週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 6巻45号 2015年11月30日
Japan Printer weekly Vol.6, no.45
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

キヤノンエスキーシステム,名刺管理ソフトと連携した年賀状送付サービス開始
 キヤノンエスキーシステムは11月26日,名刺のデジタル管理ソフト「アルテマブルー」と,デジタルポスト社のオンデマンド印刷「印刷郵送APIサービス」を連携させた年賀状印刷郵送サービスを始めた。同ソフトの名刺情報から年賀状の印刷郵送を指示して印刷から投函までワンストップで行える。価格は1枚140円から。

マルミヤ,箔押し年賀状専門のネットショップ開始
 マルミヤは11月26日,全商品に箔押しした年賀状のネットショップを始めた。和風,洋風,モダンなどのデザインを選べ,10枚単位で販売。枚数に応じて割引され,5000円以上の購入で送料無料になる。

コネクティット,年賀状デザインに濱文様を追加
 コネクティットは11月20日,年賀状作成アプリ「スマホで年賀状2016」「ネットで年賀状2016」に横浜伝統の捺染で染め上げた絵てぬぐいに使われる濱文様(はまもんよう)のデザインを追加した。価格は1枚130円から。また12月26日までケイスが運営する「濱文様」10店舗での商品購入者に同アプリの割引注文クーポンを配布するとともに,同アプリからこの店舗で使える割引クーポン付き年賀状を注文することもできる。

大日本印刷,試作品購入可能なWebサイトを公開
 大日本印刷とエンファクトリーは11月25日,これから商品化される試作品をいち早く購入できるWebサイト「TSUKURITTE STORE」を開設した。ファッション雑貨やインテリア,ステーショナリー,ITガジェット,酒や食品などを幅広く展開する。

大日本印刷,オリジナルの音声付き電子書籍を発売
 大日本印刷はトゥ・ディファクトと共同で11月27日,電子書籍ストア「honto.jp(ホントドットジェーピー)」において,オリジナルの電子書籍『ニッポン放送アナウンサー 吉田尚記の1時間でわかる「コミュ障の会話術」【音声付】』(吉田尚記著,ニッポン放送発行)の独占販売を始めた。同書籍はコミュニケーションの極意を,臨場感のある会話実例の音声とテキストの構成で解説する。税抜600円。

凸版印刷,電子チラシアプリを家計簿アプリと連携
 凸版印刷の電子チラシサービス「Shufoo!」は11月25日,マネーフォワードの自動家計簿アプリ「マネーフォワード」と連携し,後者アプリでのチラシ情報が閲覧できるサービスを始めた。

日本HP,大判プリンタ・複合機5機種を発売
 日本HPは11月26日,「HP DesignJet T830 MFP」と「HP DesignJet T730 Printer」をはじめとする大判プリンタを発売した。建築・製造・設計(AEC)分野,地理情報システム分野,教育市場向けに,エントリークラス初のA0判対応複合機・プリンタを各1機種,またミドルレンジの高生産性モデルとして3機種を追加した。

日本印刷技術協会,DTPエキスパート講座開講
 日本印刷技術協会は,最新のDTPエキスパートカリキュラムに準拠した通信教育「DTPエキスパート基本知識講座」を1月より開講する。テキストで学び,添削課題に取り組み,公式模擬問題で実力を確認する受講スタイルは従来講座「チャレンジthe DTPエキスパート」を踏襲している。添削課題は最新の試験問題を反映し,問題数が倍増した。DTPエキスパートを目指す人に適する講座。受講期間は3ヵ月,受講料は税込21,600円。

レディバードクラブ,2月に東京と熊本で地区会
 SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズの取引企業などで構成するレディバードクラブは,2016年2月2日にホテルニューオータニ東京で「東京・関東甲信越静地区合同大会」を,2月15日にホテルニューオータニ熊本で「九州地区熊本分科会」を開く。

福永紙工,紙を使ったアイデア製品のデザインと印刷を担当
 福永紙工は,もぐら製作所モーレワークスが11月25日に発売した,受験生を対象にスマートフォンを一時的に封印するアイデア雑貨「スマホ封印太郎」のデザインと印刷を手がけた。同製品は,スマートフォンを,いつまで,どんな目的で封印するかを記入した用紙と一緒に包み,封かんシールを張ることで,封印するというもの。

人や社会を洞察し時代を切り拓く広告デザイン

 汐留のアド・ミュージアム東京は10月29日〜11月28日,英国の非営利団体D&ADが主催する国際的なデザイン・広告賞「D&AD Awards」の,受賞作品展「ピュア・デザイン D&AD Awards 2015展」を開いた。最高賞を受賞した,食品の廃棄を減らすため形が不揃いな野菜や果物を低価格で販売したフランスのスーパーのキャンペーンや,飼い犬のストレスを緩和するラジオ放送などの5作品をはじめ,人や社会を洞察し時代を切り拓くクリエーティブ作品を紹介した。日本の受賞作品は,凸版印刷の展示企画「グラフィックトライアル」のために制作されたポスターや,イッセイミヤケのタイポグラフィなど13作品。

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出版研究センター,伝わりやすい校正技術と心構えを聞く
 出版研究センターは11月26日,東京・神保町の岩波セミナールームで校正技術のセミナーを開いた。ぽっと舎の大西寿男氏が事前に行った練習課題の解答例から校正のポイントを説明。また,伝わりやすい赤字の入れ方といった知識や,間違い探しだけでなく正しい部分を保証する作業でもあるという校正者の心がまえを話した。

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リョービMHIグラフィックテクノロジー,ユーザー会で日本経済の現状を学ぶ
 リョービMHIグラフィックテクノロジーは11月25日,関口のホテル椿山荘東京で,「東日本リョービMHIパートナーズクラブ」を開いた。同社の一政譲社長が,市場動向や,同社の新たなシンボルマークと「ともに,世界へ彩りを。」という同社コーポレートメッセージや,パートナーシップ戦略,製品,顧客満足度向上の取組みを報告した。
 また,エリーパワーの辛坊正記氏が日本経済の現状と課題について講演した。

FFGS,M&AやIT活用によるマーケット拡大を学ぶ
 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズは11月27日,東京・赤坂の富士フイルムで経営に関するセミナーを開いた。アサプリホールディングスの松岡祐司社長が,チラシ・端物印刷会社を核にカタログ・ポスター系の印刷会社や広告デザイン会社とのM&Aでマーケットを拡大してきたことや,Webポータルシステムにより全ジョブのワークフローを管理して経費や時間を削減していることを話した。

大日本印刷,飲食店向けの電子看板システム発売
 大日本印刷は11月25日,社員食堂や飲食店の入口などに設置して,その日のおすすめ料理やメニューを写真とともに表示する電子看板システム「DNPデジタルメニューボード」を発売した。同システムは,タブレット端末での料理写真の撮影と文字情報の入力で,デジタルサイネージに表示するメニューを更新できる。

凸版印刷,日本初のICキャッシュカード店頭即時発行サービスを開始
 凸版印刷は,金融機関が店頭でICキャッシュカードを発行し,顧客にその場で渡すことができるICキャッシュカード店頭即時発行サービスを提供している。このたび,日本で初めて,券面デザインをフルカラーで印刷し,印字もできるICキャッシュカード店頭即時発行機を開発。12月上旬より本格的な販売を始める。

凸版印刷,店頭で顧客自身がICキャッシュカードを発行できるシステム
 凸版印刷は,金融機関が店頭でICキャッシュカードを発行し,顧客にその場で渡すことができるキャッシュカード店頭即時発行サービス「TOPPAN ACIS-BS」を提供している。このたび,このサービスに対応したセルフオペレーション型ICキャッシュカード即時発行システム「Toppan ACIS-BS-SOC」を開発,2016年中に販売を始めると発表した。

凸版印刷,液体製品用パウチが食器用洗剤容器に採用
 凸版印刷は11月25日,空気の力で自立する液体製品用スタンディングパウチ「エアホールドパウチ」の,透明ハイバリアフィルム「GL FILM」を用いたグレードが,花王プロフェッショナル・サービスの食器用中性洗剤「パフォーミィ」の容器として採用されたと発表した。

村田金箔グループ,京都営業所開設
 村田金箔グループはこの度,国内12ヵ所目の京都営業所を開設した。〒612-8429京都市伏見区竹田西段川原町123ヴィランセンワ城南102,電話075-888-1001。

大同印刷,社長に岩田耕平氏
 大同印刷(株)(大阪市)はこの度,取締役会長に岩田克彦氏が,代表取締役社長に岩田耕平氏が就任した。

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1月31日まで,コニカミノルタがソーシャルデザインに基づいたアイデア募集
 コニカミノルタのギャラリースペース,コニカミノルタプラザは1月31日まで,「KONICA MINOLTA ソーシャルデザインアワード」の作品を募集している。「ソーシャルデザイン」の考え方に基づいたアイデアやしくみ,プロジェクトが対象。
http://www.konicaminolta.jp/about/release/2015/1125_01_01.html

12月3日,VPJがクロスメディア販促のセミナー
 ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは12月3日,東京・渋谷の同社で「VPJクラウドで解決!クロスメディア販促に向けた工期短縮とブランディング!!〜これまでと一線を画す,コスト削減アプローチ手法とは? 〜」をテーマにセミナーを催す。参加無料,要申込。
http://www.vpj.co.jp/news/seminarevent/detail.html?sid=20151203_tk

12月4日,日本出版学会が「出版関連産業経営動向調査」を考える
 日本出版学会は12月4日,東京・三崎町の日本大学で研究会を開く。帝国データバンクの綴木猛氏が,「“出版関連産業経営動向調査”から見えてくること」をテーマに講演する。参加費は,一般1000円,会員500円。要申込,定員100人。問合せは,電話03-3313-7347。

12月5日〜2016年2月28日,印刷博物館で「世界のブックデザイン」展
 東京・水道の印刷博物館P&Pギャラリーは12月5日〜2016年2月28日,「世界のブックデザイン2014-15」展を開く。3月に行われた「世界で最も美しい本コンクール2015」の受賞図書13点をはじめ,日本,ドイツ,オランダ,スイス,オーストリア,カナダ,中国,デンマークのコンクール入選図書,およそ200点を展示する。入場無料。月曜・12月28日〜1月4・12日は休館(1月11日は開館)。
 12月5日に講演会,1月30日にトークショー,2月7日にワークショップ(材料費1296円)もある。要申込。
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/151205/index.html

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 幕末明治の初期洋装本から現代のベストセラーまで,装丁家兼製本マニアの著者が,日本の近代製本史を文献と実物資料の両面から丹念に探る。『製本探索』
 原弘から杉浦康平,横尾忠則,菊地信義,そして原研哉まで,日本を代表する31人のグラフィックデザイナー各氏のブックデザインを,58作品,68点のカラー図版とともに紹介。『デザイナーと装丁』
 
宮内庁書陵部で長年に渡って古典籍の修復と製本,成巻に関わってきた著者が,その技術を広く世に伝えるべく,作業手順や方法を丁寧に解説した一冊。『古典籍の装幀と造本』
 
初めて本づくりに挑戦する人のために,ルリユール(工芸製本)界で当世一流の製本家が,ページレイアウトから印刷,製本までを丁寧に解説。『デジタル技術と手製本』

12月9日,素材を活かすデザインのイベント
 南青山のMaterial ConneXion Tokyoは12月9日,素材を活かすデザイン展「MATERIAL DESIGN EXHIBITION」に連動したイベントを同所で行う。デザイナーと素材メーカーの協同によるプロトタイプ作成についてのプレゼンテーションや,「モノとコトのコントラストを企画する」と題したセミナー,「印象と実感をオーガナイズすると見えてくること」と題したワークショップがある。
 プレゼンテーションは参加無料。問合せは,infojapan@materialconnexion.com。
 セミナーとワークショップは参加費一般6000円,会員5000円。要申込,定員15人。
http://jp.materialconnexion.com/Portals/21/pdf/MaterialNight_vol.8.pdf

12月9日,日本印刷技術協会が印刷技術・製品のセミナー
 日本印刷技術協会は12月9日,東京・和田の同協会で「JAGATトピック技術セミナー2015」を開く。page展のプレイベントとして,これからの印刷ビジネスに必要となる技術や製品の紹介を行う。参加費は一般5000円,会員無料。要申込。
http://www.jagat.or.jp/archives/16834

12月15・22日,UD検定講習会,検定試験
 国際ユニヴァーサルデザイン協議会は12月15日,横浜のNEC南関東支社で「ユニヴァーサルデザイン(UD)検定・中級」の講習会を行う。料金は29700円。要申込。検定試験は12月22日,横浜の富士ゼロックス R&Dスクエアで行う。料金は10800円。要申込。
http://www.iaud.net/event/archives/1511/20-100000.php
 また同22日,同所で「UD検定・初級」の講習会と検定試験を行う。受講・検定料金セットで5400円。要申込。
http://www.iaud.net/event/archives/1511/20-160000.php

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 障がい者を含めた多くの人が視覚的に情報を理解できるメディア・ユニバーサルデザインという視点。その現状調査や企業・団体の取り組み,技法,適応例をオールカラーで解説。『メディア・ユニバーサルデザイン』

12月18日,日本画像学会がイメージング技術の討論
 日本画像学会は12月18日,東京工業大学の大岡山キャンパスで「イメージング技術 2015 徹底討論」と題し,各種イメージング技術に関して討論会を行う。参加費は,個人会員3500円,個人会員以外4500円。要申込。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/imagingcafe.html

2016年1月19日〜3月10日,DMCが事業承継セミナーと講習会を開催
 DMCは2016年,「印刷関連の事業承継と生きる道」をテーマにセミナーを開く。新分野参入,M&A,海外展開,人材育成などにの解説を行う。日時・会場は1月19日・2月3日・3月8日に東京の秋葉原ビジネスセンター,1月20日・3月9日にグランフロント大阪のナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター,2月4日に大阪・梅田スカイビル,1月21日,2月5日,3月10日に福岡のTKP博多駅南会議室。申込締め切りは1月18日,参加費無料。
 また同様のテーマで年間6回,計12日の講習会「印刷未来塾」を行う。東京,札幌,大阪,名古屋,ドイツなど場所を変えながら,金融・投資ファイナンスやM&A,IT活用,補助金申請方法の解説をするほか,プリントネクストやDrupa会場,会社見学を含めた講習も行う。申込締め切りは1月19日,参加費36万円。定員30人。問合せは,電話011-222-3750。

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2015年12月号【特集:グラビア印刷の進展】(好評発売中)
 フレキソ印刷の話題が花盛りですが,日本ではなかなか拡大する気配はありません。その理由は,A.グラビアコンバーターはすでにグラビア印刷の設備を持ち,システムやワークフローが構築されておりフレキソへの代替や新規設備ではコスト増加になる。B.欧米ではフレキソ印刷が多いのはわかっているが,日本では少なく,隣の成功の様子を見てから導入する姿勢。C.なんだかんだ言ってグラビアの欠点をうまくカバーすれば,あえてフレキソ印刷を始める必要はない。
などではないでしょうか。
 グラビア印刷の欠点をうまく克服していけば,圧倒的な生産性など多くの長所があるため,まだまだグラビア印刷でやるべきことはあるようです。

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2015年11月30日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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