週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 7巻7号 2016年2月22日
Japan Printer weekly Vol.7, no.7
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

キヤノン,写真を自動選択するフォトアルバムサービス開始
 キヤノンは3月中旬,画像選択からレイアウトまですべて自動で行う技術を使ったフォトアルバムの制作サービス「PhotoJewel S」の提供を始める。同サービスでは,写真の表情やピント,構図などから良い写真を解析して画像を自動で選ぶ。選んだ写真をデザイン・テンプレートに自動でレイアウトするほか,写真を背景として用いたり,撮影日時に沿った配置をすることでストーリー性の高いフォトアルバムを作成できる。また,静止画だけでなく動画から画像を切り出してレイアウトする機能もある。価格は1冊あたり税抜1980円〜。

凸版印刷,電子チラシサービスでキャッシュバックキャンペーン
 凸版印刷の電子チラシサービス「Shufoo!」は3月31日まで,同サービス対象店舗で購入したさいのレシートを使った,総額1000万円のキャッシュバックキャンペーンを行っている。対象店舗の購入レシートの写真を撮影し,専用フォームに必要事項を記入し応募する事で,当選者にレシートに記載された金額をキャッシュバックする。

閃き工房 時遊人,レイアウトソフトを更新
 閃き工房 時遊人は2月17日,レイアウトソフト「レイアウトワープロ はりの助」を更新したと発表した。プリンタ出力でのフチなし印刷の機能を改善し,印刷位置のズレや用紙寸法の誤差を調整する新技術を搭載した。これにより,複数の出力物をつなぎ合わせるさいのつなぎ目のズレを防ぐ。価格は税込1944円。Windows10,8.1,8,7,VISTA,XPに対応。

EIZO,写真プリントとモニターの色合わせソフトを無償提供
 EIZOは2月16日から,写真愛好家向けに,モニター画面と写真プリントを簡単に色合わせできるソフト「Quick Color Match」を無償で提供している。同製品は,当社のカラーマネージメント液晶モニターColorEdge専用のソフトウェアで,アドビシステムズ,セイコーエプソン, エプソン販売,キヤノン,キヤノンマーケティングジャパンの協力を得て開発された。

キヤノン,デジタル一眼レフ・コンパクトカメラを発売
 キヤノンは3月25日,デジタル一眼レフカメラ「EOS 80D」を,2月25日にコンパクトカメラ5機種を発売する。EOS 80Dは新開発の約2420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと映像エンジンによる高画質化を図っているほか,独自のオートフォーカス技術で高画質な動画の撮影も可能。また,Wi-FiやNFC機能に対応し,携帯端末への取り込みや,プリンタからの出力などの連携が行える。いずれもオープン価格。

ブラザー工業,モバイルA4感熱プリンター新機種発売
 ブラザー工業は,モバイルA4感熱プリンター「ポケジェット」シリーズの新機種4種「PJ-773」「PJ-763MFi」「PJ-763」「PJ-723」を発売する。サイズは255×55×30mmでPJ-723を除く3機種は無線通信に対応する。大容量リチウムイオン充電池を搭載し,1度の充電による印刷可能枚数が従来機種の8倍になる600枚に向上した。6月初旬発売,オープン価格。

凸版印刷,ユニバーサルマナー検定を実施
 凸版印刷は3月より,「ユニバーサルマナー検定」の実施,ならびに障がい者や高齢者視点に立った製品・サービス開発のコンサルティング業務の提供を始める。同検定は,障がい者や高齢者など,多様な人々への応対スキルや知識を認定する制度。同社は本サービスの開始にあたりミライロと業務提携した。

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 障がい者を含めた多くの人が視覚的に情報を理解できるメディア・ユニバーサルデザインという視点。その現状調査や企業・団体の取り組み,技法,適応例をオールカラーで解説。『メディア・ユニバーサルデザイン』

ugo,企業向けノベルティ印刷サービスを開始
 ugoは2月15日から印刷通販サイト「スプリント」で,企業の周年記念品や社員表彰向けのノベルティ印刷データ作成の受付を始めた。日本の逸品やグラスタンブラー,上質日用品など40点以上の商品に社名や個人名,ロゴなどの名入れ印刷を行う。データ作成は無料。

富士ゼロックス,申請・報告を効率化するためのサービス
 富士ゼロックスは2月15日より,中小規模事業所における各種申請や報告業務を効率化するための「申請・報告ソリューション」を始めた。同サービスでは,申請書・報告書のフォームを電子化して一元管理し,従業員による申請・報告から受付部門の受理までを迅速に行う。簡単な操作で必要なフォームの取り出し,申請書・報告書の作成,捺印,文書トレイを通した受付部門への提出,といった一連の業務を行える。

凸版印刷,リサイクル適性を向上の液体用紙容器
 凸版印刷は2月18日,リサイクル適性を向上させた口栓付き液体用紙製容器「EP-PAKオルカット」を発表した。6月より販売を始める。同容器は口栓のついた頭部の下のミシン目加工を前後に折り曲げて手で引き裂くだけで,簡単に分別できる。既存の生産設備に部分的な改造を加えるだけで対応できるため,大きな設備コストをかけることなく,環境配慮型パッケージへの展開が可能になる。

モリサワ,タイプデザインの思考を知るセミナー開催
 モリサワは5月1日〜7月31日に公募する書体デザインのコンテスト「タイプデザインコンペティション」を記念して,2月17日に丸の内の東京国際フォーラムで「タイプデザインの視点」と題したセミナーを開いた。Font Bureau社およびWebtype社のオーナー兼取締役のデヴィッド・バーロー氏,タケノコ・デザインルームの竹下直幸代表,グラフィックデザイナーの永原康史氏が,デザインの手法や,書体デザインに関する考え方やデザイナーとしての人生観などを話した。

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大日本印刷,文化財の3Dデジタルデータ化を紹介
 大日本印刷は2月19日,東京・五反田の同社で「フランス国立図書館のデジタル化への取組みと3Dデジタルアーカイブ」と題したセミナーを開いた。同図書館のカトリーヌ・ブリアル氏とフランソワ・ナウロキ氏が,同図書館に所蔵されている地球儀や天球儀を3Dのデジタルデータにして保存・公開するプロジェクトを紹介。また同社の久永一郎氏と高梨浩志氏が,デジタルアーカイブ技術や,同プロジェクトで作成したデータを使った体験型の作品鑑賞方法を解説した。

印刷OEM研究会,2月定例会
 印刷OEM研究会は2月23日,東京・鵜の木の金羊社で定例会を開く。会員企業からの情報提供や経済的側面からの保守点検について意見交換を行う。

印刷工業会,女性活躍推進部会3分科会の成果を報告
 印刷工業会は2月17日,東京・東十条の図書印刷で女性活躍推進部会分科会の報告会を開いた。ワークライフバランス分科会は在宅勤務や育児や介護のための休暇など他社・他業種における先進的な取り組みを紹介した。女性の意識改革分科会は,同部会の活動として運営しているブログ「WAになってかたろう」に掲載した記事の内容を説明した。マネジメント分科会は,中間管理職や経営者へのアンケートやインタビューから女性活躍推進についての考え方にギャップがあると指摘した。

横浜リテラ,菊全判両面専用表7色裏3色印刷機を設備
 横浜リテラは小森コーポレーション製菊全判表7色裏3色の両面専用UVオフセット印刷機「リスロンGX40RP」を導入し,2月15日,横浜・戸塚の同社で起動式を行った。3月には,UVインキのパイピングも行う。

リコー,日立ハイテクファインシステムズとIJで協業
 リコーは2月18日,日立ハイテクノロジーズの100%子会社である日立ハイテクファインシステムズと産業用インクジェットプリントシステムの製造および販売において,戦略的に協業すると発表した。今後,両社が持つ技術とノウハウを融合したシステムを提供することで,産業用印刷市場での事業拡大を図る。

ミマキエンジニアリング,社長に池田和明氏
 ミマキエンジニアリングは4月1日付で次の役員人事を発表した。代表取締役社長:池田和明,取締役:小林久之,MIMAKI USA, INC.代表取締役社長:羽場康博,台湾御牧股イ分有限公司総経理:洪 佑煥,御牧噴墨打印科技(浙江)有限公司総経理:小池浩洋。

エプソングループ,首都圏集約に伴う本店・本社の移転
 セイコーエプソンは2月29日を業務開始日として,本店を下記に移転する(従来は,西新宿2-4-1)。新電話03-5368-0700。
 エプソン販売は3月7日を業務開始日として,本社を下記に移転する(従来は西新宿6-24-1)。新電話03-5919-5211。
 セイコーエプソンの新本店およびエプソン販売の新本社:〒160-8801 東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー29階。

クォード・テック・インク日本支店,支店長に船木氏
 クォード・テック・インク日本支店はこのたび,東本正吾支店長が退任し,新たに船木克彦氏が支店長に就任した。

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3月6日まで,地域の価値とデザインのコラボ展
 地域が持つ価値にデザインを掛け合わせ魅力を広めるプロジェクトを紹介する展示会「地域×デザイン:まちを編みなおす20のプロジェクト」が,3月6日まで六本木の東京ミッドタウン・デザインハブで開かれている。同展は,地域の活動にデザインの視点を取り入れた事例を展示やトークショーで紹介し,今後よりよいプロジェクトが生み出される循環と,地域に関わる人々とのネットワークづくりを図る。入場無料。
http://www.jidp.or.jp/lds2016/

5月22日まで,大日本印刷でフランス国立図書館の地球儀・天球儀展
 大日本印刷とフランス国立図書館は5月22日まで,東京・五反田の前者で「体感する地球儀・天球儀展」を開いている。両者は,同図書館が所蔵する地球儀と天球儀のうち55点を3Dデジタル化する取り組みを行った。同展では実物10点や関連作品を展示しているとともに,高精細3D画像を使った体験型のデジタルコンテンツでより深い鑑賞を促している。入場無料。予約制。
http://www.museumlab.jp/bnf/

2月23日,光文堂が松本で展示会

 光文堂は2月23日,長野県の松本商工会議所でコニカミノルタビジネスソリューションズ,グラフテック,武藤工業,グラフィックサポートの協賛のもと,展示会を行う。
http://www.kobundo.co.jp/event/event_matsumoto2016_index.html

2月23日,サブライムが可変印刷ソフトのセミナー
 サブライムは2月23日,東京の市ヶ谷健保会館で可変印刷ソフト「ダイレクトスマイル」のセミナーを催す。参加無料,要申込。問合せは,電話03-3511-7680。

2月24日,日本HPが大判プリンタの内覧会
 日本HPは2月24日,東京・大島の同社で大判プリンタを紹介する内覧会を開く。「HP DesignJet」「HP Latex」「HP PageWide XL」シリーズなどを展示するほか,壁面装飾のデザインに使えるクラウドアプリケーション「HP WallArt Suite」の実演も行う。参加無料。事前予約制。
http://www.hp.com/jp/openhouse201602

3月1日〜5月15日,メセナ協議会が優れたメセナ活動を募集
 メセナ協議会は3月1日〜5月15日,企業などが取り組むメセナ(芸術・文化振興による社会創造)活動を認定する「This is MECENAT」の対象活動を募集する。認定された活動にはシンボルマークが発行され,各社団体の媒体で使用できる。
http://www.mecenat.or.jp/_data/about/uploads/mecenat_ThisisMECENAT2016_pressrelease0219.pdf

3月1日〜6月5日,福島で「グラフィックとミュージック」展
 福島・小塩江のCCGA現代グラフィックアートセンターは3月1日〜6月5日,「グラフィックとミュージック」展を開く。同館所蔵のグラフィックデザイン作品の中から,音楽に関係するポスターを展示し,デザイナーが音楽をどのように表現しているか,“聞くこと”と“見ること”のクロスオーバーからどんな作品が生まれてきたかを紹介する。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=3&seq=00000670

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3月2日,文化通信社が東京でメディアセミナー
 文化通信社は3月2日,東京・神保町の岩波セミナールームで「文化通信メディアセミナー」を開く。中小出版社も参入できる版権輸出の可能性と実務,どんな本が海外市場で受け入れられるのかを解説する。参加費は6000円。要事前予約。
http://skc.index.ne.jp/seminar/20160302.html

3月4日,日本エディタースクールが「ミスを防ぐ原稿チェックと校正のキホン」セミナー
 日本エディタースクールは3月4日,東京・三崎町の同校で「ミスを防ぐ原稿チェックと校正のキホン」と題しセミナーを催す。講師は五十嵐美那子氏。受講料は一般15,500円,受講生などの割引あり。
http://www.editor.co.jp/school/160115/

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3月10日,インフォトレンズが上海のサイン展でコンファレンス
 インフォトレンズは3月10日,中国・上海の国家会展センターで開かれる「上海国際広告・サイン・ディスプレイ産業総合展」で中国のワイドフォーマット市場に関するコンファレンスを開く。参加無料。要事前登録。
http://www.infotrends.co.jp/cf/shanghai/2016/

3月12日,日本出版学会が大阪でライトノベルの研究会
 日本出版学会は3月12日,関西学院大学大阪梅田キャンパスで研究会を開く。「ライトノベルへのアプローチ:研究の現状と今後の展望について」をテーマに,滋賀文教短期大学の山中智省氏の研究報告をもとに,愛知教育大学の中川裕美氏と同志社女子大学の村木美紀氏が討議する。参加費は一般500円,会員300円。問合せは,立命館大学の湯浅俊彦氏へ(電話075-466-3136)。

3月23日〜4月15日,東京・銀座で若手作家発掘のグラフィック展
 東京・銀座にあるギャラリーのガーディアン・ガーデンは3月23日〜4月15日,グラフィック界の次世代を担う若手作家を発掘する公募展「1_WALL」の最終審査を行う作品展を開く。最終選考に残った6人によるグループ展で,4月1日には公開審査会(予約制)も行う。入場無料。日曜休館。問合せは,電話03-5568-8818。

3月27日,日本エディタースクールが校正検定・上級
 日本エディタースクールは3月27日,校正技能検定の第145回(上級)試験を東京・大塚のお茶の水女子大学で実施する。申込締切は3月20日。検定料9720円。
http://www.editor.co.jp/wp-content/uploads/youkou145.pdf

5月1日〜7月31日,「タイプデザインコンペティション」作品募集
 モリサワは5月1日〜7月31日,優れた書体デザインを顕彰する「タイプデザインコンペティション」の応募を受け付ける。和文部門と欧文部門があり,応募点数の制限はない。独創性や審美性を追究した作品に贈られる「モリサワ賞」,製品化にふさわしい優れた作品に贈られる「明石賞」,一般の方からの人気投票で決まる「ファン投票」賞がある。出品は無料。
http://competition.morisawa.co.jp

6月8〜10日,日本画像学会が研究発表会
 日本画像学会は6月8〜10日,横浜・長津田の東京工業大学すずかけ台キャンパスで「Imaging Conference JAPAN 2016」を開く。
http://www.isj-imaging.org/event/conference/ICJ2016/ICJ2016_info.html

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2016年2月22日発行
編集長:末包愛
発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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