週刊『印刷雑誌』



週刊『印刷雑誌』 8巻12号 2017年3月27日
Japan Printer weekly Vol.8, no.12
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

凸版印刷,富山県美術館のポスターコレクション鑑賞システム
 凸版印刷はチームラボと共同で,富山県美術館が収蔵するポスターコレクションを大型サイネージで自由に鑑賞できる新しい表示システムを開発した。同システムは同美術館が収蔵する,ポスタートリエンナーレ受賞作や国内外の代表的なデザイナーの作品を中心としたポスターコレクション約1万3000点のうち3000点を,80インチ大型タッチパネルサイネージで自由に検索・閲覧できる。3月25日より同美術館で一般公開している。

キヤノンMJ,Web上で生き物や自然の不思議にふれられる環境教育サイト
 キヤノンマーケティングジャパンは3月21日,Webサイト上で生き物や自然の不思議にふれられる環境教育サイト「アニマリウム」を公開した。サイト上の仮想空間(山,川,海,町)の中で,生き物や自然の不思議や謎を探して見つけ,写真を撮るという疑似体験を通して生物多様性について学ぶことができる。

エプソン販売,写真ギャラリーの公募展制度を一部改定
 エプソン販売は,写真家の活動する場として毎年4月と10月にインクジェットプリント作品の公募を行い,「エプサイトギャラリー」で展覧会を行っている。2017年4月より,この公募展制度を一部改定する。新制度では,半期ごと,展覧会開催後に優れた展覧会を選考して表彰する。選考数は半期に1組。受賞特典は賞金30万円とプライベートラボの利用特典(基本料金10%OFF)。また,展覧会の会場設営費を同ギャラリーが全額負担する。
 2017年4月の作品募集期間は4月1〜29日。選考された作品の展覧会は10月〜2018年3月に開かれ,第1回目の受賞者は2018年春に発表予定。

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 日本を代表する雑誌「アンアン」「クロワッサン」「エル・ジャポン」などで鋭感覚のレイアウトをプロデュースしてきた著者が,理論と技法を多数の実例でわかりやすく展開する。『写真を活かすレイアウト』

大日本印刷,産・官・学・地域が連携した健康増進イベント
 大日本印刷は千葉大学,産業技術総合研究所,リードアーツと共同で,地域の活性化や健康増進を目的としたイベント「健康屋台」(千葉大学主催)を開いている。参加費は無料で,医師および保健師による健康相談,歯科医師による歯科相談,動脈硬化指数・肺年齢・血圧などの健康指標のチェックなどを行う。健康データの取得について,大日本印刷が開発した電子モジュールを内蔵した紙製のカードとアプリを使用する。
 4月9日に千葉の高洲第一団地で,5月14日に千葉大学サテライトキャンパス美浜で実施する。

凸版印刷,電子チラシサービスで東京ガスのアプリを開発
 凸版印刷は3月23日,東京ガスのWeb会員サービス「myTOKYOGAS」の会員向けアプリ「myTOKYOGASアプリ」を開発したと発表した。前者の運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」を活用した公共インフラ企業の契約者向けアプリが採用されたもので,3月22日より提供を始めた。

大日本印刷,鉄道の情報発信サービス開始
 大日本印刷は,特定エリアの情報誌などの情報を収集・分類し,利用者の嗜好などに応じて最適な情報を配信する「DNPローカルメディア構築サービス」を始める。第一弾として,鉄道事業者向けに沿線のおでかけ情報や鉄道の運行情報などを生活者に配信するサービスが,阪急電鉄の「阪急沿線ナビ TOKKアプリ」に採用された。

凸版印刷,住宅ローン契約電子化システムの運用開始
 凸版印刷は三菱東京UFJ銀行,三菱地所レジデンス,東急リバブルと共同で4月下旬,マイナンバーカードを利用した住宅ローン契約電子化システムの運用を始める。同システムは,凸版印刷が開発したサービス「Speed Entry Trust」を用い,利用者の自宅で住宅ローン契約のすべての手続が完結する。

山本洋紙店,菓子小売店向けのパッケージ製作サービス
 山本洋紙店は3月22日,小規模の菓子小売店をおもな対象としたWebパッケージ製作サービス「PACORA」を始めると発表した。同サービスは,オーダーサイズの箱と,パッケージデザイナーがコーディネートしたリボン,のし紙,紙製パッキンを低価格でセット販売する。価格は例えば,リボン+箱+紙製パッキンの50個セットで1万2200円〜。

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 音楽ジャケット制作エピソード徹底解剖!デザイナーがこだわり抜いた音楽パッケージのデザインクリエイティブと製造技術,それらに関わる人々のエピソードを豊富な写真とインタビューで紹介。アーティストとデザイナーと製造技術者の三位一体で出来上がる「音楽のモノづくり」の魅力を物質的・視覚的な観点から解説します。『ミュージック・ジャケット・ストーリーズ-見て楽しむ特殊パッケージの世界-』

大日本印刷,解体しやすいアルコール飲料向け液体紙容器を発売
 大日本印刷は4月,常温でのアルコール飲料の長期保存が可能な口栓付き紙容器において,廃棄のさいに従来よりも容易に解体できる,資源リサイクルに適した「DNP易解体液体紙容器」の新タイプを発売する。容器の天部に特殊な易開封加工を施すことによって,天部の開封性を大幅に改善した。

日本印刷産業連合会,『印刷産業関連データ 年報 2017』刊行
 日本印刷産業連合会は2月29日,『マーケティング・データ・ブック<印刷産業関連データ 年報>2017 Vol.15』を刊行した。経済産業省の生産動態統計を中心に集計・分析。印刷産業のほか,各種資機材,出版,広告などの主要需要先についても,最近の動向をまとめ掲載。
 A4判,74ページ。発行・編集:日本印刷産業連合会(03-3553-6051)。

日本印刷産業連合会,デジタル印刷を多角的に考察
 日本印刷産業連合会は3月21日,東京・新富の日本印刷会館で「デジタル印刷の現状と展望」に関する調査報告会を開いた。デジタル印刷のアンケート調査の結果を日本印刷技術協会の郡司秀明専務理事と花房賢氏が講演し,売上に占めるデジタル印刷の割合は平均9.7%などの結果を報告した。後加工機大手のフンケラー社が2月にスイスで催した個展について,メディアテクノスの井上秋男社長が講演した。また「デジタル印刷市場の拡大に向けて」と題し郡司秀明氏をコーディネーターに,東京文久堂の林田桂一社長,東洋美術印刷の山本久喜社長,大東印刷工芸の花崎博己社長,金羊社の三井明治氏がそれぞれの考えを語った。

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 デジタル印刷に関して,業態を変えずに印刷会社として何ができるのか。「印刷会社の内情やデジタル印刷への指針」「デジタル印刷のしくみ」「ユーザーの情報」を元に,デジタル印刷の成功への道筋を解説。『印刷会社とデジタル印刷 -成功への道-』
 POD(Print OnDemand)は入念に仕組み作りを工夫することでオフセットでは難しい印刷物や,消費者への効果を作り出すことができる。その特長を活かすための機能や基本原理を解説した入門書。印刷会社以外の総務の方にもわかるようにやさしく解説。『印刷技術基本ポイント POD編』

コニカミノルタジャパン,キンコーズへサービス事業譲渡
 コニカミノルタジャパンは4 月1 日,マーケティングサービス事業をキンコーズ・ジャパンに譲渡する。グループ内の販促支援を中心としたマーケティングサービスを一本化し,キンコーズ全国56店舗のネットワークを活用したより充実したサービスを提供することを目的としている。コニカミノルタジャパンの同事業が提供するサービスや全顧客業務,組織,人員はそのまま引き継がれる。

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5月12日締切,造本装幀コンクール作品募集
 日本書籍出版協会と日本印刷産業連合会は,出版社,デザイナー,印刷会社,製本会社の協力の下で制作された,造本技術・装幀デザインが優秀な本を表彰する「造本装幀コンクール」の作品募集を5月12日まで行っている。2016年1月1日から12月31日までに初版発行された書籍が対象。審査員は,柏木博(武蔵野美術大学名誉教授),浜田桂子(絵本作家),ミルキィ・イソベ,緒方修一,中江有里(女優・作家)。
http://www.jbpa.or.jp/pdf/documents/zohon2017-panf.pdf

3月30日,日本印刷技術協会がネットメディア成功のセミナー
 日本印刷技術協会は3月30日,東京・中野富士見町の同協会で「ネットメディア成功の秘訣を議論するセミナー」を行う。博報堂DYメディアパートナーズによる「Changing Media Values〜モバイルシフトで変わるメディア価値」のほか,「東洋経済オンラインのビジネス戦略」,「C CHANNELとメディアデザインの今後(仮)」の3件のセミナーの予定。参加費(税込)は,一般15,120円,会員10,800円,JAGAT印刷総合研究会メンバー無料。
https://www.jagat.or.jp/archives/33463

4月5〜7日,東京ビッグサイトで「高機能フィルム展」
 4月5〜7日に有明の東京ビッグサイトで,電機や自動車,建材,医薬品,食品包装などの分野で活躍する機能性フィルムの技術を紹介する「高機能フィルム展」が開かれる。主催はリードエグジビションジャパン。入場には招待券が必要。
http://www.filmtech.jp

4月12日,帆風が顧客満足のセミナー
 帆風は4月12日,東京・竹橋の学士会館でセミナーを催す。「セールスの現場から学ぶ,本当の顧客満足に必要なこと」と題し,プルデンシャル生命保険の川田修氏が話す。参加無料,要申込。定員200人。
https://www.vanfu.co.jp/vf/seminar/185th

4月14・20・21日,アグフアが福岡・名古屋・大阪で水絞り印刷セミナー
 日本アグフア・ゲバルトは4月14日に福岡国際会議場で,4月20日に名古屋ガーデンパレスで,4月21日にTKPガーデンシティ東梅田で,クラウドワークフロー,水を絞った乾燥促進印刷,パウダーレスインキなどに関するセミナーを催す。問合せは,同社(電話03-6420-2010)

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 湿し水に関し,今まで断片的に語られていた部分を整理・解説し,印刷トラブルを防ぐための方法を紹介します。『なるほど「湿し水」–管理とトラブル対策-』

4月19・20日,マイドームおおさかで「JP2017・ICTと印刷展」
 4月19・20日に本町橋のマイドームおおさかで,印刷の価値と社会ニーズを考える印刷機材展「JP2017・ICTと印刷展」が開かれる。主催はJP産業展協会。入場無料。
 リョービMHIグラフィックテクノロジーは,排紙部にいながら印刷機の稼動状況をリアルタイムに確認できる「プレスインフォメーションディスプレイ」についてのシミュレーション装置を展示するほか,欠陥検査と自動濃度制御がインラインで行える印刷品質管理システム「PQS-D」などを紹介する。
http://jp-ten.jp

7月5〜7日,東京ビッグサイトで「販促ワールド 2017 夏」
 7月5〜7日に有明の東京ビッグサイトで,プロモーション・マーケティングの総合展「販促ワールド 2017 夏」が開かれる。「販促EXPO」「店舗販促EXPO」「営業支援EXPO」「広告宣伝EXPO」の展示会で構成。主催はリードエグジビションジャパン。入場には招待券が必要。
http://www.spex.jp/Home_summer/

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 昨今の印刷会社は,生産性を上げ印刷物を安価に多くの人に供給する印刷通販でもよいし,地域密着型でも「下町ロケット」のようにその会社でしかできない技術力を持つタイプでもかまいません。今月は,紙の印刷からは遠くなりますが,印刷の応用の最先端とも言える,プリンテッドエレクトロニクスを特集に取り上げました。開発型の印刷会社のためになれば幸いです。

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週刊『印刷雑誌』8巻12号
2017年3月27日発行
編集:末包愛,古性基樹
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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