週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 8巻11号 2017年3月21日
Japan Printer weekly Vol.8, no.11
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

パイ インターナショナル,電子版のデザイナーズハンドブックを発売
 パイ インターナショナルは3月13日,電子版「デザイナーズハンドブック これだけは知っておきたいDTP・印刷の基礎知識」の販売を始めた。書体・色・用紙・校正・組版ルール・印刷・製本の基礎知識から,ページ物・各種広告物・ハガキ・名刺などのメディア別規格物のサイズと制作のポイントまで,印刷物をデザインする際に最低限おさえておくべき事柄を1冊に網羅。イラスト:のだよしこ,本体1800円+税。eBookJapanで2ヵ月先行発売し,他書店は5月13日以降の発売。

イメジン,チケット制デザインサービスを開始
 イメジンは3月10日,ロゴ・バナーの画像制作やWebデザイン,チラシやポスター,会社資料などのデザイン業務を必要なときにプロのデザイナーに頼めるチケット制デザインサービス「デザインチケット」を始めた。チケット制により,発注ごとの見積もりやコンペティションが不要になる。同社が発注者とデザイナーとの仲介役になって支援する。価格は,チケット20枚で8万円,50枚で17万5000円,など。

レイン・バード,iPhone向けのPOP作成アプリを提供
 レイン・バードは3月14日,iPhoneで店舗のPOPが作成できる無料アプリ「POPKIT Lite」の提供を始めた。同アプリは,POPのパーツを選んで配置したり,デザインのテンプレートを選んで文字を打ち替えるだけでPOPのデータを作成できる。印刷のほかデジタルメディアでの活用も可能。

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 編集作業で必要になる校正記号集や用紙サイズ資料,オフセット印刷物のカラー見本,画像解像度の比較サンプルなどを級数・歯送り表として使えるクリアファイルに収納。編集業務補助ツール『編集アシストセット』(新商品)

コンテンツワークス,記念日入りミニカレンダー作成サービス開始
 コンテンツワークスは3月15日,オリジナルミニカレンダー作成サービス「プレカレ - Precious calendar -」を始めた。同サービスはスマートフォンで,恋人や夫婦の記念日を記録したL判のカレンダーを作成できる。価格は1冊850円,2冊セットで1500円(送料・消費税込み)。

SO-KEN,菓子に印刷するシステムを発売
 SO-KENは3月15日,可食インクでクッキーやマカロンなどの菓子に絵や写真をプリントするフードプリンタシステム「TPW-105EDF-RT」を発売した。これはプリンタと,画像編集とデザインが可能な独自開発のアプリを搭載した専用タブレット端末をセットにしたシステム。価格は税込27万円(端末のみは5万4972円)。

CREATORSZERO,紙のゲームを共有するWebサイト
 Webサービスやコンテンツの制作を手がけるCREATORSZEROは3月15日,カードゲームやボードゲーム,ペーパークラフト,塗り絵などの紙でできたアナログゲームを,クリエイターが発表して共有できる投稿サイト「紙ゲー.net」を開設した。カードなどの画像をサイトへ投稿するとPDFデータ化され,それをプリンタやコンビニのプリントサービスを使って印刷することで無料で遊ぶことができる。

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 本格的な電子書籍の攻勢を前に果たして紙は生き残れるのか?紙を専門に研究してきた筆者がその時々に興味を持った時事問題や社会情勢にも触れ,好評を得た月刊『印刷雑誌』の連載「わたしの印刷手帳」をまとめた一冊。『紙と印刷の文化録:記憶と書物を担うもの』

アシストシステム研究所,日経新聞を使った記念品
 アシストシステム研究所は3月9日,日本経済新聞を使った,退職を迎える人に贈るギフト商品「退職記念日新聞」を発売した。同商品は,入社日や誕生日に発行された日本経済新聞の紙面をプリントアウトし,贈答用のファイルで綴ったもの。3つのタイプがあり,価格は税込5940円〜。

大日本印刷,日本の上質なモノ・コトを世界に発信するWebサイト開設
 大日本印刷はCCCメディアハウスと共同で3月10日,日本の上質なモノ・コトを世界に発信するWebサイト「Pen Online国際版」を開設した。後者の雑誌『Pen』のブランド力や編集力と,前者の各種メディアにおけるコンテンツ制作・運用のノウハウを活かしたWebサイトで,同雑誌やフリーペーパーの記事のほか,動画などを英語で提供する。3月末にフランス語に対応するコンテンツも公開する。

大日本印刷,VRで箱根と湯河原の観光案内
 大日本印刷はJTBコーポレートセールスと連携し,訪日外国人をおもな対象として,神奈川県の箱根および湯河原地区の代表的な観光名所を6言語に対応するバーチャルリアリティ(VR)コンテンツで紹介する「VR HAKONE/YUGAWARA Campaign」を実施している。
 VRコンテンツを閲覧するための紙製スマートフォンホルダーを東京と神奈川の観光案内所などで3月31日まで配布している。このホルダーを使って手持ちのスマートフォンでWebサイトのVRコンテンツを再生すると,頭の動きに合わせて画像が連動し,あたかも実際にその場所に立ったような感覚で風景を見回すことができる。

大日本印刷,彦根城の特別展でインタラクティブ映像などを制作
 大日本印刷は3月13日,滋賀にある国宝・彦根城の築城410年祭において,国宝・彦根城築城410年祭推進委員会が彦根城・天秤櫓で開催する「井伊家 家宝の魅力と江戸期の世界」展の企画を担当し,映像や画像を用いたインタラクティブな鑑賞システムなどを制作したと発表した。同展は7月2日まで開催で,かつて世界が日本や彦根をどのように認識し,彦根が世界をどのように見ていたのか,地球儀や地図から概観する。また彦根城博物館が所蔵する彦根藩主井伊家伝来の家宝の由来や細かい見どころも紹介する。

リンテック,非導電性ダークメタリック調ラベル素材を発売
 リンテックは3月21日,非導電性ダークメタリック調ラベル素材「GM5010(ツヤタイプ)」と「GM5020(マットタイプ)」を発売する。同製品はメタリック調でありながら電気を通さない性質を持つため,従来のアルミ蒸着タイプのラベル素材では実現が難しかったレーザープリンタでの印字や電子レンジでの加熱処理にも対応する。

トッパン・フォームズ,ハイブリッド型IDカード発行システムを発売
 トッパン・フォームズは4月中旬,レーザー方式とリボン方式の両ユニットの同時制御が可能な,ハイブリッド型IDカード発行システムを発売する。同システムは,レーザー方式でカードの内部にモノクロの顔写真を,リボン方式でカード表面にフルカラーの顔写真を再現し,これらを照合することによりセキュリティを高めるといった使い方が可能。両ユニットの同時制御は同社が開発したIDカード発行ソフトで行う。価格はシステム一式600万円。

大日本印刷,社内報が「経団連推薦社内報」最優秀賞を受賞
 大日本印刷は3月16日,同社グループ報「DNP Family」が,経団連事業サービス社内広報センターの表彰制度「経団連推薦社内報」において,2016年度の最優秀賞を受賞したと発表した。「誌面をグループの動向と意識改革に絞り,特集をはじめ各企画で読者の“共感”と“考動”へ誘う誌面に仕立て上げている編集手腕」「視覚的に分かりやすく,楽しみながらというトーンなので,読み手は刺激を受けながら内容理解に繋がるという仕掛け」などの点が高く評価された。

日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会,5月に東京で大会

 日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会は5月19日,目白のホテル椿山荘東京で全国大会を開く。式典のほか「心の架け橋!マグロ船に学ぶ,社員がイキイキと動く仕事術」と題した基調講演,アンガーマネジメント,コミュニケーション術,体と心の健康をテーマにした3つの講演などで構成する。

OEM研究会,3月定例会を開催
 印刷OEM研究会は3月23日,東京・鵜の木の金羊社で定例会を開く。会員企業からの情報提供や「PAGE2017」の傾向とトピック,経済的側面からの保守点検について意見交換などを行う。

コニカミノルタジャパン,商品・広告デザインの可能性
 コニカミノルタジャパンは3月14日,東京・表参道の宣伝会議で「商品・広告デザインにおける表現技法の可能性」をテーマにセミナーを開き,デザイナーや企業のマーケティング担当者など170人が参加した。「デザインにおけるブランドの考え方とこだわり」と題しポルシェジャパンの志水弘樹氏が講演し,「クライアント・クリエイターの観点から,表現技法について今後の可能性を考える」と題し,志水氏との対談的にグラフィックデザイナーの古平正義氏が自論を述べた。また,コニカミノルタジャパンから,インクジェットスポットUVニスコーター&デジタル箔システムの紹介があった。

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 デジタル印刷に関して,業態を変えずに印刷会社として何ができるのか。「印刷会社の内情やデジタル印刷への指針」「デジタル印刷のしくみ」「ユーザーの情報」を元に,デジタル印刷の成功への道筋を解説。『印刷会社とデジタル印刷 -成功への道-』
 POD(Print OnDemand)は入念に仕組み作りを工夫することでオフセットでは難しい印刷物や,消費者への効果を作り出すことができる。その特長を活かすための機能や基本原理を解説した入門書。印刷会社以外の総務の方にもわかるようにやさしく解説。『印刷技術基本ポイント POD編』

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4月2日まで,print gallery Tokyoがクルト・ハウエルトの展覧会
 白金のprint gallery Tokyoは4月2日まで,スイスのグラフィックデザイナーのクルト・ハウエルト氏の展覧会「リニエ フォルム クラング 線 形 響」を開いている。同氏はバーゼル工芸専門学校におけるデザイン教育の中心人物でもあり,20世紀後半に国際的に名声を得たスイスデザインの礎を築いた1人。同展は同氏の友人であるタイポグラファのヘルムート・シュミット氏のコレクションを中心に構成する。入場無料。火・水・木曜日は休館。
http://www.printgallerytokyo.com/ex-kurt-hauert.html

5月31日締切,帆風が学生Tシャツデザインコンテスト募集
 帆風は毎年,クリエイターを志す学生の作品を世の中に広める活動として「学生Tシャツデザインコンテスト」を開いている。5月31日まで,「TOKYO」をテーマに写真・手書きイラスト・グラフィックの作品を募集している。
https://www.vanfu.co.jp/design/t-shirt/

5月31日締切,帆風が年賀状のデザインコンテスト
 帆風は5月31日まで,「年賀状デザインコンテスト」の応募を受け付けている。テーマは「2018年の干支の戌(いぬ)」。受賞作品は,同社の店舗や通販サイトで販売される。
https://www.vanfu.co.jp/design/nenga/

3月22日〜4月14日,日本デザインコミッティーが「デザインの本」展
 日本デザインコミッティーは3月22日〜4月14日,東京の松屋銀座にあるデザインギャラリー1953で「読んで欲しいデザインの本」展を開く。コミッティーのメンバーが推薦するアートやデザインの本,絵本などを紹介する。入場無料。
http://designcommittee.jp/2017/03/7331953.html

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 音楽ジャケット制作エピソード徹底解剖!デザイナーがこだわり抜いた音楽パッケージのデザインクリエイティブと製造技術,それらに関わる人々のエピソードを豊富な写真とインタビューで紹介。アーティストとデザイナーと製造技術者の三位一体で出来上がる「音楽のモノづくり」の魅力を物質的・視覚的な観点から解説します。『ミュージック・ジャケット・ストーリーズ-見て楽しむ特殊パッケージの世界-』

3月23日,スターティアラボが財務体質健全化のセミナー
 スターティアラボは3月23日,東京・西新宿の同社で「来期に向けた中小企業の為の利益最大セミナー:財務体質を健全化させる経営指標の見方」を行う。アタックス・ビジネス・コンサルティングの今田康介氏とリクルートホールディングスの倉田丈寛氏が,決算書から自社の健康状態を知り,経営に役立てる見方について説明する。参加無料。要申込,定員30人。
https://www.startia.co.jp/event/event-profitmaximization_tokyo_170323/

3月23日,帆風がIllustratorのセミナー
 帆風は3月23日,東京・千代田区のベルサール神保町で「Illustrator徹底攻略(シンボル,ライブカラー編)」をテーマにセミナーを行う。スイッチの鷹野雅弘氏が,Illustratorであまり使われていないシンボルとライブカラーの機能の使いどころやメリットなどを解説する。参加無料。要申込,定員150人。
https://www.vanfu.co.jp/vf/seminar/184th

3月24日,陽幸社がSNSのセミナー
 陽幸社は3月24日,東京のBIZ新宿で「SNSマーケティング入門」をテーマにセミナーを行う。はじめてのツイッターマーケティング入門講座や自分でできるSEO対策を解説する。参加無料。要申込,定員15人。
http://www.seminarjyoho.com/course_show_247494.html

4月19日,包装に関するコンバーティングの明日を考える会
 コンバーティングの明日を考える会は4月19日,東京・吾妻橋のすみだリバーサイドホールでサスティナブルな包装関係の業界を目指してセミナーを催す。キリンビバレッジによる「パッケージへの要求」をはじめ5件のテーマの講演を予定している。参加費は8000円で,『品質判定ガイドライン』(5400円)の代金が含まれている。問合せは,関東グラビア協同組合(電話03-3622-1895)。

9月22・23日,池袋で「オーダーグッズビジネスショー」
 印章や服飾プリント,文具,軽印刷などオーダーグッズビジネスの見本市「オーダーグッズビジネスショー」が9月22・23日,東京・池袋のサンシャインシティで開かれる。主催は同展実行委員会。5月19日まで出展の申し込みを受け付けている。
http://ogbs.jp

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 昨今の印刷会社は,生産性を上げ印刷物を安価に多くの人に供給する印刷通販でもよいし,地域密着型でも「下町ロケット」のようにその会社でしかできない技術力を持つタイプでもかまいません。今月は,紙の印刷からは遠くなりますが,印刷の応用の最先端とも言える,プリンテッドエレクトロニクスを特集に取り上げました。開発型の印刷会社のためになれば幸いです。

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週刊『印刷雑誌』8巻11号
2017年3月21日発行
編集:末包愛,古性基樹
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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