユニバーサルデザインの基礎を正しく理解するための,「教育検定」を行う。3級は福島学院大学で10月3日,定員80人,東京・日本印刷会館で11月21日,定員80人。2級は福島学院大学で10月3・4日,定員20人,東京・日本印刷会館で11月21・22日,定員80人。受講料は3級,一般1万6200円,学生5400円。2級は5万4000円。再試験料金は2科目2万7000円,1科目2万1600円。
http://www.media-ud.org

◇◇ 書籍PR ◇◇
 障がい者を含めた多くの人が視覚的に情報を理解できるメディア・ユニバーサルデザインという視点。その現状調査や企業・団体の取り組み,技法,適応例をオールカラーで解説。『メディア・ユニバーサルデザイン』

10月7日,エクレアラボがメルマガのセミナー
 エクレアラボは10月7日,東京都産業労働局秋葉原庁舎で個人経営者や小規模企業向けに販路拡大に関するセミナーを行う。営業設計コンサルタントの山田英司氏が法人営業に適したメールマガジンの作り方について,エクレアラボの運用ディレクターが山田氏のノウハウをシステムに活用した発信方法の説明と体感デモを行う。参加無料。要申込,定員10人。
http://ecrea.co.jp/seminar/seminar-info/1125/

10月9日,日本画像学会がトナー技術の研究会
 日本画像学会は10月9日,東京・新富の日本印刷会館で「付加価値トナー関連技術,及び,最新トナー市場とトナー特性」と題した研究会を催す。参加費は一般1万円,会員7000円,学生2000円。要申込。
http://www.isj-imaging.org/event/tech_seminar/2015_smr_125.html

10月20日,日本画像学会が電子ペーパー・フレキシブル技術の研究会
 日本画像学会は10月20日,東京・神田駿河台の化学会館で,「電子ペーパーとフレキシブル技術」をテーマに研究会を開く。参加費は一般1万円,会員7000円,学生2000円。要申込,定員100人。
http://www.isj-imaging.org/event/tech_seminar/2015_smr_126.html

◇◇ 書籍PR ◇◇
 印刷プロセスの持つ優位性と有用性を活かし,生産の効率化,コスト削減などにつなげるための知識『次世代プリンテッドエレクトロニクスへ―印刷による付加型生産技術への転換―』
 今後の伸びが期待される印刷による有機半導体製造の安定化に向けたノウハウの理論と実践『プリンテッドエレクトロニクス―スクリーン印刷による安定生産―』
 エレクトロニクスとスクリーン印刷の基本と,素朴な疑問を一問一答でズバリ解決!『知っておきたい「スクリーン印刷とエレクトロニクス」』

10月24日〜11月3日,明治神宮外苑で「TOKYO DESIGN WEEK」
 世界のさまざまなデザイン,アート,音楽,ファッションなどのクリエイティブを紹介するイベント「TOKYO DESIGN WEEK 2015」が,10月24日〜11月3日に東京の明治神宮外苑絵画館前で開かれる。主催はTOKYO DESIGN WEEK(株)とDESIGN ASSOCIATION NPO。入場料は前売2500円,当日3000円。10月29日は閉場。
http://tokyodesignweek.jp/

10月26日,加工技術研究会が食品包装資材の安全規格を学ぶ実務講座
 加工技術研究会は10月26日,東京・北区の北とぴあで「食品包装資材の安全規格を学ぶ」と題した実務講座を催す。講師は日本包装専士会の西秀樹氏。要申込。参加費は一般3万7800円,同社の雑誌『コンバーテック』定期購読者は3万2400円。
http://www.ctiweb.co.jp/seminar/nishi2015/index.html

10月30日,千葉大で情報画像産学技術交流会
 千葉大学工学部画像科学科・情報画像学科は10月30日,千葉大学西千葉キャンパスで第6回情報画像産学技術交流会を開催する。参加無料。問合せは,藤原祐一郎氏(yuichiro.fujiwara@chiba-u.jp)。

11月19・20日,画像関連学会連合会が秋季大会
 日本印刷学会は11月19・20日,京都市の京都工芸繊維大学で秋期研究発表会を催す。画像関連学会連合会の秋季大会の中で行われ,19日にはポスター発表を,20日には学会ごとにオーラル発表を行う。問合せは,電話03-3551-1808。

2016年6月29日〜7月1日,東京ビッグサイトで飲料技術の展示会
 飲料・酒類・液状食品の開発・製造に特化した専門技術展「Drink JAPAN:飲料・液状食品 [開発] [製造] 展」が,2016年6月29日〜7月1日に有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。飲料品の原料や製造機械,包装資機材,研究開発などの出展がある。
http://www.interphex.jp/drinkjapan/

2016年10月4〜7日,東京ビッグサイトで東京国際包装展
 2016年10月4〜7日,有明の東京ビッグサイトで「東京国際包装展TOKYO PACK」が開かれる。包装資材や容器,機械,システム,ソリューションなどの出展がある。
http://www.tokyo-pack.jp/

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2015年9月号【特集:グラビア・フレキソ・軟包装】
 技術革新が進む印刷。近年ではデジタル化が大きな革新をもたらしました。功もあれば罪もあり,DTPが総デザイナー化をもたらすとともに組版の基礎さえも知らない業界人を多数生みだし,さまざまな工業生産物の劣化を引き起こしている気がしないでもありません。
 安売りしたくないのに安売りを目指し,疲弊していく印刷業界。それでも,安売り合戦に参入していくことを避けられるのではないかと考えるものの一つが,パッケージ系印刷物です。

フェイスブックでも情報収集を!
印刷学会出版部のフェイスブックで,業界ニュースなどをタイムリーに発信しています。どうぞご利用ください。
http://www.facebook.com/JapanPrinter

2015年8月31日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

go home

(C)2010 Insatsu Gakkai Shuppanbu Ltd.
All rights reserved.