週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 6巻49号 2015年12月28日
Japan Printer weekly Vol.6, no.49
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

大日本印刷,「秀英体」のLINEスタンプを発売
 大日本印刷は12月16日,明治期に活版印刷で使用していたイラストと同社の「秀英体」デジタルフォントを組み合わせた,コミュニケーションツール「LINE」用のスタンプ「レトロな活版印刷 秀英体見本帳」を発売した。40種類の絵柄があり,税込120円。

and factoryと小学館,本好きのためのキュレーションサイト開設
 and factoryと小学館は12月24日,本好きな人のためのキュレーションWebサイト「P+D MAGAZINE」の提供を始めた。「知的生活」をテーマに,本にまつわるあらゆる情報を多角的な視点で紹介する。今後は,電子書籍との新たな出会い方や読み方を模索するための実験的なメディアを目指す。

スマートブリッジパートナーズ,スマホの写真から作れるフォトブックサービス
 スマートブリッジパートナーズは12月19日,フォトブックアルバム作成アプリ「パブリカ(PUBLICA)」の配信を始めた。スマートフォンで撮影した写真をオリジナルフォトブックに編集・作成し,注文できる。価格は500円から。アプリ内ではモデルやタレント監修のギャラリーを展開し,フォトブックのアイデアや季節の行事に合わせたデザインを掲載するほか,利用者が作成したフォトブックを販売することもできる。

ノート,Webブラウザでオリジナル缶バッジ製造サービス
 (株)ノートは12月22日,オリジナル缶バッジ製造サービス「secondpress」において,専門的なソフトウェアを利用していない人でもWebブラウザ上での操作で高品質な印刷のオリジナル缶バッジを注文できるサービス「かんたん画像入稿」を始めた。JPEGやGIFなどの一般的な画像ファイルをブラウザ上の編集画面にアップロードすると,印刷位置や拡大縮小といった仕上がり調整を行って注文できる。また画面には印刷解像度や完成図画像をリアルタイムで表示する。

AMIX,画像補正のWebサービスを開始
 AMIXは12月21日,専門家による画像補正を注文できるWebサービス「ベストレタッチ」を始めた。証明写真やSNSに公開する自撮り写真から,本格的なコスプレ写真や商業広告に使用する写真の補正まで幅広く対応する。同社は画像処理のため海外のレタッチアーティストなどとも提携しており,チームで作業する体制を構築した。3種類のプランがあり,2300円〜。

ミマキエンジニアリング,銀座の工事の仮囲い装飾にIJプリンタが採用
 ミマキエンジニアリングは12月21日,東京の「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」において,インクジェットプリンタ「JV300-130」が使用されたと発表した。VISIT JAPAN大使のコシノジュンコ氏が,訪日外国人に向けて「日本の多様で美しい魅力を発信する」ことをテーマにデザインした11種類の,同地区工事期間中の仮囲い装飾を同プリンタで出力した。同プリンタはCMYKとライトシアン,ライトマゼンタ,ライトブラック,オレンジ,ホワイト,シルバーのエコソルベントインクによる美しい色表現と耐候性が特長。

SCREEN GP,page展にワークフローやIJ校正ソリューション出展
 SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズは,2016年2月3〜5日に東京・池袋のサンシャインシティで開かれるpage展へ,自動化・省力化を図るワークフロー「EQUIOS」の最新版や,本紙によるインクジェット校正ソリューションを中心に出展する。

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帝国インキ,カーエレクトロニクス技術展でスクリーンインキ出展
 帝国インキ製造は,2016年1月13〜15日に有明の東京ビッグサイトで開かれる「国際カーエレクトロニクス技術展」に出展する。小ロット多品種に対応するスクリーン印刷用成形インキやバインダー,タッチパネルの誤作動防止機能を備えたインキ,艶消しインキなどの機能性インキや新製品を紹介する。

日本印刷産業連合会,印刷産業環境優良工場表彰の審査を受付
 日本印刷産業連合会は,印刷産業環境優良工場表彰への第一次審査への応募を2016年1月29日まで受け付けている。第二次審査は,締切が3月の期末と重なり応募しにくいとの声に応え,2月22日〜4月22日までと,例年より期日を伸ばした。

CD勉強会,プリントマネージメントを考察
 千葉大学印刷系学科の卒業生を中心とした勉強会「CD勉強会」は12月21日,東京・八丁堀のハイテクセンターで勉強会を催した。「クライアント企業の求める印刷会社像」と題し,DIGジャパンの有賀誠氏が,印刷会社を営業形態で分類しながら,プリントマネージメントやマーケティングサービスプロバイダーへの展開について考察した。

共同印刷と日本写真印刷,出版・商業印刷の生産提携に合意
 共同印刷と日本写真印刷は12月21日,後者の子会社である日本写真印刷コミュニケーションズの出版印刷・商業印刷事業において,生産と購買の最適化を企図した協業関係(生産提携)を構築することについて基本合意した。これにより2016年4月以降,日本写真印刷コミュニケーションズが東京地区で取り扱う印刷物の量産工程を共同印刷が受託する。今後も両社はこの契約の締結に向けて協議を続けるとともに,共同印刷が日本写真印刷コミュニケーションズの株式の一部を取得することも協議するとしている。

HPとKBA,段ボール印刷向けデジタル印刷機を開発
 ヒューレット・パッカードとKoenig & Bauer AGは12月3日,段ボールの大量印刷や原紙への直接印刷に対応したデジタル印刷機「HP PageWide Web Press T1100S」を共同開発したと発表した。同製品は巻取紙を複数の印刷レーンに分割し,多様なパッケージサイズの異なる個数のジョブをレーンごとに印刷することが可能。
 またヒューレット・パッカードは,従来「HP Inkjet Web Press」として展開していたインクジェットデジタル輪転印刷機の名称を「HP PageWide Web Press」に変更し,「HP PageWideシリーズ」として印刷業界向けから企業向け製品まで幅広い印刷プラットフォームとして提供する。

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アイプレスジャパン,電子書籍サイトに類語・連想検索を導入
 アイプレスジャパンは12月22日,電子書籍サイト「コンテン堂」に単語検索を視覚的な表示で行える「ワードサーフィン」を導入した。視覚的なインターフェイスで類義キーワードをタップやクリックすることで興味のあるコンテンツにたどり着くことができる。絞り込む検索とは異なり,単語やコンテンツ間を遷移することで,埋もれがちな商品と出会う機会を増やせる。PC,iPad,Androidタブレットに対応。

オプティム,電子雑誌のコンテンツに9誌を追加
 オプティムは12月22日,主婦の友社と業務提携し女性向けファッション誌「Ray」「mina」「S Cawaii!」やライフスタイル誌「ゆうゆう」など9誌を電子雑誌の定額読み放題コンテンツに追加すると発表した。これにより同サービスの雑誌コンテンツは226誌,750冊以上となる。

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 いま,二千年以上人間とともにあり,その文化の根幹を形づくってきた「本」の存在が揺らいでいる。改めて,本とは一体何なのか。本の歴史とICT技術の発展の双方を見つめ続けてきた著者が,「本」と印刷,そして情報化社会を生きる人間の今と未来を語る。『電子書籍は本の夢を見るか–本の未来と印刷の行方–』
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大日本印刷,家計簿アプリが200万ダウンロード
 大日本印刷は12月24日,スマートフォン向け家計簿アプリが,ダウンロード数200万件を超えたと発表した。同アプリは,レシートを撮影するだけで簡単に購入商品の情報を家計簿に入力でき,グラフなどで家計管理ができる。今回のダウンロード数を記念して,同アプリで家計簿をつけるとネットやリアルの店舗で使える共通ポイントが毎日もらえるキャンペーンも行っている。

大日本印刷,ICキャッシュカード発行サービスが埼玉信金で採用
 大日本印刷は12月25日,同社が提供している,ICキャッシュカードを店舗ですぐに発行できるサービスが,埼玉縣信用金庫に採用されたと発表した。2016年秋に全店舗(96店)に導入される。信用金庫での採用は初。

大日本印刷,サイバー攻撃対策要員の養成アカデミーを開設
 大日本印刷は12月25日,標的型サイバー攻撃への対策要員を養成するアカデミーを2016年3月に開設すると発表した。同社が9月より販売しているセキュリティ人材を訓練し養成するシステム「TAME Range(テイムレンジ)」を用い,体験型実践演習(ハンズオン)による学習を行う。受講料は5日間で70万円/人。

ノ瀬二郎氏,死去
 昭和工業写真印刷所(現・昭和情報プロセス)創業者で,元会長・社長のノ瀬二郎(やなせ・じろう)氏が12月19日,老衰のため死去。96歳。葬儀は家族葬として行い,後日,お別れの会を予定。

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1月より,ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会がセミナー開催
 ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会は2016年1月13日より,わかりやすい情報発信の方法やUCDAアワードなどをテーマにした各種セミナーを,東京・銀座の同協会で開く。参加無料。要申込,1月13日のセミナー申込は1月8日締切,定員30人。
http://ucda.jp/guidance/seminar_colloquium.html

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 障がい者を含めた多くの人が視覚的に情報を理解できるメディア・ユニバーサルデザインという視点。その現状調査や企業・団体の取り組み,技法,適応例をオールカラーで解説。『メディア・ユニバーサルデザイン』

1月13日〜2月9日,日本橋で明治・大正の海外向け絵本の展示会
 雄松堂書店のワールド・アンティーク・ブック・プラザは2016年1月13日〜2月9日,東京の丸善・日本橋店内の同プラザで「欧文絵本ちりめん本と日本考」をテーマに古書展を開く。明治半ばから昭和初期に外国人の土産品として流行した欧文絵本「ちりめん本」を,その制作を支えて日本の魅力を世界に伝えたラフカディオ・ハーンやピエール・バルブトーといった外国人のことも踏まえて紹介する。入場無料。問合せは,電話050-3797-7484。

1月16日〜3月19日,日本プリンティングアカデミーが体験入学会
 日本プリンティングアカデミーは2016年1月16日,2月13日,3月12・19日に,体験入学会を行う。90分程度の学校説明会は随時受付けしている。問合せは,電話03-3811-2734。

1月22日,モリサワが文字とデザインのフォーラム
 モリサワは2016年1月22日,大阪・敷津東の同社で「文字とデザインVol.6」と題したフォーラムを開く。K2の長友啓典氏と黒田征太郎氏,大日本タイポ組合の秀親氏と塚田哲也氏が,デザイン団トンネルの鈴木信輔氏と樋口寛人氏を司会に,「グラフィックと文字が創り出すデザインの力」「デザインが果たすこれからの役割」をテーマに,講演と対談を行う。参加無料。要申込(1月8日より受付),定員180人。
 また,東京・飯田橋の同社東京本社で大型スクリーンを使った同時中継も行う。参加無料。要申込(1月8日より受付),定員70人
http://www.morisawa.co.jp/culture/forums/upcoming/3135

1月26・27日,モリサワが新春展
 モリサワは2016年1月26・27日,大阪・敷津東の同社で新春展「MORISAWA FAIR 2016」を開く。制作現場と経営者の視点に立って課題を解決するセミナーや,制作・加工・出力の印刷フローで生産性や価値を高める製品やサービスを展示・実演する。参加無料。要申込。セミナーは各回定員80人。
http://www.morisawa.co.jp/about/news/3130

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 和文を中心に文字,書体に焦点をあて,書籍や雑誌をはじめとした印刷媒体や,さらにデジタル機器の表示までの文字の基本,デザインへの応用までを多数の図版を使ってオールカラーで解説。『印刷技術基本ポイント 文字・書体編』
 組版とページ割りの基本知識をカラー図版とわかりやすい説明でまとめた,初歩的な知識がすぐに身につく基本テキスト。『印刷技術 基本ポイント組版・ページネーション編』【新刊】

2月3〜5日,東京ビッグサイトでギフト・ショー
 贈答品や販促品に関する製品・サービスの見本市「東京インターナショナル・ギフト・ショー」が2016年2月3〜5日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はビジネスガイド社。入場無料。事前登録制。
http://www.giftshow.co.jp/tigs/81tigsinvitation/index.htm

4月18日〜9月30日,ロンドン・東京・ニューヨークで広告のイベント
 マーケティング・クリエイティブのイベント「Advertising Week」が2016年4月18〜22日に英国ロンドンで,5月30日〜6月2日に東京で,9月26〜30日に米国ニューヨークで開かれる。マーケティング,メディア,アドテクノロジー,クリエイティブそれぞれの領域において,事業会社のCMOやマーケター,エージェンシーのトップやCCO,メディア・IT ソリューション企業の代表などが講演やパネルディスカッションを行う。同イベントはその時々で最も関心の高い話題をテーマにディスカッションを行うことから,グローバルな広告ビジネスの潮流を掴むことができる。
http://www.advertisingweek.com/

5月19・20日,日本印刷学会が春期研究会
 日本印刷学会は2016年5月19・20日,東京・新富の日本印刷会館で春期研究発表会を開く。発表はオーラル形式で1件につき20分程度。発表の申込は2月26日まで受け付ける。
http://www.jspst.org/event/kenkyu/index.html

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2016年1月号【特集:印刷と画像の未来】(好評発売中)
 日本では,印刷は,空気や水のように,自然に我々の周りにあるモノとなってしまいました。そして印刷物内の情報は,当たり前のようにWeb上にあるといって過言ではないでしょう。しかし,印刷物は, その内容の奥深さや本質を消費者に伝えることができます。その考えや技術を紹介します。

週刊『印刷雑誌』2015年は,今週号が最後です。本年も1年間,ありがとうございました。
 2016年の第1号は,1月12日(火)発行になります。来年も何とぞよろしくお願い申しあげます。(編集部一同)

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2015年12月28日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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