週刊『印刷雑誌』


週刊『印刷雑誌』 8巻24号 2017年6月26日
Japan Printer weekly Vol.8, no.24
毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行

週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』(税抜1400円)と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

特殊印刷技術によるIoT販促キットがアーティスト特典で採用
 東京リスマチックがTouchcardの認証技術を応用して提供する「TOUCHCARD」が,6月10日よりローソンHMVエンタテイメントが全国の店舗で実施しているヒップホップユニット「カイワレハンマー」関連商品購入者特典に採用されている。TOUCHCARDはスマートフォンなどで特殊なコードを読み取る認証技術。今回のキャンペーンでは対象商品を2000円買うごとにオリジナルイラスト付きカードがもらえ,スマートフォンなどで読み取ると限定の特典映像を見ることができる。

ブラザー販売,印刷物を楽しむコンテンツ配信サイトを開設
 ブラザー販売は6月22日,同社製品の無料ダウンロードコンテンツやプリンタ活用術などの情報を掲載するWebサイト「プリントテラス」内に,印刷物によるコミュニケーションに主眼を置いたコンテンツを配信するサイト「プリふれ」を開設した。第一弾として,自分だけの街を作ることができるペーパークラフト「まちづくりキット」や食事をもっと楽しくする「オリジナルランチョンマット」など子供向けのコンテンツ群を9つ用意した「あそびクリエーション」を公開した。

大洞印刷,販促手法やグッズを出展
 大洞印刷は7月5〜7日,有明の東京ビッグサイトで開かれる「販促EXPO」に出展する。デジタル印刷やWeb to Printを利用した販促・マーケティング・ブランディング手法や,多様な形状のクリアファイル,小ロット対応の販促グッズなどを紹介する。

大日本印刷,豊田市で地域サービスの実証実験
 大日本印刷は中部電力,中電興業と共同で10月より,愛知県豊田市の中心部において,電柱を活用して天気やイベント情報などの地域情報を配信するサービスの開発に向けた実証実験を行う。電子ペーパーを同市内の電柱6本に設置し,インターネット経由で情報を配信する。配信する情報は,同市からのほか民間事業者からの提供も受け付ける。

凸版印刷,電子カタログをダウンロードして持ち帰るサイネージ
 凸版印刷は6月下旬,画面上に本棚のように陳列されたデジタルコンテンツをスマートフォンなどにダウンロードし,持ち帰ることができるタッチパネル式のテーブル型デジタルサイネージ「カタログ TakeOut(テイクアウト)」を発売する。第一弾として西日本シティ銀行のNCBアルファ六本松出張所に設置されている。テーブル型サイネージ上でカタログを見ながら資金運用などの相談ができ,気になったカタログをその場でスワイプしてダウンロードして持ち帰れるようになっている。

凸版印刷と永青文庫,東博で熊本城をテーマにしたイベント
 凸版印刷と永青文庫は6月23日,上野の東京国立博物館にある「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で,熊本城をテーマにしたイベント「震災から1年,熊本城再建への道 熊本城×ワインNight」を開いた。熊本城調査研究センターの鶴嶋俊彦氏と,肥後熊本54万石を領した細川家に伝わる文化財を保存・公開する永青文庫の橋本麻里副館長が対談した。また熊本とワインの関わりを紐解きながらワインの試飲会も行った。

凸版印刷,電子チラシサービスで月間のページ閲覧数が3億に
 凸版印刷は6月22日,同社が運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」において,月間のページ閲覧数が2017年5月末時点で3億を突破したと発表した。同サービスは全国約10万4000店舗の電子チラシを掲載しており,3月末に利用者が月間860万人を超えた。

古紙再生促進センター,「UVインキ印刷物の分別リーフレット」公開
 古紙再生促進センターは6月8日より,「UVインキ印刷物の分別リーフレット」をWebサイトで公開している。近年,パンフレットやカタログなどの商業印刷にUVインキが使用されるケースが増えている。印刷工場や製本工場,光沢加工工場から排出されるUVインキの印刷物の損紙・裁落が古紙に混入し,それを原料とした印刷用紙の品質低下の原因となっているため,それらを分類して排出するよう呼びかけている。

大日本印刷,デジタルマーケティング事業の運用支援体制を強化
 大日本印刷は6月22日,デジタルマーケティング事業の拡充に向けて,りらいあコミュニケーションズ(株)と協業し,マーケティングオートメーションの運用支援サービスを強化すると発表した。両社は,顧客企業向けに配置する人材を最適化したチームを編成し,マーケティング施策の効果を最大化する。

全国印刷工業健康保険組合,青木理事長が再任
 全国印刷工業健康保険組合は6月21日,東京・新川の全印健保会館で組合会を開いた。理事の任期満了にともない,理事および監事,検査委員の選挙を実施し,青木宏至理事長の再任が承認された。

日本印刷学会,ストレッチャブル技術の最新動向シンポジウム
 日本印刷学会は6月16日,東京・六本木の富士フイルムで「ストレッチャブル技術の新展開」をテーマにシンポジウムを開き,70人が参加した。ストレッチャブル(伸縮性)の素材に回路を埋め込み,ヘルスケアなどに役立たせる技術の発表があった。
 「生体情報センシングを目的としたストレッチャブルデバイスの市場予測」遠藤光司/矢野経済研究所,「ウエアラブルIoTによる新市場の創造・拡大」山本祐樹/Phone Appli,「大学発スタートアップによる伸縮性エレクトロニクスの実用化」網盛一郎/Xenoma,「IoT時代のものづくりを指向した低温硬化形導電性ペースト」岡部祐輔/セメダイン,「金属トラップ材料を用いた新規MID法の開発」浅見朗子/日立マクセル,の各講演で構成した。

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コダック,東京・大阪で無処理プレートの内覧会
 コダックは6月21日東京のホテルサンルート品川シーサイドと同社本社で,6月22日大阪のホテルクライトン江坂と同社事業所で,現像無処理(プロセスフリー)のCTPプレート「SONORA XJ」に関しセミナーとプレート出力の実演会を催した。アスコンの中原貴裕社長と檀浦道征氏が導入効果を話した。

東京リスマチック創業者,鈴木隆夫氏逝去
 東京リスマチック創業者の鈴木隆夫氏が6月19日,逝去した。享年82歳。千葉・松戸のセレモ八柱駅ホールで23日に通夜,24日に告別式が行われた。

日本印刷学会,画像連合会として研究発表会
 日本印刷学会は6月22・23日,東京・竹橋の一橋大学一橋講堂で「広がりゆくプリンティング技術」をテーマに第137回研究発表会を開催した。発表17件のほか,特別講演として,デジタル教科書,UDフォント,EBフレキソインキの3件の講演があった。なお,日本画像学会(6月20〜22日),日本写真学会(6月20・21日),画像電子学会(6月23・24日)も同所で研究発表会を実施。4学会が「画像関連学会連合会」として合同プログラムとし,一つの学会の会員でもほかの3学会の研究発表会に参加できるようにした。

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8月15日まで,東京・日本橋で「活字の歴史・印刷の歴史」展
 丸善雄松堂が運営するワールド・アンティーク・ブック・プラザは8月15日まで,東京の丸善日本橋店内の同プラザで「活字の歴史・印刷の歴史」展を開いている。初期活版印刷による書物や活字見本帳など,ヨーロッパや日本の活字の歴史に関わる資料を展示販売する。問合せは,電話070-3607-5462。

6月28日,リコージャパンが事業継続管理のセミナー
 リコージャパンは6月28日,東京・築地の同社で「BCP構築10のポイント!:リコーグループ実践事例のご紹介」を行う。災害発生時に被害を減少させ事業を継続するためのBCPについて,リコーグループが取り組んできたBCP構築のポイントを紹介する。参加無料。要申込,定員20人。
http://www.ricoh.co.jp/event/seminar/17K157.html

6月29日,7月19日,リコージャパンが5S活動のセミナー
 リコージャパンは6月29日,7月19日,東京・築地の同社で5S活動のセミナーを行う。6月29日は5Sを基盤とした人材育成と体質改善のポイントを,7月19日は5Sの定義から,実践のポイント,維持・継続するリコージャパンの取り組みを紹介する。参加無料。要申込,定員6月29日40人,7月19日20人。
http://www.ricoh.co.jp/event/seminar/17K178.html
http://www.ricoh.co.jp/event/seminar/17K193.html

7月1日〜9月18日,印刷博物館で「グラフィックトライアル」展
 東京・水道の印刷博物館P&Pギャラリーは7月1日〜9月18日,「グラフィックトライアル2017:Fusion」展を開く。「Fusion:統合,融合」をテーマに,クリエイターの仲條正義,ジャンピン・ヘ,吉田ユニ,澤田翔平の4氏が,凸版印刷のプリンティングディレクターと協力して印刷表現の可能性を探る。入場無料。月曜など休館。7月1日にトークイベントもある。事前予約制,定員80人。
http://www.toppan.co.jp/biz/gainfo/graphictrial/2017//

7月3〜25日,東京・銀座の2つのギャラリーで「ADC展」
 東京のギンザ・グラフィック・ギャラリーで7月3〜25日に,クリエイションギャラリーG8で7月3〜29日に,東京アートディレクターズクラブが主催するデザインコンテストの作品展「2017 ADC展」が開かれる。2016年5月〜2017年4月に発表されたポスターや新聞・雑誌広告,エディトリアルデザイン,パッケージ,CI・マーク&ロゴ,ディスプレイ,テレビコマーシャルなど多様なジャンルから応募された約8000点の作品から選ばれた,受賞作品と優秀作品を見られる。前者では同クラブ会員の作品が,後者では一般応募の作品が展示される。入場無料。日曜・祝日休館。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000702

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 音楽ジャケット制作エピソード徹底解剖!デザイナーがこだわり抜いた音楽パッケージのデザインクリエイティブと製造技術,それらに関わる人々のエピソードを豊富な写真とインタビューで紹介。アーティストとデザイナーと製造技術者の三位一体で出来上がる「音楽のモノづくり」の魅力を物質的・視覚的な観点から解説します。『ミュージック・ジャケット・ストーリーズ-見て楽しむ特殊パッケージの世界-』

7月5日,東京で「蘇るカタログ」セミナー
 日本リテンションマーケティング協会とPODiは7月5日,東京・青海のテレコムセンタービルで「蘇るカタログ」セミナーを開く。世田谷自然食品,ディノス・セシール,スカパーが,カタログやWebマーケティングの取り組みや,米国のマーケティングトレンドを講演するほか,フュージョンなどがパネルディスカッションする。参加無料。要申込。
https://a.k3r.jp/fusion/3975F7814D77

7月5日,大日本印刷がインテリアデザインのトレンドセミナー
 大日本印刷の「DNPすまいみらい研究所」は7月5日,大阪市中央公会堂で世界のインテリアデザインのトレンドを発信するセミナー「GLOBAL INTERIOR SEMINAR 2017 Summer 大阪」を開く。「ミラノサローネ2017」を中心とした海外展示会視察報告や,デンマークのインテリア・ライフスタイルと,SNSを起点としたインテリアトレンドに関する講演やパネルディスカッションを行う。参加無料。事前予約制。
http://www.dnp.co.jp/seminar/170705/

7月7日,日本印刷学会が印刷の基礎講座
 日本印刷学会は7月7日,東京・越中島のSCREENグラフィックソリューションズでセミナーを開く。「印刷の工程を通して学ぶ,分からないことはここで知ろう」と題し,印刷の各工程の技術を8人の講師が解説する。参加費は一般1万8000円,学生・教職員2000円,会員1万円。要申込。
http://www.jspst.org/event/170707.html

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7月7・8日,仙台で「SOPTECとうほく2017」
 印刷産業展「SOPTECとうほく2017」が7月7・8日,仙台卸商センター産業見本市会館で開かれる。主催は東北地区印刷協議会と同展実行委員会。78社による展示や26のセミナーなどがある。セミナーの受講は要申込(7月5日締切),一部有料。
 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズと富士ゼロックス宮城,ムサシは共同で,制作や刷版,後加工での効率化と付加価値化を提案する。
http://www.miyagi-pia.or.jp/soptec/

7月10日,国際ユニヴァーサルデザイン協議会が「IAUDアウォード」説明会
 国際ユニヴァーサルデザイン協議会は7月10日,東京・大手町のサンケイプラザで「IAUDアウォード」の募集説明会を開く。審査の説明や過去受賞者の発表のほか,「成長戦略とデザイン政策」の講演もある。参加無料。要申込,定員100人。
https://www.iaud.net/activity/8859/

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 障がい者を含めた多くの人が視覚的に情報を理解できるメディア・ユニバーサルデザインという視点。その現状調査や企業・団体の取り組み,技法,適応例をオールカラーで解説。『メディア・ユニバーサルデザイン』

7月11日〜8月4日,ガーディアン・ガーデンで「たかくらかずき展」
 東京・銀座のガーディアン・ガーデンは7月11日〜8月4日,「たかくらかずき展“有無ヴェルト”」を開く。「ピクセル」をテーマに,イラストレーターやアーティストとして多岐に渡る作品を発表し,ゲーム開発や脚本なども手掛ける,たかくらかずき氏を紹介。ドット絵や絵文字といったデジタル表現を使いながら,見る角度によって絵柄が変化するレンチキュラー作品や,バーチャルリアリティ作品を中心に展示する。入場無料。日曜・祝日休館。
http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_sec_gr_201707/gg_sec_gr_201707.html

7月27・28日,「観光ビジネス」をテーマに印刷会社が得意技を紹介
 モトヤは7月27・28日,東京・秋葉原のアキバスクエアで「モトヤコラボレーションフェア東京」を開く。2020年を3年後に控え,全国各地から「観光ビジネス」に「強み」を持った印刷関連企業と印刷機材メーカーが参集し,各社の得意技を紹介する。入場無料。
http://www.motoya.co.jp/business/news/tokyocollabo2017/index.html

7月31日,リコージャパンが海外拠点システムのセミナー
 リコージャパンは7月31日,東京・晴海の同社でセミナー「海外拠点の現地システム見直しセミナー」を行う。海外拠点の現地システム見直しのポイントや事例を解説する。参加無料。定員20人,要申込。
http://www.ricoh.co.jp/event/seminar/17K150.html

2018年2月,大阪でPrint Next開催
 PrintNext2018実行委員会は,2018年2月10日に大阪市中央公会堂で,印刷の未来を考えるイベントPrint Nextを開く。

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内
2017年7月号【特集:環境と湿し水】(好評販売中)
 平版オフセット印刷は,デジタル印刷から見ると完成された印刷方法と思われる時もありますが,まだまだ改良の余地が多くある技術のようです。そのためか,『印刷雑誌』の特集にもたびたび登場します。今月号は,湿し水と品質,乾燥促進,湿し水を網羅した環境について専門家に解説いただきました。

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週刊『印刷雑誌』8巻24号
2017年6月26日発行
編集:末包愛,古性基樹
編集・発行人:中村幹
発行所:株式会社印刷学会出版部

 

 

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