週刊「印刷雑誌」

15巻 21号 2024年6月3日
Japan Printer weekly vol.15, no.21

毎週月曜日(休みの場合は翌日)10時発行
◆週刊『印刷雑誌』は,印刷会社に限らず,印刷物を購入する人,印刷に興味がある人を対象にした無料のWebメディアです。
◆紙メディアである技術専門誌の月刊『印刷雑誌』と連携し,印刷に関係した情報を中心に毎週月曜日発行しています。

 

■印刷をたのしむ

日本エディタースクール出版部,『印刷発注のための紙の資料』刊行

日本エディタースクール出版部は4月,『印刷発注のための紙の資料 2024年版』を発行した。印刷発注に必要な紙のデータをすぐ参照できるようにまとめた印刷・洋紙の営業担当者,出版・デザイン関係者の手引書。東京洋紙店・日本エディタースクール編集。A5判,64ページ。550円。

森イラストレーション事務所,『年鑑イラストレーターズ通信』刊行

森イラストレーション事務所は6月,『年鑑イラストレーターズ通信2024』を発行した。プロイラストレーター団体「イラストレーターズ通信」の作品や作家を得意なジャンルのタグやアイコン,キャッチフレーズと合わせ掲載。イラストレーターズ通信事務局編集。B5判,288ページ。1980円。

アドビ,生成AI削除をLightroomに搭載

アドビ社は5月21日,写真から不要なオブジェクトを非破壊的に除去できる「生成AI削除」機能を,Lightroomのモバイル版,web版,デスクトップ版に追加した。削除した空白の部分にマッチする画像をAIにより自動生成することができる。また任意の領域に自然なぼかし効果を与える「ぼかし(レンズ)」ツールも搭載した。

アドビ,Adobe Expressにエンタープライズ向け機能を搭載

アドビ社は5月21日,Adobe Expressのアップデートでブランド管理や,コンテンツを一括作成生成するエンタープライズ向け機能と,AIによる画像の生成・編集などができる「Adobe Firefly」の機能を追加した。

高速オフセット,疑似エンボスのサンプル郵送開始

高速オフセットは5月24日,「疑似エンボス」のサンプルパターン集の郵送サービスを始めた。さまざまな模様やロゴを疑似エンボスで再現し,白黒の背景で見え方を確認できる見本資料と,疑似エンボス加工の「紙製ポケットフォルダー」をセットで同梱する。
https://www.kousoku-offset.co.jp/documents/giji-emboss/

グラフィック,「のぼり」のデザインテンプレート追加

グラフィックは5月27日,印刷物のデザインをWeb上で作成できるサービス「スマプリデザイン」に「のぼり」のデザインテンプレートを追加したと発表した。飲食店や小売店などに使える350点以上のデザインを用意。また,布地素材と印刷方式が異なる,低価格な「エコノミータイプ」と高品質な「プレミアムタイプ」を選べる。エコノミータイプは最短2日の発送が可能。エコノミータイプ,600×1800mmサイズ,4日納期,50部注文で,1部あたり679.2円ほか。
https://www.graphic.jp/smapri_design/flag

日本国際博覧会協会,大阪・関西万博にモリサワフォント採用

2025年日本国際博覧会協会は,2025年に開かれる大阪・関西万博に,モリサワのフォントを採用した。会場サインや公式アプリ,パンフレットなどへ,150以上の言語に対応する「UD新ゴ」をはじめとした各書体が使われる。

フォントワークス,丸明朝体ほか45種追加

フォントワークスは5月27日,年間定額制フォントサービス「フォントワークス LETS」と「学生向けフォントワークスLETS」,Webフォントサービス「FONTPLUS」に砧書体制作所の書体を追加したと発表した。追加書体は,丸明朝体(7種)やiroha gothi(12種)など計45種。

丸庄,足立ブランド認定企業紹介冊子を製造

丸庄は5月29日,足立区が優れた製品・技術を持つ事業者を広く認定し区内外へPRする「足立ブランド」の認定企業紹介冊子の印刷を行ったと発表した。冊子は区内65社の企業や技術・製品を紹介しており,ものづくり企業のPRポイントや企業情報を把握できる。丸庄も足立ブランドに認定されている。

■プロの世界

大日本印刷,フォトメディア梱包材を紙に変更

大日本印刷は5月23日,フォトメディアの梱包材をプラスチックから紙に変更すると発表した。昇華型フォトプリンターのインクリボンや用紙などの梱包材を紙にすることで,CO2排出量を約69%,年間約45t削減する。

エプソン,再整備プログラムの対応機種追加

エプソンは5月30日,保守満了製品の「再整備プログラム」に,64インチ水性インク搭載プリンター「SC-P20050」を追加した。購入から5年後の保守満了時に,商品状態を確認して再整備することで,最長5年間の保守サービスの延長が可能になる。1年保守付きが60万円,5年保守付きが140万円。

ハイデルベルグ・ジャパン,DAYブランケット独占販売

ハイデルベルグ・ジャパンは3月,フリントグループと日本における「DAY」ブランケットの独占販売契約を結んだ。今後ハイデルベルグ・ジャパンが同社のオンラインショップなどで販売していく。

全日本印刷工業組合連合会,会長に瀬田氏

全日本印刷工業組合連合会は5月27日,丸の内の東京會舘で総会を開いた。滝澤光正会長の任期満了に伴い,新会長に瀬田章弘氏(弘和印刷社長)が就任した。専務理事には同連合会の高橋秀明氏が就任。

日本フォーム印刷工業連合会,会長に添田氏

日本フォーム印刷工業連合会は5月23日,目白のホテル椿山荘東京で総会を開いた。理事改選期にあたり,小谷敬二会長が退任し,新たに添田秀樹氏(TOPPANエッジ社長)が会長に就任した。

ビジネス機械・情報システム産業協会,会長にシャープ沖津氏

ビジネス機械・情報システム産業協会は5月28日,白金台の八芳園で総会を開いた。真茅久則会長の任期満了にともない,新たに沖津雅浩氏(シャープ副社長)が会長に就任した。

TOPPAN,6月18~21日に秋葉原で欧州デザイントレンドセミナー

TOPPANは6月18~21日,東京・秋葉原の同社ショールームで「ミラノサローネセミナー2024」を開く。国際家具見本市のミラノサローネの最新トレンドを読み解き,今後のデザイン傾向を予測する。参加無料(要予約)。また有料セミナーとして「3 days of design/コペンハーゲン展示会速報」を開く。デンマークで開催されているデザインイベントの様子を速報で紹介する。参加費5000円。無料・有料セミナーとも各日開催。
https://peatix.com/group/16296851/events

小森会,7月に札幌と高松で講演会

小森コーポレーションの得意先で構成する小森会は7月3日,札幌パークホテルで「小森すずらん会」を催す。キリンビールの元副社長の田村潤氏から「働く人の幸せと生産性(業績)向上の両立」を聞く。
また7月9日,JRホテルクレメント高松で「中・四国小森会」を開く。慶応義塾大学の岩本隆教授から「人的資本経営のKPIとは?」と題し,「企業は人なり」を実践する企業文化づくりを聞く。

■印刷・デザイン・出版・イメージング関連イベント案内

6月6日,福岡でGHG排出量低減セミナー

九州環境エネルギー産業推進機構は6月6日,オンラインと福岡県のリファレンス大博多ビルで「第147回エコ塾 ゼロへの挑戦者たち:動き出した企業のいま」をテーマにセミナーを開く。さまざまな企業が「GHG排出量実質ゼロ」という高いハードルを乗り越えるためのアプローチを紹介する。その中で研文社はCO2排出量の削減など環境に配慮した印刷への取組について解説する。参加無料。
https://k-rip.gr.jp/event/eco147/

6月8日~10月14日,本と活字館で雑誌づくり展

大日本印刷は,活版印刷と本づくりをテーマとした文化施設「市谷の杜 本と活字館」(東京都新宿区)で,企画展「発見!雑誌づくり工場(無線とじ編)」を開く。雑誌の印刷から製本までの製造工程をイラストや動画で紹介するほか,さまざまな印刷手法や色の掛け合わせの仕組みなど,印刷に関する基礎知識も解説する。
https://ichigaya-letterpress.jp/info/000410.html

6月12~14日,ビッグサイトで電子機器トータルソリューション展

JPCA Show,マイクロエレクトロニクスショーなど10の展示会で構成する「電子機器トータルソリューション展2024」が6月12~14日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催は光産業技術振興協会。入場料1000円(事前登録で無料)。
https://www.jpcashow.com/show2024/

6月12日,14日,リコージャパンがデジタル印刷のセミナー

リコージャパンは6月12日,オンラインと東京・芝浦の同社で「顧客開拓を実現するデジタル印刷の効果的活用法」をテーマにセミナーを開く。顧客単価アップや新規案件創出,新サービス開発による新規顧客開拓の突破口としてデジタル印刷を活用するためのポイントを事例とともに解説。また6月14日,「高速インクジェット印刷機 導入検討スタートセミナー:枚葉&ロール 3機種イッキ見せ!」をテーマにオンラインセミナーを開く。同社のインクジェットプリンター「RICOH Pro VC80000/VC40000/Z75」の実機稼働デモを行うほか,それぞれの特徴について解説する。
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00101.html
https://printing.ricoh.co.jp/useful_info/seminar_s00104.html

6月17・18日,リコージャパンが大阪で印刷ソリューションの展示会

リコージャパンは6月17・18日,大阪市・中央区のプリンティングイノベーションセンター関西で「リコー&アスコン 業務効率化セミナー&ソリューション展示フェア」を開く。POD機や印刷ソリューションのほか,後加工機からAGV・kintoneまで,印刷会社の課題解決につながるソリューションを紹介する。6月18日には,オンラインと同会場で制作業務効率化に関するセミナーを行う。入場無料。
https://event.ricoh.co.jp/public/seminar/view/43769#/

6月20日,モリサワがオンラインでフォントテクニックのセミナー

モリサワは6月20日,「フォントを“必殺技”にするデザインの作り方」をテーマにオンラインセミナーを開く。カードゲーム「デザインの必殺技」を開発した(株)NASUの前田高志社長がフォントの楽しさや魅力,ゲームにも登場する知っておくと役立つフォントの必殺技を紹介する。定員450人。参加無料。
https://www.morisawa.co.jp/about/news/10163

6月26~28日,ビッグサイトで通信技術&ソリューション展

映像伝送World,エッジAI・IoT World,5G/6G Worldなど6展で構成する「次世代通信技術&ソリューション展(COMNEXT)」が6月26~28日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。主催はRX Japan。
https://www.cbw-expo.jp/ja-jp.html

6月29日,横浜で図書館総合展のスタート集会

図書館総合展のスタート会を兼ねた出展者・来場者・発表者の集会「図書館総合展 大集会」が6月29日,横浜市中央図書館で開かれる。主催は同展運営委員会,企画・運営はカルチャー・ジャパン。本展は11月5~7日にパシフィコ横浜で。
https://www.libraryfair.jp/

7月3~5日,ビッグサイトでJapanマーケティングWeek展

第16回「Japan マーケティングWeek 夏」が7月3~5日,有明の東京ビッグサイトで開かれる。販促EXPO,Web・SNS活用EXPO,営業支援EXPOなど9展で構成。主催はRX Japan。入場無料(事前登録制)。
https://www.marketing-week.jp/summer/ja-jp.html

7月25日,文化通信社が活字文化フォーラム

文化通信社は7月25日,オンラインと東京・台東区の東天紅上野本店で「第4回活字文化フォーラム」を開く。政府や自治体による公的支援政策によって書店数が増加に転じている韓国の現状を,同国で書店政策立案・推進にかかわる出版専門家の白源根氏が基調報告をする。また,経済産業大臣として書店振興プロジェクトチームを立ち上げた斎藤健大臣ほかの有識者によるパネルディスカッションを行う。参加費は,現地会場1万2000円,オンライン7000円。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScPJqGE1e9u1XmUAIqkOaM_UR7hAOWOI53RCucGUVTU6PSA-A/viewform

 

 

月刊『印刷雑誌』最新号のご案内

2024年6月号【 特集:印刷産業と社名変更 】(5月20日発行)
TOPPAN、DI Palette、大同至高、竹田iPホールディングス、artienceから、社名変更の目的、決断、経緯、社内外に向けたメッセージ、ブランドイメージの刷新、そこから生まれる新たな価値の創造などに関し解説いただきました。

2024年6月号

 

週刊「印刷雑誌」

編集     古性基樹
編集・発行人 中村幹
発行所    株式会社印刷学会出版部

 

 

 

 

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