週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 7巻6号 2016年2月15日
Japan Printer weekly Vol.7, no.6
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

アンテナハウス,PDFの解説と最新情報の書籍発売
 アンテナハウスは1月,PDFについての解説と最新情報を掲載した書籍『PDFインフラストラクチャ解説』を発売した。同書は2005年〜2008年にかけて同社の小林徳滋社長などのブログで連載した「PDF千夜一夜」の記事を加筆修正し,2015年までのPDFと周辺技術に関する新たな動きを追加したもの。amazonでオンデマンド版および電子書籍版を販売する。小林徳滋著,B5判268ページ。オンデマンド版2698円,電子書籍版1250円。

エプソン,無駄の削減と情報漏えい対策の認証印刷オプションを提供
 エプソンは3月上旬,無駄な印刷の削減や業務効率化,情報漏えい対策ができる認証印刷オプション 「Epson Print Admin」の提供を始める。同オプションは不要印刷の削減や印刷量やカラーの使用を制限する事で印刷コストを削減し,プリンタの効率的利用を図る。また利用費用を部門別に集計するほか,プリンタの利用制限や,どの文書を誰が印刷したかを把握することも可能。

大日本印刷,画像の自動補正ソフトウェア発売
 大日本印刷は2月10日,スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真の色調のバランスやコントラストなどを自動的に調整する「DNP画像色補正サーバーソフトウェアColor Essenceサーバー」を発売した。ECサイトや印刷物に使用する写真データを管理するシステムに連携させることで,より綺麗な写真画像を生成できる。

共同印刷,食卓の画像とアンケートをマーケティング用に提供
 共同印刷は2月10日,生活者から収集した食卓画像および画像と紐付いた情報を,マーケティングデータとして提供するサービス「リア食」の販売を始めた。POSデータだけでは不十分だった,実際の消費についてのデータとして,食卓の画像と,その画像に紐付いたアンケートを提供する。アンケートでは生活者の年代や性別,収入などの属性,調理の有無や使用食材などを収集し,“販売された品がどう調理され,誰が,どのように食べたか”という食卓の実態から,生活者の需要を把握できる。

凸版印刷,CRMソリューションにWeb上のクチコミ分析サービスを連携
 凸版印刷は2月1日,同社が提供する「CRMソリューション」に,ブログやSNS,ネット掲示板などのクチコミ情報分析サービス「Social Media Live!」の最新版で取得したデータを融合させることで,流通業やメーカーなどのマーケティング支援を強化すると発表した。

キヤノンMJ,マーキング印刷用ケーブルIDプリンタ発売
 キヤノンマーケティングジャパンは2月下旬,キヤノンファインテック製のケーブルIDプリンタの新製品として,配線用チューブやラベルテープなどマーキング印刷用の「Mk2600」を発売する。印刷速度は最速毎秒40mm。ファイル保存記憶を約6万文字に,印字文字データ記憶を約5000文字に,メモリー容量を拡張した。また自動連番機能において,連番の桁数を従来の2桁から4桁に拡張した。

エンタテインメントパッケージアワード,49作品が受賞
 音楽パッケージデザインの学生コンペティション「エンタテインメントパッケージアワード」の授賞式が2月12日,東京・鵜の木の金羊社で開かれた。主催は同アワード実行委員会で,金羊社と東洋化成が共催している。今回は1010点の応募作から,49点が受賞した。大賞を,グラフィックデザイン部門で香川県立善通寺第一高等学校の行岡愛美氏が,LPレコードデザイン部門で奈良芸術短期大学の元木杏香氏が受賞した。

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印刷教育研究会,版画の勉強会
 印刷教育研究会は2月29日,東京・水道橋の都立工芸高等学校で講演会を行う。版画を作る会の飯田琳也氏が「版画と印刷文化」をテーマに講演する。

全印工連・東京工組が三越伊勢丹の戦略セミナー

 全日本印刷工業組合連合会と東京都印刷工業組合の経営革新・マーケティング委員会は,2月17日に東京・新富の日本印刷会館でセミナーを催す。「三越伊勢丹のthis is japan戦略」と題し三越伊勢丹ホールディングスの宮下道夫氏がインバウンド政策,コンテンツマネジメント,新規事業等について,百貨店ビジネスの実情を交えながら話す。

OEM研究会とJPAが印刷シミュレーターの講座
 OEM研究会と日本プリティングアカデミーは2月24日,東京・小石川の同校で,印刷シミュレーター「SHOTS」の講座を開く。

富士ゼロックス,印刷創世研究会の第17期修了式
 富士ゼロックスが主宰している印刷創世研究会は,3月18日に東京・六本木の同社で17期の修了式を行う。

日本印刷学会,紙メディアを学ぶセミナー
 日本印刷学会は2月10日,東京・新富の日本印刷会館で「紙メディアの本質と価値と進化」をテーマに「紙メディアシンポジウム」を開いた。紙の特性や,デジタル印刷機の活用,古紙リサイクル,紙パッケージのユニバーサルデザイン,偽造防止技術,微小繊維の流動シミュレーション,インクジェット技術をベースとした複製画製作,などについて講演があった。

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 印刷技術と用紙の関係,加工特性,規格などの基本事項から,背景にある技術的原理やデザインとの関係まで,印刷用紙との「つきあい方」を体系的にわかりやすく解説。新人から中堅まで,印刷用紙に携わるすべての人に。『印刷用紙とのつきあい方』

大阪屋と栗田出版販売,出版取次の新会社「大阪屋栗田」設立
 大阪屋と栗田出版販売は4月1日に経営を統合し,新会社「株式会社大阪屋栗田」を設立する。サブネームは「OaK(オーク)出版流通」。独自の小回り力と顧客に寄り添った視点で,自由度と柔軟性に富んだ事業を行い,“街ナカ”に本のある空間の存続と創出に挑戦する会社を目指す。

浅野製版所,東京ワークライフバランス認定企業に選定
 浅野製版所はこのほど,女性活躍の推進の取り組みが評価され,東京都より「東京ワークライフバランス認定企業」に選定された。水道橋の東京ドームシティプリズムホールで2月9日に開かれた「ワークライフバランスフェスタ東京」において同認定の授賞式が行われたほか,同社は自社の取り組みを紹介するブースを出展した。同社は生き生きとした職場を目指し,社員一人一人に対しての面談や研修制度の充実などを図っている。

キヤノン,オフィス機器の評価機関からA3複合機部門で最優秀賞受賞
 キヤノンは2月4日,米国のオフィス機器の独立評価機関であるBLI 社より,複合機「imageRUNNER ADVANCE」シリーズがA3判複合機(MFP)の分野で「2016 年最優秀A3 MFPラインアップ賞」を受賞したと発表した。

リコー,電気学会がデジタルファクシミリを顕彰
 リコーは2月4日,同社が1974 年に発売したディジタルファクシミリ「リファクス600S」が,実用的な国際間データ送受信を実現し,ファクシミリの普及に貢献したとして,電気学会が主催する「でんきの礎」で顕彰されたと発表した。同制度は21世紀においても持続可能な社会を考える上で,20 世紀に大きな進歩を見せ,社会生活に大きな貢献を果たした電気技術の中で,特に価値のあるものを顕彰するもの。

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4月13日締切,ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金
 予算額1020億5000万円の平成27年度補正「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」の公募が始まった。今回の申請受付期間2月5日〜4月13日で1回限りの公募となる。
http://www.chuokai.or.jp/josei/27mh/koubo1-20160205.html

2月16日,アンテナハウスがPDFのセミナー
 アンテナハウスは2月16日,東京の市ヶ谷健保会館でセミナーを催す。「だれでも本を出版できるPOD出版時代を迎えて」と題し同社の小林徳滋社長が,「PDF企画課の動向:印刷関連(TC130)を中心として」と題し画像電子学会の松木眞氏が話す。参加費1000円。
http://www.antenna.co.jp/news/2015/pdfinfra-20151225c.html

2〜6月,新コスモス電機がVOC警報機の説明会
 新コスモス電機は2月17日・3月17日・4月13日・5月18日・6月15日に東京・浜松町の同社で,3月18日・5月20日に大阪・三津屋中の同社で,日本印刷産業連合会と共同開発したVOC警報機の説明会を開く。警報機の開発経緯からその利用まで紹介する。参加無料。要申込。定員36人。問合せは,電話03-5403-2703(東京会場),06-7668-8577(大阪会場)。

2月23・24日・3月3日,東京と大阪で最適化のセミナー
 エスコグラフィックスは2月23・24日,東京・青梅のテレコムセンタービルで,ワークフロー全体の最適化をテーマとしたセミナーを開く。同社製品によるプリプレス作業の自動化によるメリットなどを紹介する。また,3月3日に大阪市の阪急グランドビルで同様のセミナーを催す。参加無料。要申込。
https://www.esko.com/ja/~/media/Esko/Files/Other-PDFs/Events/JP-AE-Seminar-2016.pdf

2月26日,最新技術にみる環境対応がテーマのセミナー
 日本印刷学会は2月26日,東京・日本橋のDICビルで「最新技術に見る環境対応と明日への取り組み」をテーマにセミナーを開く。インクジェット用紙,オフセットインキ,軟包装オフセット印刷・フレキソ印刷,印刷産業環境優良工場,drupa2016の展望などについての講演がある。定員80人。要申込。参加費は一般1万8000円,会員・協賛会員・協賛団体所属員1万円,学生・教職員・シニア5000円。
http://www.jspst.org/event/160226.html

2月26日〜6月5日,21_21 DESIGN SIGHTで「雑貨展」
 東京・六本木のギャラリー21_21 DESIGN SIGHTは2月26日〜6月5日,日常の生活空間に寄り添う雑貨のデザインに焦点を当てた「雑貨展」を開く。入場料は一般1100円,大学生800円,高校生500円,中学生以下無料。火曜休館(5月3日は開館)。
http://www.2121designsight.jp/program/zakka/

3月2日,立命館大学が東京で電子書籍のシンポジウム
 立命館グローバル・イノベーション研究機構は3月2日,東京駅日本橋口のステーションコンファレンス東京でシンポジウム「電子書籍の出版・流通と図書館の課題−読書アクセシビリティを中心に」を開く。入場無料,定員100人(申込先着順)。
http://www.r-iris.jp/event/r017.html

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 いま,二千年以上人間とともにあり,その文化の根幹を形づくってきた「本」の存在が揺らいでいる。改めて,本とは一体何なのか。本の歴史とICT技術の発展の双方を見つめ続けてきた著者が,「本」と印刷,そして情報化社会を生きる人間の今と未来を語る。『電子書籍は本の夢を見るか–本の未来と印刷の行方–』
 出版デジタル機構 元会長の植村八潮氏(専修大学教授)が,現在の電子書籍ブームへの軌跡を10年以上に渡り追い続けた記録を一冊に集約。『電子出版の構図』

3月3・4日,リョービMHIが王子で内覧会
 リョービMHIグラフィックテクノロジーは3月3・4日,東京・王子の同社で内覧会を催す。LED-UV仕様のA全判4色機をはじめとしたオフセット枚葉機を展示・実演するほか,6件のセミナーも行う。問合せは,電話03-3927-1031。

3月7日,日本出版学会がPBL型出版教育をテーマに研究会
 日本出版学会は3月7日,東京の日本大学三崎町キャンパスで研究会を開く。筑紫女学園大学の橋本嘉代氏が,「PBL(Project Based Learning)型出版教育が“社会で求められる力”の育成に寄与する可能性」をテーマに発表する。出版教育が,国が提唱するアクティブ・ラーニングの実践や社会人基礎力の涵養の場としてどこまで機能しうるのか話す。参加費は一般500円,学生・会員は無料。問合せは,蔡星慧氏へメール(csh125@hotmail.com)。

3月11日,日本画像学会が電子写真の画質向上技術の勉強会
 日本画像学会は3月11日,東京の恵比寿カルフールで勉強会を催す。「電子写真ノイズと歩んだ四半世紀〜オフセットと銀塩写真の画質に挑む〜」と題し,富士ゼロックスの井出収氏が話す。参加費は,個人会員(維持会員含まず)1000円,個人会員以外2000円。
http://www.isj-imaging.org/event/imagingcafe/imagingcafe.html

3月11日,出版学会が雑誌のデジタル化を考える研究会
 日本出版学会は3月11日,東京・神田小川町の八木書店で「雑誌の再生とデジタル化を考える:市場縮小・デジタル化に直面する雑誌販売の現状報告」をテーマに研究会を催す。定員30人,要予約。参加費は会員無料,一般500円(学生は無料)。問合せは,下村昭夫氏(電話047-334-7094,shimo@murapal.com)。

3月16日,博報堂で生活者データ分析のセミナー
 博報堂は3月16,東京・赤坂の同社で,生活者データの分析とマーケティングへの活用のセミナーを開く。参加無料。要申込。定員100人。
http://urx3.nu/s2Cq

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  日本でも新聞各社のデジタルサービス提供が増えていますがアメリカではデジタルの増加の動きが鈍ってきているようです。また,印刷物を本にするためには,製本工程は重要になります。紙の新聞や製本の必要性など,紙の価値を高める一端を紹介できればと思います。

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2016年2月15日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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